趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
松之草(村)小八兵衛(まつのくさ(むらの)こはちべえ)は、水戸光圀に仕えた隠密とされる人物。
水戸藩の出来事が書かれた『桃蹊雑話』という歴史書によると、元々は盗賊の首領で悪事を重ねてきたそうなのですが、ある日とうとう捕らえられてしまい、本来であれば打ち首に処せられても仕方が無いところ、なんと光圀がその罪を赦し、おまけに本人と奥さんのお新さんの2人分の給金を死ぬまで支払うという、何とも独創的な処断をされました。で、それにいたく感動した小八兵衛さん。「あっしの目の黒いうちは、水戸の領内で盗みなんざさせませんぜ!」と言ったかどうかはともかくとして、存命中は決して領内に盗賊は立ち入らせないと光圀に誓い、それ以来、領内では夜盗の心配が無くなったとか。また、「一昼夜に三十里(120km!)」走ったとされる脚力とその優れた忍びの技で、領内はもとより近隣諸国の動静を探り、お陰で光圀は居ながらにしてそれらの情報を知り得たとのことです。
その小八兵衛さん夫婦が暮らしたのが、現在の常陸大宮市(それ以前は緒川村)松之草である松之草村。実はこの近くは何回か車で通ったことがあり、その度に案内看板を見て気になっていたんですよね。
【松之草村小八兵衛の墓】
で、いきなりですが、これがそのお墓の全景。目の前に広々とした駐車スペースがあります。ちなみに、お墓のまわりの至る所に風車が付けられています。
【住居跡】
お墓のすぐ近くには住居跡の石碑が。ちなみに現在は畑になっています。
【公衆トイレ】
付近には、側面に風車をあしらった立派な公衆トイレが。ちなみに、男性用入口には「弥七」、女性用入口には「お新」と書いてあります。
実はこの松之草村小八兵衛さん。テレビドラマ水戸黄門の登場人物『風車の弥七』のモデルであるという話もあるのですが、実際のところはどうなんでしょ?(ウィキペディアの風車の弥七の項目では「常陸大宮市の観光協会を含めた地域おこしの一つとして利用されているこじつけである。」とかなり酷い言われようですが…。)
個人的には、テレビドラマに出てくる奥さんの名前まで同じだし、モデルと言うことで良いような気もしますが。加えて言うなら、小八兵衛さんの人物像を風車の弥七のキャラ設定に、名前はうっかり八兵衛に使ったのかなぁ、と。(そういう風に考えた方が楽しいと思いますので。)もっとも、小八兵衛さんにとっては、「何で自分とカミさんのお墓に風車が供えられているのだろう?」と、あの世で不思議がっているに違いないと思いますが。
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