趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
静岡ツーリングの2日目。前の記事にあげた下田市の食堂で朝食をいただいた後、駿河湾に沿って伊豆半島東岸を北上。沼津市からは極力海沿いを走り、昼過ぎに着いたのが、静岡市の清水区。
以前、某デイリーポータルZというサイトの記事で知ったのですが、この清水区には、「溶き味噌系」や「溶き味噌ラーメン」と言われる独特な味噌ラーメンがあるとか。その特徴は、麺はストレートタイプの細麺で、具はモヤシを炒めたものに加え、チャーシューも細切りされたものが多く、更に上からゴマが振り掛けられるなどいくつある(もちろん例外もあり)のですが、中でも最大のものは、その名前のとおり、味付けに使う味噌ダレがスープに溶かれず、麺に載せられて提供されるということ。それを客が一気に、また徐々に、はたまた別皿に
取って適宜と、好みに合わせて溶きながらいただくというスタイルになっています。
で、知ったからにはいつかいただきたく、この辺りに来る機会を狙っていたのですが、今回、静岡県の海沿いをツーリングしようと思い立った時、旅程に組み込んだ次第。
しかし、その元祖と言われる「一元本店」に到着したものの、店外で入店待ちしている状況にもかかわらず、営業終了の札が!時計を見ると、タッチの差で間に合わなかったようで、その札を見て思わずがっかりした声が漏れた時、そこに居あわせて「あら残念」と(小馬鹿にしたような口調で。多分此方の思い込みだと思いますが……。)宣ったBBAのことは一生忘れないでしょう。
それはさておき、「一元」と名の付くお店のなかには、確か通し営業されているところがあったと、バイクに戻りスマートフォンで検索。すると、ここから10分くらいのところにある鳥坂店を発見したので即座に向かうことに。
その後、スマートフォンをナビにして市街地を走ること少しで、お店に到着。
外観からして、年季の入ったラーメン屋という佇まいで嬉しくなりますが、お店に入ってもそんな感じで、カウンターの中には、元気なお姉さんたちが。
お品書きは、カウンターの中に大きなものが貼ってあるだけというのも年季の入ったラーメン屋っぽくて良い感じなのですが、それを見ても、名前だけでは、どれが溶き味噌系かは不明。なのでカウンターの中のお姉さんに「味噌を溶くのはどれですか」という、かなり間抜けな質問をして教えてもらった品をお願いしました。
それがこの、サッポロみそ柳麺。そういえば、ラーメン様の品を「柳麺」と書くお店、昔はあったなぁ、などと思いつつ、厨房では無くお店の外を向いたカウンターで待つこと少し。
味噌ラーメンにしては早い提供時間で、ラーメンが完成しましたが、スープに浸かった麺の上に味噌ダレが載り、その上に細切りのチャーシュー。そして その周囲にはゴマと小口切りの細青ネギが散らされているというビジュアルは、かなり特徴的に感じます。
で、それをどういただくか。
味噌ダレを一気に溶かすという手もあったのですが、やっぱり、味の変化を楽しみたいということで、最初はあえて溶かずにスープを一口いってみると、やや白濁したそれは、サラっとした口当たりで、動物系メインっぽいまろやかな出汁の味わいと、明確な旨味のエッジが。
次に、味噌を徐々に溶かしていきますが、あまり溶かさないうちに旨いと感じるポイントが出現。ちなみに味噌ダレそのものは、赤味噌がベースで味噌的コクもありつつキリっとした味の印象ですが、先述のスープと合わさることで、旨味が増し、角の取れた味わいになりますね。そしてそこから全部溶かすまで旨いポイントは続くのですが、いきなり全部溶かしても良いくらいの味噌ダレの量、かつ、最初ケチったこともあって、最後は味が相当濃くなりました。もっとも、それはそれで良かったんですが。
また麺は、細ストレート麺というのは知識として知っていましたが、こちらのお店のは、極細と言って良いくらいの太さで、加水率低めっぽい食べ始めはボリっとした食感のもの。こんな麺を味噌ラーメンでいただくのは初めてな気もします(極細麺はあったが、低加水なのは初めてかも。)が、しっかり合ってますね。
そして具は、シャキシャキのモヤシと、細切りで柔らかくも肉の食感があるチャーシューが、麺とよく絡みます。
というわけで、初めていただいた味なのですが、決してトリッキーでは無く、実にしっくりとくる美味しさだったというか。先のBBAのお陰で一気に悪くなった静岡市清水区の印象が、この一杯で一気に覆り、またいつかこの地を訪れて、溶き味噌系の食べ歩きなどしてみたいとさえ思うようになりました。
ごちそうさまです。
令和5年10月訪問
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