趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
令和5年の月遅れ盆前、東京の地下鉄乗り歩きしつつの駅そばの類い食べ歩きの4杯目にして最後は、駅そばでは無く、いわゆる立ち食いそば、路麺店となるのですが、近年味の評判と共に首都圏で店舗数を増やしているという、「文殊」というお店。
じつは今回の旅の途中で乗り換えた、東武東上線成増駅の構内にもお店を構えていたりしたのですが、今回お伺いすることにしたのは、都営大江戸線に乗っている途中で降りた両国駅が最寄りの、こちらのお店。もっとも、「両国駅前店」と付いているものの、これはJRの駅前というか、都営大江戸線の出口からはかなり遠くなるんですよね。(しかも今回は、出口を間違えて更に距離がプラス。とある出口から出たら休館中の江戸博物館が嫌な角度で目に入った時は、あまりの間違いっぷりに我ながら笑ってしまった。)
それでも時間に余裕はあったので、えっちらおっちら歩くこと暫しで、JR両国駅の東口へと。そこを背にして(南方向に)細い通りを入ったところにあるお店に到着しました。
お店は広くもなく狭くもなくという感じで、長いカウンターを挟んだ厨房には、午後5時半頃という中途半端な時間にもかかわらず店員さんが複数(3人だったかも)いるということは、ピーク時にはかなりのお客さんが来ることが偲ばれるというか。
注文は口頭で告げる方式で、混んでいなかったから時間に余裕はあったものの、品数の多さに迷うこと暫し。だって、かけ、冷し、ざる、かき揚げ、春菊、たぬき、きつね、山菜、わかめ、おろし、月見、とろろ、カレーと、そば類だけでこれだけ種類が。天ぷら単品も、かき揚げ、春菊、いんげん、なす、ちくわ、イカ、コロッケ、ごぼう、えび天が。あとカレーライス、天重といったご飯物。セット用の天丼、カレー、鶏丼。玉子は生玉子と温泉玉子。更には期間限定メニューも複数あるんですもの。
で、今回こそ、迷った時の個人的定番天玉そばということで、かき揚げ蕎麦と生玉子という組み合わせで注文。すると、サクサクっと手早く調理され、あっという間に登場しました。
それで早速、ツユからいってみたところ、これが、もう!こんな中途半端な時間にもかかわらず、節系の香りメインの出汁感がビンビンに。一日何度も山車を引いているんですかね。また味付けは、濃口醤油が主張する物の風味は濃すぎず、甘さの加減が丁度良く、塩気は比較味濃いめな、個人的にはブラボーな味加減のもの。温度も丁度良いです。
そして茹で時間が短い細めのソバは、生麺で、口当たり、歯応え、そしてもちろんソバそのものの味も良し。
更にかき揚げは、タマネギと長ネギ、そしてアミエビ?というベーシックな組み合わせ。揚げ置きながら、サクっとクリスピーな食感で、タネの火の通し加減もバッチリという、ベストな揚げ上がり。ツユと馴染みも良いですね。あとこれだけ全体的に良い感じたと、逆に生きるのが薬味の白ネギ。シャキシャキ感、そして辛味がそば全体と合わさると、なんとも心地良いです。
というわけで、大変美味しくいただいたのですが、こういうお店がそこかしこにある首都圏の人がうらやましい!
なのでいつかまた上京した折には、どこかの「文殊」でいただけたらなぁと。
ごちそうさまでした。
令和5年8月訪問
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