趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
前の記事にもちょっとだけ書きましたが、今回、東京で推しのライブを観るついでの寄り道で訪れたのが、神奈川県藤沢市の江ノ島。といっても江ノ島観光ではなく、湘南モノレールと小田急江ノ島線に乗るのが目的だったのですが、他にもう一つ目的がありまして、それがこちらのお店、片瀬商店というラーメン店。
以前ツイッターの、確か鉄道系アカウントのツイートで紹介されていたのを見て、ぜひとも食べたくなってしまったんですよね。だって、日替わりでその日仕入れた地魚を出汁に使うラーメンなんて、私の住む栃木県では不可能ですもの。
そんなわけで、湘南モノレールで湘南江の島駅に到着後、江ノ電の江ノ島駅方面に向かって歩くこと程なくで、目的のお店に到着。建物が外装工事中で、入り口部分以外はシートに覆われていましが、シートの一部に「営業中」と大書きされていましたが、そのお陰で見つけやすかったかもしれません。
店頭には黒板が置いてあり、そこに「本日のスープ サバとカツオとイナダ(注:ブリの幼魚)とメジマグロ」と書かれていましたが、今日は青魚たっぷりのスープがいただけるんですね。更に、「蛤ラーメン」と書かれたものなど、メニューの紹介のPOPも多数貼ってありました。
それらを一通り眺めてから、おもむろに店内へ。内部はカウンター席のみだったでしょうか、コンパクトな印象。ピーク時は相当混雑しそうですが、午後3時過ぎという中途半端な時間帯だったので、すんなりと着席することが。そこで卓上のお品書きを見て、いただくものの最終確認。ここは元々の訪問の目的ということで、地魚出汁のラーメンにしようと思ったものの、最後の最後、塩味か醤油味かで悩んだ結果、醤油味でお願いしました。
その後、程なくして登場した地魚醤油らぁめん。早速スープからいってみたところ、これが、もう、新鮮なフィッシュ!すごくフィッシュ!踊ろうフィッシュ。素敵にフィッシュ。お品書きにも書いてありましたが、組合せる魚が違えば味も変わるし、同じ魚の組合せでも魚の脂乗りによって味が違ってくるという、まさしく一期一会の地魚出汁は、圧倒的な「鮮魚」感を発揮しています。そこに、コッテリ感を加えるスープ表面の油や、醤油をはじめとする味付け、白ネギの薬味感が加わることによって、しっかりとしたラーメンのスープの味わいになっていますが、鮮魚の出汁にブレンドされているという煮干し出汁の存在も、そのラーメン的味わいを感じさせるのに一役買っている気がしますね。
また、ウェーブがかった細めの麺は、シコシコっと弾むような歯応えが特徴的。スープの鮮魚感に目が行きます(というか舌が行きます)が、この麺もスープに負けない存在感を発揮しているかと。
そして具は、柔らかいけどしっかりと肉っ!なチャーシュー1が枚と、さり気なく凝った感じのメンマとシンプル。っていうか、これだけスープが引っ張り、麺が負けじとついていくような展開では、シンプルな具のほうが合っていると思いました。
こちらは、予定になかったのですが、店頭のPOPを見て、つい注文してしまった品。(塩辛とかイカゴロとか好物なんです。)
白いご飯の上には、味噌漬けされたイカの肝が乗っていますが、味噌漬けされたことによって肝の水分が抜けて旨味と風味が凝集され、更に味噌の発酵的旨味まで加わって、ものすごく濃厚な味わい。白いご飯に生臭しょっぱいものって、ほんと合うんですよね。
更に、ちょっと勿体無いと思いつつも、最後はラーメンのスープをかけていただけば、高級なお茶漬けのようでした。
というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、加えてやっぱりこんな地魚を出汁に使ったラーメン、栃木県じゃ味わうのは難しいというか、海沿いの当地ならではということで、感激。本当ならまめに通って、日によっての地魚出汁の違いも堪能したいところですが、それは無理なので、せめて当地をまた訪れた時に、お店にも再訪させていただきたいと思います。
ごちそうさまでした。
令和4年11月訪問
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