趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
旅の3日め。この日は、主に富山県内をうろうろとする予定なのですが、金沢の宿を早朝に発ってまず向かったのが、漫画ドラえもんなどの作者、藤子・F・不二雄先生の故郷で、個人的には以前お城を見るために訪れた、高岡市。
そこでひと仕事終えて朝食をいただいたのが、高岡駅の南口にほど近いこちらのお店。
それでこの今庄さん。この前日訪れた、武生駅の「今庄そば」の記事で、北陸には私の知る限り「今庄」と付く駅そばが2つあると書いたうちの一つ。このお店はJRの高岡駅の外にありますが、以前は駅構内にお店があったようですし、更に現在営業しているもう一つのお店は、JRの高岡駅と隣接していて万葉線の高岡駅が入っている「クルン高岡」というビルで営業しているので、駅そばと言っても差し支えないかと。
と、前置きが長くなましたが、そのお店は建物がまだ真新しい感じで、外壁のお店の看板というか名前が掲げられたところの上には、「大正四年創業」(大正4年=1915年)との文字が。こちらもかなりの老舗のようですね。
朝のピークが過ぎたであろう8時過ぎという時間のせいか、わりと広めの店内に先客はまばら。
注文は、券売機で買った食券を提出する方式で、券売機の上に掲げられているメニューは、一般的なそば・うどん店のものに加えて、「チャンポン」という文字が。これは後述するとして、他に瓶入りの牛乳類、更にはぜんざいやソフトクリーム等の甘味があるのが珍しいかと。しかも、私の後から入ってきた若いお姉さんが、うどんとぜんざい一緒に頼んでたところから、そのメニュー構成が受け入れられていることが伺えました。
それで私が今回メインでいただいたのが、天玉チャンポン。
それでここでのチャンポンは、麺を具材と共に白湯豚骨で煮込んだ料理や、野菜炒め的なものをご飯の上にかけたものではなく、ウドンとソバが半玉づつ入っているという品。値段もウドンやソバだけのものと変わらないようです。
で、できたものを自席に持ち帰り早速いただいたところ、ツユは濃口醤油がわりと効いているというか、北陸地方も富山県まで来ると、濃口醤油が効いた食べ物が多い印象。出汁感もあって、その旨味濃いめ、更には塩気と甘味が良いバランスの味付けも濃いめで、個人的には大変好みの味。
またウドンとソバは茹で麺ですが、ウドンはプリプリっと弾力のある食感で、ソバは太めでプリモチっとした口当たりだけど歯応えは控えめという感じ。
そして具の天ぷらは、小さめのエビの回りに面積が大きい衣という関西っぽい形状ですが、いただけばちゃんと海老の風味がして、ツユと良く馴染むのが良かったです。
こちらは、一緒にいただいた品。
実は富山県って、北前船の寄港地だったこともあり、その頃から昆布を味わう文化が栄えていて、今でも富山市は昆布の世帯あたりの消費量が日本一なのだそうなのですが、この高岡でも「昆布のまち」としてPRしており、なかでも昆布おにぎりは、そのメインとも言える品のようです。
で、このおにぎり。(たまたまかもしれませんが)注文すると温かいご飯を手早く握ってからとろろ昆布をまぶして登場。個人的に、焼海苔を巻いたおにぎりは大好物と言って差し支えないのですが、この昆布おにぎりも、ご飯とトロロ昆布のハーモニーが、これはこれで良いものですね。ちなみに中身はカリカリの小梅漬けでした。
というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、こういうお店がある当地の人たちが、ちょっと羨ましいというか。私の生活圏にあったら、かなりの頻度で通うことは間違いありません。
ごちそうさまでした。
令和3年2月訪問
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