たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

2020 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦 スポーツランドSUGO 【令和2年10月17,18日】 その2

1コーナーを走るニック・キャシディ選手

 前の記事から続く、スポーツランドSUGOで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の観戦記。
 今回は、スーパーフォーミュラの予選・決勝が行われた2日目について。


令和2年10月18日(日)

【宿泊したホテル】
宿泊したホテル
【いただいた朝食】
いただいた朝食のお弁当相方がいただいた朝食のカレーライス

 ホテルではぐっすり眠れたのか、(失礼ながら)思いのほか快適な目覚め。朝食(通常バイキング形式のところ、このご時世のためにお弁当orカレーライスになっていましたが。)しっかりといただきました。
 それでこの日は、スポーツランドSUGOのお客様ゲートオープンが8時だったので、それに間に合うよう午前7時過ぎに出発。サーキットまでは順調に移動できました。

 しかし、ここで問題が。
 というのも、今回私が持っている前売駐車券。日曜日については、駐車場入場が9時からとなっていたんですよね。
 ネットでの購入申込時に注意書きを良く見ていなかった私が悪いのですが、それに気が付いたのが当日、サーキットに着いてから。いざ入場という段になって、場内駐車場の待機所というところに案内され、いつ入場できるのかと待っていた時だったという。
 で、このまま待っていても、9時に決勝がスタートするスーパーフォーミュラ・ライツ第7戦を見逃すことに。
 そこで(昨日、別な方に若干微妙な対応をされたのであまり聞きたくはなかったのですが)近くにいた警備員さんに一般駐車場に移動できるか聞いたところ、何処かに無線で問い合わせた後、後から場内駐車場に移動しないなら可能との回答。待機所を出て一般駐車場に向かい、入り口で駐車料金の1000円を払ってから駐車場にクルマを入れました。

【インフォメーションゲート】
インフォメーションゲート
【場内バス乗り場と停車中のシャトルバス】
場内バス乗り場と停車中のシャトルバス
【パドックからメインスタンド方向を望む】
パドックからメインスタンド方向を望む

 幸い、インフォメーションゲートに比較的近いところにクルマを止めることが出来、早速、体調チェックシートを提出してから入場。ここまでで時刻は8時半近くとなり、内心かなり焦っていたのですが、私も相方も、昨日寒いところに一日居た所為か、かなり足腰に来ていたので、無料のシャトルバス乗り場へ。
 昨日とは違って、乗るにも一苦労するほどの混み具合でしたが、何とか停車中の次のバスに乗ってパドック乗降場まで。そこから地下駐車場を通ってグランドスタンドに出て、更に、今日はここで観ようと決めていた1コーナースタンドまで急ぎ足で移動。

【1コーナースタンド(後で撮影)】
1コーナースタンド(後で撮影)

 スポーツランドSUGOのスタンドは、グランドスタンド、1コーナースタンド、SPスタンドと、それぞれに良さがあると思うのですが、1コーナースタンドは(菅生にしては)コースからやや遠いものの、1コーナー正面の高い位置にあるので、順位変動が起きやすいスタート直後の様子や、その後も10%勾配を登ってホームストレートを駆け抜けてパッシングポイントとなる1コーナー進入が良く見えるのはもちろん、2コーナー以降もわりと視界に入り、遠いですがピットの様子も何とか見ることができます。

スーパーフォーミュラ・ライツ 第7戦 決勝 (9:00~9:30)

【フォーメーションラップ開始直前ダミーグリッド上に整列する各車】
フォーメーションラップ開始直前ダミーグリッド上に整列する各車

 と、ここに来るまでにかなりバタバタしてしまったものの、とりあえずはスーパーフォーミュラ・ライツ第7戦のフォーメーションラップ開始までには席につくことが。

【スタート直後の1コーナー進入】
スタート直後の1コーナー進入

 そして1周のフォーメーションラップ終了後、昨日とはうって変わった見事な秋晴れの中、第7戦の決勝レースがスタート!アウト側のポールポジションからNo.50の阪口晴南選手(B-MAX RACING TEAM)が気合の入ったスタート奪取を決めてホールショットを奪い、予選2番手のNo.36の宮田莉朋選手(CALLORA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)は一瞬並びかけたものの2番手で1コーナーへ。ですがその後ろでは、4番手スタートだったNo.2の名取鉄平選手(TODA RACING)が1コーナー進入でNo.37の小高一斗選手(CALLORA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)を交わして3番手に浮上しました。

【3台による3位争い】
3台による3位争い
【No.2 名取選手に迫るNo.35河野選手】
No.2 名取選手に迫るNo.35河野選手
【No.35 河野選手に迫るNo.37 小高選手】
No.35 河野選手に迫るNo.37 小高選手
【No.5入山選手とNo.30 ドラゴン選手の6位争い】
No.5入山選手とNo.30 ドラゴン選手の6位争い

 その後レースは、坂口選手と宮田選手が3位以下を引き離しつつ飛ばし、その後ろで名取選手と小高選手、そして5番手スタートだったNo.35の河野駿佑選手も加わった3位争いが展開。河野選手は小高選手をかわし名取選手に迫りますが、小高選手も食らいつきます。。
 更にその後ろでは、昨日の第6戦でも順位争いをしたNo.5 入山翔選手(ALBIREX RACING TEAM)とマスタークラスのNo.30 DRAGON選手(B-MAX ENGINEERING)の激しいバトルが始まりました。

【首位を走るNo.50 阪口晴南選手】
首位を走るNo.50 阪口晴南選手
【2位を走るNo.36 宮田莉朋選手】
2位を走るNo.36 宮田莉朋選手
【3位を走るNo.2 名取鉄平選手】
3位を走るNo.2 名取鉄平選手

 結局首位争いはファステストラップを出した阪口選手が抑えきり、3位争いは終盤で4位以下との差を広げた名取選手が勝利。河野選手が4位に上がり、5位が小高選手。そして6位争いは入山選手が勝利したものの、DRAGON選手はマスタークラス優勝を飾りました。

 と、やっぱり目の前をクルマが走ればそれまでのモヤモヤは吹っ飛ぶというか、しかも朝イチから結構なバトルを堪能できたのですが、相方も昨日、今日とスーパーフォーミュラ・ライツを見てきて、「推し」ドライバーが出来た模様。やっぱり応援する選手やクルマが出来たほうが何倍も楽しいですからね。

スーパーフォーミュラ 予選 (10:20~11:24)

 スーパーフォーミュラ・ライツ第7戦の決勝後、やや時間を置いて、スーパーフォーミュラの予選が開始となりました。
 今回の予選方法は、先のツインリンクもてぎでの開幕戦と同様、ノックアウト方式。ざっくり言うと、まずは出走19台をA組、B組に分けて各組10分間のQ1が行われた後、各組での上位7台、計14台がQ2に進出し、ノックアウトされた15位以下は予選順位決定。10分間のインターバル後、7分間でQ2を行い、上位8台がQ3へ進出し、ノックアウトされた9~14位は予選順位決定。10分間のインターバル後、7分間でQ3を行い1~8位の予選順位を決定します。
 秋晴れに照らされて先程のスーパーフォーミュラ・ライツ第7戦の時から多少上がったのでしょうか?10時20分のQ1A組開始時点での気温は摂氏16度、路面温度は22度となっています。

【Q1A組 8位のNo.12 塚越広大選手】
Q1A組 8位のNo.12 塚越広大選手
【Q1A組 9位のNo.7 小林可夢偉選手】
Q1A組 9位のNo.7 小林可夢偉選手

 それでまずはそのQ1A組。No.1 ニック・キャシディ選手(VANTELIN TEAM TOM'S)、No.4 サッシャ・フェネストラズ選手(KONDO RACING)、No.5 山本尚貴選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.7 小林可夢偉選手(carrozzeria Team KCMG)、No.12 塚越広大選手(ThreeBond Drago CORSE)、No.16 野尻智紀選手(TEAM MUGEN)、No.19 関口雄飛選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.39 坪井翔選手(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.64 牧野任祐選手(TCS NAKAJIMA RACING)の9台が出走。
 セッションの時間が限られていることもあって、基本的には一度ピットアウトしたら、おおむね2,3周走ってタイヤを温めてから1周ないし2周のアタックラップというルーティーンを1回だけやるチームが多いのですが、牧野選手、野尻選手、坪井選手がセッション開始と同時にコースインし、1周したら再びピットイン。マシンのチェックのためでしょうか、それともタイヤ表面のスクラブのためでしょうか。
 クリアラップが取れるようタイミングを図りつつ、走行するごとにタイヤのラバーが路面に付着してコンディションが良くなるセッション最終盤にアタックラップをもってくるチームが多い中、塚越選手が最初にアタックして1分5秒504をマーク。その後、残り時間が少なくなる中、各車が続々とアタックラップに突入し、ニック・キャシディ選手が1分14秒台に突入。坪井選手、野尻選手も続いて4秒台に。そしてセッション終了を告げるチェッカーフラッグが振られる頃、それまでノックアウトゾーンにいた山本選手が1分5秒063を出して4番手に浮上。以下、サッシャ・フェネストラズ選手、関口選手、牧野選手までがQ1突破。塚越選手と、昨日のフリー走行では4秒台のタイムを出していた小林選手はタイムが伸びずQ1敗退となってしまいました。

【Q1B組 8位のNo.6 福住仁嶺選手】
Q1B組 8位のNo.6 福住仁嶺選手
【Q1B組 9位のNo.14 大嶋和也選手】
Q1B組 9位のNo.14 大嶋和也選手
【タイム抹消となったNo.65 大湯都史樹選手】
タイム抹消となったNo.65 大湯都史樹選手

 少々のインターバル後、10時40分からQ1B組のセッションが開始。No.3 山下健太選手(KONDO RACING)、No.6 福住仁嶺選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.14 大嶋和也選手(ROOKIE Racing)、No.15 笹原右京選手(TEAM MUGEN)、No.18 国本雄資選手(carrozzeria Team KCMG)、No.20 平川亮選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.36 中嶋一貴選手(VANTELIN TEAM TOM'S)、No.38 石浦宏明選手(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、No.50 セルジオ・セッテ・カマラ選手(Buzz Racing Taem with B-Max)、No.65 大湯都史樹選手(TCS NAKAJIMA RACING)の10台となりますが、国本選手は昨日の激しいクラッシュからマシンの修復がなったようで、無事出走できそうです。ちなみに、出走台数は10台ですが、Q1通過はA組と同じ7台なので、若干狭き門となっていますね。
 セッションが開始されるとすぐ、セッテ・カマラ選手がコースイン。1周してそのままピットインした後は動きがなく、残り時間が少なくなってきたところで各車コースイン。まず最初にアタックした大湯選手が1分4秒908といきなり4秒台に入れてきました。その後たて続けにアタックしたクルマが戻ってきて、平川選手、中嶋選手、笹原選手が14秒台に。15秒台では、山下選手、国本選手、石浦選手、大嶋選手と続きます。ですが、先にアタックを終えた大湯選手が、続けてそのままもう1周アタックしていたところ、SPコーナーでクラッシュ。残り時間が僅かになったところでセッションが赤旗中断となりました。
 この時点でノックアウトゾーンに居たのが大嶋選手と、まともにアタックが出来ていない福住選手、セッテ・カマラ選手。大湯選手のマシンを回収後、残り3分として再開されたセッションで再びタイムアタックを行いましたが、1分5秒374を出したセッテ・カマラ選手に対して福住選手は1分5秒487で及ばず。大嶋選手、福住選手のQ1敗退が決定したほか、赤旗中断の原因を作った大湯選手がタイム抹消で予選不通過となり、セッテ・カマラ選手は最後、ギリギリでQ1突破を果たしました。
 ちなみに、予選不通過となってしまった大湯選手。通例ではチームが嘆願書を提出し、審査委員会に認められれば最後尾スタートで出走できるのですが、ドライバーそしてマシンのダメージが気になるところです。

【Q2 9位のNo.19 関口雄飛選手】
Q2 9位のNo.19 関口雄飛選手
【Q2 10位のNo.5 山本尚貴選手】
Q2 10位のNo.5 山本尚貴選手
【Q2 11位のNo.38 石浦宏明選手】
Q2 11位のNo.38 石浦宏明選手
【Q2 12位のNo.64 牧野任祐選】
Q2 12位のNo.64 牧野任祐選
【Q2 13位のNo.39 坪井翔選手】
Q2 13位のNo.39 坪井翔選手
【Q2 14位のNo.18 国本雄資選手】
Q2 14位のNo.18 国本雄資選手

 赤旗中断と時間を戻しての再開のおかげで予定よりも15分以上遅れてスタートしたQ2。ここではまず、山本選手が14秒台に突入。その後、関口選手がコースオフし黄旗が出された際に、直後のクルマが何台か影響を受けたようですが、その周はアタックを諦め、翌周仕切り直して再アタックしていた模様。
 そしてチェッカーフラッグが出される直前くらいから各車続々とベストタイムを更新し、このセッションで最終的にトップだったのが、1分4秒565を叩き出した野尻選手。以下、平川選手、サッシャ・フェネストラズ選手、セッテ・カマラ選手、笹原選手、ニック・キャシディ選手、中嶋選手、山下選手と続き、ここまでがQ3進出。菅生を2016,2017年に連覇した関口選手、2018,2019年に連覇した山本尚貴選手のがまさかのQ2敗退で、石浦選手、牧野選手、坪井選手、国本選手も敗退。
 それにしても、8位の山下選手と9位の関口選手とのタイム差は0.091秒と、ドライバー、チームとも、ほんのちょっとのミスにも満たないミスでノックアウトされるって、ほんと、スーパーフォーミュラはハイレベルな争いですね。

【Q3 1位のNo.50 セルジオ・セッテ・カマラ選手】
Q3 1位のNo.50 セルジオ・セッテ・カマラ選手
【Q3 2位のNo.20 平川亮選手】
Q3 2位のNo.20 平川亮選手
【Q3 3位のNo.4 サッシャ・フェネストラズ選手】
Q3 3位のNo.4 サッシャ・フェネストラズ選手
【Q3 4位のNo.1 ニック・キャシディ選手】
Q3 4位のNo.1 ニック・キャシディ選手
【Q3 5位のNo.16 野尻智紀選手】
Q3 5位のNo.16 野尻智紀選手
【Q3 6位のNo.36 中嶋一貴選手】
Q3 6位のNo.36 中嶋一貴選手
【Q3 7位のNo.3 山下健太選手】
Q3 7位のNo.3 山下健太選手
【Q3 8位のNo.15 笹原右京選手】
Q3 8位のNo.15 笹原右京選手

 Q2終了後、10分のインターバルを置いた11時34分から、予選上位を決定するQ3が開始。
 ここでは野尻選手が、1分4秒424といきなり好タイムを出し、ポールポジションは4秒台前半の争いに突入。その後ニック・キャシディ選手、中嶋選手も14秒台前半に入れ、チェッカーフラッグ直前に平川選手が1分4秒288とトップタイムを更新。ですがここからサーキットを衝撃が襲うというか、その後コントロールラインを駆け抜けたセッテ・カマラ選手が1分4秒235を叩き出し、トップタイムを更新!!そのタイムを実況アナウンサーさんが読み上げた時、サーキットはどよめき、一瞬にして空気が変わりました。
 そんなわけで、菅生もスーパーフォーミュラマシンも初めてのセッテ・カマラ選手が、デビュー戦でポールポジションを獲得したのですが、途中参戦の外国人ドライバーがいきなり予選・決勝で凄かったこと言えば、個人的にはここ菅生で行われた1991年の全日本F3000選手権第6戦。あのミハエル・シューマッハが1度だけ全日本F3000に参戦した時、予選4位、決勝2位の成績を出した時のことをどうしても思い出してしまうというか。
 そして2位以下は順に、平川選手、フェネストラズ選手、キャシディ選手、野尻選手、中嶋選手、山下選手、笹原選手となりました。

 予選の後は、(1コーナースタンドには売店が出ていなかったので、)グランドスタンドまで歩いて昼食を調達。いただいた食べ物については後述しますが、ほんと、先程の衝撃があまりにも凄くて、財布を忘れて買い物に行ってしまったという……。(最初のお店で気が付いて、取りに戻りましたが。)

サーキットグルメ(グランドスタンド売店編)

【グランドスタンドの飲食売店(の一部)】
グランドスタンドの飲食売店(の一部)

 そんなわけで、ここでいただいた昼食について。
 菅生での(パドック付近は別として)飲食のメインと言えるのが、グランドスタンド入り口の広場様のところと、そこから1コーナー方向にかけて並んでいる様々な飲食売店。
 この日は先述のとおり、ここで色々と購入したものを。

【玉こんにゃく 150円】
玉こんにゃく 150円

 こちらは、広場様のところのコースに向かって左側の一番前でいつも売られている、山形名物の玉こんにゃく。個人的に、菅生に初めて来た30ん年前からのお約束となっている食べ物です。
 味的には、スルメ出汁の醤油味とオーソドックスというか、特段のものはないのですが、でも、何か食べたくなるんだよなぁ。

【お好み焼き 600円】
お好み焼き 600円

 こちらは、グランドスタンド最上段のだいぶ1コーナー寄りのお店で購入。
 お祭り屋台のお好み焼きという感じで、個人的には好きな味。

【焼きそば 500円】
焼きそば 500円
【肉巻きドック400円】
肉巻きドック400円

 こちらは、一番1コーナー寄りのお店で購入。ちなみに伊達ラーメンが人気で行列が出来ていました。
 ですが並ばず買えたこれらの品々を。
 焼きそばは、ブルドッグソースの幟旗が立っていましたが、もうちょっと味が濃い方が好み。あと細めの麺がかなり短めすが、紅ショウガが嬉しいです。
 それと肉巻きドッグは、初めて食べたのですが、肉巻きおにぎりを棒に刺したような食べ物でした。

スーパーフォーミュラ・ライツ 第8戦 決勝 (12:35~13:05)

 昼食をいただいて少し落ち着いた頃に始まったのが、19周で争われるスーパーフォーミュラ・ライツ第8戦。スーパーフォーミュラの予選は時間が押しましたが、このレースは12時35分の定刻に、フォーメーションラップがスタートしていきました。
 ちなみに、このレースのスターティンググリットは、昨日行われた第6戦の決勝結果順となっています。

【スタート!】
スタート!
【スタート直後の1コーナー】
スタート直後の1コーナー

 戻ってきた各車がグリットに静止後、レッドシグナルが消えてスタートすると、ポールポジションからスタートしたNo.36の宮田莉朋選手選手が綺麗にホールショットを奪い1コーナーへ。以下予選順位どおり、No.50の阪口晴南選手、No.36の小高一斗選手、No.35の河野駿佑選手、No.30のDRAGON選手、No.5の入山翔選手と続いていきます。

【追い上げるNo.2 名取選手】
追い上げるNo.2 名取選手
【No.30 DRAGON選手をかわすNo.5 入山選手】
No.30 DRAGON選手をかわすNo.5 入山選手

 トップ4はそのままの順位で2周目、3周目と集会を重ねますが、5位争いが白熱。2周めには最後尾スタートだったNo.2の名取鉄平選手がオープニングラップでここに追いつき、まずは入山選手を交わして6位に、2周目にはDRAGON選手を交わして5位まで浮上。その後、入山選手もその後DRAGON選手を攻め6位に浮上しました。それにしても、20歳の入山選手と53歳のDRAGON選手の争いは、この2日間おおいに楽しませていただきましたね。

【トップを走るNo.36 宮田選手】
トップを走るNo.36 宮田選手
【2位を走るNo.50 阪口選手】
2位を走るNo.50 阪口選手
【3位を走るNo.37 小高選手】
3位を走るNo.37 小高選手

 一方上位争いでは、ファステストラップを出して逃げるトップの宮田選手に対して、追う阪口選手が3位以下を徐々に引き離していきます。そして結局、宮田選手は阪口選手に対して2秒あまりの差をつけてフィニッシュ。
 3位以下も順位の変動はなく、小高選手、河野選手と続き、最後は河野選手との差を詰めた名取選手が5位。6位は入山選手でした。

【7位を走るDRAGON選手】
7位を走るDRAGON選手

 またマスタークラスは、DRAGON選手がそのまま7位を守りきってフィニッシュ。この菅生で行われた3レース全てにクラス優勝しました。

スーパーフォーミュラ 第3戦 決勝 (14:40~16:00)

 スーパーフォーミュラ・ライツ第8戦のあとは、とうとう、スーパーフォーミュラ第3戦が始まります。空には雲が増え、日が傾いてきたことも加わって、気温は予選時よりも下がってきたでしょうか。
 それでこの決勝。先日のもてぎでの開幕戦後、レギュレーションに一部変更があり、目立ったところでは、まずレース距離が約160kmから延長され、このレースは約190kmで争われることに。またレース中のタイヤの交換義務が復活しました。それとオーバーテイクシステム使用時にインダクションポット開口部のライトが点滅することについて、使用すると即時に点滅していたのが8秒後に点滅するよう仕様が変えられました。
 ちなみに、それらが導入された第2戦の岡山国際サーキットを見る限り、もてぎよりもバトルが増え、それとピット戦略を含めた順位変動も増えた印象です。

【牽引されて戻ってきたNo.19関口車】
牽引されて戻ってきたNo.19関口車

 13時55分にピットロードがオープン。レースに出走する各車は、まずピットを出て、8分間のウォームアップ走行のあいだにホームストレート上のダミーグリッドに付くのですが、ここでNo.19の関口雄飛選手がコースアウト。赤旗中断になってしまいました。
 ここ菅生でのレースは荒れた展開になることが多く、そのためレースファンは「菅生には魔物が棲む」などと言ったりするのてすが、今回はスタート前から(っていうか、昨日から?)ちょいと荒れ模様です。

【ダミーグリッド上の各車】
ダミーグリッド上の各車

 関口選手のクルマの回収のため、その後は11分遅れでスケジュールが進行。コースアウトした関口選手も、無事元のグリッドにつくことが出来ました。また、予選でクラッシュした大湯選手もマシンの修復が成り、最後尾のグリッドについています。
 それにしても、このグリッド上に幟旗がはためく風景は、いかにも日本のレースという感じで大好きなんですよね。

【スタート!】
スタート!

 やがて国歌斉唱があり、スタート1分前で各車エンジン始動。そして14時51分、フォーメーションラップがスタート。1周の隊列走行を終え、スターティンググリッドに全車ロックオン。後方でグリーンフラッグが降られてレッドシグナルが順次点灯していき、14時54分、ライツアウトと共に、53周で行われる決勝レースのスタートが切られました。

【1コーナー進入(中嶋選手のタイヤがロック!)】
1コーナー進入(中嶋選手のタイヤがロック!)
【コースアウトしたフェネストラズ選手】
コースアウトしたフェネストラズ選手

 そこでスタート直後からいきなり色々と起こったので、それらが見やすいはずの1コーナースタンドでも全部は追い切れなかったのですが、まずはポールポジションのNo.50 セルジオ・セッテ・カマラ選手の蹴り出しが悪く、イン側予選2番手のNo.20 平川選手が華麗にオーバーテイクして先頭で1コーナーへ。そのちょっと後ろでタイヤスモークが上がったと思ったら、No.4 サッシャ・フェネストラズ選手がコースアウト。No.36の中嶋選手に当てられたらしく、フェネストラズ選手はコースに復帰してピットまで戻るも、ダメージがひどかったのかリタイア。中嶋選手は後でドライブスルーペナルティが課されました。またこのアクシデントの割を食って、順位を大幅に下げた選手や、逆にスタートを決め、この混乱を上手くすり抜けて上位進出を果たした選手もいたようで。

【2周目のメインストレート】
2周目のメインストレート
【No.18 国本選手をかわすNo.7 小林選手】
No.18 国本選手をかわすNo.7 小林選手

 そんなわけで1周終了時点での上位勢は、トップが平川選手。2番手に若干離れてセッテ・カマラ選手。それ以下はあまり差はないけど1コーナー進入では抜けない距離で、3番手に予選から1つ順位を上げたNo.1 ニック・キャシディ選手、4番手に予選から6つ順位をジャンプアップしたNo.5 山本尚貴選手、5番手に順位キープした野尻智紀選手が続き、6番手で野尻選手の直後で激しく攻め立てているのは3つ順位を上げたNo.19 関口雄飛選手。そこから少し離れた7番手がNo.3 山下選手、8番手がNo.38 石浦宏明選手と続きます。
 それ以下も各所で接近戦があり、正直、メインストレートから目の前の1コーナーにかけて次々に繰り広げられるバトルを追うだけで全部は把握しきれないのですが、18番手スタートの小林可夢偉選手が、いつの間にか14番手スタートからこちらも順位を上げていたチームメイトの、No.18 国本雄資選手をオーバーテイクしていきました。

【No.1 キャシディ選手をかわしたNo.5 山本選手】
No.1 キャシディ選手をかわしたNo.5 山本選手
【No.18 国本選手をかわすNo.12 塚越選手】
No.18 国本選手をかわすNo.12 塚越選手
【No.5 山下選手をかわすNo.7 小林選手】
No.5 山下選手をかわすNo.7 小林選手

 再び先頭に目を戻すと、平川選手がセッテ・カマラ選手以下との距離を離しつつある中、山本選手が序盤から積極的にオーバーテイクシステムを使って、キャシディ選手をパス。セッテ・カマラ選手に迫ります。
 また後方では、小林選手が前を行く石浦選手をかわして順位を上げ、今回個人的に注目のNo.12 塚越広大選手も前を行く国本選手をパス。更にその後、小林選手は更に前を行く山下選手をかわして、気が付くと7番手まで順位を上げていました。

【真っ先にタイヤ交換を行うNo.7 小林選手】
真っ先にタイヤ交換を行うNo.7 小林選手
【ピットアウトするNo.12 塚越選手】
ピットアウトするNo.12 塚越選手
【No.50 セッテ・カマラ選手をかわしたNo.5山本選手と迫るNo.1 キャシディ選手】
No.50 セッテ・カマラ選手をかわしたNo.5山本選手と迫るNo.1 キャシディ選手

 その直後でしょうか、その小林選手が10周目を終えピットインが可能になると、真っ先に飛び込んでタイヤ交換。すると主に後方グリッドからスタートした選手たちがこれに呼応。数周の間にピットに入って下位の順位変動がめまぐるしいことに。そんな中、塚越選手のチーム、ThreeBond Drago CORSEが素早いピットワークで再びコースに送り出し、この時点でのタイヤ交換組の中ではトップに立ちました!
 一方上位では、セッテ・カマラ選手のタイヤが終わってしまったのかペースダウン。わずかのうちに山本選手、キャシディ選手にかわされました。

【右後輪のタイヤ交換に手間取るNo.50 セッテ・カマラ選手】
右後輪のタイヤ交換に手間取るNo.50 セッテ・カマラ選手
【クラッシュ直後のNo.50 セッテ・カマラ選手】
クラッシュ直後のNo.50 セッテ・カマラ選手

 これでたまらずセッテ・カマラ選手は18周目にピットイン。しかし右後輪の交換に手間取って大幅にタイムロスをしてしまいます。
 さらにピットアウト直後、焦りがあったのか冷えたタイヤでコントロールを失って、4コーナーを直進。タイヤバリアにクラッシュして、非常に残念なリタイアとなってしまいました。

【ピットアウトする上位勢】
ピットアウトする上位勢
【No.19 関口選手の前で隊列を先導するセーフティーカー】
No.19 関口選手の前で隊列を先導するセーフティーカー

 そしてこれを機に、まだタイヤ交換をしていないクルマが次々にピットインしたのですが、ここで割りを食ってしまったのが19周目にピットインした関口選手とNo.15 笹原右京選手。10番手、11番手でコースに復帰していざプッシュという時にセーフティーカー導入。その際、関口選手の前に入ってしまい、1周近く損してしまったんじゃないでしょうか。またそれ以降の選手も大幅なペースダウンを余儀なくされ、その中というか笹原選手の後には、塚越選手も。その後ろにいた小林選手も、この一団に入ってしまいました。(セーフティーカーは導入時、必ずしもラップリーダーの前に入る訳ではないんですがね。)
 逆に20周目にピットインした上位勢の平川選手、山本選手、キャシディ選手、野尻選手、山下選手といったあたりは順位を下げずに済んだようですが、そんな中、ここで大きく順位を上げたのが国本選手とNo.64 牧野任祐選手。一気にポイント圏内に入ってきました。

【リスタート!】
リスタート!

 やがてセッテ・カマラ選手のマシンの回収が終わり、セーフティーカーが正規の位置、トップの平川選手の前につくよう隊列が整えられ、残り26周でリスタート!2番手の山本選手、3番手のキャシディ選手がオーバーテイクシステムを使用して追いすがりますが、山本選手は既に、(オーバーテイクシステムの)使用時間残り僅かを示す、赤いライトが点灯しています。

【No.20 平川選手をかわしたNo.1 キャシディ選手】
No.20 平川選手をかわしたNo.1 キャシディ選手
【No.20 平川選手に迫るNo.5 山本選手】
No.20 平川選手に迫るNo.5 山本選手
【No.16 野尻選手を追うNo.18 国本選手】
No.16 野尻選手を追うNo.18 国本選手
【No.3 山下選手を追うNo.64 牧野選手】
No.3 山下選手を追うNo.64 牧野選手

 レース再開後、上位勢の中で一番勢いがあったのがキャシディ選手。程なくして山本選手をかわし、更には平川選手もかわしてトップに立ちます。一方抜かれた山本選手も、一時は平川選手に迫りましたが、オーバーテイクシステムが弾切れとなり抜くには至らず。逆に平川選手がペースを上げてキャシディ選手に迫りますが、キャシディ選手は46周目にはファステストラップを記録するなど猛プッシュをかけ、2位以下を引き離しにかかります。
 そんな中、塚越選手の車にトラブルが発生したのかピットイン。ガレージへと入ってしまいました。

【No.14 大嶋選手をかわすNo.38 石浦選手】
No.14 大嶋選手をかわすNo.38 石浦選手
【No.7 小林選手をかわすNo.65 大湯選手】
No.7 小林選手をかわすNo.65 大湯選手

 終盤も各所で接近戦が続き、石浦選手が大嶋選手をかわしてポイント圏内の8番手に。それ以下のクルマも、1つでも順位を上げるべく力走し、例えば最後尾スタートとなった大湯選手は、終盤12位まで追い上げてきました。

【トップを走行するNo.1 キャシディ選手】
トップを走行するNo.1 キャシディ選手
【2位を走るNo.20 平川選手】
2位を走るNo.20 平川選手
【3位を走るNo.5 山本選手】
3位を走るNo.5 山本選手
【チェッカーフラッグを受けるNo.1 キャシディ選手】
チェッカーフラッグを受けるNo.1 キャシディ選手

 日が大分傾いた16時を過ぎ、トップのキャシディ選手はファイナルラップへ。結局、2位と4秒近い差を付けて今季初優勝を飾りました。
 2位には平川選手が入り、ポイントリーダーをキープ。3位の山本選手は今季初表彰台にして、ホンダエンジン勢では最上位フィニッシュ。4位は野尻選手、5位は国本選手、6位は山下選手、7位は牧野選手、8位は石浦選手で、ここまでがポイント獲得。
 9位は大嶋選手、10位は福住選手、11位は関口選手、12位は大湯選手で、このあたりは終盤まで熱いバトルを見せてくれました。13位は坪井選手、14位は小林選手、15位は中嶋選手で、ここまでが完走扱い。塚越選手はレース終盤、再びピットアウトしてチェッカーフラッグを受けましたが、規定周回に足らなかったようで。そしてリタイアは、笹原選手、セッテ・カマラ選手、フェネストラズ選手です。
 それにしても、開幕戦を観た時もそのスピードに痺れたけど、今回は序盤からわかりやすい順位変動が多く、レースそのものを堪能できたというか、ほんと、最初から最後まで、見応えのあるレースでした。

【表彰台】
表彰台

 レースの余韻に浸りつつ、表彰台も、ちゃんと最後まで見ていきたかったのですが、グランドスタンドの表彰台付近が結構「密」になっていたので、フォトセッション時に写真を何枚か撮っただけにしました。

【インフォメーションゲートから退場】
インフォメーションゲートから退場

 中央通りを通ってインフォメーションゲートに向かい、階段を降りて一般駐車場へ。
 駐車場を出るのに少々手間取りつつも、そこから北進して宮城県道31号仙台村田線に出て、東北自動車道の村田インターチェンジへ。
 東北自動車道は途中で若干渋滞していて、わりと時間が掛かってしまいました。

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