たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

2020 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦 スポーツランドSUGO 【令和2年10月17,18日】 その1

SPコーナーを走るセルジオ・セッテ・カマラ選手

 今般のコロナ禍の影響で、今年は8月末のツインリンクもてぎで開幕した全日本スーパーフォーミュラ選手権。そのもてぎにて、久しぶりに国内トップフォーミュラのレースを観戦し、現代のマシンの速さに痺れたのですが、その後10月にスポーツランドSUGOで行われた第3戦も観戦することができました。


 どうでもいい話ですが、令和2年の我が家の4輪レース観戦計画において、当初の予定では、6月21,22日に第4戦として行われるスポーツランドSUGO(菅生)でのレースを、相方と1泊しつつ観戦するつもりでした。しかし、コロナ禍が押し寄せてレーススケジュールが大幅に変更となったため沙汰止みに……。
 そんな中、ようやく8月末になって行われた開幕戦を、我慢できずに私一人で観に行ってきたのは先に記事にしたとおりなのですが、私自身久しぶりの国内トップフォーミュラ観戦でその走りに痺れて、やっぱり菅生でも観たくなったというか。

 なので相方を誘って菅生まで。今年は予選・決勝を1日で行うレースフォーマットとなったので、日帰りでも良かったのですが、今回は思うところあって、やはり元々の予定どおり1泊で行くことにしました。

令和2年10月17日(土)

 迎えた当日。午前5時過ぎに自宅を出発し、自宅最寄りのインターチェンジから東北自動車道に乗って、雨の中を北上。それで天気予報だと、雨は午前中には止むとは言っていたものの、宮城県に入ってもまあまあな勢いで降り続けています。
 ですがこの時、簡易的な雨合羽くらいか雨装備を持っていなかったので、スポーツランドSUGO最寄りの村田インターチェンジで降りたあと、サーキットに向かう前に、そこから一番近く(と言ってもインターチェンジから直線距離で7kmちょい、サーキットまで10kmほど)にあったワークマンプラス大河原店へ立ち寄って長靴を購入。結果的にこれがこの日、とても役に立ちました。

 寄り道したお陰で午前7時過ぎを予定していた到着が午前8時頃となったのですが、とりあえずメインゲートからクルマごとサーキットに入場。というのも今回初めて、事前に「前売場内駐車券」(3700円)なるものを購入していたので。
 で、場内の警備員さんにメインゲートからそこまでの道順を聞こうとしたところ、いきなりえらい剣幕で怒られたという。
 というのも、その駐車券を手に持って警備員さんに見せようとしたのですが、その状態でこちらが何を言おうとしても「駐車券をフロントグラスに掲示しろ」の一点張りで、まともに取り合ってもらえず。そして掲示した後も、駐車場への道順は教えてもらえず……。 なので仕方なくそのままクルマを走らせたところすぐというか、結果的には聞くまでもない場所に、場内駐車場となっているマルチショートコースの入口がありました。

【インフォメーションゲート付近】
インフォメーションゲート付近

 駐車場内の警備員さんの指示に従ってクルマを停め、雨合羽とその内側に防寒対策としてユ○クロのウルトラライトダウン、そして先程購入した長靴を身に着けていざ。
 それにしてもこの場内駐車場。チケットもぎりのあるインフォメーションゲートのすぐ近くっちゃ近くなのですが、この日は天候のせいもあってか来場者の出足が鈍く、一般駐車場もインフォメーションゲートに近い位置に余裕で停められたっぽいんですよね。
 ともあれ、ゲート近くのテントで新型コロナウイルス感染症対策のための体調チェックシートを提出してから入場です。

【場内バス乗り場と停車中のシャトルバス】
場内バス乗り場と停車中のシャトルバス

 個人的にこれまで何度かスポーツランドSUGOに来たことはあったものの、いつも一般駐車場にクルマを停めて入場した後は、メインスタンド他の観戦エリアには、徒歩で移動していました。ですが今回は、入場してすぐのところにある乗降場から発着する、場内を周回する無料のシャトルバスを利用することに。
 というのも前回、初めて相方を連れて来た時、一般駐車場から途中でゲートを通りつつグランドスタンドまで徒歩で移動したところ、延々と続く上り坂が、かなり不評だったんですよね。
 なので今回は初めて場内バスを利用したのですが、このシャトルバスもわりと初見殺しだったというか、途中の乗降場で降りたくでも、その手前で運転手さんに「停めて」と言わない限り通過してしまう仕様。それに気が付いたのは、降りる予定だったSPスタンド入り口乗降場を過ぎたところ。結局、皆が降りるパドック乗降場まで乗ることになりました。

【SPスタンドSP広場へ向かう階段】
SPスタンドSP広場へ向かう階段

 パドック乗降場で降りた後、シャトルバスが通ってきた園内の通路を少し戻ったところ、程なくしてSPスタンドに向かうであろう階段を発見。そこを降りて(関係者駐車場になっている?)SP広場を横切れば、今日一日ここで観戦するつもりのSPスタンドが。
 スポーツランドSUGOには、グランドスタンド、1コーナースタンド、SPスタンドという3箇所のスタンドの他、シケインエリアといった観戦エリアがあるのてすが、どこも観戦席に屋根はありません。

【SPスタンドからの眺め(SPイン側から馬の背コーナー方向を望む)】
SPスタンドからの眺め(SPイン側から馬の背コーナー方向を望む)

 それでこの日一日観戦することにしたSPスタンド。スタンドと言っても、雨に濡れたコンクリートのベンチがあるだけですが、コースからとても近く、かつクルマの挙動やドライバーの攻め方が良くわかるスタンドです。
 眼の前にあるSPコーナーは、SPイン、SPアウトの2つのカーブをごく短い直線で繋いだテクニカルなコーナーとなっていて、SPイン側に座れば、バックストレッチエンドにある馬の背コーナーの出口から、SPアウト側に座れば最終コーナーへと入っていくところまで広範囲に見ることができますが、まず最初は、SPイン側で観戦することにしました。

N-ONEオーナーズカップ 公式予選 (9:00~9:20)

 席に落ち着いてから程なくして始まったのが、この日最初の走行セッションであるN-ONEオーナーズカップの公式予選。今日はここに来るまでに色々ありましたが、眼の前をクルマが走れば、とたんに上機嫌というか。
 それはさておき、この時の気温は摂氏10度ほど。降り続く雨で路面は当然ウェットで、一部水溜りもあるという難しいコンディションです。

【No.27 手塚篤史選手】
No.27 手塚篤史選手
【No.183 海老原直之選手】
No.183 海老原直之選手
【No.12 福川光一郎選手】
No.12 福川光一郎選手
【No.475 OYAJI選手】
No.475 OYAJI選手
【No.95 高橋智紀選手】
No.95 高橋智紀選手

 で、最初は、スーパーフォーミュラの開幕戦の時に見た覚えのある、往年のマクラーレンやジョーダングランプリ、今年(2020年)のアルファタウリなどF1のカラーリングを纏ったクルマや、オリジナルのレーシーなペイントを施したクルマが目につくものの、程なくしカラーリングよりも各車の攻め方を見るのが面白くなってきます。
 というのもこのSPコーナーは先述のとおり、SPインとSPアウトの2つを繋げたコーナーで、進入から出口までのライン取りや、アクセルオンオフのタイミングや踏み方(排気音でわかる)が、路面コンディションの所為もあってか皆さん結構違うんですよね。当然、どちらもスムースな方がタイム的にも速いのですが、ウェット路面に足下をすくわれ、スピンするクルマも。
 そんな中、2番手を2秒近く引き離す2分10秒822のトップタイムを叩き出したのは、カーNo.124の石坂瑞基選手でした。(でも、そのクルマの写真、撮ってなかったのよ……。)

スーパーフォーミュラ・ライツ 公式予選 (9:35~10:05)

 N-ONEオーナーズカップの公式予選終了後、15分のインターバルを置いて行われたのが、スーパーフォーミュラ・ライツの公式予選。今回も先日のツインリンクもてぎ戦と同様、この予選セッションの1stベストタイムで今日の午後に行われる第6戦、2ndベストタイムで明日の午前中に行われる第7戦のスターティンググリッドが決定します。

 雨が降り続くウェットコンディションのなか、レインタイヤを履いたマシンが続々とコースイン。気温は依然として低いままなので、タイヤを温める(レーシングカーのタイヤは、適切な温度じゃないとグリップを発揮できないんです。)のも苦労しそう。
 ほんと、軽量パワフルなフォーミュラカーで所々水溜まりもあるような路面を走るだけならまだしも、タイムアタックをするって想像を絶するものがあるのですが、コース上では各車が周回を重ねつつタイヤを暖め、マシンをスライドさせながらも最速のラインを探りつつ、馬の背コーナーの出口から短い直線を経て眼の前のSPイン、アウトと走り抜けていきます。

【No.50 阪口晴南選手】
No.50 阪口晴南選手
【No.36 宮田莉朋選手】
No.36 宮田莉朋選手
【No.37 小高一斗選手】
No.37 小高一斗選手
【No.2 名取鉄平選手】
No.2 名取鉄平選手
【No.35 河野駿佑選手】
No.35 河野駿佑選手
【No.5 入山翔選手】
No.5 入山翔選手

 セッション途中で雨が強まるなど刻々と変化する路面コンディションの中で速さを見せたのが、No.50の阪口晴南選手(B-MAX RACING TEAM)。1st、2ndベストともタイムを唯一1分26秒台に入れ、2位以下を1.5秒以上引き離す1分26秒848と1分26秒966で、第6,7戦のポールポジションを奪取しました。ちなみに、スーパーフォーミュラ・ライツの前身である全日本F3選手権時代を含め、このクラスで自身初ポールポジションだそうです。
 2位は1st、2ndベストともに、ツインリンクもてぎでの開幕1~3戦を予選から完全制圧したことが記憶に新しい、No.36の宮田莉朋選手(CALLORA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)。ウェット路面でのセッティングが決まらなかったそうで。そして3位も1st、2ndベストともに、No.37の小高一斗選手(CALLORA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)がつけました。
 4位以下は1st、2ndベストともに、4位がNo.2の名取鉄平選手(TODA RACING TEAM)、5位がNo.35の河野駿佑選手(RS FINE)、6位がNo.5の入山翔選手(ALBIREX RACING TEAM)と続きました。

【No.30 DRAGON選手】
No.30 DRAGON選手
【No.10 植田正幸選手】
No.10 植田正幸選手
【No.52 畑享志選手】
No.52 畑享志選手
【No.13 吉田基良選手】
No.13 吉田基良選手
【No.51 今田信宏選手】
No.51 今田信宏選手

 一方7位以下はジェントルマンドライバー(と、女性ドライバーですがエントリーなし)が対象のマスタークラスの選手。7位は1st、2ndベストともNo.30のDRAGON選手(B-MAX ENGINEERING)で、クラスポールポジションを獲得。8位がNo.10の植田正幸選手(Rn-sports)、9位がNo.52の畑享志選手(B-MAX RACING TEAM)、10位がNo.13の吉田基良選手(B-MAX ENGINEERING)、11位が今田信宏選手(B-MAX RACING TEAM)となりなりました。

スーパーフォーミュラ 専有走行 (10:20~11:20)

 スーパーフォーミュラ・ライツの公式予選終了後、15分のインターバルを置いて始まったのが、1時間のスーパーフォーミュラ専有走行。天気予報によると、明日行われる予選・決勝はドライコンディションが予想されるので、未だ小雨が続く中での走行は、各車共に積極的には行わないかなと思ったのですが、セッション開始直後から積極的にコースインするクルマも。
 それにしてもさすがはスーパーフォーミュラ。こんなウェットコンディションでも、先程のスーパーフォーミュラ・ライツとは迫力が違うというか、ハイパワーな分、ライツよりもマシンがスライドしてるのがハッキリわかるにもかかわらず、初めてスーパーフォーミュラを見た相方に言わせると「恐ろしいスピード」でコーナーを駆け抜けていきます。

【No.6 福住仁嶺選手】
No.6 福住仁嶺選手
【No.4 サッシャ・フェネストラズ選手】
No.4 サッシャ・フェネストラズ選手
【No.20 平川亮選手】
No.20 平川亮選手
【No.36 中嶋一貴選手】
No.36 中嶋一貴選手
【No.65 大湯都史樹選手】
No.65 大湯都史樹選手
【No.19 関口雄飛選手】
No.19 関口雄飛選手
【No.38 石浦宏明選手】
No.38 石浦宏明選手
【No.39 坪井翔選手】
No.39 坪井翔選手
【No.5 山本尚貴選手】
No.5 山本尚貴選手
【No.16 野尻智紀選手】
No.16 野尻智紀選手
【No.12 塚越広大選手】
No.12 塚越広大選手
【No.15 笹原右京選手】
No.15 笹原右京選手
【No.14 大嶋和也選手】
No.14 大嶋和也選手
【No.18 国本雄資選手】
No.18 国本雄資選手
【No.64 牧野任祐選手】
No.64 牧野任祐選手
【No.3 山下健太選手】
No.3 山下健太選手
【No.50 セルジオ・セッテ・カマラ選手】
No.50 セルジオ・セッテ・カマラ選手
【No.7 小林可夢偉選手】
No.7 小林可夢偉選手
【No.1 ニック・キャシディ選手】
No.1 ニック・キャシディ選手

 途中から雨が小止みになり、巻き上がる水煙の量もセッションの最後の頃にはだいぶ少なくなるなど路面コンディションが変化し、更には明日はドライコンディションが予想されるとあって、予選・決勝は直接繋がらないタイム順位なのですが、このセッションのトップタイムとなる1分18秒726を記録したのが、セッショントータルで27周と積極的に周回を重ね、最後にはタイムアタックを行なったNo.6の福住仁嶺選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。
 2位以下は写真の並び順のとおりですが、最も遅かったNo.1のニック・キャシディ選手(VANTELIN TEAM TOM'S)のタイムは1分26秒162で、タイムアタックを行っていないというか、タイムとは別の目的で走行していたようで。
 またこの中で個人的に注目しているのが、今シーズン、元々No.50のBuzz Racing Taem with B-Maxに乗る予定だったにもかかわらず、今般のコロナ禍の影響を受けてようやく来日が叶ったNo.50のセルジオ・セッテ・カマラ選手。22歳にして昨年までFIA F2選手権やフォーミュラEに参戦しており、F1のテスト兼リザーブドライバー(2020年はレッドブルとアルファタウリ)も務めています。もっとも、スーパーフォーミュラでは初めてのウェットコンディションとあってか、限界を超えて3コーナーでコースオフし、セッションが赤旗中断となりましたが。
 それと、もう1人注目しているのが、ThreeBond Drago CORSEの No.12、塚越広大選手。正ドライバーのタチアナ・カルデロン選手が海外レース参戦の関係で乗れず、前戦の岡山国際サーキットに引き続いドライブしています。塚越選手自身同郷の栃木県出身ということもありますが、昨年までスーパーフォーミュラの参戦経験があり、今年はスーパーGT選手権でこれまで2勝をあげる活躍をしています。

 スーパーフォーミュラの専有走行終了後、次のN-ONEオーナーズカップ決勝まで1時間以上あるので、ここでランチタイム。いただいた食べ物については後述しますが、ここで席を、SPアウト側へと移動しました。

サーキットグルメ(土曜日・SPスタンド臨時売店編)

 いつもなら最後にまとめて書く、サーキットでいただいた食べ物の話ですが、今回は回数的にも量的にも少なかったので、その日その日に書こうかと。

【SPスタンド付近の臨時売店】
SPスタンド付近の臨時売店

 それでこの日はSPスタンドに一日いたので、近くに出ていた臨時売店を利用しました。

【焼きそば 400円】
焼きそば 400円
【肉巻きおにぎり 500円】
肉巻きおにぎり 500円
【牛タン入りつくね 300円】
牛タン入りつくね 300円
【ふりふりポテト(チーズこしょう) 300円】
ふりふりポテト(チーズこしょう) 300円
【カップスープ たまご 200円】
カップスープ たまご 200円

 臨時売店はテントが2つ並んでおり、このあたりは、向かって右側のテントで購入した品々。 どれも縁日というかお祭りというか、そんなところの屋台でいただく感がありますね。
 焼きそばは、太めの麺とソースの味加減が良かったです。
 肉巻きおにぎりやつくね、ふりふりポテトは、想像どおりのお味。
 で、この日一番有り難かったのが、カップに入った玉子スープ。ほんと、寒いなか温まりました。

【キャンドルボーイ(メープルシロップ) 500円】
キャンドルボーイ(メープルシロップ) 500円

 こちらは、向かって左側のデントで購入したのですが、これがこの日一番印象に残った品。
 アメリカンドッグの衣をモチに置き換えたような品で、表面がカリッとハード、その下はモチ由来?のモチモチ感のある生地が、粗挽きウインナーに巻いてありました。また味付けは、砂糖醤油、ケチャップ、メープルシロップがあったので、一番ネタ度が高いと思われるメープルシロップをチョイスしたところ、その風味と甘じょっぱい感が、どことなくマックグリドルを思い出させて良い感じ。(個人的に、朝マックはグリドル一択なんです。)
 ちなみにこの「キャンドルボーイ」って、北海道や東北地方などでは、定番の屋台グルメだそうで、名前でネット検索したところ、私が住む栃木県の業者さんがトップで表示されてびっくりしました。

N-ONEオーナーズカップ 決勝 (12:45~13:10)

【SPスタンドからの眺め(SPアウト側からSPイン側方向を望む)】
SPスタンドからの眺め(SPアウト側からSPイン側方向を望む)

 午後からは、SPアウト側で観戦することに。写真だと良くわからないのですがこちら側には、周回数と6位までの順位を示す
 それで昼食を食べ終わって程なくの12時半頃だったでしょうか、この週末最初の決勝レースであるN-ONEオーナーズカップの車両がコース上へと出てきました。この時、雨は概ね上がり、路面も乾きつつあるようでしたが、水たまりが残ったところもある、とても難しいコンディションです。

【いきなりのセーフティーカー出動】
いきなりのセーフティーカー出動

 12時45分から1周のフォーメーションラップを行い、その後8周で争われる決勝レースがスタートしたのですが、直後にアクシデント。ここSPスタンドは場内実況があまり聞こえず、場内FMもなかなか入りづらかったのですが、どうやら3コーナーで予選上位を含む複数のクルマがコースアウトしたようで、いきなりのセーフティーカー出動となってしまいました。ポールポジションからホールショットを奪ったNo.124の石坂瑞基選手にとっては悪いタイミングです。

【トップを快走するNo.124 石坂瑞基選手】
トップを快走するNo.124 石坂瑞基選手

 コースアウトした車両はすぐにコースに復帰したようで、3周目からレース再開。すると、石坂選手がトップを守るどころか後続を引き離してSPコーナーにやってきました。で、その後も石坂選手は後続との差を広げつつ独走状態に。

【2位に入ったNo.15 塚原一臣選手】
2位に入ったNo.15 塚原一臣選手
【3位に入ったNo.254 櫻井颯一郎選手】
3位に入ったNo.254 櫻井颯一郎選手
【レース中は各所で接近戦が】
レース中は各所で接近戦が

 結局レースの方は、石坂選手が最終周にファステストラップを出す速さで勝利。2位争いは、スタート後の混乱を上手く抜けた予選4番手のNo.254 櫻井颯一郎選手が2位に浮上するも、レース再開後、予選5番手だったNo.15 塚原一臣選手が櫻井選手を交わしてフィニッシュ。
 それ以下もなかなかに混戦だったというか、結構激しいバトルがあり、コースアウトして横転したクルマもあったよう。その結果、順位の変動がかなりあり、見ごたえのあるレースとなりました。

 そんなわけで、個人的にもツインリンクもてぎに続いてとても面白く観戦したN-ONEオーナーズカップですが、私以上に相方が気に入っていたというか、明日のスーパーフォーミュラ決勝日にN-ONEのレースが組まれていないことを、とても残念がっていました。

スーパーフォーミュラ フリー走行 (13:40~14:40)

 N-ONEオーナーズカップの後は、この日2回めのスーパーフォーミュラの走行。先程は「専有走行」でしたが、このセッションは「フリー走行」となっていますが、その違いって何なんですかね。

【レインタイヤで走行するNo.12 塚越広大選手】
レインタイヤで走行するNo.12 塚越広大選手
【ドライタイヤで走行するNo.15 笹原右京選手】
ドライタイヤで走行するNo.15 笹原右京選手

 それはともかくして、セッション開始時の路面は、レコードラインあたりがやや乾いてきているかな、という状態。各車概ねレインタイアを履いてコースインしていますが、気が付いたところではNo.1のニック・キャシディ選手(VANTELIN TEAM TOM'S)、No.15の笹原右京選手(TEAM MUGEN)はドライタイヤを履いていた模様。

【走行再開後のNo.5 山本尚貴選手】
走行再開後のNo.5 山本尚貴選手

 で、そんな中、セッション開始から7分後、赤旗中断に。というのもNo.5の山本尚貴選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のマシンからパーツが落下したようで、その回収のためだったそう。ちなみに、そのパーツとは、インダクションポッド上部に取り付けられているカメラのカバーで、セッション再開後は、通常は赤色のカバーが、予備のものと思われる黒色のものに替わっていました。

【コースアウトしてしまったNo.18 国本雄資選手】
コースアウトしてしまったNo.18 国本雄資選手
【ローダーで回収される国本車】
ローダーで回収される国本車

 約7分間の中断後、走行再開。この時点でコース上は、一部濡れていたものの乾いているところも多くあったので、各車スリックタイヤを装着しています。
 それでスーパーフォーミュラの公式サイトにあるタイミングモニターで各車のタイムをチェックしながら見ていたところ(余談ですが、この公式サイトのタイミングモニター。リーダータワーが見えないところでもより詳しく情報が得られて、ほんとに便利ですよねぇ。)、セッションが残り30分を切った直後に馬の背コーナー出口から嫌な音が。慌てて見たところ、No.18の国本雄資選手(carrozzeria Team KCMG)がクラッシュしていました。
 不幸中の幸いで、自力でマシンから降りることはできたようですが、これで再びセッションは赤旗中断に。

【No.15 セルジオ・セッテ・カマラ選手】
No.15 セルジオ・セッテ・カマラ選手
【ポストにて掲示される赤旗】
ポストにて掲示される赤旗

 クラッシュしたマシンの回収後、残り約15分のところでセッション再開。再びマシンが走り出しましたが、今度は10分程したところで3度めの赤旗が。No.50のセルジオ・セッテ・カマラ選手(Buzz Racing Taem with B-Max)が4コーナーでスピンからコースアウトし、その後コースに復帰できない状態になってしまった模様。それでそのままセッションが終了してしまいました。

【No.20 平川亮選手】
No.20 平川亮選手
【No.7 小林可夢偉選手】
No.7 小林可夢偉選手
【No.1 ニック・キャシディ選手】
No.1 ニック・キャシディ選手

 セッテ・カマラ選手がコースアウトした時、各車最後にタイムアタックをしようかというタイミングだったのと、スリックタイヤを装着していたとはいえ路面が一部濡れていたので、このセッションのタイムも明日の予選・決勝とは直接は繋がらないと思うのですが、1分4秒745のタイムを出しトップだったのが、開幕戦のツインリンクもてぎでポール・トゥ・フィニッシュを決めたNo.20 平川亮選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。2番手が約0.1秒差でNo.7 小林可夢偉選手(carrozzeria Team KCMG)、3番手がそこから0.3秒近く離れてNo.1 ニック・キャシディ選手(VANTELIN TEAM TOM'S)。昨年の菅生の覇者である山本選手は、このセッション5番手のタイムで初日を終えました。

スーパーフォーミュラ・ライツ 第6戦 決勝 (15:20~16:00)

 本日最後の走行は、スーパーフォーミュラ・ライツ第6戦の決勝レース。前のセッションが赤旗中断になったものの、最後はそのまま終了させたためか、オンタイムで始まりそう。
 SPコーナーの路面はほぼ乾いていて、走行ライン以外が若干黒く見える程度。ただ、場所によってはハーフウェットとなっているようです

【トップを走るNo.36 宮田莉朋選手】
トップを走るNo.36 宮田莉朋選手
【2番手を走るNo.50 阪口晴南選手】
2番手を走るNo.50 阪口晴南選手
【3番手を走るNo.37 小高一斗選手】
3番手を走るNo.37 小高一斗選手

 それで15時20分、1周のフォーメーションラップのあと、26周の決勝レースがスタート。真っ先にSPコーナーに飛び込んできたのが、予選2位からスタートだったNo.36 宮田莉朋選手(CALLORA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)でした。ポールポジションのNo.50 阪口晴南選手(B-MAX RACING TEAM)はスタートでかわされたようで2番手に。3番手と4番手は予選順位どおりNo.37 小高一斗選手(CALLORA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)、No.35 河野駿佑選手(RS FINE)というオーダー。ちなみに予選4位だったNo.2の名取鉄平選手(TODA RACING TEAM)は、前日に行ったエンジン交換のペナルティで9位からのスタートとなりましたが、序盤のうちにリタイアとなってしまいました。

【No.30 DRAGON選手とNo.5 入山選手のバトル】
No.30 DRAGON選手とNo.5 入山選手のバトル

 その後レースは特にアクシデントもなく進み、結果的に上位勢はそのままの順位でゴール。
 ですが、このレースで個人的に一番の見どころだったのが、No.5の入山翔選手(ALBIREX RACING TEAM)とNo.30のDRAGON選手(B-MAX ENGINEERING)の5位争い。というのも先述のとおりDRAGON選手はジェントルマンドライバー対象のマスタークラスでのエントリーなのですが、それがオーバーオールの入山選手と遜色ないペースで走り、最後は入山選手のスピンもあって逆転。マスタークラス優勝はもちろん、自身このクラス初の総合でのポイント獲得と相成りました。
 正直、最近のレースは自分よりも遥か下というか、子供と言っても差し支えない年齢の選手たちが活躍する中、私よりも少しばかり年上のDRAGON選手の活躍は、正直凄いなぁ、と。

【歩いて退場】
歩いて退場

 初日の全走行セッションを終えた後は、バスではなく徒歩で退場。

【いだたいたラーメン】
いただいたラーメン相方がいただいたラーメン

 名取市に取った宿まで移動し、雨で冷え切った体(この日は最高気温が仙台市で14.8度、菅生の近くの名取市で13.7度。日差しもなかったので、ユ○クロのウルトラライトダウンパーカくらいじゃ足らなかった……。)をラーメンで温めてから就寝しました。


 書き始めた時、今回は短くまとめようと思ったにかかわらず、例によってダラダラ長くなってしまったので、今回はこのあたりで一度記事を切らせていただきます。

(つづく)

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