趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
6月下旬の平日のこの日。レンタカーを借りて福島あたりを一人でドライブすることに。で、一番の目的は車の運転そのものだったのですが、それだけでは勿体無いと立ち寄ったのが、喜多方ラーメンの有名店であるこちらのお店。喜多方にはこれまで何度か来ていたにもかかわらず、お伺いできていなかったんですよね。
当地のラーメン店は早朝より営業されているお店が多く、個人的にも朝ラーは大好きなのですが、この日は旅程の都合で午前10時45分頃に到着。お店の道路を挟んだ向かい側の駐車場は、幸いにも空きがありました。で、お昼時には少々早い時間帯でも流石に喜多方の有名店だけあって店内にはそれなりにお客さんがいたものの、それでもテーブルに相席なら座れそうだったのですが、ソーシャルディスタンスを取るためか、すぐ隣りにあるもう1つの玄関から入った座敷席へとご案内。その際、玄関に店員さんが待ち構えていて、アルコールで手を消毒してからの入店となりました。このあたりは、観光地ともなっている有名店なので抜かりないですね。
それにしてもこの案内された座敷。壁にかかる額縁の中身とか置いてある調度品など、ものすごく民家っぽいというか、親戚の家にお邪魔したような感覚に。また卓上に置かれたお品書きに「舌代」と口上書されているのが、なんとも良いですね。それでそんな中お願いしたのが、中華そば(700円)と悩んだ末に自分の欲望を忠実に選んだチャーシューメン。注文から少々待ってからの登場となりました。
で、まず見た目ですが、一面に載るチャーシューは、脂身もあるものの肉の部分が多い印象。澄んだスープは色が薄めで、油もそれなりに浮く感じです。それで、そのスープからいってみたところ、出汁の動物系は豚骨でしょうか?そこに煮干しっぽい風味がうるさ過ぎないくらいに効き、旨味も結構ある感じ。加えて油感も適度にあり、また味付けは、色味のとおり醤油がガツンと来るなんてことはなく、ほのかな甘味もあって、塩気も良い塩梅。全体的にあっさりしているけど、まろやかな印象ですね。そして次に麺をチャーシューの下から引っ張り出すと、結構太めに感じた縮れの強いものが。啜ると縮れが心地よく唇にあたり、そのプルっとした動きから加水率高めに感じますが、モチシコっとした噛み心地も兼備。それとチャーシューは、しっかりと肉の食感が残っていて好み。メンマ共々味付けは軽めで、ラーメンと一体感がありますが、加えて白ネギがちゃんと薬味として良い仕事をしていたというか。
というわけで、美味しくいただいたのですが、このスープと麺ならば、毎日(1000円出してチャーシューメンは無理ですが中華そばなら)いただいても飽きないなぁ、と。だいぶ前からすっかり観光地化している当地のラーメン店ですが、本来は当地の日常生活と結びついたラーメンであるわけで、そんなルーツをいただきながら感じたというか。
ごちそうさまでした。
令和2年6月訪問
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