趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
姫路競馬場、正式名称「姫路公園競馬場」については、平成24年(2012年)夏、同年秋から始まる園田競馬場のナイター照明設置工事のため、兵庫県競馬の開催が一時的に姫路競馬場に振り替えられた時に使用されて以降、競馬開催はなされず、場外馬券場としてしか使われていませんでした。
ですがその間、馬場内に元々あった球技場(野球場とサッカー場?)の替わりに、姫路市内を流れる船場川の洪水調整池とその内部に人工芝のサッカー・フットサル場を設置。スタンドも耐震改修工事を行った上、4階の1フロアを卓球場やスポーツスタジオにするなど、地域防災拠点化や競馬開催時以外の使用も出来るようリニューアルしたうえ、特別観覧席などの観戦施設も大幅に改良がなされ、令和2年(2020年)1月と2月、8年ぶりに姫路競馬場で競馬が開催される運びとなりました。
一方、冒頭にも書いた地方競馬全国協会主催の『旅うまチャレンジスタンプラリー』ですが、姫路競馬場をどのタイミングで訪問するかと考えていた時、前述のような姫路競馬場の状勢が漏れ伝わってきたため、どうせなら競馬開催している時にお伺いしようと、令和2年(2020年)2月に最後の訪問地とすることにしました。
【成田空港に駐機中のジェットスター・ジャパンGK211便】
【終点難波駅に到着した特急ラピートα12号】
【大阪梅田駅(阪神)に停車中の山陽姫路行き直通特急】
個人的に姫路競馬場にお伺いするのは、8年前に競馬開催が行われた時(訪問記その1、その2)以来。その時は、東京発大阪行きの夜行バスからJR東海道本戦・山陽本線(JR神戸線)というルートだったのですが、今回は前日のジェットスター便で成田から関空に飛び、ラピートで大阪市内まできて1泊。そしてこの日、阪神電鉄と山陽電鉄の直通特急で姫路入りというルートで。もっとも、この記事の前に、駅の立ち食いうどんの記事を2つもあげたように、大阪から姫路までは真っ直ぐ向かっていなかったりするのですが。
山陽姫路駅に到着したのが午前9時50分過ぎ。駅というか駅が入っている山陽百貨店を出て左手方向に少し歩くと、姫路競馬場行きの無料ファンバスを発見。早速乗り込みます。
無料ファンバスは10時ちょうどに出発。途中、前方に姫路城の立派な姿をちょっとだけ見つつ市内を走り、10分ほどで競馬場に到着。
本来100円の入場料は、この開催中は無料だそうで、バスを降りるとそのまま入場。入り口の所では、姫路競馬場公式マスコットの「ひめたん」と、「はりま酒文化ツーリズム」イメージキャラクター「もりりぃ」がお出迎え。一説によるとこの姫路のある播磨地方は日本酒が生まれたところだそうで、もりりぃは当地出身で福島正則から名槍「日本号」を飲み獲った「母里太兵衛(もりたへえ)」がモチーフのキャラクターとのこと。
入場してまず向かったのが、スタンド5階の特別観覧席。というのも今回の競馬場リニューアルで大幅に変わったのが特別観覧席で、1席2000円のロイヤルシート、1席1000円のスペシャルシートや、ペア席やグループ席などができました。で、どうせならロイヤルがいいなと思っていたのですが、開門からは30分以上経ち、無料ファンバスが既に1本先着してるという状態。それで係員さんに聞いたら、特別観覧席の発売所はスタンド5階の特別観覧席フロアとのことなので、合わせて教えて貰ったエレベーターへ。
【特別観覧席ロイヤルシートのフロア】
【今回座ったロイヤルシート】
【ロイヤルシートフロアの屋外観戦席】
エレベーターに乗るにも人が集中していたためか何度か待たされ、5階に上がっても軽く行列が出来ていたので、その間、買えるかどうか気を揉んでいたものの、残り数席というところで何とか無事、ロイヤル席を購入することができました。で、このロイヤル席。最近流行り?の、パーティションで仕切られた各席にモニター完備の個席タイプで、周囲が気にならないというのは良いですね。また、以前の屋外観戦席部分は残されていて、(席指定はなく)自由に使えるようになっていました。
それと今回座らなかったスペシャルシートは、人が多すぎて写真を撮るのを断念したのですが、2人掛けのシートがコースと直角に並び、レースを生で見るにはロイヤルシートと同様、屋外観戦席を使うという感じだったかな、と。で、ロイヤルシートはもちろん、スペシャルシートも早々に完売していました。
無事席を確保したあと、次に向かうは……。
2階投票フロア内にある案内所で、ここ姫路競馬場に来た最大の目的、旅うまチャレンジスタンプラリーのスタンプをゲット。長かった旅が、ここで一応の完結となりました。それ以前に、国内の地方競馬場は全て1階はお伺いしていたのですが、このスタンプラリーが再び競馬場に来る、またその為に旅に出る理由となったことは、個人的にとても良かったなぁ、と。
ちなみに、足かけ4年かけてまわってきたこれまでのスタンプラリーの足跡を、訪問順に示すと以下のとおり。
大井競馬場や船橋競馬場、盛岡競馬場なんかはスタンプ貰い忘れ(盛岡は台紙忘れ)た為に再度お伺いしていてようやくスタンプ貰ったのも、今となっては良い思い出です。
席を確保してスタンプ貰ったら、あとは、最終第11レースまで勝負。
耐震補強の鉄骨筋交いがわかりやすい変化のスタンド外観ですが、過去の写真と見比べてみると、4階から外に出られるスタンド部分が根元を残して無くなっていました。(こちらも耐震の関係だそうで。)
スタンド4階にあるのが、公式マスコット「ひめたん」の名前を冠した「ひめたんスポーツクラブ」(のうち、卓球場とスポーツスタジオ)。卓球台がズラっと並んでいました。ちなみに、グッズ売店もこの一角に。(その為に立ち寄ったんですがね。)
【スタンド2階投票フロア】
【スタンド1階コンコース】
【予想紙販売所】
スタンド1階と2階も内装が綺麗に。写真には撮りませんでしたが、トイレもピッカピッカでした。それと、予想専門紙は1階のコンコースにの予想紙販売所で。
【パドック】
【手書きの出走表】
【かつて指定席・特別観覧席販売所があった場所】
パドックは以前と変わらない印象。黒板にチョーク書きの出走表ももそのままで、更にチョークで書かれる、ちょっとクセのある書体もそのままだったのには驚きました。そして、パドック付近にあったかつての指定席・特別観覧席販売所(8年前に来た時も既に閉鎖されていた)は窓口が埋められ鉄柵が撤去されていて、そこに非常用発電機が設置されていました。
姫路競馬場名物「無料じゃ済まない無料休憩所」も健在。ただ8年前にお伺いした時よりも、店員さんの圧がだいぶ弱まった気が。(無料で済むようになったかも。)ちなみにこの中でいただいた品々については、後ほど。
中途半端な写真なのですが、前回お伺いした時と比べると、写真の中心にある「ひめじけいば」の文字はかつてと同じながら、その後方にあった大型映像装置が、向かって左手方向に移動。なお、装置自体、より大型で高性能なものに交換されています。また後方もかつては芝生のグラウンド的なものだったのが、掘り下げられて災害調整池になり、その底部にサッカー・フットサル場が設置されているのがわかるかと。
【第6レースのスタート】
【第6レースの最終コーナー】
【第11レースのゴール】
【ゴール板】
一方コース周りは、従来のままのような。
この日のメイン第10レースは、4歳以上のA1とA2組という格付け上位馬で争われる特別戦、姫路市長賞「姫路しらさぎ特別」。1400m、10頭立てで行われます
このレース、人気の方は、JRA3勝クラスから転入初戦の(4)ブラックランナー号(牡6歳、田中学騎手)が単勝オッズ2.4倍で1番人気。2.8倍と差の無いの2番人気が、ここ2戦、重賞で連続4着と惜しい競馬が続いていた(8)オオオヤブン号(牡6歳、下原理騎手)。続いて3.8倍で3番人気なのが、前走重賞で3着し、一昨年昨年の兵庫県競馬リーディングジョッキー吉村智洋騎手が騎乗する(3)コンドルダンス号(牡8歳)で、4番人気以下は10倍以上のオッズとなっています。で、個人的には、2番人気の(8)オオオヤブン号に本命を打ち、そこからの馬単流し、三連複フォーメーション馬券で勝負。
それでレースの方は、本命を打った(8)オオオヤブン号が勝利したものの、2着に入った5番人気の(2)タラニス号(牡5歳、杉浦健太騎手)がノーマークで撃沈。
レース後の表集式では、もりりぃもプレゼンターに。
今回は、競馬場に来る前にいろいろといただいていたお陰で、競馬場であまりいただけなかったのがもったいなかった競馬場グルメですが、それでも以下のいくつかを。
まずは、特別観覧席フロア内にある売店から。品揃えは食事がメインで、日替わり弁当、やきめし、カレー、親子丼、おにぎりといったご飯物もありますが、それより麺類が豊富で、うどん各種に姫路名物のえきそば、焼きうどん、焼きそば、オムそばも。それとお酒も一通りそろっていますが、ツマミ類はおでんくらいだったでしょうか。(違っていたら申し訳ない。)それでカウンターもありますが、テイクアウトもできるようなので、以下の品を自席でいただきました。
さすが姫路らしく、生姜醤油をかける「姫路おでん」というのが嬉しいですね。で、どれも味が程よく染みていて、そこに生姜醤油が味をキリっと引き締めて、これが、もう。
おでんのお供はこれで。瓶からプラスチックのコップに注ぎ、レンジでお燗してくれました。で、正直なところ、味に過度な期待はしていなかったのですが、口に含むとスっと入ってきて「これは旨い」と。その時の体調や気分もあったとは思うのですが、ほんと、びっくりしました。(さすがは日本酒のふるさと!)
お次は無料休憩所内のこちらのお店。で、お店のところに下がっているメニュー短冊がとにかく多く、パっと見ただけでも丼各種にカレーなどご飯物、うどん類と中華そばといった麺類などなど。その他にも、ガラスケースの中には小皿に盛られた惣菜類があり、店頭ではおでんの鍋もという感じで。
そんな中から、「かす汁始めました」と書かれた短冊を見つけたので。この日はお日様こそ出ていたものの、風が強くて外でレースを見ていると冷えたんですよね。で、そのお味ですが、気のせいか酒粕自体が美味しく感じてしまうのですが、他の具は鮭と根菜類とベーシックなもの。味付けも程よく、とても体が温まりました。
たこ天を始めとする天ぷら類が有名なこちらのお店ですが、それ以外にも、ご飯物や麺類などの食事メニューや関東炊きなどのメニューも。
そんな中、店頭で焼かれていたのがこちらの品。タイミング悪く、丁度作りはじめのところで声をかけてしまい、作っていたお兄さんから「まだ20分くらいかかるよ」と言われたのですが、実際にはそんなに待たずに出来上がり、焼き立てを買うことが出来ました。で、そのお味ですが、ふわふわの生地が当地らしくて何とも良いですね。その味付けと、上に掛かったソースとの塩梅もいい感じ。ほんと、当地のたこ焼きは外れがなくて良いなぁ、と。
たこ焼きのお供には、キンキンに冷えた生ビールを。外が寒くても、個人的にこれだけは外せないというか。
この日は、姫路競馬場で行われた全11レースで勝負したものの、傾向も対策わからない(ハイ、言い訳です。)姫路競馬場そのものに苦戦。的中は5レースあったものの高配当にはありつけず、回収率は4割少々とひどい有様で終了。
それでも、『旅うまチャレンジスタンプラリー』は達成できたし、8年ぶりの姫路競馬場も楽しめたしで、満足して競馬場を後に。
【停車中の無料ファンバス】
【山陽姫路駅に入ってくる直通特急】
帰りの無料ファンバスは、16時46分に姫路競馬場を後に。夕方で道が混んでいたため、来る時よりも数分時間がかかって姫路駅前に到着。山陽姫路駅からは、山陽電鉄と阪神電鉄の直通特急に乗って、大阪へと戻りました。
それにしても、この後というか、この時既に起きていた新型コロナウイルス騒動で、競馬が地方、中央問わず無観客開催となって競馬場に行けなくなってしまう日が暫く続くとは、この時はあまり考えられなかったなぁ。
ただ大変な中、様々な対策を取って、無観客でも競馬を開催し続けている関係者の皆様には、ほんと、感謝しかないです。おかげで、先が見通せない日々の中、テレビやモニターの前で競馬を楽しむことが大きな支えになっていることは間違いないからでして。
一日もこの騒動が早く収まり、また皆で競馬場で楽しく過ごせる日々が戻ってくることを、心より祈ります。
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