趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
JRA馬事文化賞受賞作みたいなタイトルにしてしまいましたが、内容的には中断期間を挟んでやたらと長くなってしまった、1月下旬に3泊4日(うち車中1泊)で愛知県・岐阜県方面を旅してきた時の、これまでで記事にしなかった諸々のメモ書き的な記事です。
で、今回はこの前の記事までかかってしまった名古屋鉄道完全乗車記を書くのに精根尽き果ててしまった(色々あって、まさかここまで時間がかかるとは正直思わなんだ……。)ので、ごく簡単に。
今回の旅の発端と経緯については、先にあげた笠松競馬場の訪問記や名古屋鉄道完全乗車記その1でも書いたように、平成29年の夏に始めた、地方競馬全国協会主催の『旅うまチャレンジスタンプラリー』という企画の中で、まだ未訪問だった笠松競馬場を訪れるためと、そのついでにかねてから存分に乗りたかった名古屋鉄道(名鉄)の全線に乗ってしまおうと、昨年10月に予定されていたものが、台風19号のせいで出発当日になってキャンセルになってしまったため、そのかわりに行こうと計画したもの。(名古屋鉄道乗車記その1)
それにしても、(出発は夜、仕事を終えてからだったから出発前日に)旅行鞄に荷物詰めた後にキャンセルするのって、「断腸の思い」とはこのことかと。仕事の休み時間に、心の中で泣き、いや、慟哭しながら諸々の予約をネットでキャンセル処理をしました。おまけに、台風が理由で全額戻ってきたのは帰りの飛行機くらいで、あとは通常のキャンセル料取られたという……。
で、今回は無事に出発当日を迎え、今一度詰めた荷物を解くことはしなくて済み、いざ出発。
この日は、仕事を終えてから出発し、JR上野東京ラインの列車で東京駅まで出て、東京駅鍛治橋駐車場からウィラーエクスプレスの名古屋方面行き夜行バスに乗り込むという行程。
というわけでまずは仕事を定時で上がって帰宅後、風呂に入って身支度を整えてから、重めの旅行鞄を提げつつ出発。宇都宮駅まで出て、19時59分発の上野東京ライン熱海行き普通列車に乗車。
乗り込む前、夕食に購入した『岩下の新生姜とりめし』(950円)を、ガラガラのグリーン車でビールと共に。ちなみにこの品、昨年(平成31年)4月から半年間行われた「栃木ディスティネーションキャンペーン」の際に、宇都宮駅で駅弁を販売している松廼家(まつのや)さんと、近年とみに有名になった「岩下の新生姜」のコラボ商品で、全ての商品にその岩下の新生姜が使われているという。で、これが旨かったのはもちろん、酒のツマミ的ポテンシャルが非常に高く、またたく間に500ml缶が2本空いてしまいました。で、ツマミはなくなったけどもうちょっと飲みたかったので、車内販売でハイボールを追加。「程よく」からはちょっと酔いが進んだ21時52分、東京駅に到着しました。
東京駅で列車を降り、酔ったお陰で旅行鞄の重さはあまり気にならなくなったので足取り軽く鍛冶橋駐車場まで歩いて移動。以前、鍛冶橋駐車場から夜行バスに乗った時は有楽町駅から歩いたのですが、ホームから駅出口の距離の差の分、有楽町駅からのほうが近く感じたのと、駅構内はともかくとして、夜の時間帯の駅周辺の利便性も合わせると、有楽町駅の方が便利に感じました。
東京駅鍛冶橋駐車場かららは、22時50分発のウィラーエクスプレスT351便に乗車。乗車時、旅行鞄を預かって貰いました。それにしても、鍛冶橋駐車場は混雑していたにもかかわらず、車内の乗客はまばらですね。
それで度々(といっても年に1,2度ですが)利用させてもらっているウィラーエクスプレスの夜行バスですが、今回の「ラクシア」というシートは初めて。寝酒に某ストロングを1本キメ、休憩で停車した海老名サービスエリアでトイレに行った後、ネットでラジオを聴きつつ就寝。シートの幅はわりと広くリクライニングも深いので、ぐっすりとはいかないもののそこそこ快適に寝てられると、この時は思ったんですよね。ですがその後、何故かやたらと目が覚めたというか、午前2時過ぎに停車した掛川パーキングエリアや、午前4時前に停車した刈谷パーキングエリアはもちろん、道中でもちょいちょい目を覚ましてしまいました。
この日は、夜行バスで名古屋市内の金山駅に着いた後、名鉄に乗りつつ、途中で笠松競馬場に立ち寄り、最後は岐阜市の宿で一泊という行程。
先述のように車内でロクに眠れず、結局のところかなりやられた状態で、定刻の5時00分の少し前、金山駅北口に到着。バスを降りると本降りの雨が落ちていて、より気持ちを盛り下げてくれました。
【金山駅に入ってくる名鉄岐阜行き普通列車】
【津島駅に入ってくる名鉄一宮行き普通列車】
【笠松駅に停車中の新羽島行き普通列車】
【新羽島駅に停車中の笠松行き普通列車】
【笠松競馬場正門】
【競馬場内でいただいたどて煮他】
【関本玲花騎手】
【メインレースのゴール】
【名鉄岐阜駅に停車中の犬山行き普通列車】
【岐阜駅前に静態保存されたモ510形(513)電車】
それでその後の2日目についてはこれまで記事にしたように、笠松競馬場(訪問記、競馬場でいただいたそば)を筆頭に、名鉄に乗ったり(乗車記その2、その3、その4、その5)、その合間に岐阜羽島駅でうどんをいただいたりと。そして、岐阜市内の宿にチェックインしたあと、夕食をいただいたりして終了。
なかでも特に良かったのは、久しぶりに訪れた笠松競馬場でしょうか。お金が(多少)儲かったし、岩手競馬から期間限定騎乗で来ていた関本玲花騎手を拝むことが出来ましたし。それと、初日にして結構色々な種類の名鉄電車に乗れたことも。昨年9月の北海道以来の鉄道の旅を堪能することが出来ました。
ただ、良いことばかりではなく、岐阜市との相性の悪さを再確認したことが何とも。宿も悪くなかったし、駅前に保存されていた思い出の車両に再会出来たのも良かったのですが、トータルとしては微妙な一夜を過ごしたという感じで……。岐阜市はこれまでわりと訪れ、何度か泊まってもいますが、毎回何かしら、印象悪い出来事が起こるんですよね。(こういう不思議と相性が悪い土地って、この年まで全国あちこち旅するうちに、何箇所かあったりして。)
この日は、岐阜市内の宿を出た後、夜明け前から名鉄に乗りまくり、名古屋市内の宿で一泊という行程。
【名鉄岐阜駅に停車中の豊橋行き特急列車(パノラマsuper)】
【豊橋駅に停車中の犬山行き特急列車】
【蒲郡駅に停車中の吉良吉田行き普通列車】
【梅坪駅に入ってくる上小田井行き普通列車】
【金山駅かどや下りホーム店のかき揚げきしめん(600円)】
【名鉄名古屋駅に入ってくる内海行き特急列車】
【冨貴駅に入ってくる河和行き急行列車】
【大江駅に停車中の東名古屋港行き普通列車】
【味仙今池本店の台湾ラーメン(600円+税)】
【総本家えびすや本店のきしめん(800円)】
それで3日目についてはこれまで記事にしたように
、名鉄に乗りまくったり(乗車記その6、その7、その8、その9、その10、その11、その12、その13)、その合間にきしめんをいただいたり、名古屋市内の宿に着く前に元祖のお店で台湾ラーメンなどをいただいたり、夜中に(精神的に)小腹が空いてきしめんをいただいたりと。
なかでも特に良かったのが、全区間乗車した2本の特急列車(新岐阜発豊橋行きのパノラマsuperと、名鉄名古屋発内海行きの全車一般車特急)でしょうか。もっとも、それに限らず、乗った名鉄の路線は、どれもそれなりに印象的だったし、金山駅のホームでいただいたきしめんも良かったんですがね。(あと途中でのちょっとしたやらかも、旅が終われば良い思い出です。)一方、どうしても元祖のお店で食べてみたかった台湾ラーメンは、食べている時は良かったものの、一緒にいただいた辛い手羽先と相まって、その後お腹に来たいうか、朝方にかけて、何度もトイレに行くはめになりました……。
この日は、名古屋市内の宿を出た後、愛知高速鉄道東部丘陵線(リニモ)の、残った名鉄の路線に乗りつつ中部国際空港まで行き、そこから飛行機で成田空港へ。あとは、京成電鉄のスカイライナーとJR宇都宮線の列車で自宅に帰るという行程。
【リニモ八草駅と停車中の藤が丘行き普通列車】
【八草駅に入ってくる高蔵寺行き普通列車】
【尾張瀬戸駅に停車中の栄町市普通列車】
【鶏三和サカエチカ店の三和の純鶏名古屋コーチン親子丼しょうゆ麹唐揚げセット(1120円+税)】
【平安通駅に停車中の犬山行き普通列車】
【犬山駅に停車中の新可児行き普通列車】
【可児駅に入ってくる御嵩行き普通列車】
【御嵩駅の駅舎】
【犬山橋を渡るエヴァンゲリオン塗装の2000系回送列車】
【新鵜沼駅に停車中の中部国際空港行き特急ミュースカイ】
それで4日目についてはこれまで記事にしたように、リニモに乗ったり、名鉄に乗りまくったり犬山橋で写真撮ったり(乗車記その14、その15、その16、その17)、その合間に名古屋コーチンの親子丼をいただいたり。
で、そのどれもが良かったのですが、御嵩駅で次の列車を待った時のことや、思い出の犬山橋で写真を撮ったことなどが印象的。ですが、その直後、特急ミュースカイで中部国際空港に向かった時から、旅が良かった時に感じる「まだ帰りたくない」という気持ちがが……。まぁ、この帰り道で感じるさみしさも旅の醍醐味の一つではあるんですがね。
中部国際空港(セントレア)に着いた後は、ANAウイングスによる運行となる、17時15分発の成田空港好きANA496便の搭乗手続き。これが旅程を立てる際に今回こだわったところで、初めてセントレアに来るのを名鉄乗り鉄の為だけにしたくなかったんですよね。それで元々の10月に来る筈だった時も、帰りはここから飛行機に乗る予定だったのですが、その時は計画時に既に満席で予約が取れなかったANA496便が、1月に日延べに伴って再度計画を立て直した時には空いていたという。(ちなみに10月の際はもう少し早い時間のJALの便で予約していた。)さらにはこのANA496便、使用機材が、個人的にまだ乗ったことがなかったボンバルディアDHC8-Q400型というのも高ポイント。で、予約時にANAのウェブサイトから申し込んでおりSkipサービスが使えたのですが、生憎この時使っていた旅行鞄が、通常サイズのジェット機だったら問題なかったものの、これから乗るボンバルディアDHC8-Q400型機では持ち込めないサイズになってしまうので。
【矢場とん中部国際空港店のロースとんかつ定食(1300円)】
そしてその後は、この旅最後の「名古屋めし」として、有名だったけど今まで一度もいただいたことが無かった矢場とんの、セントレア内の支店で味噌カツを。これまで味噌カツは何度か経験があれど、カツの上にかかった味噌だれがサラサラのタイプは初めてだったのですが、味加減が良く、美味しくいただきました。
【中部国際空港に駐機中のANA496便】
【搭乗口】
【徒歩で乗り込むところ】
お腹もくちくなったところで、保安検査所を抜けて出発ロビーに移動。ANA496便はボーディングブリッジからの搭乗ではないようで、階下の101番搭乗口へと。で、優先搭乗のあと後方席の私のグループは17時ちょうどに搭乗開始。なんと、バス連絡ですらなく、徒歩での搭乗となりました。
74席しかない機体のせいか搭乗はわりと早く終わり、17時10分にタキシング開始。17時18分に「これから離陸」のアナウンスがあり滑走路に。そして17時19分に離陸開始。ターボプロップエンジンって、思っていた以上に加速が鋭いんですね。そして短い距離でテイクオフ。上空に上がってからの機長アナウンスの際、「今日は通常のアプローチと方向が違うので、5分程余計にかかる」とのこと。それにしても、ANAウイングス運航のプロペラ機とは言え、乗ってしまえばサービスは通常のANA機と変わるところは無く、快適ですね。
で、ターププロップのエンジン音やプロペラが風を切るの音など、これまで味わったことが無かった乗り味を堪能していたのですが、18時05分に最終着陸態勢へ。そして成田空港へは18時21分にタッチダウン。到着後はバス連絡とのこと。で、ダイヤ上の成田空港到着は18時30分のところ、18時31分、エプロンに停止。18時34分に、ANA機が到着した時にかかるいつもの音楽と共にドアオープン。席が後方だったため降機も後の方になったものの、席数の少なさが幸いして、2台目となったバス発車は18時37分とさほど待たされず、18時41分には到着ロビーへと。その後、荷物が出てくる回転台へと向かい、18時51分に荷物が出始め、私の旅行鞄を手にしたのは18時53分でした。
【成田空港の京成電鉄カウンター】
【成田空港駅に停車中の京成上野行きスカイライナー66号】
成田空港からは、19時19分発の京成上野行きスカイライナー66号に乗車。ライナー券は成田空港到着後、荷物の受け取りと前後して手持ちのスマートフォンから座席指定までして購入済みだったものを、乗車前に駅カウンターで受け取り。それにしても、個人的にはちょっと前まで成田空港からorまでの飛行機とスカイライナーって繋がらなかったというか、乗り鉄のためだけに成田空港駅まで来ていたし、逆に飛行機乗る時は栃木の地元からだと貸し切りのバスだったりしていたのが、今や年に数回とは言え、繋がって乗るようになるとは。
乗車した8号車の乗客は発車時点で私1人だったものの、次の空港第2ビル駅で外国人がわりと乗車。乗り込んだ直後こそ五月蠅かったものの、程なくして静かに。その後列車は夜の中を粛々と進み、空港第2ビル駅で乗ってきた外国人のほとんどが、日暮里駅で降りました。
20時3分の定刻に京成上野駅へと到着後、JRの上野駅まで移動し、20時25分発の宇都宮行き快速ラビット号に乗車。ここ暫く前から、よっぽど変な時間に乗る時以外は、東京方面からJR、特に新幹線や普通列車・快速列車のグリーン車に乗って帰ってくる際には、乗車前に駅弁やつまみと酒を買い込んで車中で飲むのが恒例となっているのですが、生憎上野駅の駅弁屋さんには、いつも買う好きな弁当(深川めしやチキン弁当)やつまみ類(国技館焼き鳥や崎陽軒のシウマイ)がどれも品切れ。これじゃつまみは改札口から入る前に駅構内のスーパーで買ったサラダだけかなと思ったものの、ビールを買いに入ったホームのニューデイズで、好物の万かつサンドを発見。先程味噌カツをいただいた筈なのですが、この、肉の万世謹製の万かつサンドは、決してオレを裏切らないんです。
車内販売で追加のお酒を購入して飲んでいると時間の進み方が加速して、気が付くと宇都宮駅到着間近。重い旅行鞄とお酒の酔いでほんの少しだけフラフラしつつ、22時10分発の黒磯行き普通列車に乗り換えました。
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