たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

名古屋鉄道完全乗車記 【令和2年1月23~25日】 その5(各務原線)

名鉄岐阜駅に停車中の犬山行き普通列車

 5回目となる名古屋鉄道乗車記ですが、今回は旅の1日目の最後に各務ヶ原線に乗った時のことと、1日目の行程になどについて。



目次

【1日目の乗車区間】
1日目の乗車区間
※クリックで拡大(この絵に限らず当ブログの画像はクリックでだいたい拡大しますので。)

各務原線


【笠松駅に入ってくる中部国際空港行き特急列車】
笠松駅に入ってくる中部国際空港行き特急列車

 笠松競馬場から笠松駅に戻ったのは、16時を少し回った頃。名鉄岐阜方面行きのホームで列車を待っていると、反対側のホームに中部国際空港行きの特急列車が6両編成で到着したのですが、その車両番号を見たところ、今朝、名鉄一宮駅から笠松駅まで乗った特急列車に使われていた車両じゃありませんか。

【笠松駅に入ってくる名鉄岐阜行き普通列車】
笠松駅に入ってくる名鉄岐阜行き普通列車

 その後程なくして入ってきた2両編成が、16時7分発の名鉄岐阜行き普通列車。車両の検査直後だったのか車体はピカピカに輝いており、先頭車に乗り込みチェックした車両番号は6246(モ6200形)。競馬場に行く前に新羽島駅から乗った6800系と同じ6000系グループというか、6800系よりも前に増備されていた2両固定編成の6000系の車両で、調べたところ昭和59年(1984年)の製造。ということは、モーターを制御する方式が、先程の6800系とは違い、更に前の世代に主流だった抵抗制御ではないですか!床下から聞こえるその懐かしいサウンドを聞きつつ、更には、車内はクロスシートだったので、車窓風景もよく見ることが出来ました。

 16時16分の定刻に名鉄岐阜駅に到着後、連絡通路を渡って、これから乗る各務原線のホームへ。名鉄名古屋本線と各務原線では、元々は別の鉄道会社の路線だったこともあり、現在は同じ名鉄の路線でもホームの場所が別という。で、その各務原線は、名鉄岐阜駅を起点に終点の新鵜沼駅を結ぶ全長17.6kmの、全線複線の路線。起点終点を含めた駅数は18駅で、名鉄が定めた路線記号は「KG」となっています。

 元々は大正15年(1926年)、各務原鉄道によって名鉄岐阜駅と田神駅の間にかつて存在した安良田駅と、補給部前駅(現在の三柿野駅)の間が開業。新鵜沼側は同年中に二聯隊(にれんたい)駅(現在の名電各務原駅)まで延伸し、昭和2年(1927年)に東鵜沼駅(現在の新鵜沼駅)まで開業。名鉄岐阜側は昭和3年に長住町駅(現在の名鉄岐阜駅)まで全通。その後の昭和10年(1935年)に各務原鉄道は名岐鉄道に合併され、同年、名岐鉄道は名古屋電気鉄道と合併して現在の名古屋鉄道となったため、名鉄の各務原線となりました。

【名鉄岐阜駅に停車中の犬山行き普通列車】
名鉄岐阜駅に停車中の犬山行き普通列車

 名鉄岐阜駅の各務原線ホームは1面2線で、割り当てられているのは5番線と6番線となっているのですが、その6番線に停車していたのが、これから乗る普通列車の犬山行き。車両は、嬉しいことに1800系という形式の2両編成でした。というのもこの1800系。名鉄の特急型車両「パノラマsuper」の一般車増結用として平成3年(1991年)に登場した2両固定編成の3扉特急型車両。もっとも、特急型にもかかわらず、名鉄名物のミュージックホーンを搭載していなかったりするのですが、車内は一部を除きロングシートではなく転換式クロスシートが並んでいるんですよね。(ここ大事なポイント!)それでパノラマsuperの増結に使用される他、この各務原線などでは普通列車として、単独もしくは2本繋げた4両編成で運用されています。

 発車までまで10分以上あったためか、最後尾の1907(モ1900形)という車両に乗り込んだ時には空席が多少あり、お陰で進行方向左側のクロスシートに座ることが。その後発車時刻が近づくにつれて車内は混雑したきたのですが、普段この列車を使っている人達にとっては見慣れぬオッサンである私の隣だけ空席という。

【細畑駅-切通駅間】
細畑駅-切通駅間

 やがて16時28分の定刻となり列車は名鉄岐阜駅を後に。次の田神駅までは、左に右にと急カーブが続くため最高速度が規制されているそうですが、その1つ目の左カーブのあたりにかつてのターミナルである安良田駅があったそうで。そして田神駅を出ると川を渡り、右にカーブしつつ築堤でJRの高山本線をオーバーパスすると各務原線唯一の高架区間へと入り、左にカーブして広い岐阜東バイパスを跨いだところが各務原線唯一の高架駅である細畑駅。ここを出ると高架区間も終わって地上へと。

【手力駅-高田橋駅間】
手力駅-高田橋駅間
【六軒駅-三柿野駅間】
六軒駅-三柿野駅間

 一方車窓から見える景色は、名鉄岐阜駅を出ると市街地からわりとすぐ郊外へと移り、農地と住宅地、たまに工場が点在。その後は農地が目立つという感じに変わっていきます。で、その景色を見るために、笠松競馬場を最終レース前に撤収したにもかかわらず、昨晩のバスでの寝不足がこの頃になって出てきて、気を抜くと眠ってしまうという状態。各務原線には以前乗ったことがあるにもかかわらずその景色をよく覚えていなかったので、しかと見ようと思っていたんですけどね。

【鵜沼宿駅-新鵜沼駅間】
鵜沼宿駅-新鵜沼駅間

 そして気が付くと、左手に線路が並走。非電化であることからJRの高山本線だと気が付きました。そんな中、右にカーブしたと思ったら各務原線の終点駅である新鵜沼駅に到着。車内に残っていた乗客はそれほど多くなかったのですが、それもこの駅であらかた下車しました。その新鵜沼駅では、反射的に隣のホームに停車中の豊橋行き特急列車に乗りたいという衝動に駆られた(乗り放題の切符も持っていますし)ものの、寝不足状態のなか宿に戻る時間が遅くなるのはマズイとの理性が働いてギリギリ思いとどまることに成功。そんな葛藤をよそに新鵜沼駅を出た列車は、かつて道路と列車が同じ鉄橋を渡っていた犬山橋で木曽川を渡ります。この橋から確か犬山橋が見えたはずですが、反対側の進行方向左側でしたね。で、橋を渡ってすぐ犬山遊園駅に停車したあと、程なくして終点の犬山駅に到着。時刻は定刻の17時3分でした。

【犬山駅改札口付近】
犬山駅改札口付近

  犬山駅に到着後は、すぐさま、各務原線経由の急行列車で名鉄岐阜駅まで戻るのですが、その前に改札口を一度出てから再び入場。1日乗り放題の切符を持っているので、往復の折り返し駅で改札口を出なくても運賃は変わらないものの、そのままホームに留まるのもしっくりこないので、このような行為を。(これが翌日、ちょっとしたやらかしを……。)

【犬山駅に停車中の名鉄岐阜行き普通列車】
犬山駅に停車中の名鉄岐阜行き普通列車

 そして次に乗るの名鉄岐阜行き急行列車は1番線に停車中。見た目は、塗装を除けば朝に竹鼻線・羽島線で乗った3300系の4両編成かと思ったのですが、前から3両目に乗り込んで車端部に貼ってあるプレートを見たところ、5053と。ということは、3300系ではなく5000系(の、モ5050形)になりますね。

 その5000系。ルーツを辿ると、『パノラマsuper』の愛称が付いた全車特別車4両固定編成特急用車両として、昭和63年(1988年)から平成9年(1997年)にかけて製造されたの1000系という車両に行き当たります。その後、名鉄の特急列車は中部国際空港アクセス用のミュースカイを覗いて一般車(自由席車)を連結することになり、全車特別車だった1000系に余剰が生じることに。で、その余剰車の台車および主要機器を流用し、3扉通勤用車両の3300系とほぼ同じ車体を新造して平成20年(2008年)から平成21年(2009年)にかけて作られたのが、この5000系という形式。ちなみに乗車した5053に台車と機器を提供した車両は昭和63年(1988年)製、5000系への改造は平成20年(2008年)のようです。

【車窓から見た犬山城】
車窓から見た犬山城

 列車は定刻の17時10分に犬山駅を出発。8人掛け?のロングシートに座っているのは2人くらいで、次の犬山遊園駅を出に停車しても状況は変わらず。なのでシートに座りつつも体を捻って犬山城を写真に収めることができました。ですがその後、とうとう眠気が我慢できなくなりウトウト。途中何度か目が覚めたものの眠気が勝ち、次に気が付くと名鉄岐阜駅間近で、車内はかなり混雑していました。そして名鉄岐阜駅には定刻の17時39分に到着。列車を降りると周りの人並みと一緒に足早に改札口を出て、予約していた駅近くのビジネスホテルへと。

 それでチェックインしてすぐさま、当地では有名でいつも行列が絶えない、某有名グルメガイドにも載ったお店に向かったのですが、長すぎる待ち時間と客あしらいの仕方に心底疲れて、味自体は悪くなかったものの、良い印象は持てずに退店。個人的に岐阜市は何度も来てうち何回かは泊まったことがあるのですが、相性が悪いのか、正直なところこの街での思い出で、良い印象のものがあまりないんですよね。そして今回もまた、悪い印象が追加されてしまったという。

【JR岐阜駅前に静態保存されたモ510形(513)電車】
JR岐阜駅前に静態保存されたモ510形(513)電車

 ですがそのお店を出てホテルに戻る途中、JR岐阜駅前の広場に、昔(確か昭和60年の夏でした。)、この車両に乗るのが目的で当地を訪れたこともあった「丸窓電車」こと、モ510形電車がライトアップされているのを発見。この車両、大正15年(1926年)に製造されてから平成17年(2005年)に廃車となるまで、当地を80年近く走っていたんですよね。今はこの車両が走っていた路線は無くなってしまったのですが、車両を眺めながら暫しの間当時の思い出に浸り、先述のお店を出た時に落ちていた気分も、ちょっと持ち直しました。

この日の行程など

行程

金  山
 05:39
  |名鉄名古屋本線
  |555
  |普通
 05:56
須 ヶ 口
 06:08
  |名鉄津島線・尾西線
  |661
  |普通
 06:35
弥  富
 06:46
  |名鉄尾西線
  |742
  |普通
 06:57
津  島
 07:00
  |名鉄尾西線
  |781
  |普通
 07:34
名鉄一宮
 07:55
  |名鉄尾西線
  |795
  |普通
 08:03
玉 ノ 井
 08:07
  |名鉄尾西線
  |890
  |普通
 08:15
名鉄一宮
 08:14 ※遅れたため乗れた
  |名鉄名古屋本線
  |79
  |特急
 08:22
笠  松
 08:31
  |名鉄竹鼻線・羽島線
  |892
  |普通
 08:53
新 羽 島
 09:35
  |名鉄竹鼻線・羽島線
  |995
  |普通
 09:58
笠  松
 16:07
  |名鉄名古屋本線
  |1553
  |普通
 16:16
名鉄岐阜
 16:28
  |名鉄各務原線線・犬山線
  |1662
  |普通
 17:03
犬  山
 17:10
  |名鉄各務原線線・犬山線
  |1710
  |急行
 17:39
名鉄岐阜

運賃等

まる乗り1DAYフリーきっぷ 3200円


2日目につづく

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ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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