趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
【1日目の乗車区間】
※クリックで拡大(この絵に限らず当ブログの画像はクリックでだいたい拡大しますので。)
東京駅鍛冶橋駐車場を昨晩の22時50分に出発した夜行バスは、定刻の5時00分よりも若干早く金山駅北口停留場に到着。夜明けには程遠いといった暗さの中バスを降りると、到着前の案内放送で運転手さんが言っていたとおり、外は本降りと言って差し支えない程度の雨が降っていました。
生憎旅行鞄の中に折り畳み傘を入れてこなかったので、雨の中を歩いて近くのコンビニエンスストアに行き購入。早速その傘を差して金山駅まで。これから3日間かけて、名古屋鉄道(以下、「名鉄」とする。)の全線444.2kmに乗るわけなのですが、夜行バス明けの寝ぼけた頭、夜明け前、そして降り続く雨のお陰で、正直なところ「さあ!やってやるぞ!!」的前向きな気持がいまいち起きてこないという。
金山駅は、名鉄名古屋本線の他、JRの東海道本線と中央本線、名古屋市営地下鉄の名城線と名港線が乗り入れる一大ターミナル。名鉄は元々、現在の金山駅から南東約300mのところに金山橋という駅があったのですが、名古屋市が中心となり、現位置に移転のうえJRと名古屋市営地下鉄とも接続した金山総合駅が平成元年(1989年)に誕生。感覚的につい最近のことだと思っていたのですが、数えてみるともう30年以上経っていたんですね。
その金山駅の自動券売機で、『まる乗り1DAYフリーきっぷ』(3200円)という名鉄が1日乗り放題の切符を購入。本日乗る予定の区間の正規期運賃を合計すると3260円になるのでこの切符を買ったほうが60円安くなる計算に。もっとも、これからする馬鹿げた列車の乗り方の場合、不測の事態が発生した際の冗長性を確保する意味でフリー切符を持っていたほうが安心できるため、多少割高になっても購入していたと思いますがね。
それで早速、購入したフリー切符で改札口を通り、改札口付近の案内表示に従って1番線へ。列車が入ってくるまでまだ時間があったので、ホームの椅子に座って、先程、折りたたみ傘のついでコンビニで買ったおにぎりを食べて簡単な朝食を。そういえばこの金山駅のホームの椅子って、線路とは直角に並んでいるんですね。(その方が、転落事故が減るなんてことをどこかで聞いた気が。)
今回、記念すべき名鉄1本目の列車は、5時39分発、名鉄名古屋本線名鉄岐阜行き下り普通列車。ホームに入ってきたのは、いかにも名鉄の「ふつうの電車」(一般車両)という感じの、車体がスカーレット一色に塗られた3100系という形式の2両編成。ちなみに、JR在来線の車両は、1両の長さが約20mに対して、名鉄の車両は(地下鉄乗入れ用の一部を除き)19mと若干短いのですが、2両編成だとその短さが際立って見えるような気がしますね。
それでこの3100系という車両は、平成9年(1997年)から増備が始まった2両固定編成の3扉通勤型車両で、平成5年(1993年)にデビューした4両固定編成の通勤型車両3500系の改良型となる平成9年(1997年)にデビューした3700系通勤型車両の2両固定編成バージョンという位置づけ。で、その先頭車であるの3209という車両に乗車したのですが、3100系は制御車(ざっくり言うと運転台が付いている車両)であるク3100形と、制御電動車(ざっくり言うと運転台とモーターが付いている車両)であるモ3200形がペアになっており、3209は、その9番目の車両と言う意味。(車両形式についてはかなりマニアックな話になるので、訳わからない方は今後もスルーいただいて差し支えないです。)ついでに言うとこの3209は、調べたところ平成9年(1997年)に製造された車両のようで。で、その車内は通勤型車両でおなじみのロングシートになっていて、席は早朝にもかかわらず半分ほど埋まっている状態。空いた席に座ったところ、このシート、案外硬めの掛け心地なんですね。
金山駅を定刻に発車した列車は、山王駅に停車した後、名鉄名古屋駅へ。その際の案内放送は「名鉄」を省略して「名古屋駅」と言うんですね。そういえばと、先程金山駅で撮った写真を見返したのですが、改札口付近の案内表示や列車の行先表示も、「名鉄岐阜」ではなく単に「岐阜」との表示。かつて、名鉄名古屋駅や名鉄岐阜駅はそれぞれ「新名古屋」「新岐阜」駅と称したのですが、その頃の案内放送や案内表示はどうだったのかなどと思っている間もなく、名鉄名古屋駅に到着。かなりの乗客が下車したけど乗る人は少ないため、ここから車内は閑散となったにもかかわらず、それに反比例するように、スマートフォンで見ている動画の音やら電話の話し声やらが聞こえてきて、結構賑やか。そんな中、やがて列車は定刻の5時56分、須ヶ口駅に到着。ここで津島線に乗り換えるために下車します。
それでこれから乗る津島線。起点駅の須ヶ口駅、終点駅の津島駅を結ぶ11.8kmの全線複線の路線で、起点終点を含めた駅数は8駅。名鉄が定めた路線記号は列車が一体的に運行されている尾西線の一部区間と合わせて「TB」となっています。
その歴史というか経緯についてですが元々は名古屋電気鉄道の路線として、先程まで乗っていた名古屋本線の一部とともに大正3年(1914年)に開業。その後、現在のとは別の名古屋鉄道(以下、「旧名古屋鉄道」と。)に譲渡。旧名古屋鉄道は名岐鉄道への社名変更を経て、最終的には昭和10年(1935年)に名岐鉄道が愛知電気鉄道を合併して現在の名古屋鉄道になります。そして昭和16年(1941年)、須ヶ口駅から東の区間が後の名古屋本線である名岐線に編入され、津島線は須ヶ口駅と津島駅を結ぶ路線となりました。またこの津島線。海抜0メートル地帯を通過するため、開業以来暫し水害(伊勢湾台風など)に見舞われているそうで。
相変わらず降り続く雨の中、今度乗る降りたホームの向かい側、1番線に停車していたのは、6時8分発の弥富行きの普通列車。列車前方に3500系の4両編成、後方に3100系の2両編成という6両編で、その2両編成のうち前寄りの3202(モ3200形)という車両に乗車。調べたところ、先程乗車した3209と同じ平成9年(1997年)に製造された車両のようで。ちなみに、名鉄の車両は、車体側面の切り抜き文字や車内両端部のプレートにこの3202のように車両番号しか明記されておらず、形式名は車両の妻面(外側端部)に貼られた銘板に表記されていたかと。
やがて定刻となり列車は発車。編成の長さのわりに乗客は数えるほどなのですが、これは折返しの上り列車が混むからでしょう。それでここから先の津島線に乗るのは、今回が初めて。にもかかわらず、この夜明け前で外の景色がよく見えないという状況は何とも勿体無いのですが、行程上やむを得なかったところです。(元々の予定どおり10月に乗れていれば……。)それでも何とか見えるものがあるかと暗闇に目を凝らすと、街灯というか防犯灯っぽい光がポツポツと見えるので、住宅地を走っていることはわかりました。
真っ暗な中を走った列車は、15分ほどで津島線の終点で尾西線と接続する津島駅に到着。元々少なかった乗客は、ここで半分ほど下車。その後列車は尾西線へと入り、10分少々走って終着駅である弥富駅に到着。列車はいつの間にか遅れていて、定刻の6時35分を何分か過ぎていました。
列車を降りる頃、向かい側のホームにJR関西本線の列車が到着。この弥富駅はJRとの共同使用駅で、その一番端のホームを名鉄が間借りしているような案配になっています。
つづく
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