趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
北海道旅行の二日目。札幌を早朝に出て向かったのが、北海道の南端である函館。北海道旅行のプランニングをした方ならわかると思うのですが、一泊目、二泊目と札幌に泊まるにもかかわらず、その間に函館まで往復する行程を組むのは、移動だけでずいぶん無駄な時間を使うことになるんですよね。ですが今回は、そうすべき事情がございまして。
と話が逸れましたが、早朝に札幌を出たお陰で、函館に着いたのはまだ朝と言っても差し支えない午前9時半頃。函館、そして朝とくれば、昔から超が付くほど有名な「函館朝市」が思い起こされるのですが、個人的に初めて北海道に来てから三十有余年経ち、渡道歴もそれなりにあり、加えて言うなら函館にも何度も泊まったことがあるにもかかわらず、実は一度も立ち寄ったことが無かったんですよね。それで今回初訪問となったのですが、観るだけでは勿体ないので、ついでに何かいただこうと。更には、折角「ベタ」な観光地に来たからには、食事もそれっぽいものが良かろうと、あらかじめ調べておいたこちらのお店に。
イカ刺身(ミニサイズ) 450円(税別)
瓶ビール(中) 650円(税別)
ですが、メインのものをいただく前に、折角函館に来たのだからと、イカ刺しでちょいと一杯。さすがに一尾分ではなくミニサイズとあって、活イカ捌きたてという訳ではないようでしたが、ビールと共にいただけば、これが、もう。
イカ刺しとビールでじらしてからというか気分を盛り上げてからいただいたのが、今回のメインであるこちらの品。やっぱり函館朝市に来たからには海鮮丼。それも、ウニ、イクラ、ホタテと、いかにもな3種類が載っているものが食べたいじゃないですか。ちなみに、ウニは塩水ウニにあらかじめワサビ醤油を掛けたもの(注文時に掛けて良いか訊かれる)、イクラは醤油漬けになっているので、卓上の醤油はホタテにだけ掛けてくださいとのことでした。で、早速ご飯と共にかきこめば、これが、また。ウニは塩水ウニならではのトロっとした食感に加え、しっかりとしたウニ本来の甘味が感じられます。個人的に、下手げな生ウニ(例えば、明礬が苦いくらい効いていたり、風味的に相当手強くなっているなど。)よりも、ちゃんとした塩水ウニの方が遙かに美味しいと思っているので、これはこれで全然アリですね。またイクラは味加減が程良く、プチプチ感もしっかりと。あとホタテも(月並みな表現ですが)甘かったです。あとはこれら3種を、適宜組み合わせて口に入れたりして堪能。最後は、一緒に出てきた岩海苔のみそ汁で〆れば、満足でございます。
流通が発達した現代。私の住む海無し県である栃木でも、それなりにコストを払えば、正直、それなりのレベルの海産物をいただくことが出来るのですが、函館まで来てこういうものをいただくことは、それこそ旅ならではのことですし、単純な味覚だけではない、そこでいただく雰囲気を含めた「味」があると、改めて思った次第で。ごちそうさまでした。
令和元年9月訪問
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