趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
台湾に到着した後、早速半日ほど台鉄を乗り鉄したのですが、その日予定していた路線を乗り終えて台北へと戻り、駅至近の宿にチェックイン。ちなみにこの時、昼の機内食以来食事を取ることができなかったので大変空腹だったのですが、空きっ腹を抱えて向かったのが、事前に調べておいた宿からもほど近いこちらのお店。それにしても、さすがは台湾随一の大都市台北。(と言っても、単純に「市」の人口だけ較べると、台湾では第4位となるんですがね。)午後9時前という時間にもかかわらず、人通りが多いですね。
それでお店に到着したところ、ちょっとしたトラップというか、お店の入口に向かって両側に注文するところが有り、向かって右がお目当ての麺線などを売っている阿泉麺線、左が烤肉飯のお店(阿泉烤肉飯)となっているようで、お店の方も「どっちの注文?」という感じだったのですが、壁に貼ってあるお品書きを指差してアピール。ちなみに、阿泉麺線の方は基本的にメニューが2品で、それらのサイズ違い(小 or 大)しかないという潔さなのですが、その2品とも小サイズを注文。そしたら、お店の奥にある冷房が効いたスペースまで案内してくれました。
壁際のカウンター席に座り、卓上の調味料類を確認。事前にお店の事を調べた際、どの料理に何の調味料を入れるべきかも調査済なのですが、こういった異国の調味料って、ちょっと興味深いですよね。
で、席で待つ事ほんの少しでまず登場したのがこちらの品。ちなみに「麺線(ミェンシェン)」というのは、台湾では良く食べられている麺料理で、日本の素麺程度の太さに打った麺を一度蒸してから干し上げ、それを鰹出汁などがベースのトロミが付いたスープで煮込んで作るそうで、具にはモツや牡蠣、香菜などがあしらわれている事が多いとの事ですが、こちらのは品名から判るとおり、モツが載っています。それで早速、付属の使い捨て?レンゲですくって(余談ですが、当地では器を持っていただく事はマナー違反となるようで。あと、箸は写真撮影の為に置いたもので、麺線をいただく時は基本的に使わないらしいです。)いただけば、強めなトロミが付いたスープはかすかな酸味にも感じられる程カツオ由来の旨味が効いているのですが、塩気は控えめ。それと一緒に優しい食感の麺線が口の中に入ってきて、これが、もう。また、具のモツは臭みなどなく柔らかく調理され、更に、そのモツが載っている付近にはおろしニンニクと香菜あしらわれていて、それらの香りやニンニクの辛味がとても良いアクセントになっています。で、最初は暫しそのままで味わった後、頃合いを見て卓上の調味料でカスタマイズ。まずは、ラー油の様な調味料(写真中央)をちょっとだけ投入すると、唐辛子などの辛味と風味が味の輪郭をハッキリさせる感があり、次に烏酢という黒酢(写真右側)をちょっとだけ投入すると、そのウスターソースにも似た風味、そして酸味が味わいを変え、これはこれで面白いです。
そんな風に麺線をいただいている途中で登場したのが、こちらの「臭豆腐(チョウドウフー)」。豆腐を発行した調味液に浸けられるなどして作られる食品で、実は前回台湾に来た時、いただこうと思いつつもその匂いの為に断念したのですが、こちらのお店の臭豆腐は匂いがマイルドで初心者向きとの話を聞き、挑戦した次第で。で、目の前に出されても、その独特な匂いはほとんど感じられず、これなら大丈夫そう。早速、器の底に溜まったタレを付けて口に入れてみたところ、表面はカリカリに上がっていて、むしろ香ばしくすらあり、逆にタレの方にわずかなクセを感じた程です。次に、器のタレに加えて卓上の豆板醤的タレ(写真左側)を適宜掛け、更に添えられたキャベツの漬け物である泡菜(パオツァイ)と共にいただくと、これがまた!豆板醤的タレにはニンニクもかなり効かされていて、それらの刺激に加え、泡菜の酸味とシナシャキ感が加わる事によって、味わいが更に完成されるように感じました。
というわけで、麺線はおろか臭豆腐まで美味しくいただいてしまったのですが、とりあえず、これがはじめの一歩というか、麺線はもっともっといただいてみたいですし、臭豆腐もあまりレベルが高そうなのは無理ですが、今後もチャンスがあれば試していきたいと思いました。ごちそうさまです。
平成30年7月訪問
※ 1元=約3.76円
※ 漢字表記について、「麵」=「麺」など、日本の新字体に置き換え可能と思われるものについては基本的に置き換えるようにしていますが、「埕」「啤」など置き換えが不可能と思われる文字については、そのまま使用しています。(このあたり、生半可な知識で判断していますので、違っていたら申し訳ない。)
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