趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
昨年、初めて野球場でナイターを見たり、暫くぶりにサッカー場に行ったりと、久しぶりにスポーツ観戦熱が高まったのですが、そんな中、個人的に最も観戦熱が高まったのにもかかわらず、都合が合わずについぞ見られなかったのが、モータースポーツ。どうでも良い話ですが、個人的に平成元年に自動車の免許を取得したころから本格的にモータースポーツを観るのにハマりだし、一時はスポーツランドSUGOや鈴鹿サーキット、そして平成9年(1997年)地元栃木県に出来たツインリンクもてぎなどのサーキットに、2輪4輪問わず出かけては観戦していた時期もあったのですが、環境の変化など色々と重なった結果、モータースポーツそのものから遠ざかってしまったというか、2005年を最後にサーキットへ足を運ぶことが途絶えてしまいました。
で、冒頭にも書いたとおり、昨年観戦熱が高まったのにもかかわらず実際に見に行けなかったのを受け、昨シーズン終了後から、2輪4輪問わずに色々と情報収集した結果、このレースを観るのが色々と都合が良いことが判明。実は個人的モータースポーツ生観戦のルーツは、平成2年(1990年)9月16日に行われた全日本スポーツプロトタイプカー選手権第5戦『SUGOインターナショナル500kmレース』だったりするのですが、そんな思い出のスポーツランドSUGOに、約20年ぶりにお伺いすることになりました。
ちなみにそのスポーツランドSUGOについてちょっとだけ。ヤマハ発動機によって昭和50年(1975年)、宮城県柴田郡村田町に開設された、右回り、全長3.737kmのFIA公認国際レーシングコース。(他にも敷地内にモトクロスコースやカートコースなどが有り。)開設当初は、山間地に建設された故の高低差が激しくも、コースレイアウトは直線主体のハイスピードコースだったのですが、昭和62年(1987年)の大改修で、高低差はそのままに11のコーナーを持つテクニカルコースに生まれ変わりました。それで現在は、4輪では国内のモータースポーツで最大の観客動員を誇るSUPER GTや、国内トップフォーミュラであるスーパーフォーミュラ、2輪では全日本ロードレース選手権など、全日本選手権クラスのレースが開催される他、参加型のモータースポーツ(中には)イベントが多数開催されています。(詳細はスポーツランドSUGO公式ウェブサイトをご覧下さい。)
また、今回行われるピレリスーパー耐久シリーズですが、元々は平成2年(1990年)、N1耐久シリーズとして開始。ちなみにN1とは、市販車改造競技用車両の改造範囲を表すカテゴリー名『JAF-N1』で、その改造範囲はとても狭いものだったのですが、その後、改造範囲がJAF-N1よりも若干広くなった平成7年(1995年)から「スーパーN1耐久」となり、更にその後、市販のエアロパーツなどアフターマーケットパーツの装着が認められるようになった平成10年(1998年)から現在のスーパー耐久シリーズに名称変更。更に今年から、コントロールタイヤ(主催者が認めた1社がタイヤを供給。)がピレリ製となり、その冠名が付きました。
ちなみに、様々なカテゴリーの競技車両が混走することがスーパー耐久の魅力の一つであると思うのですが、現在は、排気量と駆動方式によって分けられるスーパー耐久独自の区分であるST-1からST-5までの5クラスの他、現在一番速いクラスとなっているST-XクラスはFIA-GT3(グループ3GT)規格、昨年新設されたST-ZクラスはFIA-GT4(グループ4GT)規格、こちらも昨年新設され、今年はエントラントがほぼ倍増したST-TCRクラスはTCR規格と、国際規格の競技用車両も参戦できるようになり、その結果全8クラス(ただし、ST-Zクラスについては今回参加車両がなかったため、全7クラス)で競技が行われるようになりました。
それで今回の、シリーズ第2戦として行われるSUGOスーパー耐久3時間レース。その他にサポートレースとして、トヨタGAZOOレーシング86/BRZレースの第2戦、JAF菅生スーパーFJ選手権の第1・2戦が組まれています。それでレースは前日の28日(土)から開始され、土曜日が各カテゴリーの予選の他、スーパーFJの第1戦と、スーパー耐久のグループ2(ST-4クラスとST-5クラス)の決勝レースが。そして29日(日・祝)が、86/BRZレース、スーパーFJの第2戦、スーパー耐久のグループ1(ST-X、ST-TCR、ST-1、ST-2、ST-3クラス)の決勝レースが行われます。で、それらのエントリーリストや予選結果、決勝結果やレースリポートについては、スポーツランドSUGO、ピレリスーパー耐久シリーズ、86/BRZレース、スーパーFJの各オフィシャルサイトをご参照いただければ。
かなり前置きが長くなってしまったのですが、そんなレースが行われるスポーツランドSUGOに、今回、お伺いすることに。この前日、宮城県の石巻市でサッカーを見るなどした後、市内で一泊。で、スポーツランドSUGOの公式サイトに載っているタイムスケジュールによると、お客様ゲートオープンが午前7時となっているので、それに間に合うよう午前5時頃に出発しました。
早朝で交通量の少ない中、三陸自動車道、仙台東部道路、仙台南部道路、東北自動車道と順調に走行。菅生パーキングエリアで朝食をいただいてから、その次、スポーツランドSUGOの最寄りとなる村田インターチェンジから一般道へ。
村田インターチェンジからは一般道を少々。で、昔来ていた時は確か、県道31号を走って、東北自動車道の下を直交する町道に入ってスポーツランドSUGOに向かっていたのですが、カーナビ(替わりのスマホアプリ)の案内によると、県道31号から県道25号、町道を通るルートが指示され、それに従って進むと第2ゲートに到着。
もっとも、確か一般来場者は第2ゲートから車ごと入れないので、そのまま進んだところにある駐車場へ。ここでちょっと驚いたのは、メインゲートから近い駐車場(と、そこから見える他の駐車場)が、アスファルトで綺麗に舗装されていたこと。昔は確か土の駐車場で、雨が降ると滑りやすかったんですよね。
駐車場でちょっと休んでいる間にゲートオープンの午前7時となったので、歩いて入場口へ。
【坂道をひたすら歩いて】
【「中央通り」の看板】
【グランドスタンド入口】
駐車場から入場口までは歩いて3分くらいなのですが、ここからホームストレートに面するグランドスタンドまで、15分くらい坂道を登ります。で、その途中、昔来ていた時にもあった「中央通り」の看板が。多分、今歩いていると道路がその中央通りだと思うのですが、その看板がゲート状なのに加え、立っている位置が道路からちょっと入った斜面なので、その斜面を降りるのが中央通りというようなネタを、毎回言っていたような記憶が。(改めて文字にすると、恐ろしくつまらないですね……。)
【グランドスタンド入口付近からコントロールタワーを望む】
グランドスタンド入口から入るとパっと視界が開け、ホームストレートとコントロールタワーが目に飛び込んできます。その光景を懐かしく感じたのですが、よく見ると、売店など昔(の記憶)と違う箇所も。
【グランドスタンド1コーナー寄りからメインストレートを望む】
今回は、グランドスタンドの中でも最も第1コーナー寄りの最上段に腰を落ち着けることに。ここなら、1コーナーから2、3コーナーを抜けてヘアピンコーナーまで見渡せます。
【1コーナースタンドからメインストレートとピットレーンを望む】
こちらは、途中でちょっとだけ移動した1コーナースタンドからの眺め。グランドスタンドと1コーナースタンドは、直接通路で行き来できるのですが、途中にトラップがあったというか、グランドスタンドを出たところに滑りやすい箇所があって、結構な人達がコケてました。あと、正面に見える「SUGO SUGO」の黒い看板って、昔から有りましたっけ?(後で調べたら、2016年に出来たらしい。)これが、1コーナースタンドはおろか、グランドスタンドからも、スタンドの高い位置から見た時に、わりと視界に入ってくると言うか。(正直なところ、申し訳ないけどちょっと邪魔だなぁ、と。)
この日は、午前8時の86/BRZレースクラブマンクラスBレースを皮切りに、午前9時に86/BRZレースクラブマンクラスAレース、午前10時にスーパーFJ、午前11時に86/BRZレースプロフェッショナルクラスと1時間刻みで各サポートレースの決勝レースが開始。
【86/BRZレースクラブマン決勝Bレース フォーメーションラップ開始3分前】
【86/BRZレースクラブマン決勝Aレース スタート前】
【86/BRZレースクラブマン決勝Aレース 1週目の1コーナー】
前述のようにまず始めは、アマチュアドライバーが対象の86/BRZレースクラブマンクラスのレースが行われるのですが、エントリー台数が多いので、最初に予選下位グループのレースであるBレース、そして次が予選上位グループのレースであるAレースと2レースに分かれて行われます(どちらも周回数は13周)。で、9台で行われたBレースでもそれなりにバトルがあったのですが、45台で行われたAレースは、もう、頭から尻尾までバトル満載という感じで。あとBレースは、スタートしてから最後の車が視界から消えるまで暫くかかったのも面白かったというか。
次に行われたのが、ステップアップフォーミュラであるスーパーFJ(12周)。このスポーツランドSUGOを始めとする国内7箇所のサーキットごとに全5~6戦のシリーズが組まれ、このレースはJAF菅生スーパーFJ選手権の第2戦となります。で、出走7台と少々寂しく、また(タイヤむき出しの)フォーミュラカーということで超接近戦は基本的に見られないのですが、それでも、若いドライバーの元気な走りは堪能できたかと。(それにしても、なんでこのレースのリザルトがスーパーFJの公式サイトに載っていないんですかね。)
【86/BRZレースクラブマン決勝レースのスタート直後】
【ポールトゥウィンを決めた7号車のゴール】
その次が、最初に行われた86/BRZレースと同じクルマなれど、プロのドライバーがその腕を競う、その名もプロフェッショナルクラスの決勝レース(13周)。公式プログラムに書かれたエントリーリストを見ると、私も知っているような(=昔モータースポーツにハマっていた時に実際にその走りを見た)ドライバーの名前も並びます。で、レースの方も、まさにプロフェッショナルというか、クラブマンクラスと同じクルマな筈なのに、そのレースのレベルは素人目にもハッキリと判るほど高く、従って、道具が同じだけにそれを如何に使って戦うかというワンメイクレースならではの楽しみもより堪能でき、これがとっても面白いっ!!ほんと、良いものを見せてというか「魅せて」いただきました。
その後、ピットウォークを挟んで、SUGOスーパー耐久3時間レースグループ1決勝のスタート進行となりました。で、ピットレーンを出たクルマは、まず、ホームストレート上のダミーグリッドに。ここでグリッドウォークが行われましたが、さすがにグリッド上はとても賑やかですね。
1周のフォーメーションラップの後、公式記録によれば13時58分07秒、ローリングスタートで3時間のレースが開始されました。ちなみに、レース名が時間で表される場合、スタートから所定の時間(このレースなら3時間)が経過した時点で先頭を走っていた競技車両がコントロールライン(スタートフィニッシュライン)を通過した時点で競技成立となるのですが、ようは、3時間の間に一番長い距離を走ったクルマが勝ち、ということで。で、レースレポートについては、ピレリスーパー耐久シリーズの公式サイトにオフィシャルのものや参加チームのものが載っていますし、また全車の順位についても前述のサイトやスポーツランドSUGOの公式サイトに載っているので、以下は個人の感想をつらつらと。
まず、今シーズンから導入された障害発生時のフルコースイエロー(FCY。全区間で速度制限+追い越し禁止。)ですが、総合でトップとなるGT-Xクラスではその間にピットインした2チームのトップ争いに影響するなど、各チームのレース戦略に生かされたようで。
そして各クラスで印象に残ったのは、まずGT-Xクラスの1,2,3位争い。結果的にポールトゥウィンとなった777号車のポルシェ991なのですが、序盤に発生したFCY時にドライバー交代まで済ませた82号車のアウディR8が、それを生かして途中でトップを奪取。ただ、今回の菅生のコースではポルシェの速さが勝っていて、その後の追い上げ、そして追い抜きは手に汗握りました。また、同じく手に汗握ったと言えば、24号車日産GTRの追い上げで、前を行く82号車に迫ったものの、そんな最中に痛恨のドライブスルーペナルティを受けて逆転ならず、82号車が2位、24号車が3位という結果に。ラップタイムでは一時24号車が82号車を完全に上回っていただけに、見ていて勿体なかったなぁ、と。ちなみに今回優勝した777号車ですが、3時間の間に1周3.704256kmのコースを124周、約459.3kmを走行しました。
【ST-3クラスで予選1位だったものの決勝は惜しくも5位だった68号車のトヨタマークX】
それと、日産Z34フェアレディZ、レクサスのIS350とRC350、トヨタマークXとバラエティ豊かな参加車種が同一周回でフィニッシュするという激しさが印象的だったのがST-3クラス。で、その中では、家人が妙にマークXを気に入って応援していたりしたのですが、そのマークXのドライバーの一人が服部尚貴選手。個人的にモータースポーツを見始めた頃に頭角を現してきた選手で、マカオグランプリに2年連続参戦した時のレポートはカーグラフィック誌の記事で読んだ覚えがあるのですが、当時の期待の若手から、その後、様々なカテゴリーで活躍する姿を良く覚えています。(見始めた頃に活躍しだした選手って、妙に印象に残っているんですよね。)それが今やすっかりレジェンドという感じで、何ていうか、とっても感慨深かったですね。
【ゴールする777号車ポルシェ991】
【ゴール後にコントロールタワー前に並んだ各車】
それにしても、4月とはいえ快晴の元で耐久レースを見続けることは、見る方も耐久力が試されるというか、レースが終わる頃にはすっかり日焼けし、それだけで体力を消耗。でもその疲れも、長丁場を終えた充実感につながるのは、昔の記憶どおりだったというか、3時間経過してチェッカーフラッグが振られた後、続々とゴールする各車に、自然と拍手を送っていました。
【ST-3クラスの表彰台】
【ST-2クラスの表彰台】
【ST-1クラスの表彰台】
【ST-TCRクラスの表彰台】
【ST-Xクラスの表彰台】
今回、スポーツランドSUGO内で、家人共々いただいた食べ物を以下に。
【牛たん焼き+ご飯 900円】
【レバカツ 200円】
【KIRIN一番搾り 300円】
まずは、有名な牛たんの利休さんがお店を出していたのでそちらから。ちなみに、確か昔は無かった記憶があるのですが、当時貧乏な若者だったので、最初から選択肢に無い=記憶に無いという可能性も。で、当然牛たん焼き(ちなみに単品で800円というのもありました)はお値段なりのクオリティでさすがだったのですが、個人的にヒットだったのはレバカツ。これとビールがあれば、もう。
【焼きそば 500円】
【やきとり 500円】
【玉こん 200円】
これらは、グランドスタンド入口左手のお店で買った品々。焼きそばは細くて短めの麺がこういうところの焼きそばっぽくて悪くなかったのですが、具におなじみのモヤシとキャベツの他、タマネギが入っていたのが珍しく感じました。またやきとりは、5本入りで500円という価格や甘塩っぱいタレが、とってもベーシックという感じで。そしてこの中での一番のオススメかつ個人的に一番思い入れの深い品が、玉こん。実は、玉こん(玉こんにゃく)という料理を知ったのが昔ここでいただのがきっかけ(なので当時は山形名物ではなく宮城名物という認識だった。)で、加えて一度食べたら妙にハマって、それ以来、来た時には必ずいただいていたという。で、今回久しぶりにここでいただいたのですが、スルメの出汁と醤油が良く染みた玉コンニャクが、何とも良い感じでした。
各クラスの表彰台を最後まで見てから、スポーツランドSUGOを後にしたのですが、その前に、ギフトショップで土産物を購入。
来る時はカーナビの指示どおりに宮城県道31号から25、村田町道号へと走りましたが、帰りは昔通っていた時に使った、駐車場を出て村田町道を北進し宮城県道31号との交差点を左折、そして道なりに走って村田インターチェンジというルートで東北自動車道へ。
というわけで、約20年ぶりに訪れたスポーツランドSUGOと、10数年ぶりに観たスーパー耐久レースだったのですが、変わっていたところは少々あったものの、懐かしくもあり、新しくもありという感じで、やっぱりどちらも良かったですね。帰り際に家人が私に向かって「これで満足した?」と言った後、即座に「いや、満足せずこれで余計に火が付いちゃったんじゃない?」と言ったとおり、久しぶりにサーキットで過ごした一日は、昔の楽しかった思い出を甦らせてくれました。なので、昔のようにマメに行くことはできませんが、また近いうちに、どこかのサーキットに戻って来たいと思っています。
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