趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
国内の競馬場を全て回ったあと、次は、個人的にどうしても生で観てみたい、雰囲気を味わってみたいレースを中心に競馬場に行けたら良いな、と思い、一昨年のJCB(川崎)や昨年のばんえい記念を観てきました。それで、高知競馬場にもそんなレースがいくつかあって、そのうちの一つが、高知競馬場で行われる唯一のダートグレードレースである黒船賞。というわけで今回、それをお目当てに、高知競馬場まで行ってまいりました。
※ 他の競馬場や、過去に高知競馬場を訪れた時の記録については、こちらの記事(というかカテゴリ)に一覧がございますので、よろしければ。
前回(一昨年)高知競馬場にお伺いした時は、片道1000km弱の道のりを、当時の自家用車で車中泊しつつえっちらおっちら向かったのですが、今回は飛行機+レンタカーで。というのも、丁度2人で高知往復できるJALのマイレージが溜まっていて、しかも、それが一部期限切れを迎える状態だったもので。それで家人に相談したところ、「良きにはからえ」(実際はこんな口調じゃないですが。)との有り難いお言葉をいただいたので、喜び勇んで予約を済ませ、当日を迎えました。
雨が降る羽田空港を定刻の7時25分に出発したJAL491便のボーイング737-800は、定刻の8時50分よりも若干早く高知龍馬空港に到着。予約してあったレンタカーを借りる頃は降っていなかった雨が、途中、中土佐町に寄り道した頃には本降りとなり、その後高知市内に戻った頃には小降りになっている状態。そういえば(高知競馬場には)前回も3月にお伺いしたのですが、その時も天気が悪かったんですよね。
【「高知競馬場へようこそ」のゲート】
【高知競馬場入場口付近】
前回お伺いした時は桂浜から向かったためくぐれなかった「高知競馬場へようこそ」のゲートをくぐって、正午をちょっとだけ過ぎた頃、高知競馬場に到着。前回は満車で停められなかった入場口前の駐車場は、まだ空きスペースがありました。
この日は、午前10時30分開門で、浦和競馬の場外発売のみ行っている午後2時までは入場が無料。入場料の100円をケチるつもりはなかったのですが、特別観覧席に座れるかも心配だったので、とりあえず入場してしまうことにしました。
高知競馬場については前回お伺いした時に詳しく書いたのと、入場した頃には小止みになっていた雨が高知競馬のた第1レースが始まる頃には普通に降り出しその後次第に強くなってきていたこともあって、今回は(後述する黒船賞を除けば)あまり写真は撮らなかったので、今回はさらっと。
前回来た時よりも綺麗になっていた印象のスタンド。ですが、入口方向の壁面に貼ってあった等身大ハルウララが無くなっていましたね。
【特別観覧席入口】
【購入した専門紙と特別観覧席座席券】
【今回の席からの眺め】
入場して場内の写真撮影もそこそこに、専門紙を買ってからエレベーターで4階の特別観覧席へ。黒船賞当日とあっても、通常と変わらない1席400円とリーズナブル。それで幸い、席はまだ空いている状態だったので、大型映像装置の正面付近最前列を確保することが出来ました。で、その後、コンスタントにお客さんが入って来て、高知競馬の第1レースを迎える頃には、平日にもかかわらず結構埋まった感が有りました。それにしても、特別観覧席にはお国柄が出るというか、まわりから聞こえるお客さんの言葉遣いというか語尾、そして若干激しめな口調から、嗚呼、ここは高知なんだな、と。
特別観覧席とは直接関係ないのですが、観覧席内の自販機で同行の家人が購入したパック飲料がこちら。で、よく見るとメーカーが違い、後で調べたところカフェオレの「らくれん」は四国乳業株式会社のブランド名だったのですが、フルーツミックスの「らくのうマザーズ」って熊本県酪農業協同組合連合会なんですね。
【第1レースのパドック(騎乗前の一礼)】
【第4レースのパドックを周回する木村直輝騎手】
前に書いたとおり今回はあまり写真が撮れなくて騎手さんの写っているカットも少ないのですが、そんな中から、岩手競馬から期間限定騎乗で来ていた木村直輝騎手を。この日は最終レースで勝利を挙げる活躍。しかもその後、3月25日に行われた重賞『土佐春花賞』で、重賞初制覇!今年の更なる飛躍が期待されます。あと他にもこの時は、船橋競馬の林謙佑騎手、園田競馬の小山裕也騎手も期間限定騎乗中でしたが、そのうち林騎手は、3月22日付けで高知競馬への移籍が発表されました。
高知競馬場には確かエイシンメンフィス号とジョーリュウオー号という2頭の誘導馬が在籍していた筈なのですが、今回写真に残っていたのは色の白さから(多分)エイシンメンフィス号の方かと。で、この日は、3月下旬とは思えない冷たい雨が降っていたので、誘導馬さんもちょっとションポリとした感じに写ってしまったというか。
第1レースは1300m戦だったのでホームストレッチから、第4レースは1400m戦なのでホームストレッチ後端の引込線からのスタート。
今年最初にソメイヨシノの開花宣言が出た高知だけあって、競馬場の周囲の桜が満開でした。
今回ゴールシーンを撮ったのはこの第3レースだけ。で、勝利した別府真衣騎手は第1レースも勝利しこの日2勝の活躍。2着は言わずと知れた高知競馬のトップジョッキーである赤岡修二騎手で、この日2勝2着3回3着1回とさすがの活躍でした。
今回、これを目当てに高知競馬場に来た黒船賞。高知競馬場で行われる唯一のダートグレード競走となっています。
その創設は平成10年(1998年)。当初よりダート1400mで行われる中央・地方全国指定交流の重賞として創設され、当初は統一GⅢであった格付けが、現在はグレード表記の変更に伴ってJpnⅢとなっています。で、創設年度から数えて今年が第21回ではなく第20回となっているのは、平成20年(2008年)、当時経営難のどん底にあった高知競馬は、資金的に高額賞金のダートグレード競走を開催するのが難しく(撤退まで検討されていたそうで。)、この年の開催日程には最初から載っていなかったからという。また、平成23年(2011年)は、東日本大震災の影響を受け開催中止となりました。
【黒船賞当日のイベント告知】
【缶バッジ作成イベントでいただいた缶バッジ】
そんな黒船賞ですが、行われるのが平日ということもあってか、当時行われるイベントは控えめな印象。ですが、そんな中行われていた缶バッジ作成イベントで「夜さ恋ナイター」の缶バッジをいただくことが出来ました。
で、雨が降り続く中パドックでの周回が始まった黒船賞はこの日の第5レース。今回は11頭立てて争われます。
【9番人気の(1)エイシンヴァラー号(兵庫)と下原理騎手(兵庫)】
【10番人気の(2)サトノキングリー号(高知)と倉兼育康騎手(高知)】
【5番人気の(3)コパノマイケル号(JRA)と福永祐一騎手(JRA)】
【8番人気の(4)ディアマルコ号(高知)と佐原秀泰騎手(高知)】
【2番人気の(5)ブルドッグボス号(浦和)と岩田康誠騎手(JRA)】
【6番人気の(6)ラインシュナイダー号(JRA)と幸英明騎手(JRA)】
【11番人気の(7)ヴィンテージイヤー号(高知)と木村直輝騎手(高知)】
【1番人気の(8)キングズガード号(JRA)と藤岡佑介騎手(JRA)】
【4番人気の(9)エイシンスパルタン号(兵庫)と田中学騎手(兵庫)】
【3番人気の(10)グレイスフルリープ号(JRA)と武豊騎手(JRA)】
【7番人気の(11)ワイルドコットン号(高知)と西川敏弘騎手(高知)】
それでこういったダートグレード競走の場合、JRA所属馬に人気が集中しがちなのですが、今回、1番人気こそ昨年の2着馬で先日東京競馬場で行われたGⅠフェブラリーステークスでも6着と好走したキングズガードに譲ったものの、2番人気は浦和所属で昨年盛岡競馬場で行われたJpnⅢクラスターカップの勝ち馬ブルドッグボス、4番人気も兵庫所属のエイシンスパルタンと、上位人気に2頭の地方所属馬が入っていました。(もっともその2頭とも、ちょっと前までJRA所属のオープン馬だったんですが。)一方、地元高知所属馬では昨年の黒潮マイルチャンピオンシップを勝ちこのところ3連勝と好調なワイルドコットンが7番人気と最上位。牝馬ながら一昨年の高知優駿を制し、一昨年ののじぎく賞や一昨年昨年と兵庫サマークイーン賞を連覇するなど遠征競馬で結果を残しているディアマルコが8番人気と続きました。
【スタート!】
【最終コーナー入口!】
【最終コーナー出口!】
レースの方は、スタートで(8)キングズガードが後手を踏み、外から先手を奪った(10)グレイスフルリープが後続との差を広げつつ第1コーナー、2コーナーからバックストレッチへ。その後離れて(3)コパノマイケル、その後に(1)エイシンヴァラー、(9)エイシンスパルタンと兵庫勢2頭が続き、(6)ラインシュナイダー、(5)ブルドッグボス、(8)キングズガード、以下離れて後続各馬が続きます。そして(10)グレイスフルリープが先頭のまま第3コーナーへと入りますが、ここで手応え良く上がってきたのが(5)ブルドッグボス、(1)エイシンヴァラー、(8)キングズガードの3頭。最後の直線に入るとその中から(5)ブルドッグボスが先頭に立ちますが、内から(8)キングズガードが迫り、更に外から(1)エイシンヴァラーが襲いかかると、最後は外の(1)エイシンヴァラーが差しきって勝利。クビ差2着は内の(8)キングズガード、アタマ差3着は(5)ブルドッグボス、4着には(6)ラインシュナイダーが入り、5着に逃げた(10)グレイスフルリープという結果になりました。ちなみに地方所属馬が黒船賞で勝ったのは、第1回のリバーセキトバ以来で、馬単は10万馬券、三連単は29万馬券という、何とも荒れたレースとなったのですが、個人的馬券は勝ち馬ノーマークで撃沈。(ちなみに本命はブルドッグボス。)最終コーナーで写真を撮っていた時、勝ち馬の手応えが抜群に見えた(その時、馬券の不的中を悟りました……。)のですが、まさか勝つまでとは思いませんでした。
【表彰式での記念撮影(プレゼンターは津田麻莉奈さん)】
【インタビューを受ける下原騎手】
雨のためスタンド1階で行われた表彰式では、勝った下原騎手も「掲示板に載れればとは思っていたのですが、まさか勝つとは。」と。馬券を外した人は多かったに違いないのですが、それでも、下原騎手を始めとする関係者の皆さんには温かい拍手が送られていたのが印象に残りました。
先日の船橋では忘れてしまった旅うまチャレンジスタンプラリーですが、今回はおいそれとまた来られる場所ではないので、しっかりゲット。
ちなみにスタンプの設置場所は、スタンド1階奥向かって左側の受付?本部?となっています。
前回お伺いした時、どのお店も味があって良かった印象のある高知競馬場グルメ。今回も同行の家人共々色々といただいてまいりました。
こちらは、特別観覧席内にある売店と言うよりも飲食店。実は前回、こちらから漂うカレーの香りにそそられたものの、別のお店でいただくうちに満腹となって結局お伺いできずかなり後悔したので、今回は早めにお伺いしました。
それでいただくは当然そのカレーライス。お店のマダム手作りだそうなのですが、これが丁寧に作られた感溢れた一品で、具材の煮込み加減も程良く、辛さは中辛程度ですが、逆に言うと誰でも美味しくいただけるんじゃないでしょうか。これなら、早い時間に売り切れてしまうというのも納得ですね。ちなみに、シェアしていただいた家人も絶賛。ほんと、今回の最大のヒットでした。
こちらも、マダム手作りの一品。大根、玉子とも味が良く染みて、これがまた。味加減も程良く、ビールと共に美味しくいただきました。
【ビール(アサヒスーパードライ) 400円】
※写真無し
高知競馬場内は、確か生ビールも売っていたのですが、今回は全て缶ビールをいただきました。ちなみにこちらの銘柄はキリンとの2択だった気がするのですが、間違っていたら申し訳ない。で、店内でいただいた他、何度かテイクアウトもさせて貰いました。
こちらは、スタンド裏手の屋台的店舗のうち、パドック側に向いているうちの一つ。名物のイカ焼きを始めとする串焼きや、豚汁に焼きそば、ホットドッグなどの軽食類、そしておでんにすじ煮込みといったつまみ類など、一通り揃っています。
前回もいただいたイカ焼。ちなみにお値段150円がどうかはうろ覚えというか、ちゃんとメモしていなかったので、違っていたら申し訳ない。で、甘辛のタレは相変わらずというか、これはこれでアリだなと、改めて思った次第で。
こちらは、今回初めていただいた品。写真でわかるとおり、赤いウインナーが泣かせますね。また、タマネギに加えてピーマン(そういえば高知県は産地として有名ですね。)という取り合わせも良く、塩コショウの味付けもいい感じでした。
こちらは、前回お伺いした時もいただいた品ですが、前回は店頭の表記が「煮込み」となっていたところ、今回は「すじ煮込み」となっていて、更には「まっことうまいぜよ」というキャッチコピーまで添えられていました。で、前回いただいた時に驚いた、煮込んだ牛スジ肉の上におでんの鍋からツユを掛け、細かく切ったネギとニンニクを散らすという提供方法ですが、今回はわり遅い時間にいただいたため、早い時間にいただいた前回スッキリ感じたおでんのツユの味が、煮込まれた濃縮感のあるものに変わってところが違っていたかと。でも、こっちはこっちで悪くなかったです。
こちらは、同行の家人のリクエストで購入したもの。ちなみに緑色の方は草餅だそうです。で、色々あって翌日の午後、自宅に帰ってからいただいたのですが、「どちらも甘くて美味しい、そしてまだお餅が柔らかい。」と申しておりました。
こちらは、スタンド裏手の屋台的店舗のうち、入場口側に向いているほう。大きな鉄板で仕上げられる焼きそばと焼きうどん。焼き台で仕上げられる焼き鳥。あと串に刺して煮込まれる牛すじ肉とおでんというラインナップ。あと、カツサンドも売っていました。
それで前回もいただいた牛すじ肉をいただこうと思ったのですが、遅い時間だったため残念ながら売り切れ。ただ、つまみは欲しかったので、替わりにこちらも前回いただいたおでんを少々。で、前回いただいた時はおでんにもかかわらずハッキリと甘味の効いた味付けに驚いた記憶があったのですが、そういう味ものだと許容したせいか、今回は驚くほどの甘さとは感じませんでした。それにしても、このおでんを串に刺して煮込むスタイルって、食べやすくて良いですね。
それと、前回お伺いした岡林食堂さんですが、お店の方が体調を崩されたとのことで、残念ながら今回はいただくことが出来ませんでした。実は今回、家人共々、高知競馬場で必ずいただこうと思っていたのでショックだったのですが、一日も早い快復をお祈りすると共に、今度また高知競馬場にお伺いした時は、是非ともまたこちらでいただきたいと思います。
というわけで黒船賞当日の高知競馬場だったのですが、黒船賞開催日が平日ということもあって場内がものすごく混雑するようなこともなく、それでいて黒船賞そのものはもちろん、イベントもいくつか行われるなどスペシャル感もあって、なるほど、これが平日昼間に行われるダートグレードレースの雰囲気だな、と、得心した次第で。それと、黒船賞が行われるのが(全12レース中)第5レースということもあって、それまでの場内の盛り上がりと、その後のナイター競馬のまったりとした雰囲気との対比も面白かったです。
しかしながら、この日は馬券が絶不調。序盤から穴を狙いにいって自爆するというパターンが多く、しかしながら荒れた第4レースと黒船賞も外し、結局この日、初めて当たりが出たのが第6レースという。その後は盛り返したものの、一発逆転を狙った最終レース。渾身の馬単が1着3着。三連単も2着馬は3着のところにしかマークしておらず撃沈。高知競馬はこのところネット投票でもわりと好調だっただけに、ショックな収支となりました。
でも、高知競馬場が魅力的な競馬場であることには変わりありませんので、またいつの日か、ここに来て打ちたいと思います。
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