趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
昨年11月に南関4場(浦和・大井・船橋・川崎)の平成30年度日程が発表された際、ちょっと驚いたのが、船橋競馬の全日ナイター開催。平成27年(2015年)にナイター開催(愛称:ハートビートナイター)開始された以降も、冬季やゴールデンウイーク(JpnⅠかしわ記念施行日含む)は昼間開催を続けていたのですが、それらも全てナイターでやってしまうという。
となると気になるのが、平成31年度以降のこと。平日昼間の開催が完全消滅ということになると、あのワクワク感の中に長閑さのある独特の雰囲気が、今後船橋で味わえなくなってしまうのが個人的には残念でならないのですが、最後にそれを味わうべく、仕事を休んで船橋まで行ってまいりました。
※ 他の競馬場や、過去に船橋競馬場を訪れた時の記録については、こちらの記事(というかカテゴリ)に一覧がございますので、よろしければ。
それで今回、船橋競馬場最後になるかもしれない昼開催は、平成30年2月5日(月)~9日(金)の5日間。そのうち、5日と6日、8日には抜けられない会議やら何やらが入っていたので、仕事を休んで行けるのは7日(水)か9日(金)のどちらかだったのですが、その他の予定の都合もあって、最終的には7日に行くことに。丁度この日は、重賞(南関東格付けSⅢ)の報知グランプリカップが開催されるのですが、ひょっとしたら、船橋競馬場で昼間に行われる最後の重賞になってしまうかもしれませんね。
【JR上野東京ライン普通列車】
【京成電鉄スカイライナー】
【京成電鉄普通列車】
今回、自宅から船橋競馬場までは、JRと京成電鉄を利用して。で、前の記事にも書いたとおり、中の人の「鉄」分補給を兼ねて成田空港まで行ってから折り返し、船橋競馬場駅に着いたのは午前9時46分でした。
船橋競馬場駅で降りた人たちは、そのほとんどがららぽーとか船橋競馬場へと向かうのですが、若い女性はだいたいにおいて駅前のららぽーと行き無料送迎バスに乗車。残ったいかにもな中高年、そして若干の若者が、歩道橋を渡って京葉道路の下をくぐって船橋競馬場へと向かいます。
それで競馬場に到着後、今回も特別観覧席に座ろうと、売り場に出来ていた20人程の行列の最後尾に並んでのですが、ここで、駅から向かう途中に追い抜いた爺さんが小狡かったですねぇ。列に並んだのは私の2人後ろだったのですが、そこから私の前に並んでいた人に話しかけ、午前10時5分の発売開始直前に列が動き出すと、そのタイミングでスッと私の前に入ってきたという。しかも窓口手前で一時停止した時に、その話しかけた人に向かって「どうぞお先に」なんて声をかけた時には「なんて図々しい爺さんだ」と思ったのですが、特別観覧席の席数は充分あるし、こんなところで無駄にエネルギーを使っても仕方ないので無視することに。まあ、平日の昼日中から競馬場に来ている人間なんて、私を含め駄目人間の方が圧倒的に多いので、こんなことは仕方ないっちゃ仕方ないのですが、正直、あまりいい気分はしませんね。(嗚呼。俺って何て小さい人間なんだ。)
やがて定刻の午前10時20分に開門。それにしても、平日の南関4場に来る度に思うのですが、さすがは人口の多い首都圏だけあって、平日にもかかわらず競馬場に足を運ぶ人が多いですねぇ。
船橋競馬場のマスコット、キャロッタさんのお出迎えを受け入場後、とりあえず自席で序盤の数レースの馬券を仕込み、そしてあとは食べたり飲んだり写真を撮ったり予想したり馬券買ったりで最終レースまで。で、船橋競馬場については過去に訪れた時の記事(こちらの記事からご覧いただければ)に詳しく書いていますので、今回は目に付いたところだけ。
前回訪問時には無かったのが、『オートレース発祥の地』記念碑。日本で一番歴史が古かった船橋オートは、残念ながら平成28年(2016年)3月をもって廃止されてしまったのですが、元々は昭和25年(1950年)10月29日、船橋競馬場の内馬場に設けた1週800mのダートトラックを使用して始まりました。(その後、船橋サーキット跡地に移転。)で、それを記念して、昨年(2017年)10月29日に除幕式が行われたのがこの記念碑。ちなみに、競馬場と隣接してサテライト船橋&オートレースふなばしという、競輪とオートの場外車券売り場が設置されていますので。
【特別観覧席】
【自席(1列18番)からの眺め】
【特別観覧席で行われた予想トークショー】
先述したように、今回も特別観覧席(1席2000円)で観戦。ちなみに今回選んだ席(1列18番)は、大型映像装置の真ん前だったものの、柱が左前にドドンと建っていました。また、特別観覧席内のイベントスペースでは、報知グランプリカップ(と第10レースの特別戦)の予想トークショーが行われていたのですが、流石は重賞だけあって、司会はグリーンチャンネルでお馴染みの725お姉さんこと秋田奈津子さんでした。
原則通算1000勝以上(冬季休催のあるホッカイドウ競馬、岩手競馬、金沢競馬所属騎手は800賞)などの条件を満たした騎手を期間限定騎乗騎手として受け入れている南関4場ですが、今回お伺いした船橋開催では、冬季休催中の岩手競馬と金沢競馬の騎手が期間限定騎乗していました。
岩手競馬の(平成28・29年)リーディングジョッキーが、平成23年に技術研鑽騎手として来て以来久しぶりに南関(船橋・山下之厩舎)。昨年は、岩手競馬在籍時から何度かコンビを組んでいたウマノジョー号(現在は大井競馬所属)で南関でのスポット騎乗をしていたのですが、大井記念を勝ち南関重賞初勝利もあげました。で、今回の期間限定騎乗でも一昨日、そして昨日勝利をあげ、そしてこの日の準メイン、第10レースのフェブラリーダッシュでも勝利。ちなみに、船橋競馬所属の山本聡紀騎手は実の弟です。
【高松亮騎手(第7レースのパドックにて)※こんな写真しかなくてすみません】
昨年地方通算1000勝を達成し岩手競馬のリーディング第4位となった高松亮騎手が、この冬、南関初登場(大井・渡邉和厩舎所属)。初日にいきなり勝利を挙げるなどインパクト充分で、今年は更なる飛躍が期待されますね。
言わずと知れた金沢競馬のトップというか、南関での期間限定騎乗やゲスト騎乗も多数あり、2度の東京ダービー勝利(平成26,28年)を含む多数の南関重賞勝ちや南関所属馬での地方交流重賞勝利も多数あって半ば南関の騎手となっている感もあるのですが、更には2度のダートグレードレース勝ちに、昨年11月に行われた京阪杯でJRA重賞初勝利をあげ、今や地方競馬を代表する騎手の一人となった、吉原寛人騎手。この冬も南関(川崎・山崎裕厩舎)での期間限定騎乗を行っています。
それと、南関4場で期間限定騎乗するためには、前述の通算勝利数での条件の他、25歳以下の若手騎手に限っては所属競馬場でリーディング上位5位以内という条件があるのですが、それを利用して、金沢競馬の中島龍也騎手が来ていました。(大井・辻野豊厩舎)
中島龍也騎手は、平成26年(2014年)デビューして今年5年目を迎える22歳。デビュー年から42勝をあげ、2015NARグランプリ優秀新人騎手賞と日本プロスポーツ大賞新人賞を受賞。平成28年(2016年)にリーディング5位に入り条件をクリアし、更に昨年は、金沢シンデレラカップで初重賞制覇を達成、リーディング3位となる活躍で、南関でも早速勝利をあげていました。ほんと、金沢の次代の担うホープですね。
またこの日は、メインである第11レース、報知グランプリカップに出走するバルダッサーレ号にスポット騎乗するため、ホッカイドウ競馬所属の五十嵐冬樹騎手が来ていたのですが、メインの他、第10レースでも騎乗されていました。
【五十嵐冬樹騎手(馬主服・報知グランプリカップのパドックにて)】
つい先日、地方通算300勝をあげた船橋競馬(千葉県騎手会)所属の江川伸幸騎手が、この開催を最後に引退されることに。(最後の騎乗は開催最終日の2月9日。)
【第5レースのパドックにて(赤白の勝負服に青いヘルメット)】
【第5レースの馬場入り】
【第5レースの返し馬】
平成13年(2001年)、今は無き山形県の上山競馬所属騎手としてデビューし、平成15年(2003年)11月の上山競馬廃止に伴って翌年から船橋競馬に移籍。船橋競馬場では名伯楽として知られた故川島正行厩舎などに所属していました。
今後は、地方競馬全国協会(NAR)職員となって後進の指導にあたられるそうなのですが、これからも地方競馬を盛り上げていっていただけると嬉しいですね。
この日のメインレースが、3月14日に行われるダイオライト記念(JpnⅡ)のトライアル競争となる、ダート1800m戦のSⅢ格付け重賞、第54回報知グランプリカップ。昭和39年(1969年)の開設から平成10年(1998年)までは、サラブレッド・アングロアラブ混合の古馬重賞だったそうで。
【1番人気の(8)ケイアイレオーネ号と的場文男騎手】
【2番人気の(1)ロワジャルダン号と真島大輔騎手】
【3番人気の(10)リッカルド号と矢野貴之騎手】
【4番人気の(5)エンパイアペガサス号と森泰斗騎手】
【5番人気の(7)キャプテンキング号と御神本訓史騎手】
で、このレース。個人的にはあまり荒れない、特に1番人気のケイアイレオーネ号(的場文男騎手)は平成27年の大井転入以降、馬券圏内を外したのはGⅠ東京大賞典とJpnⅠ川崎記念、あと遠征競馬となったJpnⅢマーキュリーカップだけということもあり、固い軸かなと思って、そこからの馬単と三連複で勝負することに。
それでゲートが開くと(7)キャプテンキングが好発を決めたのですが、(8)ケイアイレオーネ、(10)リッカルドもスっと前に出て、その内(1)ロアジャルダンも先団へと付けますが、それらを外から二の足を使って(11)バルダッサーレが追い越して先手を取りました。その後第1から第2コーナーを抜けバックストレッチに入ると、(11)バルダッサーレが少し離して逃げ、(8)ケイアイレオーネ、(10)リッカルド、(7)キャプテンキング、1頭挟んで(1)ロワジャルダンという態勢で第3コーナーから最終コーナーへ。そして最後の直線に入ると(8)ケイアイレオーネと(10)リッカルドが先頭争いと思いきや、そのうち(10)リッカルドが抜けだしみるみるうちに後続との差を広げていき、2着に7馬身差を着けてゴール。2着争いは先団に付けていた各馬の我慢比べとなり、その結果2着(1)ロワジャルダン、3/4馬身差の3着は(7)キャプテンキング。(8)ケイアイレオーネは最後、後ろから脚を伸ばしてきた(13)オメガスカイツリーにも差されて5着となってしまいました。ちなみに馬券の方は、前述のとおり軸にしたケイアイレオーネが5着となったのですが、1~4着は全て相手に入っていたんですよねぇ……。
と、馬券は壮絶に散ったのですが、表彰台はスタンド2階からしっかりと見せていだきました。それにしても、この夕日に照らされた表彰式の光景は、ここではもう見られなくなってしまうんですねぇ。
いただいた競馬場グルメを以下に。もっとも、今回は、定番の品しかいただいていないんですが。
船橋競馬場を訪れた際、決まって始めに訪れるお店が、アタリーナ前のこちら。競馬場に入ると漂ってくるこちらからの香ばしい匂いは、ものすごく抗いがたいです。(今回は入場してそのまままっ直ぐではなく、一度自席に着いてから改めてお伺いしましたが。)
それで毎回いただくもつ焼きを今回も、なのですが、中でも今回のレバーは最高クラスの仕上がり。ハツも田久保さんクオリティーだし、初めていただくナンコツもなかなか乙な味わいで。タレの塩梅といい焼き加減といい、ここはほんと、間違いが無いですね。
もつ焼きと一緒にいただいくは生ビール。で、大井競馬場などでは値上げとなっていた生ビールですが、船橋競馬場ではお値段そのままなんですね。ちなみに銘柄は、船橋市内に工場があるサッポロビールの黒ラベルです。
こちらも、毎回お世話になっている東西商会さんの、スタンド1階にある方のお店。
それでこちらも毎回いただいているあんかけ焼きそばですが、これまでいただいた中で、餡のカレー風味が一番強かったかもしれません。それにしても、このちょっと味が薄めの焼きそば(個人的に、焼きそばはソースだくが好きなもので……。)に、具の野菜までトロトロっとなってるカレー風味餡掛けの組み合わせは、感動するほど美味しいという性質のものではないんですが、ちょっと個性もあってとても良いなぁ、と、いただく度に思うんです。
今回、あんかけ焼きそばと一緒にいただいたのは、こちらの品。ちょっと甘いレモンハイって、あんかけ焼きそばと良く合うんですよね。
こちらも、毎回お世話になっている東西商会さんの、スタンド3階にある方のお店。
東西商会さんのモツ串は、以前、某テレビ番組でも取り上げられたみたいですね。で、良く煮込まれたところをいただこうと、午後になってからお伺いしました。それでどちらも、目論見どおり甘じょっぱい味噌がこってり濃いめに染み、特に牛モツ(フワ・フク)を使った赤モツは、食感もトロッとして、もう。また、薬味は定番の七味の他、カウンターに粉山椒が置いてあったので試したところ、これも良く合いますね。
こってりと甘辛いモツには、後口がスッキリとするウーロンハイがベストマッチかなぁ、と。飲み過ぎると色々支障が出るので1杯で抑えましたが、本当は1串につき1杯くらい飲みたかったというか。
今回の船橋競馬場。馬券の方は、第1レースから第5レースまで連続的中するものの、固い決着が多く恥ずかしながらトリガミを連発。そして第6レースで連続的中も途切れ、微妙な雲行きになったのですが、第7レースで三連複が100倍近い配当が当たってプラスに。その後、第10レースと最終第12レースもそこそこ良い配当のが当たって、トータルではちょっとばかり儲かりました。
というわけで、キャロッタさんに見送られ、良い気分で競馬場を後に。
競馬場を後にしたら、船橋競馬場駅から京成線に乗り、押上から東武線に乗り換えて帰った方が金銭的にも時間的にも得なのですが、今回は一度上野に出てからJR宇都宮線普通列車のグリーン車で帰宅。で、儲かったので車中で祝杯をあげたのですが、船橋の昼間開催に来られるのがこれで最後だと思うと、車内販売で買った缶酎ハイが、余計に回る気がしました。(もっとも、売っていたのはストロングゼロだったんですがね。)
今回は最後の昼間開催重賞ということで出発前から入れ込んでしまい、旅うまチャレンジスタンプラリーのことは、すっかりと忘れてしまったというか。嗚呼、何やってんだろ……。
【第7レースパドックでの中野省吾騎手】
【最終レース最終コーナー】
3月15日、船橋競馬所属の中野省吾騎手の騎手免許が更新されない旨の報道がありました。そしてその後、平成29年度をもって騎手を引退されるとの報道も。昨年札幌競馬場で行われた第3回ワールドオールスタージョッキーズでの活躍もそうなのですが、個人的には南関での騎乗において人気薄でも何でもズバズバ持ってきてしまう(故に馬券ではお世話になったり邪魔されたり)理屈じゃ説明できない天才肌の騎手という印象で、これから南関にだけにとどまらない活躍を期待していただけに、正直残念な思いもあります。ただ、こればっかりはご本人が決めたことなので、外野がどうこう言っても仕方がありませんね。これまでありがとうございました。
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