趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
岩手競馬は確か平成12年(2000年)にハッピーマンデー制度が始まって以来、1月の第2月曜日となった成人の日が開催の一区切りというか、その日の開催を最後に暫しの間、冬季の休みに入ります。それで、一昨年はその前々日の土曜日、昨年はその前日の日曜日にお伺いしてきましたが、今年はその成人の日にお伺いすることに。丁度この日は、ダート1600mで行われる重賞、トウケイニセイ記念が行われるんですよね。
※ 他の競馬場や、過去に水沢競馬場を訪れた時の記録については、こちらの記事(というかカテゴリ)に一覧がございますので、よろしければ。
自宅から水沢競馬場までは、今回もクルマを利用して。ルートによっても多少前後するのですが、毎回、クルマのトリップメーターの数字を見ていると、競馬場に行く前に奥州市内のガソリンスタンドに寄るのを含めて、だいたい350km前後の道のりとなります。
それで今回は午前4時30分頃、栃木県某市の自宅を出発。自宅から北寄りの最寄りICから東北自動車道に乗り、ひたすら北へと。さすがは真冬だけあって、なかなか夜が明けてこないですね。
【平泉前沢インターチェンジ】
【奥州市内でいただいたラーメン】
高速道路を走ること3時間と少々。午前7時50分過ぎに、水沢インターチェンジではなくその1つ手前の平泉前沢インターチェンジから一般道へ。これは、カーナビ替わりのスマホアプリの指示というのもあるのですが、水沢競馬場に前回お伺いした昨年9月、今回と同様のルートを通った際、国道4号沿いに朝から営業しているラーメンショップを発見。その時はスルーしてしまったところ、その後、岩手競馬の鈴木麻優騎手がこちらのお店でいただいた時の写真をSNSにあげていたのを見て「行っときゃ良かった!!」となった次第で。なので今回は、必ず寄ろうと思っていたお店でした。そこで美味しくラーメンをいただいた後、更に市内でガソリンを給油してから水沢競馬場へ。
そんなこんなで競馬場へは午前8時50分過ぎに到着。前回、前々回とクルマを停めた、正門に一番近い民間駐車場に駐車してすぐ、指定席の整理券配布の列へと並び、午前9時の配布開始と共にゲット。あとは、午前9時35分の指定席発売開始、そして午前9時45分の開場まで暫し待機。ちなみに、この日は入場料が無料だったので、入場料込みの指定席券も、いつもの1200円ではなく1000円となっていました。
水沢競馬場にお伺いするのはこれで5回目。場内も諸々については過去の訪問記にも書いたので、今回はさらっと。
入場して右手にあるのがこれらの施設。そういえば、宝(トレジャー)神社は前回お伺いした時も「閉鎖中」となっていた気がするのですが、今回撮った写真をよく見ると、屋根が傾いちゃっていますね。あとメイセイオペラ記念碑は、見る度にメイセイオペラ号のことを思い出し温かい気持ちになると同時にやる気が湧くというか、ほんと、良いものを作ってくださいました。
前回お伺いした時は作っている最中だった大型映像装置ですが、その翌月の10月から供用開始されてました。地方競馬の競馬場はコンパクトなので、スタンドのある程度高いところに座れれば全周が見渡せるところがほとんどなのですが、やっぱり当たり前とはいえ、無いよりは有った方が圧倒的にレースが見やすいです。で、これで大型映像装置が無い競馬場は、ばんえいの帯広競馬場を除くと、佐賀競馬場くらいになってしまいましたかね。
先述のとおり、今回も指定席で観戦。で、この日は休み前の最終日とあってか空席はほとんど見当たらず、これまで個人的に水沢競馬場に来たなかでは一番の盛況に感じました。
岩手競馬で毎年リーディング争いを繰り広げる岩手のトップジョッキー、村上忍騎手が、この日の第6レースで地方競馬通算3000勝を達成しました。
そのデビューは平成6年(1994年)7月2日。同月30日に初勝利をあげ、平成12年(2000年)にはダイヤモンドカップ(現在の『岩手ダービーダイヤモンドカップ(M1)』)で重賞初制覇すると共に、初の年間100勝を達成。翌年以降もコンスタントに100勝以上をあげ、当時のトップである菅原勲騎手(現調教師。地方通算4127勝で、1999年フェブラリーステークス(JRA GⅠ)など重賞多数制覇。)や小林俊彦騎手(現調教師。地方通算3788勝で、岩手競馬の年間勝利数レコードホルダー(2005年に211勝)。またエーデルワイス賞(統一GⅢ)など重賞多数制覇。)に迫る活躍をみせるようになりました。そして平成20年(2008年)、176勝をあげ初リーディングジョッキーに輝くと、翌平成21年(2009年)にも152勝をあげ再びリーディングに。その後も、平成23年(2011年)から平成27年(2015年)まで5年連続リーディング、うち平成26年(2014年)には208勝、平成27年は206勝と、2年連続200勝以上をあげました。
また重賞での強さには「さすが」と思わせるものがあり、今年の重賞勝利数は11とトップ。(ちなみに2位は共に7勝の山本聡哉騎手と山本政聡騎手)。岩手競馬の重賞はもとより、今年は岩手競馬所属のベンテンコゾウ号とのコンビで、北斗盃、北海優駿とホッカイドウ競馬の三冠レースのうち二冠を制覇しています。
【第3レース 先頭で最終コーナーを回る村上忍騎手】
【トウケイニセイ記念 1周目のホームストレッチで先手を取る村上忍騎手(馬主服)】
で、地方通算3000勝を達成した第6レースで写真を撮りそこなったのは痛恨事なのですが、この日、他のレースで撮った写真を少々。ちなみにこの日は、第3、第6、そして最終の第10レースで勝利する大活躍でした。
この日のメインレースに組まれていたのが、冒頭でも書いたとおりM2に格付けされたダートのマイル重賞、トウケイニセイ記念。
ちなみにトウケイニセイとは、1990年代に岩手競馬(盛岡)に所属していた競走馬で、昭和62年(1987年)5月21日生まれの牡の鹿毛馬。平成元年(1989年)9月30日に水沢競馬場のダート850m戦でデビューウィンを飾るも、その後左前浅屈腱炎を発症し1年半余り休養してしまいました。しかし、平成3年(1991年)4月27日、旧盛岡競馬場のダート1100m戦で復帰すると勝利。その後も出るレース出るレース勝利を重ね、平成4年(1992年)10月10日に水沢競馬場で行われたダート1800m戦でデビュー以来の連勝を18まで伸ばし、当時のサラブレッド連勝日本新記録を達成しました。その次のレースで2着に破れはしたものの、その次からまた連勝。翌平成5年(1993年)8月1日に旧盛岡競馬場のダート2000mで行われたみちのく大賞典に、7歳(現在の表記だと6歳)にして重賞初挑戦すると勝利。以降、岩手競馬の重賞戦線でも勝利を重ねました。(敗れたのは共に2着となった平成6,7年のみちのく大賞典のみ。)そして、地方交流元年と言われた平成7年(1995年)10月10日。水沢競馬場で行われる、この年からJRA馬も出走する地方全国交流統一GⅠとなったマイルチャンピオンシップ南部盃に出走。当時の9歳(現8歳)とピークを過ぎていたものの3着に入りますが、デビュー戦から手綱を取り続けた菅原勲騎手は、(統一GⅠとして行われるのが)あと1年早ければと悔やんだそうです。そしてその年の大晦日、水沢競馬場のダート2000mで行われた重賞桐花賞に引退レースとして出走すると、2着に2馬身差を付けて勝利。生涯で43戦39勝2着3回3着1回と、勝率90.7%、連対率97.7%、3着内率100%と、素晴らしい成績を残しました。で、引退後は、種牡馬として供用されましたが、残念ながら目立った活躍馬を残すことは出来ず、平成16年(2004年)に種牡馬を引退。その後、功労馬として繋養されましたが、平成24年(2012年)3月6日、老衰のため亡くなってしまいました。
そんな岩手が誇る名馬であるトウケイニセイ号を記念して、平成12年(2000年)から重賞競争(昨年の第17回からM2に格付け)として行われることになったのが本レース。以来、全て水沢競馬場のダート1600mで施行されていますが、時期については12月もしくは1月となり、ここ暫くは、冬季休催に入る前の開催最終日である成人の日に施行されています。
と、レースの紹介というかトウケイニセイ号の紹介だけで長くなってしまったのですが、第18回目となった今年のレースは、この日の第9レースに組まれ、10頭が出走。うち1頭が取消となり9頭で争われることになりました。
【トウケイニセイ記念のパドック】
【トウケイニセイ記念の出馬表】
【1番人気の(9)ヒドゥンブレイド号】
【2番人気の(1)ワットロンクン号】
【3番人気の(3)タイセイファントム号】
1番人気は、JRAからの転入後2戦を快勝した(馬番9号馬)ヒドゥンブレイド号(8歳、牡馬、高橋悠里騎手)。2番人気は重賞勝ち(2015年白岺賞)もあり、南関東やホッカイドウ競馬でも活躍した(1)ワットロンクン号(7歳、牡馬、村上忍騎手)。3番人気はJRA在籍時にオープン特別勝ち(2014年千葉ステークス)もあり、岩手転入後も昨年の絆カップ(岩手重賞M2)を制した(3)タイセイファントム号(10歳、牡馬、山本政聡騎手)。この3頭が単勝オッズ2.6、2.7、2.8倍で、この次の4番人気が13.8倍と、3頭だけ抜けた人気になっていました。
【個人的にこれに賭けた7番人気の(5)アントニオピサ号】
【(5)アントニオピサ号に騎乗する菅原辰徳騎手】
ですがこの日は、馬券がここまで絶不調。(あまりにも酷かったので、WINS水沢でのJRA馬券購入を自重したくらい。)上位人気3頭で決まってしまうと馬券が当たったとしても負けを取り返せないということで穴馬を探したのですが、そんな時に目にとまったのが、7番人気で単勝82.1倍のアントニオピサ号(菅原辰徳騎手)。元々JRAのオープンまでいき、その後南関東でもオープン特別勝ちもある実績馬。岩手競馬には一昨年11月の転入初戦に勝利し、その後は主に重賞を使われたのですが、A級特別戦勝ちはあるものの重賞では勝てず2着3着という感じで、加えて前走と前々走は大敗という成績。なのでそんなオッズになっているのですが、自力はあるはずだし、加えて盛岡競馬場に比べれば小回りでコーナーが多い水沢=紛れる余地もある、と。そんなわけで、馬券はアントニオピサ号の単勝・複勝をメインに、そこから上位人気3頭を本線として3頭目には穴目も加えた3連複フォーメーション、そして上位人気各馬への3連単軸1頭流しマルチで勝負することに。
レースの方は、スタートで2番人気の(1)ワットロンクン号が先手を取り、その直後に6番人気の(8)ガッサンプレイ号(鈴木祐騎手)と1番人気の(9)ヒドゥンブレイド号、その後ちょっと離れて3番人気の(3)タイセイファントム号と4番人気の(2)プリンスダム号(菅原俊吏騎手)が続き、更に離れて(5)アントニオピサ号他が続くという体勢で、最初のホームストレッチから第1コーナー、第2コーナー、そしてバックストレッチへ。そして迎えた第3コーナー。番手に控えていた(3)タイセイファントム号が先頭の(1)ワットロンクン号に並びかけ、逆に(9)ヒドゥンブレイド号は脚色が悪くなったのか後退加減で騎手が必死にムチを振るっています。最終コーナーを回ってホームストレッチに出ると、3番手以下を引き離して逃げる(1)ワットロンクン号に(3)タイセイファントム号が競り掛け、最後に見事差しきって勝利。3着争いは、必死に粘る(9)ヒドゥンブレイド号を大外から(5)アントニオピサ号が交わしゴール!実際に見ている時は、写真を撮りつつだったので実況も良く耳に入らず、最後の直線、泥まみれで追い込んできたのが(5)アントニオピサ号だとわかったのは、ゴールを過ぎてからでした。
レース後というか最終レースのパドック終了後、正門付近で表彰式。お陰様で良い配当の馬券当てることが出来ました。ありがとうございます。
先述のとおり今回は、競馬場に来る前に朝ラーをしてしまった所為もあってあまりいただけなかった競馬場グルメなのですが、それらを以下に。ちなみに今回は、色々あって、珍しくお酒は抜きで。
昨年7月17日に盛岡競馬場で、『ジャパンジョッキーズカップ』という、地方とJRAの騎手交流戦が行われた際、大井競馬所属の矢野貴之騎手が個人優勝し、その個人優勝の副賞が、いわて純情豚1頭分だったのですが、それをなんと、ファンの皆におふるまいしてくださるという。それがこの日行われ、開場直後に配られた整理券を家人共々ゲットすることが出来たので、ご相伴にあずかることができました。
で、これが美味しかったというか、ほんと、お肉自体の素晴らしさを堪能することが出来ました。ちなみに優勝した矢野騎手は、2017年に初めて南関競馬(浦和・大井・川崎・船橋の4場)リーディングジョッキーに輝くなど、今、とっても旬な騎手。それにしてもこの「おふるまい」。ジャパンジョッキーズカップの前身である、2011年に行われた東日本大震災復興祈念のJRAと地方の騎手対抗戦で福永祐一騎手が優勝した際にその賞品をおふるまいしてくださって以来、すっかり恒例のイベントになった感がありますね。
前の記事やこの記事の前半でも書いたとおり、朝食がラーメンだったので昼食はソバが良いなとお伺いしたのが、食堂が入る建物の向かって左手に入るこちらのお店。お昼時とあって盛況だったのですが、何とか席を確保することができました。で、競馬場内の食堂って、個人的には常連さんが長居しているイメージなのですが、ここは「混雑するので御食事は1時間以内に」と貼り紙がしてあるんですね。
で、そぱ・うどんメニューはかけと月見、たぬき、かしわの4種類(あとうどんのみで野菜とカレー)があったのですが、そんな中からたぬきそばを。登場してまず、丼が一般的なそば・うどんサイズのものよりも大きいというか、ラーメン丼で出てきたことに若干驚きました。それでお味のほうですが、ツユは節系のハッキリした旨味よりも昆布っぽいじんわりした旨味が感じられ、味付けは醤油が濃いめで甘さ控えめ。そしてソバは、若干ふわっとした口当たりと歯応えから茹で麺かと思いましたが、ちょっと自信なし。
こちらは、同行の家人がいただいた品。実は、壁に貼ってあるお品書きには「焼きそば」の文字はなかった(ただし、お店の前で売っているテイクアウト専用の品にはあります)のですが、注文時に「ちょっと待ってて」と厨房に確認し「大丈夫」と言われたのでそのまま待つこと暫しでご対面となったという。(裏メニュー?)。それでちょっとだけ味見させて貰ったのですが、ソースの味はわりと薄めに感じるも、個人的に焼きそばはソースだくが好きな人の感じ方なので、一般の方には丁度良いかも。それとは逆に、濃い味好きのわたしからしても付属のスープは味が若干濃いめに感じました。
本日のおやつは、食堂が入る建物の向かって右手に入るこちらのお店。テイクアウトしていただきました。
個人的にあまり季節感なく食べたいものを食べているので余り説得力は無いのですが、やっぱり冬場は、こういう温かいものが欲しくなるというか。で、プリっプリのこんにゃくにかかる味噌ダレが何とも良い感じというか。味噌由来の粒々が田舎っぽく、味付けは味噌味噌したところに甘さが丁度良く。ほんと、素朴で良かったです。
こちらは、家人のリクエストで購入。一切れ味見させて貰ったのですが、今日はタイミング良く焼きたてでかなりアツアツ。焼き目はしっかりと香ばしく、かなりの当たりだったかと。毎回言ってますけど、間違いない味ですね。
最終レース終了後のパドックでは、岩手競馬の調騎会騎手部会長である村上忍騎手などの挨拶のあと、騎手さんをはじめとする岩手競馬関係者の皆様による餅まきが行われたので、せっかくだから参加。(1つだけゲット出来ましたが、帰宅後いただいたところ柔らかくて美味しかったです。)それにしてもこの日は、冬季休催前の開催最終日とあって、前回もお見かけした岩手在住の美人競馬ライターさんの他、楽天競馬スペシャルアドバイザーの方や、一足早く冬季休催に入った地方競馬場専門紙トラックマンの方など、地方競馬界隈でお見かけする方々も多数来場されていたようで。
餅まきが終わった後は、そのまま退場し帰途へ。ちなみに本日の馬券成績は前述のとおり、トウケイニセイ記念の複勝、三連複、三連単が効いてその後に行われた最終レースは外すも、トータルでは大勝ちと言って差し支えない成績で終了。なので上機嫌に、栃木への道のりを運転して帰ることが出来ました。
というわけで、今回も楽しい思いをたくさんすることが出来ました。春の開催再開が、ほんと、待ち遠しいですね!!
この記事のはじめの方に名前を出させていただいた「岩手のまゆゆ」こと鈴木麻優騎手ですが、昨年9月23日の盛岡競馬場で落馬負傷し、その怪我が原因となって今年1月31日付けで引退されました。(発表は2月1日)
個人的には、その愛くるしい容姿とは裏腹に果敢に騎乗する姿が印象に残っていて、お陰様で何度か高配当の馬券も獲らせていただきました。また、名古屋競馬場で行われた「レディス&ヤングジョッキーズ2015」など他場に遠征しての活躍も記憶に残っています。
引退後、どうされるかは今のところ未定とのことですが、とりあえずはしっかり身体を休めて、心身共に充実させてから、次のステップに進んでいって欲しいです。平成26年(2014年)にデビューしてからの、実質3年半近くと短い間になってしまいましたが、本当にお疲れ様でした。そして、今までありがとうございました。(あと、まゆゆ馬券は、毎週楽しみにしておりますので、今後もよろしくお願いいたします。)
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