趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
書き始めた時は前後編になるなんて思っていなかった、今回の中山競馬場訪問記。
前の記事に続く後編となるこの記事では、この日引退を迎えた騎手さんや、第34回ホープフルステークス(GⅠ)、競馬場グルメ、そして帰り道について書いておりますので、もう暫くお付き合いいただければ幸いです。
※ 他の競馬場や、過去に中山競馬場を訪れた時の記録については、こちらの記事(というかカテゴリ)に一覧がございますので、よろしければ。
前の記事と時系列的には前後するのですが、この日の第4レースを最後に、美浦・二ノ宮敬宇厩舎所属の平野優騎手が、鞭を置くことになりました。年齢的にまだ若手と言って差し支えない騎手さんが引退するのは、わりと良くあることとはいえ見るのは結構辛いものが。
その最後のレースは、ダート1800mの2歳未勝利戦。平野騎手は16頭立て中12番人気のアドバンスマルス号に騎乗。スタート直後、先手を奪って果敢に逃げ、最後は差されたものの3着に残し、ワイドが万馬券、三連複が6万馬券、三連単は24万馬券と波乱を演出しました。
レース後は、他の馬たちよりちょっと遅れて引き上げて来た平野騎手とアドバンスマルス号。検量室前の3着のところに馬を入れて鞍を外した時に見せた笑顔にグっと来ました。引退後は美浦・伊藤大士厩舎で調教助手をされるとのことで、馬づくりで活躍して欲しいですね。
この日のメインレースは、芝2000mで争われる2歳馬によるGⅠ競走、第34回ホープフルステークス。
それでこのホープフルステークス。1988年から有馬記念当日に中山競馬場の芝2000mという現在と同条件で施行されていた同名の2歳のオープン特別競走が前身と思いきやそうではなく、JRAによると、1984年、阪神競馬場の芝1600mを舞台とした格付けGⅢ(この当時の格付けは国内というかJRAのみの格付け。)の重賞競走、『ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス』が前身とのこと。
ちなみにこの当時の3歳は、現在の2歳に当たり(当時は馬齢を数え年で表記していました。)、その後の1991年、(当時の)3歳重賞路線が見直された際、牝馬限定戦から牡馬せん馬限定戦、距離も1600mから2000mへと変更され、名称も『ラジオたんぱ杯3歳ステークス』となりました。その後、1993年に混合競走(外国産馬の出走可)となり、1996年には特別指定交流競走(地方競馬所属馬の出走可)に。更にその後、2000年からは牝馬の出走が可能(条件を3歳のみに変更)となり、2001年からはJRAが馬齢表記を国際基準に合わせたことに伴い名称が『ラジオたんぱ杯2歳ステークス』になりました。更に更にその後、2006年からはラジオたんぱの社名変更に伴って『ラジオNIKKEI杯2歳ステークス』となり、2007年には日本の競馬パートⅠ国昇格に伴って格付けがGⅢからJpnⅢ(読み方は「ジースリー」)に変更(格付けに「G(グレード)」が付けられるのは国際競争のみとなった為。)。そして2010年に国際競走に指定されたことにより格付けがGⅢ(国際格付)となり、外国調教場の出走が可能となりました。ちなみに1991年に、阪神競馬場の芝2000mで施行されるようになって以来、出走馬が翌年のクラシックで活躍するようになり(そのため、当時中山競馬場の芝1600mで行われていたGⅠの朝日杯3歳ステークス~後の朝日杯フューチュリティステークス~よりも、有力馬がこちらを選択して出走することもありました。)、このレースとクラシック双方の優勝馬に限っても、第9回(1992年)のナリタタイシン号(1993年皐月賞)、第11回(1994年)のタヤスツヨシ号(1995年東京優駿)、第15回(1998年)のアドマイヤベガ号、第17回(2000年)のアグネスタキオン号(2001年皐月賞)、第19回(2002年)のザッツザプレンティ号(2003年菊花賞)、第25回(2008年)のロジユニヴァース号、第26回(2009年)のヴィクトワールピサ号(2010年皐月賞)、第29回(2012年)のエピファネイア号(2013年菊花賞)、第30回(2013年)のワンアンドオンリー号(2014年東京優駿)など、クラシックはおろか、その後出走したGⅠレースでも優勝した馬や、引退後に種牡馬として成功した馬など、数々の名馬が並んでいます。
と、暫くの間はコースや時期など施行条件が安定して開催されていたのですが、2014年、JRAの2歳馬路線の再整備に伴って、これまで中山競馬場の芝1600mで行われていた朝日杯フューチュリティステークスを阪神競馬場芝1600mに移すと共に、こちらのレースを、牡馬クラシック初戦である皐月賞と同じ中山競馬場の芝2000mに振り替え、名称を『ホープフルステークス』に変更。GⅢからGⅡに昇格させ、出走条件を2歳牡馬・牝馬に変更(せん馬の出走は不可。)することになったのですが、このような経緯から施行回数はラジオたんぱ杯2歳ステークスからの通算に。ちなみに、中山芝2000mとなって3回目施行となった2016年はレイデオロ号が優勝。施行条件が現在のものになって初めて、翌年のクラシック優勝馬(東京優駿)を輩出。そして第34回となった今年から、GIに昇格することになりました。
以上、ホープフルステークスの歴史なんぞを書いていたら結構なボリュームになってしまったのですが、個人的にJRAのGⅠレースを生で観るのは、2015年の東京優駿(日本ダービー)以来、しかも今回は新設GⅠの初回を見られるということで、正直、ちょっと浮かれていたというか。
その現れが、この日限定販売の、第34回ホープフルステークスと入ったくじ付きタオルを買ったことにも現れているのですが、残念ながらくじの賞品は、参加賞的ボールペンでした。
【パドック】
【1番人気のタイムフライヤー号とC・デムーロ騎手】
【2番人気のルーカス号とM・デムーロ騎手】
【3番人気のフラットレー号とC・ルメール騎手】
【4番人気のジャンダルム号と武豊騎手】
【5番人気のサンリヴァル号と田辺裕信騎手】
【8番人気のステイフーリッシュ号と中谷雄太騎手】
【10番人気のナスノシンフォニー号と吉田隼人騎手】
パドックはさすがにGⅠレースというか、平日にもかかわらずものすごい人出。先程のヤングジョッキーズシリーズも多いと思ったのですが、こちらはそれを大幅に上回ってます。また、パドック内にもゲストが多数いて、当たり前ですが、やっぱりGⅠ競争って凄いんですね。
ちなみに馬券の方は、出走各馬中唯一中山芝2000mのコース経験があり、更に先行有利なこのコースでこれまでのレースを先行策から勝利、加えてコース相性の良い田辺裕信騎手が前走から継続騎乗となる5番人気の(馬番9)サンリヴァル号に本命を打ち、そこからの三連複フォーメーションで勝負。マークシートの2番目には、母が2002年スプリンターズステークスと2003年高松宮記念の勝ち馬ビリーヴ号で父も米国のG1を2勝している良血にしてメンバー中唯一の重賞勝ち馬なのにこれまでの2戦は1600m戦を使われているなど距離不安のせいか4番人気となっている(14)ジャンダルム号や、穴を狙って栃木県生まれ(って、それだけが買う理由じゃないですが)の牝馬で10番人気の(17)ナスノシンフォニー号などを。3番目にはそれらに加えて、前走芝2000mのGⅢ京都2歳ステークスの2着馬で短期来日中のC・デムーロが騎乗する1番人気の(7)タイムフライヤー号や、2015年の年度代表馬モーリスの全弟(厩舎も同じ堀宣行厩舎)で前走東京芝1800mの東京スポーツ杯2歳ステークス2着かつG1じゃめっぽう強いM・デムーロ騎乗ゆえ2番人気に推されているけどモーリス号は晩成だったので個人的には正直嫌々の抑えという感じの2番人気(10)ルーカス号、昨年の勝ち馬レイデオロ号と同じ藤沢和雄厩舎+C・ルメール騎手というコンビで単勝1.4倍に推された新馬戦は強い勝ち方だったけど前走破れたお陰か今回は3番人気のフラットレー号、1戦1勝馬ながら新馬戦は最後の直線で急坂のある中京の芝2000mを上がり最速で勝った8番人気の(8)ステイフーリッシュ号という組み立てにしました。(結構自信あったのよ、これが。)
【ホープフルステークス仕様のゴール板】
【生演奏のファンファーレ】
【スタート!】
【スタート直後のホームストレッチ】
【ゴール!】
【ウイニングラン後に愛馬を称えるC・デムーロ騎手】
生演奏のファンファーレから始まったレースの方は、ゲートが開いた直後に(17)ナスノシンフォニー号が大きく左にヨレ、(14)ワークアンドラブ号が出遅れるなどバラついたスタートから、6番人気(5)トライン号がスっと先手を取り、直後に5番人気(9)サンリヴァル号、7番人気(12)ジュンヴァルロ号が続いて先団を形成。その後も、出遅れたあと行き脚が全く付かなかった(14)を除くと比較的固まったまま馬群が続いて第1コーナーから第2コーナー、バックストレッチへと。1000m通過が一分を切る速いペース進み、第3コーナーにさし掛かったところで(5)が故障発生(左後肢跛行)してスローダウン。最終コーナーを立ち上がると(12)もいっぱいになって後退し、(9)サンリヴァル号が先頭に躍り出ます。一方、1番人気(7)タイムフライヤー号は、道中馬群の最後方に着けていたのですが、第3コーナー入口付近から進出を開始し、リプレーで見るともの凄いコース取りをしながら直線で大外に持ち出すと、そこから豪快な追い込みを決め勝利。2着には道中中団で待機し、最後は勝ち馬と叩き合いに持ち込むも1馬身1/4差で及ばなかった(15)ジャンダルム号。クビ差の3着には最後猛烈に末脚を伸ばした(8)ステイフーリッシュ号が飛び込み、(9)サンリヴァル号はハイペースが堪えたのか直線で脚が止まって4着に。5着にはスタートで大きくヨレた(17)ナスノシンフォニー号が入りました。
とまぁ、レースの方はこんな感じだっのですが、馬券は前述のとおり印を打った馬が人気薄も含めて掲示板に全て載ったにもかかわらず、本命を打った(9)サンリヴァル号が4着となったため……。最後に(8)が飛んで来た時は、写真を撮りながらも「あぁぁぁぁ~」と情けない声を上げていたという。(ただ、(9)は先行した馬で唯一掲示板に残ったので、決して弱くないというか、来年のトライアル競走に出てきたら忘れずに買おう。)
今回は色々と忙しくて、あまりゆっくり飲み食いが出来ず、しかも定番の品ばかりとなってしまったのですが、中山競馬場でいただいた品々を以下に。
今回競馬場に来て最初にいただいたのが、スタンド地下1階南側にあるこちらのお店。で、今回は、朝食としていただいたのがこちらの品々。
【おでん茶めし 620円 + 生ビール 450円 + みそしる 150円のところ今回はサービス】
入口で食券を買う際、売り場のお姉さんから「味噌汁飲む?」と聞かれたので「はい!」と元気よく返事をしたら、嬉しいことにみそしるの食券をサービスしてくれました。それでまずはおでんですが、当然ながらどれも味が良い感じに染みて、間違いがありませんね。ちなみにタネは、玉子、昆布、竹輪、ゴボウ巻き、ガンモドキ、スジの6品だったのですが、食券を出す時、苦手なタネを尋ねられたので(幸い好き嫌いはないのでお任せでお願いしました。)言えば替えてくれたりするんですかね。あと茶めしは、うっすらと塩気があって、白米だと合いづらい(と、個人的には思っています。)おでんにベストマッチ。それとサービスしてくれた味噌汁は、たっぷりのネギと油揚げ、そして豆腐という具の組み合わせでした。で、おでんやお新香を適宜つまみつつ生(アサヒ・スーパードライ)をいただき、残ったおでんとお新香で茶飯、そして〆に味噌汁と、朝から優雅かつ豪華にいってしまいました。
朝食の後はおやつということで、今度はスタンド地下1階北側にあるこちらのお店でテイクアウト。
そんなわけで、自席で生ビールやらレモンサワーを飲みながらいただいたのですが、まず、サクポリっとクリスピーな衣が何とも香ばしく。こちらの包み紙には、以前から「SOUNDS GOOD」と書いてあるのですが、まさにそのとおりで、囓るといい音がするんですよ。そして中の鶏肉はしっとり柔らかくて、薄めの味付けが何度いただいても飽きずにいけるのですが、更にお店のカウンターに置いてある塩とマスタードで自分好みにチューンしていただけば、これがもう。
【キリン 生ビール (小)450円 (中)600円 ※写真は多分(中)】
こちらは、自席でいただいていたもの。で、生ビールですが、常設の売店だとお品書きには(中)サイズしか書いてなかったのですが、フロア入り口付近にあった臨時売店では(小)サイズと(中)サイズの両方が置いてありました。もっとも、どのくらいの量が入っているか飲み比べようと思って臨時売店の方で両方のサイズを買ったにもかかわらず、「確かに(中)のほうがちょっとばかり多いかも」くらいしか覚えていないという。
こちらは、常設売店の方で購入。コンクの量が多めだったのか(って、レモンのコンク使っているかは確認していないのですが)、2回買って2回とも味が濃かったです。それにしても、この日は寒かったというか、暖房の効いた自席でアルコール類を飲んでも、ちょっと外に写真撮りに行っただけで、寒さで酔いが覚めちゃうんだもの。
この日最後の〆というか、時間的にはちょっと遅いお昼としていただいたのが、煮込みでも有名なこちらのお店のそば。ちなみに梅屋さんは場内に何店舗かあるのですが、今回はレストラン棟1階の店舗で。
で、お伺いしたのは午後1時過ぎだったのですが、その時点でそば類のうち、いただこうと思っていた天ぷら(かき揚げ)は既に売り切れで、かけの他は月見、ちくわ(ちくわ天)、コロッケ、そして肉南というラインナップになっていました。なのでその中から肉南をチョイスし、生玉子も追加。ツユは、節系の出汁が結構香り、その出汁にたっぷりと入れてくれた豚肉からの旨味も加わって、これが何とも良い感じ。またソバは、個人的に好きな茹で麺ですが、悪くない味と食感。あと、前述のとおりたっぷりの豚肉が食べ応えもアップさせていました。
今年のJRA最後のレースとなる阪神の最終レースまで勝負した後、前の記事で書いたとおりヤングジョッキーズシリーズの表彰式もしっかり見てから、中山競馬場を後に。で、帰りは行きに乗ってきたJRの船橋法典駅ではなく、京成電鉄の東中山駅から17時11分発の普通列車、そして途中から特急列車に乗り継いで上野に出、18時19分発JR宇都宮線宇都宮行き通勤快速に乗って帰ろうと予定していました。
ですが、ヤングジョッキーズシリーズの表彰式を最期までしっかりと見届けたお陰で、中山競馬場の正門を出たのは16時57分。予定していた東中山発17時11分の列車には間に合いそうもない状況。ですが、閉会式の途中に調べたところによれば(ってこういう時、携帯電話って本当に便利ですよねぇ。)、17時22分発の普通列車でも、途中の京成高砂駅で成田空港アクセス特急に乗り継げば京成上野に17時53分到着し、その先は予定どおりに帰れそう。
と言っても初めて通る道なので、出来れば急ぐにこしたことはないと、Googleマップにルート案内させつつ、すっかり日が暮れた道を早足で駅へ。それにしてもGoogleマップって、かなりアグレッシブなルートを通すというか、写真のような駐車場の間や、住宅地の中の細い道(競馬場に面して通る千葉県道180号松戸原木線の1本西にあたる模様。)を通す感じで進みます。で、約1.8kmの道程を16分程で踏破して17時13分、東中山駅に到着。
【東中山駅から乗車した京成上野行き普通列車】
【JR上野駅広小路口】
【JR上野駅から乗車した宇都宮行き通勤快速】
【グリーン車で一人反省会】
【宇都宮駅で乗り換えた黒磯行き普通列車】
あとは、先程調べたとおり、17時22分発の普通列車に乗車し、京成高砂駅で成田空港アクセス特急(ちなみにこの列車、特別料金は不要です。)に乗り継いで京成上野駅へ。地下のホームから改札口を通って地上に出て、ちょっとだけ通りを歩いて広小路口からJRの上野駅へ。時間に余裕がちょっとだけあったので、改札内の売店で駅弁(NREの深川めし。個人的に良く買う弁当です。)とつまみ(国技館やきとり。これも良く買います。冷めてても旨いので個人的お奨め。)、缶ビールを購入。奮発して(と言っても950円ですが)グリーン車に乗り込み、車中で一人反省会。本日は、ヤングジョッキーズシリーズとホープフルステークスで満足したものの、中山の全レースと特別戦以降の阪神で勝負した馬券の方はトータルでマイナス。ただ、途中までわりと不調ながら、阪神の特別戦(ただし、最終レースは外した。)と中山の最終レースで幾分取り返すことが出来たので、ヤケ酒を煽るほどでもないという、何とも微妙な按配でございました。もっとも、手持ちの缶ビールが切れたので、グリーン車の車内販売で追加の缶チューハイを購入したところ、これが一部で話題のストロングゼロだったので、ヤケ酒感は出てしまったのですが。そしてそのおかけですっかりと酔っ払って終点の宇都宮駅に到着。黒磯行きの普通列車に乗り換えて帰宅しました。
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