趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
(平成29年)12月28日の木曜日。この日は、元々仕事納めの筈だったのですが、千葉県船橋市の中山競馬場まで。
そのお目当ては、今年から始まった中央・地方競馬所属の若手騎手によるシリーズ戦『ヤングジョッキーズシリーズ』ファイナルラウンド。4月から全国各地の地方競馬場で行われた予選ラウンドを勝ち抜いて、この前日の大井競馬場とこの日の中山競馬場で行われるファイナルラウンドに進出した14名の騎手達が激突し、その勝者が決定するのです。それともう1つ、今年からGⅠに昇格となった2歳馬による重賞競走『ホープフルステークス』。新設GⅠの初回が見られる機会って、そうそう無いと思うので。
という訳で、社会人となって四半世紀ちょいにして初めて、そういった日に休暇を貰い、競馬場へと向かうことになりました。
今回中山競馬場へ行くのは約1年ぶり(ちなみに前回の訪問記はこちらの記事(その1)とこちらの記事(その2)。)となるのですが、中山競馬場までは、前回同様、JRを利用して向かうことに。
で、競馬場で一日過ごす際、個人的に欲しいのが指定席で、特に今回のように見たいイベントが多数の場合は尚更。前回は(出発時に色々とあって)到着が午前10時過ぎだったにもかかわらず当日発売の指定席にありつくことが出来たのですが、今回は平日とは言えGⅠレース開催日。しかも、抽選となった指定席のネット予約には先行受付分、一般受付分とも落ちたので、当日売りに賭けるしかない状況。なので可能な限り早く行こうと思い、自宅最寄り駅ではなく、自宅からちょっとばかり南の氏家という駅始発となる、5時21分発の上り普通列車で小山駅まで行き、そこから始発の新幹線上り一番列車に乗り換えて大宮駅、そこから京浜東北線に乗り換えて南浦和駅、そこから武蔵野線に乗り換え船橋法典駅には7時52分に到着する計画を立てました。もっとも、途中、新幹線じゃなくて久喜から東武鉄道に乗り換えて新越谷駅~徒歩で武蔵野線の南越谷駅というルートにしても7時58分には船橋法典駅に着く(しかも新幹線使うより安い)のですが、そこは少しでも早く、ということで。
【氏家駅で発車を待つ上野東京ライン熱海行き】
【小山駅で発車を待つ東北新幹線なすの252号東京行き】
今回は前回のような仕儀に至らず、午前5時過ぎに、ちゃんと氏家駅に到着。今回は主に青春18きっぷを利用するので改札口で日付を入れて貰い、いざ乗車。そして予定通り小山駅で東北新幹線に乗り換えるのですが、当然ながら新幹線は青春18きっぷが使えないので、大宮までの乗車券と自由席特急券を購入。合わせて1950円と、青春18きっぷの1日分くらいの値段になってしまうのですが、まぁ、そこは仕方ないと言うことで。
新幹線は6時38分、定刻に大宮駅到着。予定では6時49分発の京浜東北線南行大船行きに乗り換える予定だったのですが、1本早い6時44分発の列車に乗ることが。椅子にも座れラッキーと思ったのですが、これが罠だったというか。まずは大宮駅を出ると駅ごとに乗客が増え、程なくして周りが見えない状況に。で、この列車に乗った場合、武蔵野線に乗り換える南浦和駅に着くのは6時56分なのですが、何と勘違いしたのか、それとは別の時刻を到着時刻と思い込んでしまい、「おかしい」と気付いた時には、列車は川口駅へ到着するところ。混雑もあってすぐには降りられず、次の赤羽駅から引き返すことになってしまいました。
新幹線まで使ってわずかな時間を稼いだのにそれが丸々無駄になってしまったことと、自分の間抜けさに落ち込みつつ南浦和駅まで引き返し、当初の予定からだと20分以上遅い(乗車した京浜東北線の列車からだと30分近く遅い)7時30分発の海浜幕張行き普通列車に乗り換え、8時15分、船橋法典駅に到着しました。
列車を降りた後は、当日売り指定席の整理券を貰うために中山競馬場の中央門を目指します。で、この際、ナッキーモールを通るとたどり着けないので、千葉県道59号市川印西線を北方十字路(中山競馬場北側にある交差点)目指して歩くことに。というわけで「中山競馬場へは専用改札口から」という駅構内に流れる案内アナウンスは無視して一般の改札口を出、かなり狭い歩道を急ぎ足で西南西に進むこと10分弱で北方十字路に到着。ここで道路を横断し、中山競馬場の正門前を通り過ぎ、ようやく中央門に到着しました。
それで見ると整理券の配布が丁度終了するところだった(この日は、8時30分が整理券配布終了時刻のようでした。)のですが、何とか3階キングシート2(この時、キングシート1と2の違いはよくわからず、とりあえずという感じで。)の整理券を貰うことが。で、これさえあれば、席は確保されたも同然ということで、ほんと、ここに来るまで色々あったけど間に合って良かったという感じで。あとは入場券を買って入場し、そのまま地下1階にある指定席券第2発売所へ。
というのも、発売所への集合時刻が8時40分だったので、入場してから朝食などをいただく余裕は。もっとも、整理券の番号は133番とかなり遅い(キングシート2で最後の筈だし)ので、番号確認は、8時50分の発売開始直前でしたが。で、指定席発売開始はスタンド自由席解放の時刻でもあったようで、その合図のベルというかサイレンが鳴ったと同時に、待機列横の階段下で待ち構えていた結構年配の人達がダッシュで階段を駆け上がっていきました。
【ゲットした指定席券】
【今回の席(3階キングシート2)からの眺め】
発売開始から20分以上(30分近く掛かったかも)経って、ようやく窓口へ。で、今更ながらキングシート1と2の違いですが、1の方が若干ゴール及びパドックに近い模様です。そこで窓口に来た時点で後寄り及び最前列の席は売り切れていたため前から2列目の席をゲット。そういえば窓口で指定席券を買う場合、JRAカード持っていても支払いは現金のみとなるんですね。そしてとりあえず自席に向かい席に落ち着きましたが、2回目となるキングシート(ちなみに1回目はこちら)は快適。席が広くて仕切りもあるので隣を気にしなくて良いし、卓上にパソコンと専門紙広げても余裕があるのも良いです。
(ここまででだいぶ長くなってしまったのですが、)この後、序盤の数レースの予想をしてからようやく朝食にありつき、その後はレース見たりイベント見たり食べたり飲んだり当然馬券も買ったりと、最終レースまでかなり忙しく過ごしました。ちなみに、今回は場内の何気ない写真は撮る余裕がなかったので、そのあたりは過去の訪問記(平成23年1月5日、平成28年12月24日その1、同その2)をご笑覧いただくとして、以下は、ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンドの様子など、この日ならではだった諸々を。
今年(平成29年)から始まった中央・地方競馬所属の若手騎手によるシリーズ戦が、『ヤングジョッキーズシリーズ』。地方競馬所属騎手24名、JRA所属騎手22名が出場しました。(詳しくはヤングジョッキーズシリーズ特設サイト及び、地方競馬の情報サイト『web Furlong(ウェブハロン)』の特集ページをご覧いただければ、と。)
それでまず、4月26日の高知競馬場を皮切りに予選となるトライアルラウンドが全国の地方競馬場で行われ、出場したレースの着順によるポイントで順位が争われた結果と、それで決定したJRA騎手から出場辞退者が1名出たため、決勝にあたるファイナルラウンドに進出したのは、最終的に以下の14名となりました。
ファイナルラウンドは、昨日(12月27日)の大井競馬場で2戦、本日の中山競馬場で2戦、合計4戦のポイントによって争われます。ちなみに、着順に応じて得られるポイントは、1着は30ポイント、2着は20ポイント、3着は15ポイント、以下4着12ポイント、5着10ポイント、6着8ポイント、7着6ポイント、8着4ポイント、9着2ポイントとなり、10着以下は全て1ポイントとなっています。(ちなみに、予選ラウンドも同様。)
で、ファイナルラウンド大井の2戦の結果、途中経過は1位が34ポイントで船橋の臼井騎手(第1戦1着で30ポイント、第2戦8着で4ポイント)、2位が32ポイントで浦和の保園騎手(第1戦9着で2ポイント、第2戦1着で30ポイント)、3位が27ポイントで川崎の中越騎手(第1戦4着で12ポイント、第2戦3着で15ポイント)、4位が25ポイントで岩手の鈴木祐騎手(第1戦3着で15ポイント、第2戦5着で10ポイント)、5位が21ポイントでJRA栗東の岩崎騎手(第1戦2着で20ポイント、第2戦13着で1ポイント)、6位が21ポイントで愛知の加藤騎手(第1戦13着で1ポイント、第2戦2着で20ポイントで、5位岩崎騎手と同ポイントながら予選ラウンドの順位によって6位)、以下、7位が18ポイントで笠松の渡邊竜騎手、8位が16ポイントでJRA栗東の森裕騎手、9位が9ポイントでJRA栗東の荻野極騎手、10位が9ポイントでJRA美浦の菊沢一騎手、11位が5ポイントで金沢の栗原騎手、12位が3ポイントでJRA美浦の藤田騎手、13位が2ポイントでJRA美浦の横山武騎手、14位が2ポイントでJRA栗東の小崎騎手となりました。ただ、1着だと30ポイントから貰えるので、2戦残したこの時点では、誰にでも優勝のチャンスがある状態になっています。
そして迎えたファイナルラウンド中山。
【第4レース終了後に行われたオープニングイベント】
【司会のお二人】
【意気込みを語る森裕太朗騎手(JRA栗東)】
【意気込みを語る藤田菜七子騎手(JRA美浦)】
【意気込みを語る臼井健太郎騎手(船橋)】
【意気込みを語る渡邊竜也騎手(笠松)】
【中央競馬所属騎手(左から、横山武、菊沢、藤田、荻野極、小崎、岩崎、森裕)】
【地方競馬所属騎手(左から、栗原、加藤聡、渡邊竜、鈴木祐、中越、保園、臼井)】
まずは、第4レース終了後に出場騎手紹介を兼ねたオープニングセレモニーが。ちなみに司会は、グリーンチャンネルの『中央競馬全レース中継』やホッカイドウ競馬の実況などでお馴染みの坂田博昭アナウンサーと、グリーンチャンネルの『先週の結果分析』や楽天競馬のCMなどでお馴染みの津田麻莉奈さん。で、出場騎手紹介の後、代表してトライアルラウンドでの上位4人の騎手が意気込みを語り、最後は集合写真という感じだったのですが、風が強い中、皆さんかなり寒そうでした。
ファイナルラウンド中山の第1戦となる第8レースは、芝2000m。この日行われるホープフルステークスや牡馬クラシック初戦となる皐月賞の行われる舞台で、ホームストレッチの端から発走して内回りコースを1週ちょっと。中山競馬場名物であるゴール前の急坂を2度通過するアップダウンが激しくタフなコースに、各自どう挑むかが見物ですね。
【YJS仕様のゼッケンその1】
【YJS仕様のゼッケンその2】
【騎乗に向かう各騎手】
【パドックを周回する荻野極騎手とフリージングレイン号】
で、このレースはパドックから見ていたのですが、ゼッケンが、昨日のファイナルラウンド大井と同じく、緑字に黄文字、右側に馬名、左側にレース数と所属、騎手名そしてYJS(ヤングジョッキーズシリーズ)ロゴマークという特別製。パドックを取り囲む観客数も、ちょっとした重賞競走並みでした。
そのレースは、好発から好位に付けた単勝1.8倍の1番人気、荻野極騎手(JRA栗東)騎乗の(馬番2)フリージングレイン号が直線抜け出すと、2着に7馬身もの大差を付けて優勝。その2着には単勝10番人気、横山武史騎手(JRA美浦)騎乗の(8)マサノホウオウ号、クビ差の3着には単勝12番人気、渡邊竜也騎手(笠松)騎乗の(6)フォーワンタイキ号と、道中後方に付けていた人気薄の馬が飛び込んできて、馬券的にはこういったレースらしい波乱の結果に。以下、4着が鈴木祐(岩手)、5着が岩崎騎手(JRA栗東)、6着が小崎騎手(JRA栗東)、7着が臼井騎手(船橋)、8着が菊沢一騎手(JRA美浦)、9着が森裕騎手(JRA栗東)、10着が保園騎手(浦和)、11着が中越騎手(川崎)、12着が藤田騎手(JRA美浦)、13着が加藤騎手(愛知)、14着が栗原騎手(金沢)となっています。
この結果、1位が40ポイントで臼井騎手(船橋)で変わらず。2位が勝利して39ポイントとした荻野極騎手(JRA栗東)9位からジャンプアップ。3位が37ポイントとして4位から順位を1つ上げた鈴木裕騎手(岩手)。以下は、4位が33ポイントで保園騎手(浦和)、5位が33ポイントで渡邊竜騎手(笠松)、6位が31ポイントで岩崎騎手(JRA栗東)、7位が28ポイントで中越騎手(川崎)、8位が22ポイントで横山武騎手(JRA美浦)、9位が22ポイントで加藤聡騎手(愛知)、10位が18ポイントで森裕騎手(JRA栗東)、11位が13ポイントで菊沢一騎手(JRA美浦)となり、ここまでが優勝の可能性を残しています。そして、12位が10ポイントで小崎騎手(JRA栗東)、13位が6ポイントで栗原騎手(金沢)、14位が4ポイントで藤田騎手(JRA美浦)となりました。
ファイナルラウンド中山の第2戦は、第1戦から1レース飛んで第10レース。ホームストレッチの端から発走してコースを1週ちょっと走るダートの1800mで争われますが、こちらも芝コース同様にゴール前には急坂があり、それを2度通過するアップダウンが激しい(確かJRAのダートコースでは最も起伏があったかと)タフなコースです。
【馬場入りする森裕太郎騎手とメイプルレインボー号】
【スタート直後】
【最終コーナー立ち上がり】
【ゴール!】
そのレースは、道中後方に付け、第3コーナーからマクリ気味に上がってきた単勝12.6倍の4番人気、森裕太郎騎手(JRA栗東)騎乗の(馬番6)メイプルレインボー号が直線で先行各馬を差しきって優勝。クビ差の2着には道中ブービーで進み最後の直線で馬群を割って追い込んできた単勝13番人気、岩崎翼騎手(JRA栗東)騎乗の(10)エンクエントロス号、クビ差の3着には道中2,3番手と先行した中で唯一馬券圏内に残した単勝7番人気、中越琉世騎手(川崎)騎乗の(14)パレスハングリー号と、このレースも波乱の結果に。以下、4着が臼井騎手(船橋)、5着が横山武騎手(JRA美浦)、6着が加藤騎手(愛知)、7着が藤田騎手(JRA美浦)、8着が菊沢一騎手(JRA美浦)、9着が栗原騎手(金沢)、10着が保園騎手(浦和)、11着が小崎騎手(JRA栗東)、12着が荻野極騎手(JRA栗東)、13着が鈴木祐(岩手)、14着が渡邊竜騎手(笠松)となっています。
この結果、昨日の大井第1戦で勝利し暫定首位で中山に入った臼井健太郎騎手(船橋)が最終的に52ポイントとなり逃げ切って優勝!2位は第1戦5着、第2戦2着とこの中山の2戦で追い込む(第2戦はレースでも追い込んだ)も1ポイント足らず51ポイントとなった岩崎翼騎手(JRA栗東)。3位は中山第2戦で勝利して48ポイントまで伸ばした森裕太郎騎手(JRA栗東)となりました。以下は、4位が43ポイントで中越騎手(川崎)、5位が40ポイントで荻野極騎手(JRA栗東)、6位が38ポイントで保園騎手(浦和)、7位が34ポイントで鈴木裕騎手(岩手)、8位がポイントで34渡邊竜騎手(笠松)、9位が32ポイントで横山武騎手(JRA美浦)、10位が30ポイントで加藤騎手(愛知)、11位が17ポイントで菊沢一騎手(JRA美浦)、12位が11ポイントで小崎騎手(JRA栗東)、13位が10ポイントで藤田騎手(JRA美浦)、14位が8ポイントで栗原騎手(金沢)という結果です。
最終レース終了後、パドックで表彰式が行われました。その司会は先程のオープニングイベントと同じお二人。そしてプレゼンターには、競馬好きで知られるニューヨークヤンキースの田中将大投手が。
【騎手登場はこんな感じで】
【上位の3人】
【3位の森裕太郎騎手(JRA栗東)】
【2位の岩崎翼騎手(JRA栗東)】
【優勝した臼井健太郎騎手(船橋)】
【記念撮影】
【フィナーレ!】
この表彰式まで多くの人が残り、今回熱い戦いを繰り広げた彼等に温かい拍手を送っていました。
来年以降、このシリーズがどうなるかはわからないのですが、JRAの若手騎手には場ごとにクセが強い地方競馬場の小回りコースで騎乗機会を得、地方競馬の若手騎手には自場以外の地方競馬場やファイナルラウンドまで行ければGⅠ当日の中山競馬場での騎乗機会が得られるという、どちらにとっても貴重な体験が出来るうえ、観る方にとってもトライアルラウンドから長く楽しめるし、全国の若手騎手の元気の良い騎乗が沢山観られる機会なので、是非とも良い形で続けていって欲しいなぁ、と。
以上、競馬場に来るまでとヤングジョッキーズシリーズの事だけで相当な長さになってしまったので、ここで記事を一旦切りたいと思います。(後編へと続く)
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