趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
(平成22年)1月17日(日)から18日(月)の、福岡・熊本方面団体旅行ついでの鉄分補給記の第二弾、熊本市交通局の路面電車編です。第一弾に続き写真多用の重いエントリになっておりますので…。
博多駅を発ち、上熊本駅からまずは熊本電鉄に乗車した後、再び上熊本駅に戻ってきました。で、今度は、同じ上熊本駅から出ている、熊本市電に乗る事に。
【熊本市電上熊本駅前電停】
【上熊本駅前電停の駅名標】
【上熊本駅前電停の構内】
熊本市電の乗り場は、熊本電鉄の乗り場からロータリーを挟んだ向かい側でした。その乗り場を「ものすごく雰囲気があっていいなぁ」などと思ったのですが、後で調べたところ、JR上熊本駅の旧駅舎の一部を移築した物だったんですね。
上熊本駅前電停で発車を待っていたのは、3系統健軍町行き。ちなみに熊本市電の運転系統は、上熊本電停から辛島町電停を通り健軍町に至るこの3系統の他、田崎橋電停から熊本駅前電停を経て、そして辛島町から3系統と同一の路線を走る2系統があるのですが、路線は、上熊本-辛島町が上熊本線、熊本駅前-辛島町-水道町が幹線、水道町-水前寺公園が水前寺線、水前寺公園-健軍町が健軍線、そして、熊本駅前-田崎橋が田崎線というふうに、実に5つに分かれているそうです。
また、この列車の車両は、日本で初めて導入(平成9年)された超低床路面電車である9700系で、以前乗った岡山電気軌道のMOMOの兄弟というか親戚(互いに主要機器等はドイツのアドトランツ社製の標準パーツを組み合わせたもの)だそう。で、この9703は、リース会社から熊本市交通局が15年契約でリースを受ける形で平成11年に導入されたそうです。
と、前置きが長くなりましたが、この列車には路面電車では珍しい(と思う)車掌さんが乗っていたので、早速その車掌さんから1日乗車券を購入して、いざ出発。ちなみに、熊本市交通局の一日乗車券は、500円と700円の2種類があって、市電乗るだけなら500円の方で大丈夫とのことでした。
上熊本電停を発車した列車は滑るように走るのですが、それがこの車両のせいか、はたまた、上熊本電停の移設に伴って日本で初めて施工(平成14年)された、軌道を樹脂で固定し騒音と振動を軽減するインファンド工法のせいかはわからないんですが。
と、話が逸れましたが、列車はだんだんと市の中心部に向かって行き、途中の新町電停から洗馬橋電停の間は専用軌道を走行。ちなみに、洗馬橋は、童謡『あんたがたどこさ』に出てくる船場(の対岸)だそう。
辛島町電停で幹線に合流し、左手に交通センターを見つつ進むと、熊本城前電停ではなく次の市役所前電停の先で熊本城をちょっとだけかすめて通町筋電停に到着。ここで、ちょっと途中下車してみようかと思います。
何故、通町筋電停で途中下車をしたかというと、熊本名物の太平燕をいただく為だったして。なんでもこの電停の近くに発祥の店の一つがあるというのを、事前に調べたときに発見したので、ちょっと寄り道してみることに。で、名物に何とやらと申しますが、太平燕って、美味しい物でした。
太平燕を堪能した後、再び通町筋電停に戻り、熊本市電の旅を再開。今度やってきたのは1090形という車両。後で調べたところによると、昭和30~32年製だそうです。で、その古色蒼然とした車両が、ちょうど熊本城をバックに走ってくる様は、何ともいいものがありますね。
で、その列車に乗り込んでみると、1両編成のためか先程の列車とは違いワンマン運転となっていて、車内はちょうど満席。座るのは諦めて後ろの窓から景色を眺める事にしたのですが、だんだんと市街地の外れに向かっていく感じがして、20分少々で終点の健軍町電停に到着。わりと終点まで乗る乗客が多かったような気がします。
【健軍町電停の駅名標】
【健軍町電停にてその1 2系統田崎橋行きの9705】
【健軍町電停にてその2 田崎橋に向かって去っていく1092と上熊本から到着した1354】
健軍町電停で降りた後は、再び2系統の田崎橋行きに乗る予定だったのですが、折り返しのこの列車は見送って、これまで乗った2本とはまた別の車両に乗ろうかと。
で、やって来た次の列車は、最初に乗ったのと同じ9700形という車両。しからばもう1本と見送れば、次にやって来たのも9700形…。この1本後の列車だと熊本駅前止めになってしまうし、後の予定もあるので、結局はこれに乗ることに。
というわけで乗り込んだこの列車ですが、女性車掌(『エルパーサー』というらしい)が乗務していました。また、この9700形のトップナンバーである9701は、先ほど乗った9703と、車両の外部・内部とも、細かいところが違っていたりします。それと、平成9年の登場以来12年以上経っている事もあって、シートのモケットの角の部分が擦れて色が変わっているなど、結構くたびれてきているというか。
で、列車は、先ほどの景色を逆回ししながら熊本の市街地へ。途中からは立ち客も出る混雑ぶりですが、その車内をなんとなしに見ていると、やっぱり熊本って、美人さんが多い気がします。
やがて辛島町からは、本日初めて乗る区間。また市街地中心から外れていく気配がして、九州新幹線の乗り入れに合わせ改修中のJRの熊本駅って、ちょっと街外れにあるんですよね。その熊本駅前電停で、私ともう1人を残して乗客は全て下車。
そこから先はこれまでの複線から単線となり、おまけにもの凄く短い駅間が2つ続いたと思ったら、終点の田崎橋に到着。なんか、線路が唐突に終わる感じがしました。
列車を降りた後は、もの凄く短い駅間を徒歩で戻って二本木口電停付近から橋を渡ってしばらく行ったところにある、熊本ラーメンの有名店へとお伺い。さすがに老舗の有名店だけあって、いやぁ、美味しかったですねぇ。
熊本ラーメンを堪能して戻ると、ちょうど二本木口電停から列車が発車するところでした。(ひょっとして、乗客ゼロで徐行して通過だったかも。)このまま熊本駅まで徒歩で戻っても良かったのですが、せっかくなので田崎橋電停まで歩いて、最後にもう一乗りすることに。
【田崎橋電停に入線する折り返しの健軍町行き8501】
【8501の車内】
で、やってきたのは8500形という形式の車両。後で調べたところ、元々は昭和33~34年にかけて製造された1200形という車両の主要機器を流用し、8200形という車両に準じた車体を新造して昭和60~61年に製造された車両で、元になった1200形は路面電車として日本初の冷房装置付き車両(昭和58年に改造で搭載)、車体の元ネタの8200形が営業用車両として日本初のVVVFインバータ制御車(昭和57年)だそうです。 また車内には1人がけの転換クロスシートも装備され、その転換クロスシートを、折り返しの際に運転手さんがパタンパタンと一つ一つ向きを変えていました。
やがてドアが開き乗車すると、私1人を乗せ発車。降車する熊本駅前電停まで貸し切り状態でした。
【熊本駅前電停に到着した列車】
【熊本駅前電停にて その1】
【熊本駅前電停にて その2】
【熊本駅前電停にて その3】
【熊本駅前電停にて その4】
というわけで、今回の熊本市電の訪問はこれにて終了。あとは、ここからリムジンバスで熊本空港(愛称:阿蘇くまもと空港)へ行き、そこからJAL1814便で羽田空港へと帰るだけになりました。正直言ってもっと乗りたかったのですが、限られた時間の中では致し方ないというか、団体旅行のついでに来られただけでも感謝しなきゃ、ですかね。
熊本駅前からは、リムジンバスで熊本空港(愛称:阿蘇くまもと空港)へ。やってきたのは路線バスのようだけど車内にはちゃんと大型の荷物置き場がある車両。てっきり、観光バスタイプの車両だと思っていたのでちょっとびっくりしました。
で、途中の交通センターまで貸し切り状態。その後、熊本空港近くまでウトウトしていたのですが、途中で乗車があったらしく、阿蘇くまもと空港へ着く頃には、10人以上乗客が乗ってました。
それにしても、空港近くの片側2車線の道路を逆走してきた軽トラックにはビビりました。おかげでこのバスも立ち往生。しかもその軽トラのおっちゃんが、中々方向転換してくれないんだもの。
【熊本空港で出発を待つJAL1814便のA300-600R】
【JAL1814便の機内】
熊本空港で仲間と合流し、珍しくお土産なんぞ買い込んでから、JAL1814便に搭乗。A300-600に乗るのは確か初めてで、JALに乗るのもたいそう久しぶりの事だったのですが、どうもバスの中でうたた寝をした時に風邪を引いたらしく、体調が悪くなってきて機内ではひたすら寝て過ごしました。
それとは関係ないんですが、JALが会社更生法適用を申請をしたのは、この翌日の事でした。
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