趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
前の記事から続く、南海電鉄鉄道汐見橋線(通称)と阪堺電気軌道の訪問記です。
新今宮駅で大阪環状線を降り、隣接するはずの阪堺電車南霞町停留所に向かうはずが、道に迷って遠回りしつつ何とか到着。
【南霞町停留所入り口付近1】
【南霞町停留所入り口付近2】
【南霞町停留所の駅名標】
【南霞町停留所に入ってきた我孫子道行き列車 】
南霞町停留所に着くと、丁度列車が出てしまった直後のようでした。そのまま、約20年前に出来た(元の駅舎は1990年10月の第22次西成暴動で焼失)とは思えないものすごく雰囲気のあるホームで待つこと10分少々で、次の列車が。車両はモ701形電車で、足回りを含めた完全新製車では、阪堺電車の中で一番新しい車両(ちなみに、旧車の足回り流用車を含めるとモ601形電車が一番新しい。)だそうです。
で、この列車でお隣の終点恵美須町停留所まで行くのですが、南霞町停留所を発車した列車は、ビルの谷間の薄暗い専用軌道を通って1分少々で終点に到着。その専用軌道は、当地で頻発した暴動の際に軌道敷のバラストが投石で使われるという理由でアスファルトをかぶせられていると聞いていましたが、南霞町駅付近以外は、普通にバラストむき出しでした。
【恵美須町停留所入り口】
【恵美須町停留所構内1】
【恵美須町停留所構内2】
【恵美須町停留所の駅名標】
恵美須町停留所では、折り返しには乗らず、その次の列車で行くことに。木造の建物が残るなどとても雰囲気のある停留所というか駅構内には、ホームレスらしき人が所在なげに佇んでいました。
最初に乗るのは、阪堺電車の上町(うえまち)線。大阪市阿倍野区の天王寺駅前停留所から大阪市住吉区の住吉公園停留所を結ぶ路線です。
改めてここから乗るのが阪堺電車の阪堺線。大阪市浪速区の恵美須町停留所から堺市西区浜寺駅前停留所を結ぶ14.1kmの路線で、明治42年(1909年)、ここ恵美須町停留所と堺市の市ノ町停留所(現在の大小路停留所)の間に出来た鉄道が元になっているそう。
それでこの時間帯、列車はすべて途中の我孫子道停留所止まりになっていますが、その我孫子道まで行く列車は、クラシカルな外観のモ501形電車。昭和32年製ながらWN平行カルダン駆動など当時の最新鋭技術で作られた車両とのこと。
【南霞町停留所進入】
【発車して暫くは専用軌道を行く】
【天神ノ森駅停留所を過ぎ、先程乗った汐見橋線の下をくぐると専用軌道へ】
【今朝ほど乗った上町線との平面交差】
【住吉鳥居前停留所を過ぎるとふただひ専用軌道へ】
【二度目の専用軌道を行く】
【我孫子道停留所に到着】
パラパラと乗客を乗せ恵美須町停留所を出発した列車は、暫くのあいだ専用軌道を走行。途中、盛り土で高架っぽくなっている区間があったりするのですが、基本的には線路が人の生活圏とものすごく近いというか、路地裏を走り抜ける感覚があります。途中、天神ノ森停留所を過ぎると併用軌道区間に。このあたりは、沿線にアパート・マンションが多いですね。そして、朝イチで乗った上町線と交差する住吉停留所を過ぎ、住吉大社に沿って走ると住吉鳥居停留所。まだ住吉大社は続き、それが過ぎると再び専用軌道に入って二駅ほど停まると、次がこの列車の終点の、我孫子道停留所でした。
【我孫子道停留所の駅名標】
【車庫に引き上げようとする先程までの列車と交換する天王寺駅前行き列車】
我孫子道停留所は、阪堺電車の車両基地が併設され、またここが大阪市と堺市の境界であると共に、運賃の境界駅。先程の列車から後続の列車に乗り継ぐ乗客は、あまりいないようでした。
後続の列車は、朝イチでのったのと同じモ601形電車。車内は座席が3~4割埋まる程度の乗車率でしょうか。
【大和川橋梁を渡って堺市へ(最後尾の窓から撮影)】
【堺市内の併用軌道を行く】
【終点手前で南海本線をオーバーパス】
【終点の浜寺駅前停留所進入】
列車は車両基地の横を過ぎると築堤で高度を上げ、大和川鉄橋を渡ると大阪市から堺市へ。綾ノ町停留所から御陵前停留所の間はものすごく広い大道筋(紀州街道)という通りを走る併用軌道区間となるのですが、併用軌道とは言っても車道と軌道はグリーンベルトで分離され、半ば専用軌道のようです。また、沿線の風景は大阪市内とは変わって、都会ですが高いビルなどはあまり見られなくなるような。そこを抜け再び専用軌道に入り、石津川を渡り、その先で南海本線をオーバーパスすると、日本最古の公立公園である浜寺公園が見え、終点の浜寺駅前停留所に到着しました。
現在、阪堺電車の堺市内を走る区間の廃止が取りざたされているようで。もともと阪堺電車の堺市区間は年間2億円以上の赤字区間(ちなみに大阪市内の区間は800万円の黒字だそう。)で平成15年には廃止を含めた協議を堺市に申し入れたそう。それが、公有民営で堺市(経営予定者は阪堺と南海)が計画していたLRT事業(南海電鉄堺駅-南海電鉄堺東駅-シャープの液晶パネル新工場ができた堺浜間)の早期開業区間である堺駅-堺東駅間と一体的に低床型LRTとして整備することで生き残りを図る目算だったのが、この列車に乗った平成21年9月27日の堺市長選挙で当選した新市長によってLRT計画が全面見直し(堺駅-堺東駅間については建設中止)になり、また、支援を要請した阪堺に対して慎重な姿勢を見せたことから、再び廃止論が浮上する可能性が高まっているそうです。
浜寺駅前駅から出ると、左手に南海電車の浜寺公園駅が。この浜寺公園駅の駅舎は、明治40年(1907年)建築の大変歴史のある建築物で、国の登録有形文化財にも登録されているそうです。
その浜寺公園駅で列車を待つ間に、南海の特急であるラピートやサザンが通過していきました。
【浜寺公園駅の駅名標】
【浜寺公園駅のホームに残る木造の待合室】
【浜寺公園駅を通過するなんば行き特急ラピート】
【浜寺公園駅を通過する特急サザン和歌山市行き】
【浜寺公園駅を通過する区間急行なんば行き】
ここからは、南海とJRを乗り継いで、所用のある長居へ向かうのですが、まず始めは、南海本線でお隣の羽衣駅へ。やって来たのは新しい8000型という電車でした。
羽衣駅で下車した後は、隣接するJRの東羽衣駅へ移動するのですが、隣接すると言っても南海の出口を出てすぐお隣にJRの入口があるわけではなく、南海の線路に沿ってちょっと歩くので、それなりに時間(5分程度)はかかります。
そして東羽衣駅に着き、高架のホームで列車を待っていると、下から祭りのお囃子が聞こえてきました。
東羽衣駅からは、阪和線の支線(通称:羽衣線)に。ここから列車に乗るのは2度目になるのですが、以前乗った時は荷物電車を改造した123系という電車が走っていましたっけ。
で、この列車は、懐かしい低運転台の103系電車。ただし、今朝ほど大阪環状線で乗った103系同様、体質改善40N工事施工済み(2500番台で唯一の施工車)で、加えて、後で調べたところJR化後の平成元年の片町線木津電化用に改造されたモハ103-295を運転台付きに改造した車両だそうです。
【発車して暫くは高架線を走る】
【鳳駅手前で地上へ】
【鳳駅停車】
その車内には、本日長居スタジアムで行われるに向かうセレッソ大阪の試合に向かうサポーターがちらほらと。やがて定刻となり東羽衣駅を発車すると、列車は暫く単線の高架を走り、地上に下りたと思ったら鳳駅に到着しました。
【鳳駅の駅名標(阪和線羽衣支線ホーム)】
【鳳駅の駅名標(阪和線ホーム)】
鳳駅で阪和線の普通列車に乗り換え。車両は103系で、先ほどの車両のように大がかりな更新工事はしていないものの、ガラスの押さえがアルミになっていたり、戸袋窓が埋められたりしています。その車内には、先ほどの列車に引き続きセレッソ大阪サポーターの姿が。ただ、先ほどの列車よりは断然多いです。
で、この阪和線ですが、個人的に思い出の路線というか、大和川を渡って大阪市に入ったところにある杉本町という駅の近くに、20年以上前にちょこっと住んでいたことがありまして。でもって、毎朝阪和線の普通列車に揺られ、阿倍野にある学校通学していた、と。当時は、この103系の普通列車に乗るのって、わりと辛かったっけなぁ。
というわけで馴染みのある阪和線なんですが、列車は、その杉本町駅を発車すると高架の上に。私が毎日乗っていた頃は地上を走っていたのですが、平成16年(上り線。下り線は平成18年)に高架化したようで、今回所用のために降りる鶴ヶ丘駅も、以前とは全く別の、立派な高架駅に生まれ変わっていました。
【鶴ヶ丘駅の駅名標】
【鶴ヶ丘駅の構内】
【鶴ヶ丘駅の出入口付近】
そして用足し後、再び鶴ヶ丘駅へ。それにしても、ホームも車内もサッカー帰りの乗客で大混雑です。
【鶴ヶ丘駅に進入する和歌山行き普通列車】
【鶴ヶ丘駅に停車中の和歌山行き普通列車】
鶴ヶ丘駅からは、天王寺行きの普通列車に乗車。車両は103系です。
それで発車して3駅で天王寺駅に到着。下車したら、頭端式の阪和線ホームの片隅にある『天王寺うどん』へ。これが、JR経由にした理由その1で、かつて何度もいただいたお店なんですよね。そこで思い出の味に、満足。
天王寺駅からは、大阪環状線の内回り普通列車で大阪駅へ。車両は偶然にも、今朝程芦原橋駅から乗ったのと同じでした。で、大阪環状線って、何時乗っても混んでますね。
それで大阪環状線を約半周して大阪駅で下車したら、JR経由にした理由その2、大阪環状線ホームにある立ち食いうどん店に寄ろうと思ったのですが、ホームの端にあった筈のスタンドが見あたりません。ここも以前、何度もいただき、更には、バイトの面接に落ちたお店だったのですが…。ちなみに現在、大阪駅では、改修工事が行われているのですが、その影響なのでしょうか?それにしても、残念だなぁ。
大阪駅からは、京都行きの普通列車で新大阪駅へ。車両は、初めて乗る321系という電車でした。
新大阪駅からは、こだま674号で東京駅まで。のぞみだと約2時間半で東京に着きますが、こだまだと約4時間。ですが、JR東海ツアーズの販売する『ぷらっとこだま』を利用すると、新大阪-東京間がグリーン車で11,500円(ちなみに普通車用は10,000円。それにどちらも送料が200円かかります。)と、かなり割安に。
【こだま号のサボ】
【乗車した9号車入り口】
【乗車した719-33(700系グリーン車)の車内】
【700系グリーン車のシート】
というわけで、初めて乗る700系のグリーン車を堪能いたしました。
東京駅からは、盛岡駅のやまびこ221号に乗り宇都宮駅まで。車両は懐かしの200系です。で、この区間は、JR東日本の『えきねっとのトクだ値20』の割引運賃を利用。
宇都宮駅で下車した後は、在来線ホームに移動し、立ち食いそばを。大阪の立ち食いうどんも美味しかったけど、ここの立ち食いそばも、やっぱり美味しいよなぁ。
最後は、黒磯行きの快速ラビットに乗り、自宅の最寄り駅まで。
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