たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

『ムーンライトながら』で松山へ+松山城訪問と伊予鉄道(一部)乗車記 【平成21年4月9~11日】 その2

 松山に到着して一夜明けた土曜日。この日は昼過ぎから市内で所用があったのですが、その前に寄った松山城と、その後に寄った伊予鉄道に乗った記録をば。

 で、例によって内容はマニアックで、写真がとても多くかなり重いエントリになっておりますので、もし読まれる場合はそのあたりをご了承いただければ。


松山城と松山城ロープウェイ・リフト乗車記 【平成21年4月11日(土)】

 前述のとおり、この日は午後から市内で所用があったのですが、その前に、折角だから松山城に登城しようかと。山の上にそびえる松山城(っていうか、山自体がお城なんですがね。)には徒歩でも登れるのですが、ロープウェイとリフトがあるのですが、折角なので利用してみようと思います。

 宿で朝食を済ませ、伊予鉄道松山市内線を見ながら(回送される坊ちゃん列車が走っていきました。)大通りを停留所1つ分ほど歩き、大街道の停留所に近接した一番町交差点からさら城に向かって歩くこと少々で、松山城のロープウェイ・リフト乗り場に到着。最近建て替えたのか、とてもきれいというか、ずいぶん現代的な城へのエントランスですね。

 そこで観覧券とロープウェイ・リフトの往復乗車券がセットになったチケットを購入。面白いことに、松山城には登城のためのロープウェイとリフトが両方があって、それらが併走しているそうなのですが、とりあえず、行きはロープウェイ、帰りはリフトを利用することにして、ロープウェイ乗り場へ向かいました。

【ロープウェイ・リフト乗り場外観】
ロープウェイ・リフト乗り場外観

東雲口(9:20頃)-(9:23頃)長者ヶ原
松山城ロープウェイ
(1)

【東雲口駅で出発を待つロープウェイ】
東雲口駅で出発を待つロープウェイ

 ちなみに、この松山城のロープウェイですが、調べたところによると、昭和30年に設置の愛媛県内でも草分け的存在で、麓の東雲口と松山城本丸がある勝山(城山)8合目にある長者ヶ原(ちょうじゃがなる)を約3分で結ぶとのこと。定員は50名との事ですが、車内のプレートには「定員51名」と書いてあり、どうやらその1名分は、古風な衣装を着たガイドさんの分のようです。

【途中ですれ違い】
途中ですれ違い
【長者ヶ原駅】
長者ヶ原駅

 というわけで、そのガイドさんと結構な数の観光客を乗せ東雲口を出発したロープウェイは、ガイドさんの説明を聞いているうち、あっという間に長者ヶ原に到着。それにしても、ガイドさん説明には、「よく3分間でまとめたなぁ」と感心させられました。

松山城にて

【松山城の天守】
松山城の天守

 松山城については、有名なところですので詳細は省きますが、とても素晴らしいお城。ロープウェイを降りてからは駆け足(所要時間は1時間20分程)で大天守まで回って来たのですが、いつかゆっくりと見たいなぁ、と。

長者ヶ原(10:46頃)-(10:52頃)東雲口
松山城リフト

【長者ヶ原駅のリフト乗り場】
長者ヶ原駅のリフト乗り場

 前述のとおり、帰りはリフトで。ちなみにこのリフト、昭和41年の設置で、87個の椅子があり、所用時間は約6分とのこと。ロープウェイの方が先に出来てたんですね。

【リフトからの風景】
リフトからの風景
【途中でタイミング良くロープウェイのすれ違いが見られました】
途中でタイミング良くロープウェイのすれ違いが見られました
【東雲口駅】
東雲口駅

 というわけでしばしの空中散歩となるのですが、高いところが苦手な人は、結構つらいものがあるかもしれません。(ちなみに私は、結構つらかったです…。)

インターミッション 2

大街道(11:02)-(11:09)松山市駅前
3系統 3068
(66)

【大街道停留所に停車中の松山市駅行きモハ50形電車後期型2次車(66号、昭和37年製)】
大街道停留所に停車中の松山市駅行きモハ50形電車後期型2次車(66号、昭和37年製)

 松山城に登城した後は、所用を片付けるべく、一旦、伊予鉄道の松山市駅へ。というわけで大街道の停留所から伊予鉄道松山市内線に乗り込みましたが、乗った車両は、昨日、松山駅前から乗った車両と同じでした。

 その後は、松山市駅から伊予鉄バスに乗って用務先へと向かい、所用を済ませてから午後4時前、再び松山市駅へ。

伊予鉄道(横河原線・高浜線)乗車記 【平成21年4月11日(土)】

 所用が終わってとりあえず松山市駅まで戻ってきたものの、この後、決まっているのは、松山市駅発午後7時30分の夜行バス『オレンジライナーえひめ』号で帰途につくこと。それまで、約3時間半ほど時間があるので、時間つぶしを兼ね、伊予鉄道の郊外線に乗ることにしました。

 ええ、鉄道が得意でないカミさんをまた鉄道に乗せてしまうという、ヤクザな夫でして…。

松山市(16:06)-(16:36)横河原
89
(モハ821)

 というわけで伊予鉄道の郊外線に乗ることは決まったものの、自動券売機の前に来るまでは、松山市駅から放射状に3系統出ている路線のどこに行くかは決まっていなかったのですが、何となく横河原線の終点である横河原行きの乗車券を購入。改札を通ってホームに行くと程なくして列車が入ってきました。

【松山市駅で発車を待つ横河原行き】
松山市駅で発車を待つ横河原行き

 その列車は、先頭車両の正面が2枚窓というちょっとレトロな外観の2両編成。後で調べたところ、元々は京王帝都電鉄で使われていた2010系という昭和37年製の車両(1962年8月東急車輛製造製のデハ2072)とのことで、車内もペンキ塗りの扉(新しめの車両はステンレス無塗装が多いかと)とかがちょっとレトロな雰囲気です。そういえば、私よりも年上の車両に乗るのって久しぶりかなって気がしたのですが、昨日と今日2回乗った松山市内線の66(形式はモハ50形というらしい)という車両も、後で調べたところ同じく昭和37年製造(アルナ工機製)のでした。

【モハ821号の車内】
モハ821号の車内

 それで、列車は定刻に、立ってる乗客も多少出て松山市駅を発車。窓からは西日が差し込みますが、室内灯が消されている(地方の私鉄に乗ると、よくあるような気がしますが。)為、車内は薄暗く感じます。そして、単線の為ところどころで対向列車と交換しながら、郊外に向かって淡々と進んで、30分ほどで終点の横河原駅へ。その頃には、車内はだいぶ空いていました。

【横河原駅駅舎】
横河原駅駅舎
【横河原駅の駅名標】
横河原駅の駅名標
【線路の終端部】
線路の終端部

横河原(16:44)-(17:36)高浜
96
(クハ851)

【横河原駅で発車を待つ高浜行き(先頭となるクハ851側)】
横河原駅で発車を待つ高浜行き(先頭となるクハ851側)
【横河原駅で発車を待つ高浜行き(最後尾となるモハ821側)】
横河原駅で発車を待つ高浜行き(最後尾となるモハ821側)

 横河原駅では一度改札を出て、再び折り返しの列車に乗車。ちなみに伊予鉄道の横河原線と高浜線は直通運転を行っているので、この列車は高浜線終点の高浜駅行きとなります。それで、今度は先頭になる隣の車両ら乗車。この車両、先ほど乗ったモハ821と比べて、ドアがステンレスになっているなど若干新しい感じがします。(後で調べたところ、先程まで乗っていた隣のモハ821よりも後で製造された模様。)そして、今回は先頭車の一番前の席から前面展望を堪能したので、ページが重くなるのは承知で、その時に撮影した写真を並べてみようかな、と。

【横河原駅で発車を待つ】
横河原駅で発車を待つ
【見奈良駅で行き違い】
見奈良駅で行き違い
【牛渕団地前駅付近】
牛渕団地前駅付近
【久米駅】
久米駅
【福音寺駅】
福音寺駅
【橋の上にホームがある石手川公園駅】
橋の上にホームがある石手川公園駅
【松山市駅手前】
松山市駅手前
【松山市駅】
松山市駅
【大手町の平面交差】
大手町の平面交差
【車両基地のある古町駅】
車両基地のある古町駅
【古町駅を過ぎると高架線へ】
古町駅を過ぎると高架線へ
【衣山駅手前で再び地上へ】
衣山駅手前で再び地上へ
【山西駅】
山西駅
【港山駅】
港山駅
【港山駅-梅津寺駅は海沿いを】
港山駅-梅津寺駅は海沿いを
【梅津寺駅-高浜駅は単線に】
梅津寺駅-高浜駅は単線に
【高浜駅手前】
高浜駅手前
【高浜駅に到着】
高浜駅に到着

 というわけで、横河原駅を出発した列車は徐々に徐々に松山市街に近づきながら乗客を増やしつつ松山市駅へ。そこからちょっとの間は結構な混雑となり松山の市街地では一部高架線を通ったりして、その後は徐々に乗客を降ろしつつ、最後の方でちょっとだけ海辺を走ったと思ったら、横河原駅を出てから小一時間で終点の高浜駅に到着。高浜駅の駅舎はとても味があって、後で調べたところ高浜線が電化された昭和初期の建築とのこと。また、改札を出ると目の前には道路を挟んで港があって、なんとも良い雰囲気の駅でした。

【高浜駅前の船着き場】
高浜駅前の船着き場
【高浜駅駅舎】
高浜駅駅舎
【発車を待つ松山観光港行きの連絡バス】
発車を待つ松山観光港行きの連絡バス
【松山観光港行き連絡バスの通路に立つ看板】
松山観光港行き連絡バスの通路に立つ看板
【高浜駅入り口付近】
高浜駅入り口付近
【駅名標】
駅名標

高浜(17:58)-(18:18)松山市
107
(クハ761)

【高浜駅で出発を待つ横河原行き】
高浜駅で出発を待つ横河原行き

 高浜駅では、帰りは別の車両に乗ろうと一列車遅らせるためにちょっとだけ時間を潰し、再び改札口からホームへ。やって来たのは、元は京王帝都電鉄5000系(5100系?)だった700系という車両の2両編成。先程まで乗っていた800系よりも若干新しい筈なのですが、車内はいかにも数十年前の私鉄車両といった趣です。

【クハ761の車内】
モハ761の車内

 そして、高浜を発車した列車は、途中で乗客を拾いつつ、松山市駅へ到着。土曜日の夕方ですが、構内はそれほど混雑していませんでした。

 松山市駅に着いた後は、近くの有名なラーメン店というか居酒屋で夕食。独特のラーメンに感動した後は、酒とつまみ類を近くのコンビニで買い込み、いざ、高速バスへ。そういえば、夜行の高速バスに乗るのって、20年以上前に、大阪からドリーム号にのって以来だよなぁ。

エピローグ

松山市駅(19:30)-(7:20)新宿駅西口
オレンジライナーえひめ号
(日野 セレガR GD?)

【松山市駅停留所で出発を待つオレンジライナーえひめ号】
松山市駅停留所で出発を待つオレンジライナーえひめ号

 松山市駅を発車したバスは、途中の停留所でも乗客を拾いつつ道後温泉駅へ。ここは駅前広場が狭いため、この便を含む一部のバスでは乗客が乗ったままバスが転車台で方向転換するという珍しい停留所です。

 その道後温泉でバスは満席となったのですが、ここから乗ってきた外国人のMr.モ○○ド一家には一晩中悩まされることに。まず乗車直後、(後半部分を担当する)運転手さんが「車内では携帯電話の通話はお控えください」などと案内している最中、携帯電話を取りだし大声で話しだし、最終的には運転手さんに「Mr.モ○○ド、ケータイ(電話する仕草)、ノー!」と名指しで注意される事態に。更にはその後も落ち着かず、両脇に座った家族と大声でおしゃべりしたり、休憩地じゃないサービスエリアでも停車すればすぐに席を立とうとしたり(その度に、こちらが座っているシートをむんずと掴まれる)。加えて、その身体からは、強烈なスパイスの臭いを発し続けていて、それらのおかげでほとんど眠れずに朝を迎え、這々の体で新宿駅に到着しました。これは以前、東アジア某国の方が一晩中大騒ぎしていたムーンライトながら号に乗り合わせた時に感じたことなのですが、いくら国毎に文化が違うとはいえ、郷に入れば郷に従って欲しいと。特に今回のMr.モ○○ド一家は、バス停に日本人と思われる方が見送りに来ていたのですが、日本の夜行バスの車内では静かに過ごすことがマナーだということを、ちゃんと教えておいて欲しいと思った次第で…。

新宿(7:24)-(9:15)宇都宮
1600E 普通
(サロE231-1016)

 そしてその後は、バスが早着したおかげで予定より一列車早い湘南新宿ラインに乗車。昨晩ほとんど寝られなかったので、車内では爆睡していました。

宇都宮(9:32)-(**:**)自宅の最寄り駅
1541M 普通
(クハ210-3030)

【宇都宮駅で出発を待つ1541M】
宇都宮駅で出発を待つ1541M

 宇都宮駅からは、下りの普通列車に最後の乗り換え。


 それにしても、旅の終わりに遭遇したMr.モ○○ド一家には、旅の印象を全部持って行かれた気がします…。

おまけ 2

大街道-勝山町間にて

【坊ちゃん列車の回送列車とすれ違うモハ2100形電車(2106号、平成16年製)】
坊ちゃん列車の回送列車とすれ違うモハ2100形電車(2106号、平成16年製)
【モハ50形電車前期型4次車(59号、昭和32年製)】
モハ50形電車前期型4次車(59号、昭和32年製)
【モハ50形電車後期型3次車(75号、昭和39年製)】
モハ50形電車後期型3次車(75号、昭和39年製)
【モハ50形電車後期型2次車(68号、昭和37年製)】
モハ50形電車後期型2次車(68号、昭和37年製)

松山市駅前停留所にて

【モハ50形電車後期型2次車(66号、昭和37年製)と坊ちゃん列車(第2編成、平成14年デビュー)】
モハ50形電車後期型2次車(66号、昭和37年製)と坊ちゃん列車(第2編成、平成14年デビュー)
【モハ50形電車前期型4次車(61号、昭和32年製)と坊ちゃん列車(第2編成)】
モハ50形電車前期型4次車(61号、昭和32年製)と坊ちゃん列車(第2編成)
【坊ちゃん列車(第2編成)】
坊ちゃん列車(第2編成)
【モハ2100形電車(2101号、平成14年製)】
モハ2100形電車(2101号、平成14年製)

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