趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
ここいくつかの記事でも書いたとおり、今回、所用で岡山を訪れたのですが、そのついでに、「おかでん」こと岡山電気軌道に載ってきました。
今回は岡山まで、JRで行きました。
というのも、JR東海ツアーズのウェブサイトで、東京-岡山のぞみ号往復指定席とホテルがセットで約24,000円というパックツアーを発見したのからでして。
で、初日に用足しを済ませた後は、岡山市内に一泊して、翌日は、後楽園でも見てこようかなぁ、なんて。
そんなわけで、9月のはじめには早々にツアーの申し込みをし、出発まで一週間切ったところで切符と宿泊クーポンが届きました。
午前5時過ぎ。外はまだ真っ暗で、かなり肌寒いです。
そんな中、荷物を担いで徒歩で最寄り駅へ。
駅に着き、自動券売機で東京までの往復乗車券と、行きの宇都宮-東京及び帰りの東京-宇都宮の新幹線自由席特急券を購入(二人分で約20,000円也。)後、改札を通ってホームへ。
いざ、岡山へ向け、出発。
最初に乗る列車は、列車番号544M、上野行き普通列車。宇都宮線の蒲須坂以北では、上りの一番列車となります。
それにしても、まだ夜も明けきらぬうちから電車に乗って何処かへ向かうなんて、いったい何年ぶりでしょうかねぇ。
程なくして、暗闇の中、ヘッドライトを灯し入線してきたのは、すっかり宇都宮線の『顔』となったE231系。
乗り込んだ時、乗客は一両に数人程度でしたが、宇都宮に近づくにつれだんだんと増え(それでも満席には程遠いですが。)、夜もすっかり明けたところで宇都宮駅に到着しました。
宇都宮からは、8分の乗り換え時間で東北新幹線なすの254号に乗り、東京へ。
ちなみにこの列車は、東京到着後はやて3号+こまち3号となって折り返す、E2系(はやて用)とE3系(こまち用)の併結列車です。
じつは、これの1本後のなすの256号でも東京から乗る列車に間に合うのですが、東京で時間的に余裕が欲しかったのと、入線してきたこの列車、特にこまち編成のほうがガラガラ(私達の乗った車両は私達以外に乗客無し!)だったので、乗ってしまうことにしました。
で、東京まで貸切状態を堪能したのですが、新幹線って、何度乗っても、早いよなぁ。
あっという間に東京に着くのですが、途中の車窓からは、朝日に輝く富士山が見えました。
東京に着き、乗り換え用の中間改札を通って東海道新幹線のホームへ。その途中、乗り換えコンコースで朝食用の駅弁を購入したり、ホームで写真を撮ったりしてから、広島行きのぞみ61号に乗車。
で、この、のぞみ61号、使用する車両は700系なんですが、東京を20分後に発車するのぞみ11号だとまだ乗った事がないN700系を使用していて、それでも充分に試合開始に間に合ったのですが、今回は指定券の取りやすさを考慮し、ツアー申し込み時に、あえてこの列車を指定しました。でも、N700系、乗りたかったなぁ…。
と、話が逸れましたが、その、700系のぞみは、定刻どおり、東京を発車。
車内は、東京発車直後は空席があったものの、品川・新横浜と停車するうちに満席に。さすがに連休ですねぇ。
【朝食に購入した弁当】
【弁当の中身】
【車窓から見える富士山】
【のぞみ61号の車内】
そんななか、朝食の弁当を食べ、車窓から富士山を眺めたりしているうちに、あっという間に先日訪れた磐田市付近を通過してしまい、改めて新幹線のスピード感を実感。
あの時は、えっちらおっちら下道で7時間以上かかった(それでも、前より早く着いたとか喜んでいたような…。)のに、今回は3時間ちょっとだもんなぁ。
その後も、久しぶりに堪能する東海道・山陽新幹線の車窓のおかげで退屈することなく、定刻どおり、岡山に到着しました。
それで所用を済ませた後、午後3時半をちょっと回ったあたりに岡山駅の東口へと戻ってきました。
岡山駅からは岡山電気軌道、通称:岡電(おかでん)の路面電車に乗り換え、今宵の宿の最寄り駅である城下まで。
実はこの岡電、全国に現存する路面電車のなかでも、独特の集電装置である石津式(岡電式)パンタグラフというのを使っていたり、LRVを元にした超低床車『MOMO』を走らせてたりと、結構特色ある鉄道(軌道?)で、また、栃木ともちょっと縁があったりもするんです。(昭和43年に廃止となった日光の路面電車~東武鉄道日光軌道線~の車両が、今も何両か現役で、しかもそのうちの1両は当時のカラーリングに復元されて走っているんです。)
と、例によって、脱線しまくりというか、興味のない方にはどうでもいい話なんですが、とりあえず、バス停から地下道を通って、岡電の岡山駅前停留所へ出て、程なくやってきた東山行きの電車に乗り込みました。
ところで、ここで見かけた岡電の車両って、一両一両がローカル色豊かな公告を纏っていて、こういったところにも、旅情を感じちゃったりするんですよね。(ちなみにこの車両は、明和製紙原料いうところが広告主になっていました。)
久しぶりの路面電車にちょっと興奮し、初めて乗る鉄道が出発する時に感じる何とも言えないワクワク感を味わいながら発車。
で、今回乗車した7701という車両、外見は結構モダンなんですが、走り出すと、床下から結構な振動と共に「ゴロゴロゴロ~っ」って古色蒼然としたモーターの音が。
後で調べたところよると、遡ると昭和27年製の呉市電700形という車両(呉市電廃止後は岡電に譲渡され2500形)の機器を流用して昭和62年に作られたとのことですが、この時は、久しぶりの釣り掛け式駆動の音に、またまた興奮。
でも、発車してすぐに西川緑道公園、そしてまたすぐに清輝橋線が分岐する柳川に停まり、結局岡山駅前を出てから5分くらいで城下に着いてしまい、個人的にはちょっと物足りなかったのですが、同行者には、狭い車内に結構な混み具合、そしてハードな乗り心地が、ちょっと不評だったようで…。
それで今宵の宿は、JR東海ツアーズのパックになった中で一番安かった、コンフォートホテル岡山。
でも、部屋も広く、清潔で、いいお宿でしたよ。
それに、部屋では無線LANも使えるし、ノートパソコンも借りられるので、いろいろと助かりました。
で、夕食は、宿から程近い所にある、岡山で有名な、ラーメンも出す洋食屋さんのような店へ行き、満足。
宿に戻って、軽く?一杯引っかけてから休みましたが、窓の外から聞こえてくる岡電の音が、なんとも良いですねぇ。
朝、最初に目が覚めた時、窓の外は曇り空ながら雨は落ちていなかったのですが、二度寝してから窓の外を見ると、天気予報どおり雨がシトシトと降っています。
それと、昨日の用足しでの疲れが抜けきってないのも相まって、正直言って観光するような気分ではないのですが、帰りの新幹線の岡山発が夕方なので、それまでは観光でもして時間潰さないとなぁ…。
そんなわけで、宿で朝食(オマケ的な簡易なものですが、充分でした。)後、まずは、身軽になるべく荷物をコインロッカーに預けに岡山駅へ。
この時点で、今日の具体的な計画は決まってなかったのですが、とりあえず岡山駅に預けとけば問題なかろうということで。
というわけで、宿をチェックアウトし、宿を出て地下道を通ってすぐの城下から、昨日乗った岡電に揺られて岡山駅へ。
休日の朝の大通りを駅方面に進むクルマは少なく、こちらもスイスイ進みます。
で、今回は、7401という車両に乗ったのですが、昨日乗った7701と較べ、音も振動も少ないですねぇ。
後で調べたところ、この車両は昭和59年に新造とのこと。
というわけで、モダンな乗り心地で個人的にはちょっと物足りなかったりするのですが、一般的には、こっちのほうが全然いいですよねぇ。
岡山駅前に到着し、地下道で繋がっている東口の地下街のコインロッカーに荷物を預けた後、地上に出て傘を購入。(ホテル近くのコンビニまで歩くより、こっちで買った方が雨の中歩く距離が少ないんですよね。)
そしてまた岡山駅前に戻って、今度乗るは、7301という車両で、乗り込んでみると、車内は楽器を抱えた学生さんたちで結構な混み具合。
この7301、昨日の7701同様、旧型車両(2500形)の機器流用車の筈なのですが、あまりゴロゴロとうるさくなかったような気が…。
で、電車の方は、城下で下車し、とりあえず、岡山城か後楽園から観光することにしましたが、車内の楽器を抱えた学生さん達も、同じく城下で下車していました。
城下の停留所から地下道を通って、その出口のところで、丁度、岡山城と後楽園の二択のような看板が出ていたので、とりあえず岡山城から観ることに決定。
そこからはわりと近い(徒歩10分もかからなかったかと。)岡山城ですが、先程一緒に降りた楽器を抱えた学生さん達も、岡山城の方に向かってぞろぞろと歩いていきますが、どうやら、お城の入り口付近にある岡山市民会館で演奏会でもあったようです。
こちらはそのまま病院の横を通って、岡山城へ。
【岡山城天守】
【国重文の月見櫓(の裏側)】
【天守脇から廊下門へ至る途中】
その、岡山城ですが、烏城(うじょう)もしくは金烏城(きんうじょう)と呼ばれる、黒い外観が特徴のお城のようで、復元天守閣の常で中に入ってしまうと興ざめなんですが、昔の姿を忠実に再現したという珍しい五角形の天守閣は、外から見てる分には、とても美しい姿。
もっとも、個人的には、それよりも当時の姿で現存する櫓や石垣などを、ついつい見入ってしまうんですがね。
で、相変わらず雨は降り続いていて、しかも、見ているうちに結構雨足が強くなってきたような気が…。
岡山城を堪能した後、徒歩で城下の停留所付近まで戻り、ラーメンで早めの昼食をいただいた後、また徒歩で後楽園へ。
そういえば後楽園って、高校の修学旅行で来て以来だよなぁ。
で、相変わらず雨は降り続いているのですが、足下がビショビショになることを除けば、雨のお陰で結構風情がありますねぇ。
城郭や庭園、はたまた、神社仏閣などの日本的な物って、雨降っていた方がきれいに見えたりしませんか?(もっとも、ここに限っては、晴れていたほうが『晴れの国 おかやま』らしい気がしますが…。)
朝、ホテルで買った入場券のお陰で、茶屋のお抹茶と団子も無料でいただけたし、満足いたしました。
後楽園を堪能した後は、後楽園入り口の向かい側にある、岡山県立博物館へ。
丁度、<瀬戸大橋開通20周年記念>ミュージアムブリッジ in おかやま・かがわ「備讃における工芸のあゆみ~幕末・明治から現代へ~」という企画展をやっていました。
でも、ついつい武者鎧や刀剣類などに目がいってしまうんですよね…。
で、博物館そのものは結構コンパクトというか、企画展以外は歴史的な収蔵品の展示がメインとおぼしく、さっさと見ていったら小一時間ほどで一通り見てしまいました。(ちょっと勿体なかったような…。)
朝から岡山城、後楽園、岡山県立博物館と堪能したのですが、時間のほうはまだ午後2時過ぎ。
帰りの新幹線には、まだまだ時間的に余裕があるのですが、雨の中これ以上歩ってどこかに行くのは勘弁…。
そんなわけで、同行者にお伺いをたてたところ、時間潰しに岡電に乗っても良いという有り難いお言葉をいただきました。
で、とりあえず城下まで戻ってホームの時刻表を見ると、20分くらい待てば、東山行きの電車にMOMOが来るのを発見。岡電に乗るからには、このMOMOに、是非とも乗ってみたかったんですよねぇ。
というわけで、来た列車を2本ほど(乗客と間違われないようにコソコソ隠れて)やり過ごして乗り込んだMOMOですが、段差の少なさや広い室内に木製のクロスシート、そして、静かな走行音に感動です。
個人的には、こんな車両が、宇都宮にも走るといいんですけどねぇ。
と、話が逸れましたが、城下を出た電車は、進行方向右に向けぐいっと曲がり県庁通りに。このあたりはまだ、バリバリの市街地といった感じです。
県庁通りを出てもまだまだ市街地の大通りを進む感じですが、西大寺町を出ると左にぐいっと曲がり、これまでよりも格段に細い通りへ。
程なくして旭川を渡って、小橋、中納言と、道路幅員の関係でホームのない(安全地帯にはなっているはずですが、道路の中心にポツンと止まる感じ。)停留所に続けざまに停車。
中納言を出ると、右・左とS字にカーブを切ってやや広い通りに出て門田屋敷、そして終点の東山へ。
東山は、背後に操山が迫っているせいか、いかにも街の外れのほうといった印象を受けました。
岡電東山本線の終着駅である東山は、岡電の車庫があるところで、できればちょっとゆっくりとしたいところなのですが、折り返しのMOMOで戻る事に。
ところで、MOMOの車内は、期間限定の『イルミネーションMOMO』ということでLEDなどで飾り付けしてありちょっと派手目になっているんですが、まだ、イルミネーションを点灯する時間じゃないのがちょっと残念。
走り出すと、相変わらずスムースな乗り心地でス~っと走るのですが、MOMOって岡電の他の車両に較べてちょっと大柄な気がするのですが、中納言-小橋の狭隘な区間では、ちょっと窮屈そうですね。
で、東山を出た時は我々の他1人だった乗客も、停留所毎に増えてきて、立ち客も出たところで柳川着。
ここから分岐する清輝橋線に乗る為、運転手さんに乗り継ぎ券を発行して貰ってから下車しました。
柳川からは、程なくやってきた清輝橋行きの列車に乗り換え。
今度は、7901という車両ですが、この7900形と呼ばれる車両は、後で調べたところによると、3000形(旧東武100形)電車の機器流用で、平成元年から製造された車両(7901はそのトップナンバー)との事。
ただ、両用した機器は、パンタグラフと主電動機くらいしかないみたいで、従って、乗り心地はモダンというか、ごく普通というか。
で、車内は立ち客こそいないもののそこそこの混み具合。
柳川を出た電車はすぐに右にぐいっと曲がり、あとはほぼまっすぐに終点の清輝橋まで進みます。
途中、大雲寺前から若干道路の幅員が狭くなって、若干雰囲気が変わる気もしますが、とても大きな交差点の手前で唐突に線路が終わる感じがして、そこが清輝橋、終点でした。
清輝橋では結構時間に余裕があることが判明したので、別の車両に乗るべく乗ってきた列車の折り返しを見送って1本遅らせてみました。
程なくしてやってきたのは8301という車両なんですが、後で調べたところによると先程乗った7901と同形車で平成5年製とのこと。
乗り込んでみると、この電車の運転手は、岡電に乗って初めて女性の方だったのですが、岡電には女性運転手って、結構いらっしゃるんでしょうか?
往路同様そこそこの混み具合で出発して、電車の方は大きな通りをまっすぐに坦々と走って、郵便局前に着く頃には立ち客も出だして、ぐいっと曲がって柳川で東山本線に合流した後、マナーの悪い箱車のお陰で若干足止めを食いつつも(う~ん、宇都宮のLRTだとこれがネックかなぁ。)岡山駅前に到着。
というわけで、始めてから1時間少々で、岡電完全乗車、達成しました。
3000形(旧東武100形)に乗る機会がなかったり、岡電の一日乗車券400円で売っていたのに気が付かなかったりと、少々やってしまったところはあるのですが、久しぶりの路面電車を堪能できて、満足いたしました。
岡山駅には午後4時頃に到着したのですが、コインロッカーの荷物を出し、地下街で土産物を買ったりしたけど、まだまだ時間はたっぷりと。
というわけで、小腹が空いていたのと冷えた身体を温める為コンコースにあったうどん屋さんで軽く小事飯にしたあと、ツマミ代わりに岡山名物祭りずしの駅弁を購入して、それでも時間が余っていたので待合室で暫し休んだ後、ホームへ。
さすがに連休最終日の上りホームは混雑してますなぁ。
その混雑したホームに、定刻どおり、広島発東京行きのぞみ94号が入線。
車両は往路に乗ったのぞみ同様の700系で、指定席は満席とのことです。
車内では、岡山駅で買った駅弁の祭ずしをツマミに飲んでしまったら、夜なので車窓から景色が見えないこともあり、あとはひたすら眠るだけというか。
あ、祭りずしは、美味しかったですよ。
【のぞみ94号の車内】
【岡山の名物駅弁 祭ずし】
【祭ずしの中身】
でも、それほど眠る事は出来ず、暇つぶしも兼ねて東京からの乗り継ぎを再度調べたところ、東京で頑張って3分で乗り換える事が出来れば、宇都宮からの普通列車、一本早いのに乗れることが判明。
というわけで、品川を出るとデッキにスタンバイし、乗り換えに備えました。
のぞみを降り、早足で中間改札を通過し、エレベーターでも歩いたお陰で、なんとか3分で乗り換える事が出来ました。
周りを見ると、私達同様の方が、何人かいた模様です。
で、乗り込んだやまびこは、懐かしの200系。
さすがにシートなどは更新済みで綺麗な車内です。
そして、あっと言う間に宇都宮に到着。
やっぱり、東北新幹線って、何度乗っても早く感じるよなぁ。
今回の岡山行で最後に乗るのは、最初に乗ったのと同様のE231系。
そう言えば、東北新幹線の車窓に水滴が真横に走っていましたが、宇都宮で降りてみると、雨は相変わらず結構な降りですねぇ。
それは、自宅の最寄り駅で降りても変わらず、自宅に向かって歩き出せば、今度は向かい風が強いです。
というわけで、駅から自宅まで15分もあれば着くところ、感覚的には30分以上かかって、すっかりと冷え切った身体で到着しました。
【岡山駅前停留所(架線柱の形が面白いです)】
【OH!くんの広告電車7202(城下にて)】
【柳川-城下の交差点に停車中の7401】
【東山で転線するMOMO】
【清輝橋で発車を待つ7901】
【岡山駅前で発車を待つ7202と8301】
現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。
このブログの管理人
【ご注意】 このブログに記載された情報は訪問当時のもので、現在のものとは異なる場合があります。あしからずご了承ください。
ツイッター
カテゴリー
ブログ内検索
最新記事
カレンダー
アーカイブ
忍者ツールズアクセス解析