趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
平成21年4月29日(水・祝)からその翌日30日(木)にかけて、福岡県北九州市と佐賀県鳥栖市での用足しついでに乗った九州の鉄道訪問記なのですが、今回はそのパート2。(ちなみに、パート1はこちら)
例によって写真がとても多く、前回以上に無駄に長い記事になっておりますので…。
昨夜はかなり疲れていたので、「明日は無理して起きて乗ることもないなぁ。」などとも思っていたのですが、幸い午前6時過ぎに目が覚めたので、寝る前に調べた午前7時30分に西鉄福岡(天神)発の特急に乗ることに。というわけで、身支度を調えチェックアウトし、朝のすがすがしい中を歩いて博多駅へ。そして、昨日買った『エコちかきっぷ』より100円高い平日用の一日乗車券(600円)を券売機で購入して、二日目の行程が始まりました。
二日目の最初は、JR唐津線の地下鉄空港線直通普通列車で天神駅まで。
地下鉄の天神駅から西鉄福岡(天神)駅へは以前1度乗り換えたことがあるのですが、「こんなに離れていたっけ?」という感じ。もっとも、実際には5分もかからず西鉄福岡(天神)駅に着き、大牟田までの乗車券を購入後、私鉄のターミナル駅らしい頭端式のホームの根元にある改札口を通って特急の乗車位置に向かいました。
【西鉄福岡(天神)駅で発車を待つA073特急(の車内から)】
先頭車の乗車位置に着いたのは午前7時10分頃だったのですが、その先頭に並ぶことが。実は、これから乗る西鉄8000形電車は前面展望が楽しめる車両なのですが、おかげで一番前の席から堪能する事が出来そうです。そして、程なくすると大牟田方から折り返しに特急となる普通列車として入線。予定通り一番前の席に座ることが出来ました。で、この8000形、個人的には10数年ぶりに乗ったのですが、さすがにデビューから20年以上経っている(営業運転開始は平成元年3月10日)だけあって、以前乗った時と較べると、車内のあちこちに年を経た痕跡が伺えます。
【西鉄福岡(天神)を出て程なく2000形の急行とすれ違う】
【地上の複線区間を行く】
【途中から単線になったり】
【大牟田駅手前ではJR車両と顔合わせ】
【8000形の車内】
やがて発車時刻となり、ほぼ満席の乗客を乗せ発車。最初の停車駅である隣の薬院駅まではゆっくりと走りますが、その先はまさにかっ飛ばすという感じでスピードアップ。ちなみに、西鉄の特急列車の最高速度は110km/hだそうです。それにしても、席が車端部の為か、かなり横揺れが凄いですね。やがて、高架から地上に降り、車窓もだんだんと郊外という感じがしてきて西鉄二日市駅に停車。西鉄福岡駅を出てから10分ちょっとなのですが、ここは降りる客よりも乗る客の方が多く、通路に結構立客が出ました。西鉄二日市駅を発車するとまたかっ飛ばして、再び高架になったと思ったら西鉄久留米駅に到着。西鉄福岡駅を出てから約30分で、ここからは、降りる客の方が乗る客より多くなってくるようです。そして西鉄久留米駅を出ると、すぐに花畑駅に停車。この隣の試験場前駅(通過)を過ぎると単線になり、その先の九州新幹線高架の下を通って再び地上へ降り、大善寺駅に到着。そしてここから再び線路が複線になり、蒲池駅を通過すると再び単線になったりして、柳川駅に到着。ここで車内が若干空きました。柳川駅を出ると左手に車両基地(柳川車両基地)見て進み、開駅から再び複線になり、西鉄銀水駅(通過)付近から左手にJRの鹿児島本線が寄り添って、終点の大牟田駅へ到着。西鉄福岡駅からの74.8kmを1時間3分で走破しました。
【大牟田駅に到着して折り返しの準備をする8000形】
【西鉄大牟田駅の駅名標】
【西鉄大牟田駅駅舎】
【大牟田駅で発車を待つ9082(※行き先表示は「甘木」行き)】
【乗車した5528の車内】
先の特急列車で西鉄天神大牟田線を走破したので、今度は途中の支線に寄りつつ引き返す事にして、まずは甘木行きの普通列車に乗車。で、この列車に使われている車両が、西鉄5000形電車の3両編成。昭和50年デビュー(乗車した車両は昭和58年製造でした)の通勤型車両で、総数136両と西鉄の電車では一大勢力を誇るのですが、この形式とこの次に製造された6000,6050形という形式に採用された運転席側だけパノラミックウインドウという個性的な正面が、個人的にはいかにも西鉄の通勤型車両という感じがします。その車両に1両あたり1人いるかいないかの乗客を乗せ発車。車内放送によると、この列車の運転手と車掌は先程の特急と同じ人で途中の西鉄柳川駅までの乗務となるそうで、また、その柳川では車両取り替えというものがあり、要は別の列車に乗り換えが必要とのこと。車両が変わる(しかも、後で入手した西鉄の時刻表を見ても別の列車番号が振ってある)のだから別の列車として走らせても良さそうな気もしますが、列車の先頭部や側面にある行き先表示はしっかりと「甘木」になっていて、駅の案内も「甘木行き」となっていたような気がします。
大牟田駅を出た列車は、結構短い駅間距離をちょこちょこと停車しながら進み、途中の渡瀬駅で後続の特急列車を待避。車窓は単線の高架駅である西鉄中島駅付近の市街地を除くと麦畑(転作された水田?)が多く、今まさしく麦秋という感じ。また、い草のような畑も見られました。そんな中を30分ほど走って西鉄柳川駅に到着。同じホームの向かい側に停車中の列車に乗り換えます。
今度乗り込んだ車両は、7050形という形式の通勤型の2両編成。平成15年にデビュー(製造も同年)した車両は先程の5000形よりだいぶモダンな外観ですが、特徴的な正面片側パノラミックウインドウではなくなっています。また、この列車はワンマン運転となり、駅に停車してからドアが開くまで、安全確認の為若干時間がかかったりします。西鉄柳川駅を出た列車は、先程同様、ちょこちょこと停車しつつ進みますが、気が付くと席が半分近く埋まっていました。そして後続の特急列車と接続する大善寺駅に停車すると、乗客が結構入れ替わります。この辺りから車窓は久留米の市街地に入るのですが、個人的には昨日からの寝不足がたたり、気が付くと意識が…。降りる予定だった西鉄久留米駅に停車中に目が覚め、慌てて下車しました。
西鉄久留米駅で下車した後は、ここ久留米市に本店のある有名ラーメン店で、久留米ラーメンを堪能。とても美味しかったです。
その後再び西鉄久留米駅に戻り、鉄道の旅を再開しました。
西鉄久留米駅からは、支線の甘木線直通となる甘木行き普通列車に乗車。車両は先程の7050形と一見同じに見えるのですが、実はドアの数が7050形の片側3扉に対して片側4扉と違う7000形という形式の2両です。こちらも先程の列車同様ワンマン運転なのですが、片側4扉のうち中間の2扉は閉め切りとなっていました。それにしても、先程乗った5000形でも思ったのですが、西鉄の車両って、車体の幅が狭いように感じます。
西鉄久留米駅を出た列車は、となりの櫛原駅を挟んで甘木線との分岐駅である宮の陣駅へ。駅に入る前に既に線路は分岐していて、宮の陣駅の甘木線用ホームは、結構なカーブ上にある感じです。急行列車の接続待ちで若干遅れて宮の陣駅を出た列車は、何か由緒がありそうな五郎丸駅、目の前に宮ノ陣小学校がある学校前駅と停車すると、車窓は徐々に田園が増えだしてローカル線の趣に。また、もともとはこの西鉄甘木線が軌道線だった名残か、急カーブや線路ギリギリまで樹木が生えていたりするなど、結構スリリングな箇所もあったりします。乗客はお年寄りが多く、西鉄久留米駅から乗ってきたお婆さんが盛んに咳き込んでいるのですが、そのお婆さんが古賀茶屋駅で下車し、次の北野駅で対向列車と交換。途中の金島駅では正午のサイレンを聴き、ホームがかなり狭い本郷駅で再び対向列車と交換するのですが、西鉄では交換の事を「離合」と案内するのですね。そして、外はいつしか田んぼばかりとなり、その向こうから低い山が近づいてきたと思ったら、終点の甘木駅に到着。宮の陣駅を出てから30分少々の道程でした。
西鉄の甘木駅と次に乗る甘木鉄道の甘木駅の間は、100mほど距離が離れており徒歩で移動したのですが、甘木鉄道甘木駅の入口に時計と共に立っている顔の看板は、かなりシュールな感じがしました。で、これから乗る甘木鉄道は、昭和61年に国鉄甘木線の廃止を受けて誕生した第三セクター方式の鉄道会社。転換後の駅増設や列車増発などにより、一時は第三セクター鉄道では珍しい黒字計上していたようですが、平成18年の水害やその後の燃料価格高騰などの影響で、赤字になってしまったようです。
その甘木鉄道の甘木駅は、基本的には旧国鉄時代と同様の駅舎を使っていて、ちょっと懐かしい感じが。また、駅舎内には、この路線が国鉄甘木線だった頃に使っていたと思われるタブレット閉塞機が展示してありました。
【甘木鉄道甘木駅の駅舎】
【甘木駅構内に提示してあったタブレット閉塞機】
【甘木鉄道のゆるキャラ?】
【甘木鉄道甘木駅の駅名標】
乗車券を購入してホームへ行くと、既に基山行きの1両編成のディーゼルカーが停車していました。その車両は、富士重工業(現在は新潟トランシスに事業譲渡とのこと)の第三セクター鉄道向け標準設計車両である300という形式で、307号車はその最終増備車らしいです。
【307の車内】
【後部からの車窓風景は西鉄甘木線と当然のことながら似ていた】
【後ろからの車窓パート2、跨線橋下の駅】
やがて発車時刻となり、十数名の乗客を乗せ発車。車窓は先程の西鉄甘木線同様、広がる田園の向こうに低い山という構図。国鉄甘木線のルーツとなった旧日本陸軍太刀洗飛行場のあった太刀洗駅を過ぎ、今隈駅を過ぎると大分自動車道をアンダーパス。その次の松崎駅で対向列車と交換し、その先から先程くぐった大分自動車道と高さ的にもピッタリ寄り添うと、高架駅である大板井駅へ。ここでは、高速小郡大板井(大板井バスストップ)と乗り換えの自動放送が流れました。そして、こちらも高架駅で西鉄小郡駅とも程近い次の小郡駅では、立ち客が出るまで増えてきた乗客のうち結構な数が下車。そこを過ぎると西鉄天神大牟田線を跨いだあと地上に下り、右にカーブを切って再び大分自動車道をアンダーパスするのですが、丁度線路と道路が交差している地点に、国鉄時代の小郡駅はあったそうです。その先では再び高規格な道路の下を潜るのですが、今度は九州自動車道となり、その高架下には立野駅が。そこを過ぎるとJR鹿児島本線と併走し、終点の基山駅に到着。一応これで、甘木鉄道全線完乗となるんですが、途中下車とかしながら、もうちょっとゆっくりと乗りたかったですね。
基山駅では、一度改札口から出て駅舎の写真を撮影し、再び甘木鉄道の乗り場へ。
基山駅からは、先程の折り返しとなる列車に乗って、西鉄との接続駅である小郡駅まで。それにしても、この区間って、周りに工場が多かったのですね。そして程なくして小郡駅に到着。運賃箱に運賃を入れ下車しました。
小郡駅を下車した後は、徒歩で約250mほど離れた西鉄小郡駅へ。先程まで甘木鉄道に乗っていたせいか、随分と都会の鉄道という感じがします。
西鉄小郡駅から、西鉄の旅を再開。今度は、太宰府線に乗るべく、途中の筑紫駅から急行になる普通列車で、太宰府線が分岐する西鉄二日市駅へ向かいます。程なくしてやって来たのは、平成18年にデビューした西鉄でも最新鋭の3000形という通勤形車両の5両編成(3007F[3連]+3108F[2連])。もっとも、通勤形と言っても車内は転換式のクロスシートが(車端部を除いて)並び、おまけに昨年(平成20年)の製造とあって、まだ新車の香りが漂っています。その快適な車内に腰を落ち着けたのも束の間、西鉄小郡駅を出て2つめの三沢駅で小学生が大量乗車し、車内が一気に騒がしく。もっとも、その次の三国が丘駅と更にその次の津古駅で全員降り、静寂が戻ってきましたが。で、静かな車内、昨日来の寝不足、そして昼下がりと条件が重なって「こりゃ眠くなるなぁ」なんて思っていたら本当に寝てしまい、気がつくと西鉄二日市駅に停車中。あわてて荷物をひっつかんで下車しました。
西鉄二日市駅では、2分で接続する西鉄二日市駅始発の列車にも乗ることが出来たのですが、寝起きでボーっとした頭は、何故か1本遅らせて西鉄福岡(天神)から直通列車を選択。待つこと暫しで到着したその列車は、6050形通勤形電車の4両編成でした。ちなみに6050形というのは、平成7年にデビューした西鉄初のVVVFインバータ制御車だそうです。その車両に、立ち客がちらほらと出るくらいの乗客を乗せ、西鉄二日市駅を発車。太宰府線唯一の途中駅である西鉄五条駅で3割くらいの乗客を降ろし対向列車と「離合」。そこを発車すると、ほどなくして終点の太宰府駅に到着しました。
【西鉄太宰府駅の駅名標その1】
【西鉄太宰府駅の駅名標その2】
太宰府駅は終着駅らしい東端式のホームを持つ駅で、構内も結構な広さがありました。とりあえず一度改札口を出て、太宰府天満宮を模したという駅舎を眺めてから、乗車券を購入し再びホームへ。それにしても、太宰府天満宮への修学旅行生か、構内にはやたらと学生さん達がいて賑やかです。
太宰府駅からは、先程の折り返しの列車で西鉄二日市駅まで。そういえば、ここまで来る列車は西鉄福岡(天神)から直通列車だったのですが、折り返しとなるこの列車は、西鉄福岡(天神)まで行かず、西鉄二日市止まりなんですね。太宰府駅では、構内にいた学生さん達がかなりの数乗ってきて、車内も賑やかになりました。やがて定刻に発車。先程の景色を巻き戻す様に走るのですが、終点の西鉄二日市駅まで、ずっと市街地の中を走るという感じです。
西鉄二日市駅からは、一番早くやってきた特急列車に乗車。車両は今朝乗った8000形なのですが、車内は満席で立ち客が出る程の混雑。そんな中、朝同様揺れる車内で踏ん張って立ち、薬院駅で下車しました。
薬院駅で西鉄の旅を一時中断して、今度は福岡市地下鉄の七隈線に乗車。ちなみに七隈線については、平成17年2月3日に開業した福岡市地下鉄の一番新しい路線で、日本で4番目に開業した鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄との事。実はこの鉄輪式リニアモーターの車両に乗るのって、初めてなんですよね。
【薬院駅に入線する162】
【運転席はこんな感じ】
【写真では判りづらいですがアップダウン激しいです】
地下鉄の薬院駅に降り、早速やって来た橋本行きの列車に乗車。車両は七隈線専用形式である3000形で、前述のとおり鉄輪式リニアモーターカー。従来の車両より車体断面が小さく、可愛らしい感じがしますね。早速乗り込むと、1人分づつ分割され背もたれがちゃんとした高さなのが珍しいロングシートが両脇に並ぶ車内には、中吊り広告がなく、替わりに液晶やLEDを使った様々なディスプレイが賑やかですね。席はほとんど埋まっていてドア付近には立ち客も出てましたが、運転台直後のスペースが空いていたのでそこに立つ事に。で、発車の際、運転手さんがマスコンやブレーキをいじらなかったのに驚いたのですが、後で調べたところ、運転は自動列車運転装置(ATO)が行い、ドア開閉、旅客への案内補助、そして緊急時の保安・運転要員として運転士が乗務されているとの事。発車した後は、その後ろでずっと前方を見ていたのですが、さすがに急勾配・旧カープが可能な鉄輪式リニアモーターカーだけあって、大げさに言うとジェットコースターのような感覚。っていうか、明らかに従来型の鉄道とは違う景色で、それを堪能しているうちに終点の橋本駅に到着。薬院駅発車時点で結構混んでいた車内は、いつしかガラガラになっていました。
【福岡市地下鉄橋本駅の駅名標】
【福岡市地下鉄橋本駅の観察口付近 】
橋本駅では、一度改札を出た後に地上まで上がっても良かったのですが、改札口付近で写真を撮っただけで再び改札内へ。
先程の折り返しとなる列車に乗車。先程と反対側の先頭車両に乗りました。今度はおとなしく席に座る事にしたのですが、何ともスムースな感じ乗り心地が良いですね。もっとも鉄道車両の乗り心地は、車両の他に軌道に負う部分も大きいので、どのお陰で良いのかわ判りませんが。車内は、橋本駅発車時点で1両に数人程度の乗客でしたが、途中の停車駅で徐々に増え、さらに福大前駅でかなり増え、その後は終点の天神南駅まで結構な混雑を維持していました。
福岡市地下鉄の天神南駅から天神駅の間は地下街で繋がっているのですが、七隈線のホームから空港線のホームまで、急ぎ気味で歩いて8分程かかりました。結構遠く感じますね。
天神駅からは、福岡市地下鉄箱崎線直通の列車に乗車。車内は適度に混んでいます。天神駅を発車後、隣の中洲川端駅から貝塚線に。実は初めて乗る路線だったのですが、地下鉄故に駅名の案内放送で耳慣れない名前を言うくらいしか変化が…。そんな中、地上に出たと思ったら、終点の貝塚駅に到着。これで、福岡市地下鉄の全線に完乗することができました。
貝塚駅では、結構多くの乗客が西鉄貝塚線に乗り継ぐようでした。ちなみに、乗り換えに階段は無く、途中に双方の改札口があるだけ。しかも、接続時間も短く取られているので、乗り換え用の切符を持っていればスムースに乗り継げるのですが、こちらはこちらで初めての乗り換えに加え、地下鉄が一日乗車券のため西鉄用の切符を購入する必要があり、ちょっと焦りました。で、これから乗る西鉄貝塚線は、以前は宮地岳線と言い、その区間も現在の終着駅である西鉄新宮駅より先の津屋崎駅まであったそう(平成19年4月1日に西鉄新宮-津屋崎廃止)です。また、西鉄の中ではこの貝塚線だけ軌間が1,067mmの狭軌(他は1,435mmの標準軌)だったり、他のどの西鉄線とも接しておらず独立しているなど異色の存在となっています。
前述のとおり少々焦りながらもしっかり写真を撮ってから、停車中の列車に。その列車は、若干クラシカルな外観の600形という形式の2両編成で、元々は昭和37年に大牟田線(現:天神大牟田線)用の車両としてデビュー(製造は昭和47年まで)し、その後、平成2年から翌3年にかけて、宮地岳線向けに台車を狭軌用に交換したり、ワンマン運転対応化したりするなどの改造をされた車両とのこと。ちなみに今回乗車した656号は、昭和38年製のようですね。で、乗り込んだのですが、既に席はほとんどが埋まり、立つしかなさそうな按配。程なくして貝塚駅を発車した列車は、右手にJR鹿児島本線を見つつ多々良川の長い鉄橋を渡り、海沿いではないけど海岸に近いことを思わせる地形の中を進みます。どこかで見たような景色だなぁと思っていたところ、JR香椎線との接続駅である和白に停車。以前JR香椎線に乗った時に見た景色と同じ印象を受けたのかも知れません。この頃には混んでた車内の乗客もだいぶ空き、次の三苫駅でほとんどの乗客が下車。その次は、終点の新宮駅でした。これで、西日本鉄道環状。今回乗るべき鉄道路線は、全て乗り終えることができました。
【656の車内】
【西鉄新宮駅の駅名標】
【西鉄新宮駅で折り返しを待つ列車】
【西鉄新宮駅の駅舎】
西鉄新宮駅に到着した後は、残った僅かな乗客と共に下車。このうち何人かが、平成19年に廃止となった区間を走る代替バスに乗り換えていきました、で、こちらはというと、折り返しの列車で帰っても良かったのですが、実は、貝塚駅を出てから最初に交換した列車が、西鉄で最も古い電車である313形だったので、そのまま折り返して運転してくれればそれに乗って帰れるかなと思い、しばらく待つことに。ここまで来ると帰りの飛行機の時間までちょっと余裕があることも判りましたので。というわけで、一度改札口を出てから待つこと暫し。お目当ての313形電車がやってきてくれました。
【西鉄新宮駅で並ぶ600形と313形パート1】
【西鉄新宮駅で並ぶ600形と313形パート2】
今度乗るこの313形は、先程の600形よりさらに古い昭和27年製で、宮地岳線転入は昭和52年。その後ワンマン化・車体更新、冷房化改造、制御器・台車取替及び駆動方式変更(吊り掛け→カルダン)などを受け、現在も残るは1編成だけになったとはいえ頑張っています。また、この形式は鉄道技術研究所の全面的なバックアップにより普通鋼ながら日本で初めてモノコック構造を指向して設計されたもので、その為登場時には加重試験など多くのテストによりデータが残され、その後登場した東急5000形、国鉄90系(後の101系)・20系(後の151系)などの礎になっていたというのは、乗った後で知りました。で、その313形電車に乗り込み、日の傾いた中を帰途に。幾分くたびれた車内は夕方の混雑前のけだるい感じが漂い、駅ごとに徐々に乗客を増やしつつ、和白付近でちらっと海を見たり、高架線を走ったり、千早駅発車後ほぼ同時に発車した併走するJR鹿児島本線の電車を一瞬だけ抜いたりして貝塚駅へ到着しました。
あとは、福岡市地下鉄で福岡空港に向かい、そこから羽田行きの飛行機に乗って帰るだけなのですが、まだ時間に多少余裕があったので、キャナルシティ博多にあるラーメンスタジアム2内のラーメン店にでも寄ろうかと思い、中洲川端駅で下車。ちなみに、貝塚駅から乗車した、この2000系という電車、初めて乗る形式かもしれまん。
【2502の車内】
【中洲川端駅に到着した391】
【福岡市地下鉄中洲川端駅の駅名標】
中洲川端駅で下車した後は、徒歩でキャナルシティ博多に向かおうとしたのですが、見事に道に迷ってしまい、結局は西鉄バスのお世話になることに。そして、若干時間を気にしながらラーメンを啜り、また西鉄バスに乗って博多駅へ。
【博多駅前に到着した路線バス】
【福岡市地下鉄博多駅の駅名標】
この303系も、確か乗るの初めてかもしれません。それにしても、ドアの所に貼ってある「床に座らないでください」というステッカーが、何とも。
平成21年4月30日(木)の午後7時48分、羽田行きANA270便のボーイング747-400Dは福岡空港の7番スポットを後に。そして、誘導路途中で少々待たされた後、午後8時に移動を再開し、午後8時3分にテイクオフ。暗闇の中を飛行し、定刻より少々遅れた午後9時27分、羽田空港にタッチダウン。長い誘導路を通って59番スポットに午後9時34分に到着。
その後、駐車場からクルマを出し、首都高から東北道に入り、途中の蓮田SAでそばをいただいてから帰宅。運転中に付けていたカーラジオからは、新型のインフルエンザが発生したとのニュースが流れていました。
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