趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
これまでの記事で書いてきたとおり、今回、ばんえい競馬で一番の大レースである『ばんえい記念』を見るべく北海道へと行ってまいりました。で、最後に、例によってそのメモ代わりのまとめをば。
個人的に日本で現在開催している競馬場には全て行った事がある状態となったことにより、お次はその競馬場ならではのレースに現地で参加したいと思うようになった次第なのですが、その筆頭とも言えるレースが、現在では日本で唯一、帯広競馬場で行われているばんえい競馬の、その年度を締めくくる大一番、ばんえい記念。サラブレッドなど軽種馬の競争と違い、馬体重1t超えの輓馬(ばんば)と呼ばれる巨大な重種馬が鉄製のソリを曳いて行うばんえい競馬ですが、このばんえい記念に関しては、そのソリの重さが1tと、ばんえい競馬の全競争中最も重い重量で争われる、いわば年度最強馬決定戦ともいえるレースとなっています。
で、相方共々、ばんえい競馬(というか相方はそこで走るお馬さん)が好きなこともあり帯広競馬場にはこれまで2度程お伺いしているので、そこに行く事自体は全く問題ないのですが、問題は、満員電車には乗れないくらい人混みが大の苦手な相方。その相方を、一年で一番混雑すると思われる、ばんえい記念当日の帯広競馬場に連れて行く事は、正直かなり躊躇しておりました。ですが、たしか年が明けた頃だったと思うのですが、相方共々応援していた、平成27年に行われた第47回ばんえいきねんの優勝馬であるキタノタイショウ号が、どうやら今年のばんえい記念を最後に引退するという噂が。当然関係者に知り合いなどいるわけがないので、その真偽の程は確かめられないのですが、キタノタイショウ号の年齢からしたら十分あり得そうな話。なので、これを見逃すと後悔するとばかりに相方に話したところ「何とか頑張ってみる」というわけで、2人揃って行く事になりました。
なれば早速、計画立案。まず相方に、ついでに立ち寄りたい箇所を訪ねたところ、前回帯広を訪れた時にも立ち寄った六花亭本店さえ行ければ良いとの事。加えて私のほうは、昔ブームになった「愛国から幸福へ」の舞台である旧国鉄広尾線の愛国駅と幸福駅に寄りたかったのですが、こっちの方は合わせて1時間もあれば大丈夫かと。また、可能であれば、帯広ではこれまで競馬場でしかいただいた事がないラーメンもいただきたいところです。で、これらを全部勘案しても1泊2日あれば大丈夫そうなので、ばんえい記念当日に帯広入りしての翌日帰宅という基本方針ができました。あとは、飛行機と宿、そして現地の交通手段の確保なのですが、懐具合が厳しいので、羽田帯広往復2人分が丁度残っていたANAのマイルを使ってしまうことに。ちなみに、帯広空港(愛称:とかち帯広空港)にANA便は乗り入れていませんが、ANAとコードシェアしているAIR DO便が利用できます。そして宿も、帯広駅近くに良さげなところを予約する事ができたのですが、問題は帯広空港から競馬場、そして宿との間。帯広競馬場は遠方からのアクセスが良く、帯広空港からは市街地行きのリムジンバスに乗車すれば乗り換えなしで行く事ができるのですが、前述のとおり立ち寄りたいところもあったので、時間的に勿体ない感がある(借りる時間が24時間と少々になってしまう)ものの、レンタカーも借りてしまう事に。もっともこれは、帯広競馬場にて相方が人混みにやられてしまった場合の避難所も兼ねていたりします。それともう1つ、帯広競馬場のプレミアムラウンジという指定席も取りたかったのですが、さすがはばんえい記念当日だけあり、発売開始後早々に売り切れに。っていうか、こちらが発売に気づいたら時既に遅しという具合に。もっとも、前述のとおり最悪の場合の避難所は確保してあるので、無くても何とかなりそうですが。
そして、それらの手配から約2ヶ月後、いよいよ出発と相成りました。
【いただいたうどん】
【駐車場から第2ターミナルへ】
羽田空港からは午前7時5分発のAIR DO61便(ANA4761便)に搭乗する予定になっているので、そこから逆算し、午前3時に起床、午前3時半過ぎに出発。今回、羽田空港まではクルマで行くのですが、最寄りのインターチェンジから東北道上り線に乗って、蓮田サービスエリアで朝食を。その後は首都高に入って羽田空港のP3駐車場に、午前6時前に到着。ちなみに、連休中は混雑が予想された羽田空港の駐車場ですが、予約しなくてもP3駐車場に停める事ができました。で、駐車場から第2ターミナルへの連絡通路を渡ると、毎度のことながら気分が盛り上がってまいります。
【AIR DO61便に搭乗】
【サービスの飲み物】
【着陸間際の機窓から】
空港到着後は早々にチェックインからの保安検査所通過。搭乗するAIR DO61便(ANA4761便)はバス連絡ということで、バスラウンジで暫し待機。で、午前6時45分頃、連絡バスへの乗車が開始されたのですが、なんと、そのバスの車中には、これから行く帯広競馬場で開催される、ばんえい記念がらみのイベントに出演される、競馬評論家Su氏と、フリーアナウンサーMさんが乗っているではありませんか!帯広行きの便は限られているとはいえ、こういうこともあるんですね。で、AIR DO61便は、午前7時16分、羽田空港の滑走路からテイクオフ。機内では、機内放送の、TEAM NACSの音尾琢真さん司会の番組を聞いたり、サービスの飲み物をいただいたりと、久しぶりに乗るAIR DOを堪能。もっとも、帯広まではわりと近く、程なくすると降下が始まり、午前8時39分に、ちょいとばかりドスンとタッチダウン。着陸間際には、眼下に雪の残る広大な畑が見え、北海道に来た事を実感しました。
【レンタカーの送迎車から見たとかち帯広空港】
【残雪の畑と白樺の中を】
空港のターミナルに到着し、ドアが開いたのは午前8時45分過ぎ。前述のとおり、ここからはレンタカーで移動ということで、空港内の受付カウンターへ行き、送迎車で営業所へ。今回はオリックスレンタカーさんのお世話になるのですが、旅の相棒となる車種は、現行型のホンダ・フィット。フロントマスクがいかついものの、わりと車両感覚はつかみやすく、あまり気張らずに運転できますね。で、幸いなことにわりと天気が良いなかを、帯広市内に向けて出発。ちなみに当初の予定だと、ここから帯広競馬場へ向かう前に、愛国駅跡か幸福駅跡のどちらかに立ち寄ろうと思っていたのですが、競馬場の駐車場にクルマを停められるか心配になったので、直接競馬場に向かう事にしました。
【帯広競馬場開門!】
【競馬場のグルメイベントでいただいたラーメン】
【ばんえい記念の様子その1】
【ばんえい記念の様子その2】
レンタカーの営業所から走る事40分あまり。市街地に入るにつれ見覚えのある景色が現れ、午前9時45分頃、帯広競馬場に到着。停められるかどうか心配していた駐車場は、まだ余裕があったので一安心。それでそこにクルマを停め、午前11時の開門を待ちますが、その30分程前に様子を見に行ったところ、開門待ちで結構な行列が出来ていました。JRAの競馬場で開門待ちしているような人は相当気合いが入っているというか、根っからのギャンブラーっぽい人が多いように思えるのですが、それがばんえい競馬だからか、はたまたばんえい記念の当日だからか、家族連れがとても多いのが印象的でした。で、そのままそこに並びこちらも開門待ち。やがて時刻となり、そこから最終レースまで、ばんえい記念と当日の競馬場を堪能(いただいたそば、競馬場訪問記その1、その2)。特にこの日はばんえい記念がらみのイベントがとても多く、前述の競馬評論家さんやフリーアナウンサーさんなどが出演されたトークショーや地元十勝のグルメがいただけるイベントなどなど、帯広競馬場でこれまでにない楽しみ方ができたというか。確かに人は多くてしんどい面はあったものの、是非とももう一度、ばんえい記念当日に来たくなりました。
【乾杯の生ビールとウーロン茶】
【いただいた若どり炭火焼き】
【いただいた若どりから揚げ】
帯広競馬場を後にしたのは午後7時前。そこから程なくして宿に到着し、チェックインを済ませた後は、あらかじめ調べておいたお店で夕食という段取りだったのですが、なんと、通常月曜日は営業しているものの、旗日だったこの日は休み!お店の前まで行って、真っ暗な店舗に自分の詰めの甘さを痛感したのですが、幸いな事にそのお店はチェーン店なので、そこから一番近い別の店舗を調べたところ、幸いな事に営業しているという。なので1km程歩いてそちらのお店に移動。そこで生ビールとウーロン茶で乾杯後、競馬場の余韻に浸りつつ、大変美味しい鶏肉料理とお酒を堪能しました。そして上機嫌でホテルへと戻り、近くのセイコーマートで買った追加のお酒を飲んでいるうちに就寝。午前3時起きだったのと、ホテルの部屋がとても静かだったこともあって、旅先では珍しく良く眠れました。
【今回の宿】
旅の2日目にして最終日。本日は、帯広空港午後2時30分発のAIR DO66便(ANA4766便)に乗る前に、六花亭本店、そして昨日1箇所寄る事が出来なかったので旧国鉄広尾線の愛国駅跡、幸福駅跡の両方に立ち寄り、帯広市内でラーメンをいただければなぁ、と。で、それらの中で時間的縛りがあるのが六花亭本店とラーメン店の開店時間。というわけで、その時間に合わせるべく、少々行って来いとなるものの、まずは朝イチで愛国駅跡に行き、次に再び市内に戻って六花亭本店とラーメン店、最後にレンタカーを返す道すがら幸福駅跡に立ち寄る事にしました。
【いただいた朝食】
ですがその前に朝食をということで、昨夜も立ち寄った宿の近くにあったセイコーマートへ。ちなみにセイコーマート。近くだと茨城県にも店舗があるものの、個人的には北海道を感じるコンビニで、北海道に来ると何かにつけて立ち寄ったりするんですよね。また心なしか、内地のコンビニよりも食べ物が美味しい気がしますし。それで今回は、北海道ならではの山わさびが具に入ったおにぎりなどをいただきましたが、やっぱり美味しかったです。
【愛国駅交通記念館】
【六花亭本店でいただいたお菓子の一部】
【いただいたラーメン】
【幸福交通公園】
あとは先程の計画どおり、朝食をいただいたコンビニの駐車場を午前8時半過ぎに出発すると、まずは愛国駅跡へ。元の駅舎を利用した愛国駅交通記念館などを一通り見学した後、ふたたび帯広市内に戻って開店直後の六花亭本店へ。そこで土産物を物色した後、本店限定のお菓子などを美味しくいただき、開店時間の少し前にラーメン店へ。朝食を食べ過ぎたのと先程のお菓子が効いていたのですが、それでも美味しいラーメンをいただき、帯広市内を後に。途中で給油を済ませつつ、現在は幸福交通公園となった幸福駅跡に立ち寄り、保存されているディーゼルカーなどを見学。それにしても、この日の帯広付近はどんよりと曇って、旅の終わりの切なさを余計に感じさせてくれたというか。
【出発前の機内から】
幸福駅跡に立ち寄った後、レンタカーを返却して送迎車で空港へ。まだ午後12時半過ぎと、搭乗するAIR DO66便(ANA4766便)の出発まで2時間近くあったのですが、土産物を一通り見て買った後は、保安検査所を通過して早々に出発ロビーに異動し、そこでゆっくりと休みつつ、これまでの旅のメモ書きをして時間を過ごしました。やがて搭乗開始時刻となり機内へ。出発に多少もたつき、滑走路からテイクオフしたのは午後2時44分頃でした。ちなみに、先程の出発ロビーでは、昨日のばんえい記念がらみのイベントに出演された競馬評論家のSa氏、そして機内では、昨日もお見かけした競馬評論家Su氏と、フリーアナウンサーMさんをお見かけしたのですが、さすがに旅の終わりというか、気持ち的に盛り上がるというよりも「ご苦労様」という感じで。
【雲の上は青空】
【雨の羽田空港に到着】
【雨・渋滞の首都高を】
やがてAIR DO66便(ANA4766便)は羽田空港に向かって降下をはじめ、雲の上から下界に出ると、関東地方は雨。そんな中、滑走路には午後4時15分にタッチダウン。長い誘導路を走り、それから10分以上経ってから降機となり、更に長い通路を通って出口へ。あとは雨の中、渋滞する首都高を抜け、東北道を通って帰宅。雨の中の運転で疲れ、明日からの仕事を考えると気分的にも落ち込むのですが、それでもやっぱり、少々無理してでも行って良かったというか。
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