趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
昨年3月の浦和競馬場をもって、日本で現在開催している競馬場は、競馬開催時に全て踏破したのですが、その時、意外にも達成感は(あったものの)それほど強く感じず、それより、何か物足りなさのようなものを感じました。で、その後も月に1度はどこぞの競馬場にお伺いすることは続けていたのですが、昨年11月に川崎競馬場で行われたJBC競争を見に行った時に気が付いたというか、それまで何となく思っていたことが自分の中でハッキリとカタチになったというか。
それは、「その競馬場ならではのレースを現地で見てみたい」。
開催競馬場が持ち回りのJBC競争でその思いに至ったのは個人的にもどうかと思うのですが、例えば、地方競馬だと門別競馬場の道営記念や高知競馬場の黒船賞(JpnⅢ)、中央競馬だと中山競馬場の中山大障害(J・GⅠ)や小倉競馬場のひまわり賞(九州産馬限定競争)など(このラインナップが偏っているのは自分でも認める)などなど、是非とも現地で観戦してその日の競馬場の雰囲気も含めて味わってみたいレースというのが個人的にいくつもございまして。
で、その筆頭とも言えたのが、このばんえい記念。昭和43年(1963年)に開設されたばんえい競馬で最も歴史のある重賞競走で、開催年度の締めくくりとして行われる最強馬決定戦とも言える競争。重たいそりを曳いて行われるばんえい競馬ですが、このレースのみ、その重量(ばんえい重量)は、ばんえい競馬で最も重い1tにもなります。
しかも今年は、相方共々応援していた、第47回ばんえい記念の優勝馬であるキタノタイショウ号がこのレースをもって引退するっぽいということで、是非とも現地観戦したくなり、正月明けに飛行機と宿を手配。競馬場のプレミアムラウンジ(特別観覧席)が買えなかったのは痛いけど想定内だったのですが、その他レンタカーの手配も終え、さらにレース翌日の有給休暇も申請して、あとは出発を待つばかりとなりました。
【AIR DO61便に搭乗】
冒頭にも書いたとおり、帯広競馬場にお伺いするのは個人的に3回目となるのですが、今回初めて、とかち帯広空港経由で向かうことに。そんなわけで、午前3時半過ぎ自宅を出発し、東北道、首都高経由で羽田空港まで。羽田からは、午前7時5分発のAIR DO61便で帯広まで飛ぶのですが、機内にはTVでお見かけする関係者の方の姿も。
【着陸間際の機窓から】
着陸間際になると眼下に雪の残る広大な畑が見え、定刻より若干遅れた午前8時45分過ぎ、帯広空港に到着。帯広競馬場は、地方競馬の中でも公共交通機関でのアクセスが良い方で、ここから市街地へと向かう連絡バスに乗れば、乗り換えなしで向かうことができる(ちなみに件の関係者の皆様も、連絡バスのチケットを買ってらっしゃいました。)のですが、訳あって今回はレンタカーで向かうことに。
【残雪の畑と白樺の中を】
とかち帯広空港は帯広市のだいぶ南にあるので、国道236号、通称広尾国道で競馬場のある帯広の市街地へと向かう筈なのですが、カーナビが指示するルートは、わりと裏道っぽいところ。もっとも、そのお陰で、雪の残る広大な畑に白樺の防風林といった、いかにもな景色の中を走ることが出来たのですが。それにしても、羽田空港から2時間もかからずにこの景色の中を走るって、結構な非日常感を味わえますね。
【帯広競馬場到着】
【とかちむら】
【駐車場】
空港近くのレンタカー営業所から帯広競馬場までは、40分ちょっとで到着。まだ午前10時前なので、心配していた駐車場はまだ余裕がありましたが、この時間でも帯広競馬場ではなくて併設されたとかちむら目当てのお客さんとおぼしき車の出入りが結構有るんですね。
【開門】
【音更駒太鼓】
【ミドリマキバオーさん】
【リッキーさん】
(帯広競馬場の)本日の開門時刻は午前11時なのですが、その30分ほど前に入場門へと向かったところ、さすがはばんえい記念当日だけあって、既にかなりの数の人たちが開門待ちをしていました。でも、その人達も、いかにもな馬券オヤジより家族連れの方が目立ちますね。で、そんな中暫く待って開門時刻となったのですが、入場門付近では音更駒太鼓の皆さんが迫力の演奏をされていたり、帯広競馬場のマスコットであるリッキーさんや、(地方競馬インターネット発売の)オッズパークのマスコットであるミドリマキバオーさん、そして競馬場職員の方が様々な来場者プレゼントを配られていたりと、早くもお祭りムード全開というか。
【いただいた戦利品の数々】
【購入したばんえいグッズ】
その来場者プレゼントですが、リッキーさんのはお馬のクッキー(お子様限定)、オッズパークさんはお守り、そして競馬場職員さんはばんえい記念オリジナルハンドタオルでした。で、それらのプレゼントをゲットし、更には相方の要望で、席を確保するより先に売店に寄ってばんえい記念マフラータオルやキタノタイショウ号のマグカップを購入。ちなみに、出遅れた席取りレースですが、それでもスタンド2階屋内スタート地点寄りコース側に設置されたベンチを確保することが。っていうか、投票所から離れたところならば、入場して暫くは空席がある状態でした。
【イベントの案内】
【休憩所になっていた空港連絡バス】
【お一人でクッキーを配り歩いておられたリッキーさん】
入場時の来場者プレゼントや音更駒太鼓もそうなのですが、この日はばんえい記念が開催されるとあって、競馬場内で開催されるイベントも目白押し。中でも、帯広競馬場のマスコットであるリッキー さんは、開門時のみならずレース中もスタンド内でお子様にクッキーを配り歩いているなど、お仕事しまくっていた感がありました。それにしても、アテンドさん無しで階段を上り下りするって凄いですね。
【ばんえい記念ハウス】
【ばんえい記念ハウス内部】
【ばんえい記念トークショー】
それももう一つ、今回のイベントがらみで感心したのが「ばんえい記念ハウス」。ビニールハウスを使うあたり、農業が盛んな十勝らしいですね。で、内部は、グルメ「十勝いち」と銘打った地元飲食店による出店と飲食スペースの他、中央にはイベント用のステージが設けられ、そこでは競馬関係者による予想トークショーが行われていました。ちなみに、トークショーは2回行われ、1回目がフリーアナウンサーで首都圏でのばんえい競馬イベントには必ずといって良いほどお見かけする目黒貴子さん、競馬評論家で地方競馬広報誌ハロン元編集長の斎藤修さん、そして競馬評論家で楽天競馬スペシャルアドバイザーの古谷剛彦さん、2回目が、北海学園大学教授でばんえい競馬のTV中継にもゲスト出演されている古林英一さんと、競馬評論家で各種メディアに出演されている須田鷹雄さんという組み合わせだったのですが、どちらも興味深い話が聞けて面白かったです。
【第1レースのスタート】
【第1レースのレース中】
【第8レースの第2障害】
【第8レースのゴール前】
勿論この日は、ばんえい記念だけではなく、それを含む全11レースが行われていたので、勿論第1レースから参加。で、ばんえい競馬を予想する上で重要になる馬場水分がこの日は0.8%から始まり最後は0.6%とかなりの重馬場(ばんえい競馬は馬場水分が低い=そりを曳く際の抵抗が大きくなるため平地の競馬とは逆に乾いている方が重馬場と表現される。)で行われたためか、各レースともわりと人気というか実力どおりに決まったような印象で固い配当が多く、的中するも儲けがほとんど出ないという状況に。そんな中、第8レースでは三連単が特払い(的中が無かったので、主催者の取り分を除いた掛け金が戻ってくるという事象。)という大変珍しい結果になったのですが、それの払戻金(100円につき70円)ですら嬉しいという有様。それと、この日は月曜日にもかかわらず、JRAが開催していたので、スタンド内のJ-PLACE帯広でその馬券も買ったのですが、これが更に傷口を広げる結果になったわけで…。
と、前述のとおりレース数的にばんえい記念の手前まで来たわけですが、ここで一旦休憩というか、話を変えて、今回いただいた競馬場グルメの数々を。
帯広競馬場に到着して最初にいただいたのが、他の競馬場だと(うどんを含め)良くいただくにもかかわらず、帯広競馬場では初めてとなるこちらの品。この日は、前回お伺いした時には閉まっていた2階の売店でもいただけたのですが、何となく1階の食堂でいただいてみること。
【そば 月天 510円】
品名は券売機準拠でこのように書きましたが、いわゆるかき揚げの天玉そば。で、早速つゆからいってみたところ、出汁感はだいぶ控えめなれど、控えめな甘さと、そして何より、濃い味付けが良いですね。またソバは、袋に入った茹で麺で、太さはやや細く、食感は袋麺らしく気持ち柔らか目。そしてかき揚げは、タマネギやニンジンなど野菜がメイン。食感は揚げてから時間の経ったフワ系ですが、つゆとの馴染みは良かったです。
【生ビール 400円】
こちらは、そばとは別の時いただいたもの。銘柄は北海道で圧倒的に見かけるサッポロ・クラシックで、カップは小ぶりながらお手頃の価格設定が良心的。それにしてもクラシックは、北海道でいただくと殊更美味しく感じるのですが、それが競馬場ともなると更にという感じで。
こちらは、食堂とグッズ売店の間に常設で出ているっぽい、鯛焼きとたこ焼きのお店。
【たいやき あん 120円】
で、こちらは相方が購入したもの。その相方によれば「美味しかった」とのことですが、最初に来た時にいただいたチーズ味がなくなっていたのを大層残念がっていました。
前述のとおり、この日は特設のばんえい記念ハウス内で、地元特産品などを集めた『グルメ「十勝いち」』というイベントが開催されていたのですが、折角なので(相方も含めて)可能な限りいただいてみました。
【大樹産 煮つぶ串 (十勝物産センター)】
何故か北海道的食べ物として私の中で認識されているのがつぶ貝なのですが、こちらでは、大樹町産のものが売られていました。で、お味の方は、風味や貝自体の持つ味が心なしか濃厚に感じ、そこにいい塩梅で味付けがなされ、なんとも日本酒が欲しくなるお味。美味しかったです。
【豊西牛 インカフランク串 300円 と 豊西牛カルビ串(黒ニンニクソースかけ) 350円 (トヨニシファーム)】
豊西というのは帯広の地名らしいのですが、その名前の付いたフランクと牛串が売られていました。で、まずはフランクなのですが、牛肉を使っているのは珍しいですね。お味の方はそれほど牛牛していないと思いましたが、一緒に串に刺さっているインカの目覚め共々、ビールと非常に良く合いました。そしてカルビ串は間違いが無いというか、パンチのあるソースと相まって旨かったです。
【山わさびの牛じゃん麺 600円 (ら~めん 胡風)】
前述のトークショーの中で、地元北海道の競馬評論家の方が、「北海道ならではの山わさびを使ったラーメンで美味しいですよ」と紹介されていたので、ついいってしまったこちらのラーメン。で、そのお味は、さんま節を使ったというスープに、こちらのお店の名物と思われる「牛じゃん」がトロッと加わり、強めの醤油や、更にはスープ表面の油も加わって、ガツンと濃厚な味わい。そこに低加水っぽいゴワワシっとした食感の縮れ麺や肉の味がちゃんとするバラチャーシューが合わせられるのですが、何よりもインパクトが強いのが、上にたっぷり載るおろしたての山わさび。これが、辛味と独特の風味をラーメンに加えていて、初体験の一杯という感じでした。
【アパッチカレー 500円 (カレーハウス アパッチ)】
こちらは、相方が購入したもの。カレーハウス アパッチといえば、帯広の有名店なのですが、相方によれば「辛さは程々ながら、スパイシーな深い味わいでとても美味しかった。」とのことでした。
と、これまでで記事がだいぶ長くなってしまいましたので、ここで一旦刻みます。それで次の記事では、第49回ばんえい記念の様子などについて書いてみたいと思います。
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