趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
そういえば前回お伺いした時の記事で、(当時はこのブログの記事フォーマットが定まっていなかったこともあって)新潟競馬場の歴史などについて詳しく触れていなかったので、今回改めて。
新潟競馬場は、新潟県新潟市にある、日本中央競馬会(JRA)の競馬が開催されている競馬場。
元々新潟市には、明治時代、関屋地区に競馬場が開設され、戦前には現在のJRAの前身とも言える日本競馬会の競馬場となったのですが、戦争の激化により競馬開催が中止に。戦後に競馬が各地で再開されると、当時施設を所有していた国から施設を借り受ける形で、新潟県(後に新潟県競馬組合)が新潟県営競馬の開催を開始させました。
そんな関屋競馬場だったのですが、昭和39年(1969年)、信濃川関屋分水路の工事にあたって代替住宅地が必要になり、その用地に充てるためこの年一杯で競馬場を廃止することに。それで当時の豊栄町と新潟市にまたがる地区に新たな競馬場が開設されることになったのですが、それが現在の新潟競馬場で、昭和40年(1965年)5月にオープン。また、この年から、JRA主催による競馬開催も開始されました。ちなみに、現在新潟競馬場で真夏に行われている関屋記念(GⅢ)は、この関屋競馬場から名前がとられています。で、昭和48年(1973年)にはスタンドが新築されたり(ただし現在は廃止→撤去済み)、昭和56年(1981年)からはダートコースの使用が開始されたり、昭和63年(1988年)には、現在も使用されているアイビススタンドが新築されました。
そして平成11年(1999年)から、スタンド及び走路の大改修工事を開始。新スタンドNiLS21の建設や、これまで右回りだったコースを左回りにし、障害用の襷コースが廃止となりましたが、日本で唯一となる1000mの芝直線コースが新設されるなどして平成13年(2001年)にリニューアルオープン。翌平成14年(2002年)は、1月をもって県営競馬が廃止になってしまいましたが、9月には東京競馬場改修による中山競馬場振り替え開催の影響で、スプリンターズステークスが新潟競馬場で開催。当地で初めてGⅠ競争が行われました。その後、以前お伺いした時平成23年(2011年)の東日本大震災の際は被災した福島競馬場の替わりに開催が行われ、平成24年(2012年)には着順掲示板と大型映像装置が現在使われている一体となったものに改修。そして平成24年(2014年)には中山競馬場改修によって、当地で2度目のスプリンターズステークスが開催されました。
その新潟競馬場の、現在のコースですが、まずは芝コースがどちらも日本最長となる1周2223m(コース内側に移動柵を設けないAコース時。内側を移動柵で覆ったBコースの場合2248.1m。)、最後の直線658.7mを誇る外回りコースと、外回りコースの3・4コーナー内側にショートカットを設けた1周1623m(Aコース時。Bコース時は1648.1m)、最後の直線358.7mとした内回りコースに加え、前述のとおり日本で唯一となる1000mの直線コースがあり、幅員は25m(Aコース時。Bコース時は21m)高低差は外回りコースで2.2m、内回りコースで0.8m、直線コースで約1mとなっています。また発走距離は、外回りコースが1400m、1600m、1800m、2000m、3000m、3200m、内回りコースが1200m、1400m、2000m、2200m、2400mと設定可能。フルゲートは基本的にAコースの場合18頭、Bコースの場合16頭ですが、外回りの1400mだけ、Aコース16頭、Bコース14頭となります。ちなみに、外回りコースは前述のとおり1周の距離が日本最長で、2000mのレースも3・4コーナーのワンターンを回るだけなのですが、コーナーの半径が小さいので、ちょっと独特な印象を受けます。それと日本で唯一、コースの芝は野芝のみが使われ、また路盤に使われる砂のお陰で排水性が非常に良いのが特徴です。
そしてダートコースですが、1周の距離が1472.5m、幅員は20m、最後の直線は353.9m、高低差は0.6m。芝内回りコースの更に内側にあるので短い印象なのですが、実際には最後の直線距離を較べると、JRAの競馬場だと東京競馬場、中京競馬場につぐ3番目だったりします。また発走距離は1000m、1200m、 1700m、1800m、2500mが設定可能。フルゲートは全て14頭です。ちなみに、芝コースとは違って、水はけは他のJRAのコースと較べても変わらないそうで。
最後に障害コースですが、芝コースに合計8箇所の置き障害を設置して、外回り→内回りの順に走るコースで行われ、発走距離はAコース時2850m、3250m、Bコース時は2890m、3290mが設定可能。フルゲートは全て14頭です。
【磐越道から見た磐梯山】
【国道7号新新バイパス競馬場IC 】
そんな新潟競馬場ですが、我が家からは東北道、磐越道、日本海東北道から国道7号などを走って約260kmほど。午前5時前に自宅を出発して、午前8時頃、新潟競馬場近くに到着しました。
【駐車場入口】
新潟競馬場はその立地から、JRAの競馬場で唯一、無料駐車場を持ちクルマでの来場が推奨されているのですが、開場1時間前に到着したところ、スペースには全然余裕がありまくり。実は今日の新潟では、重賞こそないものの今年3月にデビューした藤田菜七子騎手が騎乗するので、駐車場も早めに一杯になってしまうのでは、なんて心配していたのですが、JRA随一のキャパを誇る新潟には心配無用でした。
【駐車場から見た新潟競馬場】
JRAの競馬場は凝った建築が多いように感じるのですが、新潟競馬場もそんな感じ。で、指定席は事前にネット予約しているので、開場まで約1時間ほど、クルマの中で予想などして過ごしていたのですが、駐車場には続々とクルマが増えていったので、早めに来るにこしたことはないと思います。
【午前9時頃の指定席発売所】
【入場】
開場時刻の午前9時になったので、指定席発売所で入場料込みになっている指定席券を引き換えて入場。ちなみにこの日、当日発売されている指定席のうち、アイビススタンド3回のA指定席以外は最後まで空席があったみたいです。
ここからは、場内の色々を時系列じゃなくて場所ごとに。
【テラスプラザ】
【ポニーのお出迎え】
【新潟競馬場仕様?のターフィーさん】
入場してすぐのところはテラスプラザというのですが、そこには、ポニーのセサミさんとそらさんがお出迎え。また、新潟競馬場仕様?のターフィーさんもそこで頑張っておられました。
【馬頭観音】
新潟競馬場の馬頭観音は、パドックの横に。なのでこれから愛馬を出走させるオーナーさんが、パドックへと向かう直前にお参りされてたりします。
【ポニーリンク】
【セサミさん】
【そらさん】
【スターライトさん】
【ゴンタさん】
パドックを抜けた左手方向にあるのが、ポニーとふれあえるポニーリンク。お出迎えしていた2頭を含めた4頭のポニーがいらっしゃいました。
【こども広場】
【ふわふわハウス】
ポニーリンクのお隣がこども広場。事案発生にならぬよう遠目から。また、ミニ新幹線や、右手スタンド側にはふわふわハウスなどなど、最近の競馬場らしくお子様が遊ぶところも豊富。
新潟競馬場には、前述のとおり、昭和63年(1988年)に落成したアイビススタンドと、平成13年(2001年)に落成したNiLS21スタンドという2つのスタンドがあります。
【NiLS21スタンド】
【NiLS21スタンド2階コンコース】
【NiLS21スタンド屋外一般席】
こちらが、ゴール板前にあるNiLS21スタンド。ちなみに、NiLS21とは、NIigata Long Straight の頭文字らしいのですが、21は21世紀の最初の年にオープンしたからですかね。で、このNiLS21スタンドなのですが、個人的には今回も含め飲食売店くらいしかご縁がないというか、このスタンドにある指定席って、今となってはJRAの競馬場だと全国でここだけとなった4人並んで座るタイプの椅子なんですよね。なので、1人とか2人では気兼ねしてしまい、3回ともアイビススタンドにある2人掛けの指定席にしてしまうという。
【アイビススタンド】
こちらが、最終コーナー寄りにあるアイビススタンド。ちなみにアイビスとは新潟のシンボル、朱鷺のことで、直線コース新設時に誕生した夏の新潟の名物重賞(GⅢ)アイビスサマーダッシュにもその名が使われています。で、スタンドの落成は昭和63年ということで構造的に古さを感じる箇所もなくはないのですが、内部は綺麗。
【アイビスビジョン】
NiLS21スタンド寄りの1~3階吹き抜けになっているところにあるのが、アイビスビジョンという大型映像装置と観戦スペース。(ちなみに写真は3階からの撮影です。)
【アイビススタンド1階コンコース】
1階は一般席エリア。といっても席は屋外にちょっとだけあるだけなんですが。
【アイビススタンド2階コンコース】
2階から指定席エリア。で、2階にあるB指定席(入場料込み1席500円)は、平成28年の春開催(そして夏開催も)時点で、ネット予約はなく当時販売のみとなっています。
【アイビススタンド3階コンコース】
アイビススタンドの客席は3階まで。で、3階は前回に続いて今回も利用した、1席1000円(入場料込み)のA指定席となっています。
【アイビススタンド3階A指定席】
【指定席エリアの売店】
【今回の席からの眺め】
で、このA指定席。席にモニターこそ無いものの、無線LANは飛んでるしコンセントは付いてるし、テーブルはわりと広めだし、更には椅子も掛け心地も良いので、個人的にはたいへんお値打ちかと。また、売店はお酒等の飲み物のの他、食事やつまみ類といった食べ物も一通り揃っているので、ここだけで完結できます。
この記事の最後に、話題の藤田菜七子騎手について。
【第5レースのパドックで馬上から馬主さんに挨拶する藤田騎手】
一般のマスコミなどでもバンバン取り上げられていますが、JRA所属の女性騎手としては平成12年(2000年)デビューの西原玲奈騎手以来16年ぶりの誕生となった藤田菜七子騎手。昔は一時期6名同時に在籍していたJRAの女性騎手も、平成25年(2013年)に増沢由貴子騎手が引退されてから誰も居ない状態が続いていたのですが、ようやくという感じで。(地方ではわりとコンスタントに誕生、そして活躍されている印象なのですが。)
【その後パドックを周回する藤田騎手】
それで今回初めてその姿を生で見ることが出来ました。で、藤田騎手については、競馬マスコミを含め明らかに過熱している報道(でも、こうやってブログのネタにしてれば一緒ですね。)などによって本人に無用なプレッシャーがかかってしまっていると思うのですが、その話題性は最大の武器だとも思うので、それで乗る馬が集まって、そしてどんどん腕を磨いて、いつか実力で話題になって欲しいです。もっとも、初めてご本人を目の当たりにしたら、その一生懸命やってる感というか、姪っ子的可愛さに、「おじさん応援しちゃう!頑張ってね!!」ってデレデレになってしまったのですが。
というわけで、例によって長くなりますので、今回の記事ではここまでということで。で、次回は、パドックやコースまわり、そしていただいた競馬場グルメなどについて。
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