趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
ここ暫く続いた食べ物関係の記事のように、先日、所用とついでの観光で沖縄に行ってきました。で、その際に立ち寄ったのが、沖縄でかつて行われていた競馬(琉球競馬)の馬場跡である、仲原馬場跡です。
沖縄県は、私が毎日のように馬券を買ってる競馬に関する物は場外馬券売場ですらなく、また、沖縄出身の騎手も昨年末廃止になった荒尾競馬(熊本県)からホッカイドウ競馬に移籍した宮平鷹志騎手しかおらずと、こと近代競馬に関しては縁の薄い場所ではあるのですが、琉球王朝の頃から戦前までは、当地の言葉でンマスーブ(馬勝負)やンマハラセー(馬走り)などと呼ばれる競馬、ここではとりあえず琉球競馬としますが、沖縄の各地で行われていました。
それは、ヤマト(本土)で行われていた古式競馬(くらべうま、きそいうま等)や、当然ながらイギリス発祥の近代競馬とも違う独自のもの。大会は1対1のトーナメント形式で行われるのですが、その勝負は、長さ200m前後の直線の馬場で、着飾った2頭の沖縄在来馬が、走る速さではなく、その走る姿、足並みの美しさを競い合ったそうで。
しかし、第1次大戦後、軍馬の生産目的でヤマトから種牡馬が持ち込まれたり、それ以外の牡馬は去勢させられるなど沖縄在来馬の生産が極端に減るなどして、競馬開催が難しくなってきてしまいました。そして、走る姿の美しさを競った競馬自体も軍用候補馬競技会となり、更には戦争末期の沖縄戦や、その後の復興の過程で県内に170箇所余り有る(一説には200箇所弱とも)とも言われた馬場も、そのほとんどが姿を消してしまいました。
そして最後に、仲原馬場ですが、現在残る数少ない(現地案内板によると「この仲原馬場だけが」とも)馬場跡で、沖縄県指定文化財。長さ約250m、幅約30mの長方形の馬場と、その両側には高さ約1mの石積み+盛り土で作られた観客席があり、また観客席には日よけを作るためか琉球松が植えられています。
なお、今回この記事を書くに当たっては、ウィキペディアの他、日本トランスオーシャン航空(株)のウェブサイト『美ら島物語』の中にある『美ら競馬』という記事を参考にさせていただきました。
この日は、朝早く那覇空港に到着後レンタカーを借り、それから沖縄道で名護まで一気に来て、その後は沖縄本島北部をドライブしていました。で、そんな中、事前に調べていたこちらに立ち寄ることになった次第で。
【仲原馬場】
それで、こちらが中原馬場。まっすぐな馬場と、その両側の、前面が石積みされた盛り土の観客席がよくわかりますね。
【「ハブに注意!!」の看板】
ですが、観客席のところには、「ハブに注意!!立ち入り禁止」の看板が。さすがは沖縄というか。
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