趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
先月に訪れた浦和競馬場で、現存する国内の競馬場にはひととおり行ったことになったのですが、その次に訪れたのは、私の(馬券的相性は別として)ホームグラウンドで、当ブログに何度も登場しているJRAの福島競馬場。で、その登場が古すぎて、他の競馬場のような紹介記事を書いていなかったので、今回あらためて福島競馬場と向き合いつつ、書いてみたいと思います。(すみません、自己満足で。)
※ 他の競馬場や、過去に福島競馬場を訪れた時の記録については、こちらの記事(というかカテゴリ)に一覧がございますので、よろしければ。
平成16年(2004年)の春開催に初めて訪れて以来、これまで何度もお伺いし、またブログ開設後はそのたび記事にしてきたのですが、今回あらためて、競馬場の紹介というか概要について少しだけ。
福島競馬場は、福島県福島市にある、JRA(日本中央競馬会)の競馬場。JRAの中でもいわゆるローカルと言われる入場料100円の競馬場のうちのひとつで、ここ暫くの間、4月の春開催、7月の夏開催(この時は東の主場扱い)、11月の秋開催と、年に3開催行われています。
元々現在の福島県は馬産が盛んなところで、その関係もあってか、明治時代から現在の福島市にある信夫山(信夫招魂社)や、現在の郡山市にある開成山で洋式競馬が行われてきたそうで。
それで福島競馬場ですが、その歴史も大変古く、公認競馬時代の大正7年(1918年)、当地に公認競馬場という地元代議士をはじめとする有力者の熱心な誘致によって、経営危機に陥っていた静岡県の藤枝競馬倶楽部の開催県を買収して福島競馬倶楽部と改称し、競馬場を移転するというかたちで開設されました。
その後、主催者が日本競馬会から太平洋戦争による中断を挟んで(その時、競馬場は食糧難対策として農地になっていたそうで。)国営競馬、そして現在の日本中央競馬会と移り変わってきたのですが、戦後間もない昭和22年(1947年)と23年(1948年)には、競馬場を借用して地方競馬が開催されたという記録が残っているらしいです。
そんな福島競馬場が現在の形になったのは平成9年(1997年)。平成7 年(1995年)に当時の南スタンドが改築され現在のスタンド(の一部?)となったのですが、その翌年は旧スタンドの解体、そして全面改修実施のため開催を1年休み、リニューアルオープンしたそうで。その後も、私が初めて訪れた平成16年(2004年)にはダートコースの改修やその翌年には芝コースの改修も行われたのですが、平成23年(2011年)の東日本大震災と、それに伴う福島第1原子力発電所の事故によって多大なる被害を受けてしまいました。
その影響で、平成23年は新潟競馬場や中山競馬場で代替開催を行い、その間、被災したスタンドなどの施設復旧(その際、馬場内広場の売店など一部は撤去されてしまいました)や、原発事故の影響による放射性物質の除染を目的とした芝コースの張替えやダートコースの砂入れ替えを行い、翌平成24年(2012年)4月7日、被災から約1年ぶりに競馬開催が再開されました。
と、ここまででかなり長くなってしまったのですが、今度は、そのコースについて。
まずは芝コースですが、コース内側の柵によってAコースからCコースに使い分けられ、1周の距離は1600m(Aコース時)~1628.1m(Cコース時)、最後の直線走路の長さが292m(Aコース時)~299.7m(Cコース時)、幅員が20m(Cコース時最狭部)~27m(Aコース時最広部)となっています。コース全体の高低差は1.9mで、いかにもローカルらしい小回り平坦コースとなっているのですが、ゴール前は高低差約1mの登り坂となっています。ちなみに、競馬法施行例で、中央競馬が開催できる馬場の要件として1周1600m以上、幅員20m以上(競馬法施行令第一条第一項第一号)とあるので、それらを満たした最低限の数値となっているんですね。またレース距離は1000m、1200m、1700m、1800m、2000m、2600mが設定可能で、1200mは第2コーナー付近、2000mは第4コーナー付近に設けられたポケットからの発走。フルゲートは1200m、1800m(A・Bコースのみ)、2000m、2600m(A・Bコースのみ)が16頭、それ以外は14頭となっています。
次にダートコースですが、1周の距離は1444.6m、最後の直線走路の長さが295.7m、幅員が20~25m、コース全体の高低差は2.1mで、ゴール前は高低差約1mの登り坂となっています。またレース距離は1000m、1150m、1700m、2400mが設定可能ですが、1150mについては第2コーナー付近に設けられた芝のポケットからの発走。フルゲートはフルゲートは1000mが12頭、1700mが15頭、1150mと2400mが16頭となっています。
最後に障害コースは、第3コーナーから第1コーナーを結ぶ襷コースで、ある意味福島競馬場のシンボルとなっている「FKC(「福島競馬倶楽部」の略)」の生け垣が側面にあるバンケットと、オープン戦と未勝利戦で高さを変更できるグリーンウォール障害がある常設コースの他、レース施行時には芝コースに5つの移動式竹柵障害が設置されます。またレース距離は、2750m(Aコース)、2770m(Bコース)、2800m(Cコース)、3350m(Aコース)、3380m(Bコース)、3410m(Cコース)で、フルゲートは14頭となっています。
【馬運車(タケホープ号)と共に東北道を北上】
【福島西ICからは馬運車(オルフェーブル号)と共に一般道で】
そんな福島競馬場ですが、先述のとおり、初めてお伺いしたのは丁度10年前。それ以来、何度となくお伺いしているわけですが、以前は指定席(当日売りのみ)狙いで未明や早朝に家を出発していたところ、昨年、指定席のネット予約が始まってからは、午前9時の開門時刻に間に合うよう、午前7時頃に自宅を出発すれば良くなりました。それで 自宅最寄りのICから福島西ICまで東北自動車道に乗り、あとは国道115号からの国道4号線などで競馬場へと向かうのですが、今回はタイミングが良かったのか、東北道を走っている途中から競馬場に着くまでの間、沢山の馬運車を見ることが出来ました。何ていうか、個人的に、馬運車を見るとテンションが上がるんですよね。
【第1駐車場】
それで福島競馬場のメインゲートにあたる中央口の、道路を挟んで反対側にある立体駐車場の第1駐車場には、午前8時半過ぎに到着。本日は重賞競走(GⅢ)の福島牝馬ステークスが開催されるので駐車場も混んでいるかと思ったのですが、その時間でも、空きスペースにはわりと余裕があったようです。
【福島競馬場中央口】
【中央口北側から見たスタンド】
福島競馬場で特徴的なのが、JRAの競馬場にしては、敷地がとても狭いことで。そのためでしょうか、スタンドの建物に競馬場への入り口(中央口)が直接くっついているというか、スタンドは場外の道路に直に接しています。
【馬頭観音】
福島競馬場の馬頭観音は、中央口に向かって左手の競馬場外にあります。これも、敷地が狭いゆえでしょうかね。
【開場待ちする人たち】
【いただいたふなっしーハンドタオル】
駐車場はさほど混んでいるように感じなかったのですが、さすがは重賞開催日。中央口には、開門待ちの人たちが行列を作っていました。そして予定どおり午前9時に開門となったのですが、この日は先着順でふなっしーハンドタオルがいただけました。
【馬場内広場から見た福島競馬場のスタンド】
前述のとおり、福島競馬場はJRAの競馬場の中でもその敷地がとても狭いことが特徴でもあるのですが、そのため、メインスタンドには様々な機能というか施設が集まっています。
【開門直後のスタンド1階中央口付近の様子】
奥のほうの行列は、A・B指定席当日販売分を買い求める人たち。ちなみに、A・B指定席とも開場後程なくして満席となり、C指定席売り場に回るよう案内がなされていました。
【1階PRコーナー】
中央口から入って右手奥にあるのが、競馬グッズ各種取り扱いのPRコーナー(ターフィーショップ)。またその隣には、メインレース勝馬当て抽選会や、今日は福島牝馬ステークスのレース展望などのイベントを行うくしま競馬ステーションがあります。(写真撮り忘れました…。)
【1階ファーストフードプラザ】
福島競馬場唯一のフードコートが1階のファーストフードプラザ。ちなみに今回いただいた食べ物たちについては、次の記事で書く予定となっておりますので。
【1階メモリアルコーナー】
ファーストフードプラザを抜けた先にあるのが、メモリアルコーナー。定期的に展示内容が変わるのですが、今回は『写真で振り返る福島競馬』という企画展をやっており、競馬場のかつての姿などを見ることが出来ました。
【1階チャイルドコーナー】
メモリアルコーナーのお隣は、読んで字の如くのチャイルドコーナー。
【1階あっぷる広場】
スタンド内1階コース側にあり、ちょっとしたイベントスペースにもなっているのがあっぷる広場。今開催では『ふなっしーLAND』と称して相変わらずの人気を誇るふなっしーグッズが販売されていました。(4月16日にはご本人も来場されたそうで。)で、それを見たアラフォーぐらいの男性が「地震があったんだからくまモングッズ売れよ」と毒づいていたのを聞いて、ふなっしーがちょっと可哀想に思えたというか。
【2階展示スペース】
スタンド2階南側(中央口の反対側)には現在展示スペース的に使われているところがあって、今開催では『引退馬の余生を考えよう』という展示が行われていました。この引退馬関連の展示ですが、ちょっと前からいろいろな競馬場で行われていたと思うのですが、ようやく見ることが出来ました。
【3階ピーチプラザ】
スタンド3階南側にあるのが、大型映像装置を備えたホールで、予想会などの屋内イベントスペースとしても使用されるピーチプラザ。
【3階UMAJOスポット】
スタンド3階北側にあるのが、最近JRAさんが力を入れている(印象の)UMAJOスポット。(近くで撮るのもアレだったので、遠目から望遠レンズ付けて撮影しました。)で、そのせいかどうかはわかりませんが、この日も、ハイソな感じのワンピースにつばの大きなハットを被った、従来の競馬場の女性客とは違う感じの妙齢の女性客を幾人かみかけました。
【4階リフレッシュルーム】
スタンド4階北側にあるのが、リフレッシュルーム。こちらや前述のUMAJOスポットは、昔は確か食堂が入っていたんでしたっけ?ちなみに、スタンド4階・5階は指定席エリアになっているのですが、こちらとスタンドの南北にある食堂については、指定席券が必要なエリア外にあるため、誰でも利用できます。
【1階屋外一般席】
福島競馬場の場合、屋外の席は1階から2階までつながっているタイプではなく、1階のみなのでわりとコンパクト。
【2階一般席フロアコンコース部分】
【2階一般席フロア観客席部分】
2~3階は、屋内に樹脂製の椅子が並ぶ一般席フロア。
【5階指定席フロアコンコース部分】
【今回座った4階B指定席からの眺め】
4~5階は指定席フロアで、4階のゴール板付近がA指定席(1席1500円でモニター付き2人掛けの席)、最終コーナー寄りがB指定席(1席1000円でモニター付き2人掛けの席)、そして5階がC指定席(1席500円でモニターの無い2人掛けの席)となっています。で、本当はこのあたりの写真をもっと撮ってこようと思っていたのですが、見事に忘れてしまったという…。ちなみに、C指定席については、平成25年11月9日に訪れたときの記事に詳しく書いてあるので、もし良ければ参考にさなってください。(A・B指定席も、椅子のモケットの色とコンセントの配置が違うくらいで、だいたい一緒です。)
【2階から見たパドック(第1レース)】
【5階から見たパドック(第4レース)】
【パドックを周回する北村友一騎手とマコトプリジャール号(福島牝馬ステークス優勝馬】
福島競馬場で特徴的なものの一つが、スタンド2階にあるパドック。(ちなみにその下の1階部分はファーストフードプラザになっています。)競馬場の敷地が狭いために、日本でここだけという構造になっており、またその部分は2階から5階まで吹き抜け状になっているので1階を除くどの階からもパドックを見ることができるという。
以上、長くなってきたので、今回はこれまでということで。それで次の記事では、馬場内広場やコースまわり、そして競馬場いただいたグルメなどについて書く予定となっておりますので。
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