趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
個人的に初めて生で競馬を見たのが、確か平成16年(2004年)春開催の福島競馬場。それ以来、何かにつけ競馬場を訪ね歩いてきたのですが、この浦和競馬場をもって、国内にある、現在営業しているJRA、地方すべての競馬場を訪れたことになりました。
訪問記に入る前に、例によって浦和競馬場について簡単に。
浦和競馬場は、埼玉県さいたま市にある地方競馬の競馬場で、日程等連携して開催を行っているいわゆる南関(南関東)4場と呼ばれるうちの1つ。その所有、そして競馬開催とも、埼玉県浦和競馬組合が行っています。
近代競馬の時代になって以降、もともと埼玉県では、秩父や大宮などで競馬が開催され、また太平洋戦争によって名前が競馬から軍用保護馬鍛錬競走となっても、大宮、そして粕壁(春日部)で競馬が開催されていたそうで。
そして戦後、はじめは粕壁競馬場で地方競馬法に基づく競馬が開催されたらしいのですが、それを移転するかたちで、昭和22年に当時の浦和市大谷場に出来たのが、現在の浦和競馬場。初めての開催は昭和23年(1948年)4月19日。現行競馬法に基づいて、地方自治体の主催として最初に開催された地方競馬の競馬場であると、浦和競馬場の公式ウェブサイトには書いてあります。
その後、昭和34年(1959年)に1号スタンド竣工して以来、順次2号、3号スタンドといった施設が整備され(ただし1号スタンドは老朽化によって平成21年に解体し、跡地に業務棟を建設。)、また昭和44年(1969年)には競馬場周辺の宅地化によって臭気に対する苦情が寄せられるようになったため厩舎を浦和市東部上野田に新設した野田トレーニングセンターに移転したりとしつつ、現在まで至るそうで。
そのコースですが、1周1200m、幅員24m(最大)の、左回り平坦ダートコース。最後の直線走路は地方競馬情報サイトだと220mとなっているのですが、平成19年(2007年)に1500mのポケット新設によってゴール板が移動し200mになったとウィキペディアには書いてあったりして。どっちにしろ、地方競馬では短い方ではあるけど取り立てて珍しい距離でもないのですが、南関4場で比較すると一番短いです。また設定可能なレース距離は、800m、1300m、1400m、1500m、1600m、1900m、2000mで、なかでも1600mは第3コーナーからスタートする形状から枠順の有利不利が大きく、浦和競馬の公式サイトでも「日本一難しいスタート地点」と紹介されています。それとフルゲートは1300m、1400m、1500mが12頭、それ以外が11頭となっています。
そんな浦和競馬場ですが、実は自宅から一番近い地方競馬の競馬場だったりするのですが、冒頭に書いたとおり、お伺いするのが最後になってしまったという。
【東北道走行中】
それで平成28年3月25日の金曜日。高知競馬場を訪れてから未だ半月も経っていなかったのですが、年度末にもかかわらず休みを取っても大丈夫そうな塩梅になってきたので、3月の開催最終日にお伺いすることに。ちなみに、自宅から浦和競馬場までは、東北道と外環道を通って約130kmで、道中スムースなら1時間半くらいで行けそう。この日は開門時刻が午前10時だったので、余裕を見て午前7時半頃に自宅を出発しました。
【馬運車と一緒に走る】
【浦和競馬場第2駐車場に到着】
ただ、勘違いから盛大に道を間違ったりしたおかげで、実際には2時間以上かかって午前9時40分過ぎ、浦和競馬場の第2駐車場に到着。それにしてもこの浦和競馬場。首都圏にあるにもかかわらず、土日のJRA場外発売時以外は駐車場が無料というのが嬉しいです。また、途中からカーナビ代わりのスマホアプリの案内ルートが変わり、浦和ICから一般道経由となったのですが、インターから一般道に入ると目の前を馬運車が走り、自然とテンションが上がりますね。
【第2駐車場から競馬場へと至る道】
第2駐車場は、競馬場の第1~2コーナー外側付近にあるのですが、そこから競馬場の正門までは、それっぽい人について5分も歩けば到着。道路の曲がり角には警備員さんも立っていたので迷うことはありませんでした。それにしても、その道中、もろに住宅地を抜けるというか、競馬場と住宅の近さを感じますね。
【浦和競馬場正門付近】
【シャトルバス】
【3号スタンド指定券売場】
正門付近に付いてまず、窓口で特別観覧席の指定席券を購入。開門10分前くらいだったのですが、4階最後列、特に1人掛けにになっているところは軒並み売り切れでしたが、いつも最前列の席にしているので問題なし。また、正門前の広場には次々とシャトルバス(しかもどこぞのバス会社の塗装ではなく浦和競馬専用とおぼしき塗装でした)が到着し、そのどれもお客さんが結構乗っているのがすごいというか、さすがは南関4場の1つですね。
【正門からいざ】
そんなこんなしているうちに時間となり、開門。指定席券を持っていると通常100円の入場料がサービスになるみたいですね。(その場合左側のゲートからの入場となるようです。)
【専門紙売り場】
正門から入ってすぐ左手のところには、専門紙売り場が。南関の場合、個人的に毎回買うのは決まっているのですが、今回については変に荒れたお陰で、専門紙の印が当てにならず辛い戦いとなりました。
【来場者サービス】
浦和競馬場では開催日に日替わりで来場者サービスをやっているようなのですが、この日は、ドライクッキーのプレゼントが。で、現在浦和競馬所属の加藤和博騎手も一緒に配ってくれていました。
【アーケードにある飲食売店】
【アーケードに掲げられたNAR受賞馬と騎手一覧など】
正門からスタンドまではアーケードが続いているのですが、幅は結構広く、屋台っぽい飲食売店が何件も出ていました。また、スタンド近くには、浦和競馬所属のNAR受賞馬や重賞優勝馬、そして騎手一覧が掲げてありました。
【中央広場】
スタンドと飲食売店、7号投票所に囲まれているスペースが中央広場。コンパクトな中に凝縮感があるというか。
【予想屋さん】
中央広場のスタンド側には、場立ちの予想屋さんがずらっと。
【1号スタンド跡の業務棟】
浦和競馬場には2号、3号いう2つのスタンドが建っているのですが(詳しくは後述します。)、今はなき1号スタンドがあったところには、現在は業務棟が建っています。で、その裏手は芝生になっていて、今日はちょっとばかり風が強くて肌寒いですが、暖かくなってきたら良さそうですね。
【パドック】
【装鞍所とパドックの間の道路】
【装鞍所からは道路を渡って】
観客席のスペースが屋根で覆われているパドックですが、これまで見てきた競馬場の中でも、かなりコンパクトな部類かと。また、もう一つ驚いたのが、装鞍所とパドックの間に、競馬場に来る時に歩いてきた道路が挟まっていること。で、パドックには、その道路を渡って入場していました。
【馬場入り】
【誘導馬】
パドックからの馬場入りは、細い通路を通って、業務棟脇から第1コーナー手前へという感じで。また、浦和競馬場には(最近替わっていなければ)スノーマン号という誘導馬がいるのですが、今開催は南関牝馬三冠の初戦である桜花賞が行われるとあってか、馬服などが桜をモチーフにした可愛いものになっていました。
【スターター】
写真を見ていて気が付いたのですが、スターターの乗る台が伸びていないというか、低いままじゃないですか?
【第1レース(1300m)のスタート】
8頭立てなので寂しい写真になってしまいましたが、浦和であまり多く組まれていない(この日はこの1鞍のみ)1300mのスタート地点は3号スタンド前となります。
【第6レース(1400m)のスターティングゲート設営】
【第6レースのスタート地点に向かう競走馬】
今度はスタートしたところの写真が無いのですが、こちらはわりと多く組まれている(この日は前レースの半分にあたる6鞍)1400のスタート地点と、それに向かう競走馬。ホームストレッチ始端がスタート地点となります。
【最終コーナーを走る競走馬】
浦和競馬場のコーナーはスパイラルカーブではないのですが、それ故コーナリングはことさら大事になるかと。特に第3コーナーは仕掛けどころとされ、熾烈なポジション争いが繰り広げられることが多いようです。
【最後の直線走路】
コース脇のハロン棒には残り距離ではなくレース距離が書かれているのでハッキリとはわからないのですが、内ラチの支柱の数を数えたら多分200mでは?と思う最後の直線。地方競馬ではわりとある長さですが、最終コーナー立ち上がるとあっという間にゴールという感じが。
【大型映像装置】
今年1月から稼働を始めた新しい大型映像装置ですが、馬場内の真ん中らへんに設置されています。で、今開催で『浦和ドリームビジョン』と命名されました。
【ハロー掛けの様子】
【ハロー掛けする車両】
浦和競馬場で驚いたものの一つが、ハロー掛けする車両。JRAに多いのウニモグや、地方競馬でお馴染みのニューホランド製トラクターではなく、何とランクルが使われていました。前回の高知のトラックっぽい車両も驚いたけど、こちらはもっと驚いたというか。
というわけで、今回も例によってダラダラと長くなってしまったのですが、一度このあたりで切りたいと思います。で、次回の記事では、スタンドや競馬場グルメなどについて書く予定となっておりますので。
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