たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

旅のメモ 1泊4日の片道1000km!クルマで行った高知旅行 【平成28年3月11日(金)~14日(月)】

 個人的に、年度末にかかる諸々を別とすれば、年明けから年度いっぱいは仕事が落ち着くというか、旅行の予定が立てやすく、なので毎年この時期は、懐が許す限りどこかに出かけていたりするのですが、2月の京都旅行に続いて、3月も高知まで行くことに。

 それで以下は、例によってその個人的おぼえがきを兼ねたまとめとなります。


計画の話など

 四国は、昨年(平成27年)1月に、愛媛県、徳島県、香川県(おまけに瀬戸内海を渡って広島県)にある日本100名城を巡る旅(というより合宿)で訪れていたのですが、その際、スケジュールや今後のことを考えて残したのが高知県。高知県にも100名城のひとつである高知城(高知市)があったのですが、高知県にはその他に、個人的目標である「日本の競馬場の全場制覇」のうち未だ訪れた事がない高知競馬場(高知市)や、個人的にいただいてみたいご当地ラーメンである須崎市の鍋焼きラーメンがあるので、それらとセットにして近いうちに、という腹づもりでした。

 それでいつ行くか、そしてどうやって行くかということは常に頭の片隅にあったのですが、ぐずぐずしているうちに1年程経ち、その間、未踏の競馬場も減って、2月に京都競馬場を訪れたことにより、残すは高知競馬場、そして浦和競馬場の2場のみという状況に。それで、冒頭に書いた状況や、早いとこ全部の競馬場を回りたいという思いもあって、高知競馬が開催している3月の日曜日を軸に、色々と検討しました。

 それで出た答えが、車中泊が可能な相方のクルマを使って往復するというプラン。航空会社のマイレージを使った特典航空券は都合の良い便が残っておらず、また、他の公共交通機関も財布の都合によって厳しいので、一番安く行くにはどうしたら良いかを考えた結果そうなったのですが、今度は、そう決まったら決まったで、道中唯一宿に泊まろうと思っていた高知市内のホテルが、安いところは軒並み満室という。それで諦めるか、目的地のある高知市から離れたところに宿を取るかという二択の状況のなか、うまいことに競馬でちょっとした儲けがあって(っていうか、「金が足らないからちょっと稼ぐか」と言って買った馬券が奇跡的に当たったという。でも、飛行機で行くには配当が少々足りなかった…。)、何とか高知市内に宿を取ることが。あとは、計画の細かいところを詰めて、3月11日の金曜日、いざ出発となりました。

平成28年3月11日(金)~12日(土)

【最寄りICから東北道へ】
最寄りICから東北道へ
 この日は仕事を定時であがり一度帰宅して、入浴、そして準備の仕上げを済ませた後、午後7時過ぎに自宅を出発。給油後、最寄りのICから高速道路に乗って、あとはひたすら西へ西へ。ちなみに今回のルートは、東北道~圏央道~東名高速~伊勢湾岸道~東名阪道~新名神高速~名神高速~中国道~山陽道~瀬戸中央道~高松道~高知道を通る予定で、最初の目的地である高知県須崎市というところまで片道約1000kmとなっておりますが、そこには午前11時前には到着していたいのと、途中に控える日本屈指の渋滞の名所であるところの中国道宝塚トンネル(下り線の場合は宝塚東トンネル)だけは渋滞が始まる前に抜けておきたいということを勘案して、道中の車中泊は仮眠程度にして進むことにしました。(とはいえ、安全運転が第一ですので、眠気や疲れなど体調がちょっとでもヤバければ予定を変更して躊躇無く休むことが前提ですが。)途中、出発から約2時間後の午後9時過ぎに到着した圏央道厚木PAで夕食。(その記事)そして、更にその約2時間後の午後11自家気に到着した新東名高速静岡SAで休憩と最初の給油を済ませつつ走っていたのですが、さすがは天下の大動脈というか、東名も新東名も交通量がとても多いですね。その後、ちょっと眠気が襲ってきたので、午前1時前に到着した新東名高速岡崎SAで仮眠を取ることに。で、仮眠と、その後の眠気覚ましを含め一時間ほど休憩してから再出発。相変わらず交通量の多いなかを走り、名神高速桂川PAには午前4時過ぎに到着。次のサービスエリアである中国道西宮名塩SAまでは約50kmで、そこまで行けば、宝塚トンネルの渋滞区間を抜けることになります。

【朝の中国道から山陽道へ】
朝の中国道から山陽道へ
【朝の(下津井)瀬戸大橋を走る】
朝の(下津井)瀬戸大橋を走る
【与島PAから見た(北備讃・南備讃)瀬戸大橋】
与島PAから見た(北備讃・南備讃)瀬戸大橋
【おむすび型の山と坂出本線料金所】
おむすび型の山と坂出本線料金所
【山間部を行く高知道】
山間部を行く高知道
【なのでトンネルばかり】
なのでトンネルばかり
 中国道西宮名塩SAには、午前5時前に到着。まだ夜明けにはほど遠いという感じで空は真っ暗だったのですが、お腹は空いていたのと、ここまで来る途中に肉うどんが妙に食べたくなっていたので、ここで朝食(その記事)。その後、ここまで来られた安心感からか眠気が襲ってきたので再び仮眠することにしたのですが、ひと眠りする間にすっかり夜が明けていました。で、午前6時半頃に再び出発したのですが、夜が明けても相変わらず交通量が多いというか、昨晩はトラックばかりだったのが、今はこれからどこかに出かけるとおぼしきクルマばかりの中を走って、午前7時半頃到着した龍野西SAで二度目の給油。そして、昨年1月にレンタカーで走って以来の瀬戸大橋をその時とは逆方向に走り、途中、午前8時30分過ぎに到着した瀬戸中央道与島PAで休憩を入れつつ、午前9時頃に四国上陸。個人的にひれまで何度か見ている「日本昔ばなし」に出てくるようなおむすび形の山をまた眺めれば、四国に来たことを実感します。あとは、川之江JCTから初めて走る高知道に入り、山間部を走ることからトンネルの多さに納得しつつ、またトンネル内の待避所のあるあたりの天井が緑に光っている(しかも全部ではなく一部というのが余計気になる)のを珍しく眺めつつ走って高知市に至り、とりあえずはそこをスルーして午前10時半過ぎ、須崎東ICから一般道へ。その直前に抜けたトンネルの「お馬トンネル」と言う名前に、今回高知まで来た目的の1つを思い出しました。

【最初の目的地である食堂】
最初の目的地である食堂
 この旅の目的の一つが、須崎市のご当地ラーメンである鍋焼きラーメン。で、その有名店である食堂の駐車場に到着したのが午前10時45分と、食堂の開店15分ほど前。ちなみに、クルマのトリップメーターによれば、ここまでの走行距離は1000kmをちょっとばかり超えていましたが、1000km以上走ってきたわりには丁度良い時間に到着できたかな、と。そこで別記事にてあげたとおり鍋焼きラーメンをいただいたのですが(その記事)、こういう町おこしの一環で近年になって作られたようなものと違う古くからあるご当地ラーメンって、その味もさることながら、その歴史まで一緒にいただくようで、何とも良いものですね。

【再びお馬トンネルを抜け高知市へ】
再びお馬トンネルを抜け高知市へ
【高知市内(はりまや橋)橋走行中】
高知市内(はりまや橋)走行中
 鍋焼きラーメンを堪能した後は、次の目的地である高知城へと向かうのですが、高知城から2kmほどのところにある、予約していた今夜泊まる予定の宿に電話したところ、チェックイン前でもホテルの駐車場にクルマを停めて良いとのたいへん有り難いお言葉が。なので須崎東ICから再び高知道に乗って再びお馬トンネルを抜けて、伊野ICで高速を降り、そこからは国道33号でホテルを目指すのですが、高知市に入り市街に近づくにつれ目立ってくるのが、居酒屋の多さ。時刻は正午を少しばかり回ったところなのですが、既に「飲み放題」の看板をかかげて(ランチタイムという感じではなく)営業しているところもあって、さすがは男女とも酒好きが多いお国柄の土佐だなぁと思ったりして。(って、当地の方に失礼ですかね。)

【高知城天守と本丸の建物】
高知城天守と本丸の建物
【ひろめ市場入口の看板】
ひろめ市場入口の看板
【ひろめ市場でいただいた料理の一部】
ひろめ市場でいただいた料理の一部
 高知市内の中心部にほど近いところにある宿に到着したのが午後12時半頃。先述のとおり有り難く駐車場にクルマを停めさせていただき、20分ほど歩いて高知城へ。で、早速城攻めと称して場内を見て回るのですが、ここに来て来る時の無茶がたたり、あまり高低差のあるお城ではないものの途中から体力的にヘロヘロという状態に。それでも何とかひととおり見て回ったのですが、さすがに天守をはじめとする現存建築物の数々は見応えがあったし、その他にも珍しい遺構が残っていたりと、見所が豊富でとても興味深いお城でした(その記事)。そしてその後ホテルに戻らず、お城近くにあるひろめ市場というところで、少々早いけど夕食兼晩酌を。ちなみにこのひろめ市場。屋根付きの市場的大きな建物の中に、飲食店と食べ物をはじめとする商店が集まったようなところで、フードコートよろしく共同のイートインスペースもあったりするのですが、午後3時という中途半端な時間帯にもかかわらず、館内は観光客と地元客が入り交じって混雑しており、イートインスペースも空席がない状態。それでも、なんとか見つけたスペースで、館内で買った鰹の塩たたきやチャンバラ貝、ドロメにノレソレといった当地の名物をお酒と共にいただいたのですが、そのスペースは実はテーブル席でなく、片付けの時に使う台だったという。(途中から薄々そんな気はしていたのですが…。)その後ホテルに戻りチェックインを済ませてから、近くのコンビニで翌日訪れる高知競馬場の競馬新聞と、高知競馬場で買えるJRAの馬券用にとスポーツ紙を買ったのですが、夕方だったにもかかわらず、スポーツ紙の方は土曜日分だったという。(よく見ないで買ったのが悪いんですがね。)もっとも、高知城で既にヘロヘロ状態だったので、ホテルではひろめ市場で買ったカメノテなどをつまみにちょっとだけ飲み直すと、それら新聞も見ず早々に寝てしまったのですが。

平成28年3月13日(日)~14日(月)

【JR高知駅】
JR高知駅
【JR高知駅前にあった武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の像】
JR高知駅前にあった武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の像
【今回は乗れなかったとさでん】
今回は乗れなかったとさでん
【朝の高知市内走行中】
朝の高知市内走行中
 疲れとお酒でよく眠れ、わりとスッキリ迎えた朝。勘違いからホテルの朝食を食べ逃してしまったので、まずはどこかで朝食をと思いとりあえず高知駅へ。後で考えると、当地名物の朝市という選択肢もあったのですが、この時はすっかりと失念してしまっていたという…。で、駅前広場では何かイベントの準備をしていましたが、そこに出店している出店は当然まだ開店しておらず、また駅構内や付近にもピンとくるようなお店はなく、結局朝食にはありつけなかったのですが、駅構内のKIOSKというか大きな売店で土産物をじっくりと選びつつ購入できたのは、この後の行程を考えると大変良かったです。(ちなみに、ここで買った鰹の塩辛は、大変美味しゅうございました。)その後、今回の旅で諸事情により乗るのを断念したとさでんを眺めたりしてから、次の目的地である桂浜へ。途中、セルフのスタンドで給油したのですが、そのあたりの地名が「横浜」となっていたことにちょっとだけ驚いたというか。

【桂浜の坂本龍馬像(後ろ姿)】
桂浜の坂本龍馬像(後ろ姿)
【桂浜の坂本龍馬像】
桂浜の坂本龍馬像
【桂浜】
桂浜
【とさいぬパーク】
とさいぬパーク
【闘犬が行われる土俵(檻)と観客席】
闘犬が行われる土俵(檻)と観客席
【土俵入りした横綱】
土俵入りした横綱
 桂浜では大変広い有料駐車場にクルマを停めた後、まずは坂本龍馬像に。水曜どうでしょうファンとしては、つい後ろ姿を写真に収めてしまいます。(っていうか、後ろ姿の写真撮ってるやつは間違いなくどうでしょうファンでしょう。)その後、桂浜を眺め、更にその後桂浜水族館と思っていたのですが、同行者のリクエストによって、急遽とさいぬパークという施設へ。土佐犬と言えば闘犬(その昔は「犬の食い合い」と言ったとのこと。)ですが、一日数回開催される闘犬の横綱土俵入りというイベントを、タイミングよく見ることが出来ました。(もっとも、横綱自体は、軽トラの荷台に檻ごと乗せられこの施設に入っていくところを、偶然見てしまっていたのですが…。)それにしても、失礼ながら昭和テイストあふれる観光施設で、そういった意味でも堪能させていただきました。

【高知競馬場入り口付近】
高知競馬場入り口付近
【スタートする競走馬】
スタートする競走馬
 桂浜を後にして向かったのが、この旅最後にして個人的に最大の目的地である高知競馬場。到着したのは午前11時頃だったのですが、そこから午後8時50分発走の最終レースまで、場内で大いに飲み食いし、そして大いに賭けて堪能しまくった(いただいたラーメンうどん訪問記1訪問記2)のですが、ほんと、とても居心地の良い競馬場で、是非とももう一度来たくなってしまったという。

【高知ICから高知道へ】
高知ICから高知道へ
【トンネル内の緑色の光】
トンネル内の緑色の光
【朝の新東名高速】
朝の新東名高速
【朝の圏央道】
朝の圏央道
【朝の東北道】
朝の東北道
 旅の目的はおおむね達成し、あとは自宅まで運転して帰るだけ。明日14日の月曜日は休みを取ってあったので焦って帰る必要はなかったのですが、その日は早く帰って自宅でゆっくりしたいという思いもあり、事前に交代で運転して帰ることにしていました。それで最初は(私が競馬場で酒を飲むのを見越して)相方が担当ということで、午後9時過ぎに高知競馬場を出発。生憎、競馬場に居た時から降り出した雨は、所々本降りという感じで降り続いていました。そんな中、高知ICから高知道に乗って最初に休憩した馬立PAからは、車中泊仕様にした後部へ。途中、何度か目は覚めたものの、普段使っている枕と掛け布団を持ち込んであったせいもあって良く眠り、午前3時過ぎに到着した、復路のだいたい半分あたりとなる名神高速黒丸にて運転を交代しました。その後、相方の運転中からずっと降り続いていた雨の中を東名高速~新東名高速~圏央道を、途中、午前4時頃に到着した名神高速養老SAで夜食(その記事)と給油、午前5時半過ぎに到着した新東名高速長篠設楽原PAで休憩、午前7時頃到着した新東名高速駿河湾沼津SAで朝食(その記事)、午前9時過ぎに到着した圏央道菖蒲PAで休憩と給油と、休み休み運転してきたものの、東北道に入るとここまで戻ってきた安心感からか眠気が出てきてしまい、自宅まであと1時間ちょっとの東北道佐野SAで、再び相方に運転を替わって貰うことに。なんていうかここ年前から、この最後のひと踏ん張りがきかなくなってきているのを実感しているのですが、今回も最後まで持たなかったなぁ。そして、自宅には午前中のうちに到着。今回の旅での総走行距離は、2095kmでした。


 実は今から7年程前、自宅から約1200km離れた博多までクルマで往復した時、全行程を自分で運転したことがあったのですが、その後の年月、30代後半から40代半ばまで歳を取ったことによる衰えというか、無茶の出来なさを実感した今回の旅行となりました。気持ちだけは若いつもり、なんですがねぇ…。

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