これまでのいくつかの記事で書いたとおり、今回、団体旅行でで札幌に行ってきたのですが、ラーメンの食べ歩きを終え千歳空港に向かう前、最後の最後に時間が少々余ったので、札幌市電に乗ってきました。

　札幌市電については以前（何時かは忘れてしまいましたが、多分20年くらい前の話だったかと。）、全線乗ったことがあるにはあるのですが、その時乗ったのが夜だったのでちょっと心残りだったというか。
（というわけでこの記事は、かなり鉄分の濃いマニアックな物となっておりますので…。）

すすきの(12:30)－(13:10過ぎ)西４丁目　札幌市交通局 山鼻線・一条西線・一条線（8.5km 170円）

【248第2エンド側（すすきの停留所にて）】

というわけで、ラーメン屋さんの帰りに中の島駅から乗った地下鉄南北線を、すすきの駅で下車。市電のすすきの停留所に向かうと、停留所には既に240形（248）という、下ぶくれで正面窓が1枚の俗に『札幌スタイル』と呼ばれる電車が止まっていました。曲面の多いこの形状が、昔は何故か生理的に受け付けなかった記憶があるのですが、今あらためて見ると、何ともクラシカルで綺麗じゃありませんか。ただ、昔見た時は、前照灯が正面窓下部の真ん中に2灯が埋め込まれていた記憶があるのですが、この車両は正面窓下の左右に尾灯（標識灯？）とセットで1灯ずつ付けられていました。（後日調べた所によると、今回乗車した248は平成6年の車体更新時に前照灯の変更を行ったとのこと。）
大急ぎで写真を撮って乗り込むと、乗車率はシートがほとんど埋まる程度。ほどなく（午後12時30分）発車すると、月寒通を少し走って資生館小学校前停留所に。発車後、左にカーブを切って西7丁目通に入っていきます。
ここから幌南小学校前停留所まで走る事になる西7丁目通は、いかにも市街地の裏道という感じ。（ただ裏道と言っても、片側1車線ずつの車道の間に、複線の線路が敷ける位の幅はあるんですが。）車窓には、小さいビルが多い感じ。また、所々にちょっと古い店舗らしい建物もあり、進むに連れてそれが増えてくるような気がしました。
幌南小学校前停留所を発車すると右にカーブを切り道道453号線白石藻岩通へ。車窓の雰囲気は市街地の外れの方というか、郊外に近づいてきたという感じです。
このあたりからだんだんと乗客が増えてきたような記憶があるのですが、そんななか中央図書館前停留所に停車。
ちなみにこの列車は札幌市電の全線を通して走る、すすきの発西4丁目行き（札幌市電の大部分が同様の運行系統）なんですが、その間に、この中央図書館前停留所までは山鼻線、そして西15丁目停留所までは山鼻西線、そこから終点の西4丁目停留所までが一条線と、3つの路線にまたがって運行されていますが、これはかつて札幌市電が多数の路線を有していた頃の名残なんでしょうかね。
中央図書館前停留所を発車しちょっと行ってから右にカーブすると、電車事業所前。車窓には市電の車庫が見えます。
ここからは福住桑園通に入り、藻岩山ロープウェーとの乗換指定駅ロープウェー入口停留所を過ぎると、ここから5駅『西線○条』と付く停留所が続きますが、札幌市電の停留所って、そのほとんどが相対式ホームで、上下線の停留所の前後位置がけっこう離れているところが多いことに、このあたりで気が付いたというか、だんだんとそんな気がしてきました。
そして、車窓の方はマンションが多い印象で、また徐々に市街地に近づいていくという感じがします。また、先程来曇っていた空からは雨粒というか、べちょべちょの雪が降り出したようで、水滴が付くようになってきました。
で、実はこのあたりから、札幌から乗る予定の快速エアポートの時間が気になりだしてきたんですよね。実は札幌市電の所要時間を30分程だと勘違いしてて、「発車して30分以上経つのにまだこんな所か。終点まで乗ってたらエアポートに間に合うのかなぁ。」と。
とはいってもここまで来たら終点まで乗るしかないわけで、こちらの焦りとは別に停留所毎にどんどんと乗客が増え、若干右に曲がって西15丁目停留所を過ぎると、右にカーブを切って南1条通へ。ここからは路線も一条線に変わります。
満員の車内このあたりから車窓のビルの大きさがだんだん立派になってきたような気が。そして車内はほぼ満員で、停留所毎に乗る人も多いですが降りる人も結構います。私も降りる人に紛れて、下車に備え徐々に出口付近へ移動。そして、すすきの停留所を出てから約45分で西4丁目停留所へ到着しました。
ちなみにここからすすきの停留所までは、前日たまたま歩った時、5分もかからかったかと。
西4丁目停留所からは、べちゃべちゃな雪の降る中を早足で大通駅に向かい、そこから地下鉄南北線の電車でさっぽろへと向かいました。

【248第1エンド側（西4丁目停留所にて）】

というわけで、久しぶりの札幌市電を堪能したのですが、時間がなかったので仕方がない事とはいえ、もっとゆっくり見たり乗ったり写真撮ったりしたかったなぁ、と。
今回ほとんどスルーした地下鉄線と合わせ、いつかまた乗りに来たいと思います。