趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
小倉競馬場は、JRA(日本中央競馬会)の競馬場。元々当地で近代競馬が開催されたのは、明治40年(1907年)に東洋競馬会主催による、現在の北九州市戸畑区に建設された競馬場にて行われたものまで遡るのですが、その後、小倉競馬倶楽部に主催者が変わり、また競馬場も現在の小倉北区に建設されたものを経て、現在の小倉南区北方場所に競馬場が建設されたのは昭和6年(1931年)のこと。以来、太平洋戦争による中断や主催が国営競馬、そして現在のJRAに変わるなどして現在に至ります。
施設面では、競馬場が現在の姿になったのは平成11年(1999年)の改修によって。この時、コースのコーナー部分にスパイラルカーブが導入されました。またその際、球技場や陸上競技場などで使用されている、芝の根の部分に直接散水するセルシステムという装置を、競馬場では世界で初めて導入したとのこと。それ例外の、コースやスタンド以外の改修では、北九州都市モノレールの競馬場前駅と直結する出入り口が作られました。あとその後、これまで無かった検疫厩舎が出来たことで、国際競争も開催できるようになりました。(平成21年より実施。)
そして現在のコースですが、芝コース、左コースとも右回り。芝コースは1週1615.1~1652.8m(移動柵の位置によりA~Cコースに変化)、最後の直線走路は293m。JRAの競馬場では福島競馬場に次ぐ短さ(それでも、マイル以上はありますがね。)なのですが、幅員は30m(Aコース時)とかなり広いのが特徴的。設定可能なレース距離は1000m、1200m、1700m、1800m、2000m、2600mで、フルゲートは1200mと2000mが18頭、1000mと1800、そして2600mが16頭、1700mは14頭なのですが、このうち1700mはかなりのレア設定だったかと。またダートコースは、1周1445.4mで、最後の直線走路291.3m、幅員24m。設定可能なレース距離は1000m、1700m、2400mで、フルゲートは1000mが14頭、1700mと2400mが16頭。小回りかつ平坦(高低差は芝コース3m、ダートコース2.9m)と、いかにもなローカルコースなのですが、2コーナー部分が小高い山になっていて、そこがスタート地点の芝1200mはタイムが速くなる傾向がある(芝1200mの日本レコードは当競馬場のもの)そうです。それとコースで特徴的なのは、1周1309mの障害コース。JRAのローカル競馬場では唯一、障害競走専用の周回コースを持っており(内馬場を横切る襷コースだけなら福島競馬場にもありますが。)、その幅員は16~20m。設定可能なレース距離は2900mと3390mで、フルゲートは2900mが12頭、3390mが14頭。また障害コースには1~7号の固定式障害が設けられ(レース時には、他に可動式の8号障害がメインスタンド前に設置)、襷コースにあるバンケット(4号障害)は高さ2.76m、コースの高低差は2.9mとなっています。
そのほか、小倉競馬場で特徴的なのは、JRAの競馬場で唯一行われている、九州産馬限定競走競争。現在は2歳戦(新馬戦、未勝利戦、特別戦)のみ行われているのですが、テイエムさんやカシノさんなど、九州で馬産を続けられているオーナーブリーダーの所有馬が大挙出走して、(個人的イメージだと)騎手が染め分け帽になる確率が高かったりします。あと近年では、「小倉の鬼」メイショウカイドウ号も印象的。小倉大賞典、北九州記念(1800mの頃)、小倉記念という小倉競馬場で行われる重賞競走(いずれもGIII。小倉三冠などとも呼ばれた。)を同一年度に制覇するなど小倉競馬場では無類の強さを誇り、そのキャリアであげた11勝のうち8勝、重賞5勝のうち4勝を小倉競馬場であげました。
【北九州市内走行中】
そんな小倉競馬場。今回は旅の最終日である2月8日の日曜日、(小倉競馬場のある)北九州市のお隣にある苅田町というところの宿から向かいました。本当は北九州市内に宿を取りたかったのですが、この日、北九州マラソンが行われるせいか、予約しようとした時、小倉市内の宿がほぼ全滅状態だったんですよね。
【午前7時47分の第1駐車場A】
【午前8時53分の第1駐車場A】
それで午前7時45分頃、小倉競馬場第1駐車場Aに到着。今回指定席をネット予約で抑えていたので席の心配はなかったのですが、駐車場についてはどんな具合がわからなかったので、ちょっとだけ早めに来てみました。それで、到着時と午前9時の開場前との比較は上の写真の通りなのですが、開場前でも空きはなくはなかった(写真奥の方は空いてた)なぁ、と。
【開場!】
【入場!】
この日は、通常通り午前9時に開場。それにしても、最近改修されたJRAの競馬場はどこも凝った造形をしているというか、ここも相当ですね。
【ミニチュアホースのお出迎え】
メインゲート付近では、とっても可愛らしいミニチュアホースのお出迎えが。さすがは寒いこの時期、名前入りの馬服を着ていました。ちなみにお名前は、ショコラ君(写真奥)とミニチェリーちゃん(写真手前)です。
【馬頭観音】
入場してまずお伺いするのが馬頭観音。っていうか、小倉競馬場は場内にあるんですね
【日本庭園】
小倉競馬場名物?の日本庭園。2月の初めですが、ここでは梅の花が咲いていました。
【ゴール板の装飾っぽい物】
【以前使われていたゴール板(1)】
【以前使われていたゴール板(2)】
メインゲートから入って右手のところは、改修前の小倉競馬場で使われていた物の一部が展示されているメモリアルスクエアという場所。でそこには一見するとゴール板の装飾っぽい物が置いてあるのですが、これが謎オブジェというか、以前実際にこれがゴール板の上に乗っていたかまでは覚えていなかったりして。そしてそこからさらに奥に進むと、以前使われていたと思われるゴール板が置いてあります。また、写真にはありませんが、地面に置かれた巨大な時計は、以前、スタンドの壁に掛かっていたものらしいです。
【ポニーリンク】
メモリアルスクエアのお隣には、乗馬体験ができるというポニーリンクがあるのですが、ポニー試乗の時間が終わった後は、サラブレッドのマンボノリズム号さんがいらっしゃいました。
【乗馬センター厩舎】
【厩舎にいらっしゃったメイショウカイドウ号さん】
メモリアルスクエアやポニーリンクに隣接してあるのが、小倉競馬場乗馬センターの厩舎。こちらには前出のマンボノリズム号や、現在は小倉競馬場の誘導馬となっている「小倉三冠馬」メイショウカイドウ号さんなどが暮らしています。
【芝1800m(4R三歳未勝利)のスタート】
【同Rで第4コーナーをコーナリングする各馬】
最初の方でも書いたとおり、小倉競馬場の芝コースは、最大で幅30mと中京競馬場と並んでJRAのローカル競馬場の中では幅員が広い(主要四場のひとつ阪神競馬場よりも広いくらい。)なのですが、実際にコース脇から見てみると、それを実感しますね。あと、高低差は芝コースで3mあるのですが、第3コーナーから第4コーナーそして最後の直線にかけてはほぼフラットに見えます。でも、一番高い第2コーナーからスタートしてゴールまで下り坂が続く芝1200mのコースは、芝1200mの日本レコードが出るくらいタイムが速くなるそうです。
【ゴール板】
現在のゴール板はこちら。芝コースの方の上に付いている△は、「小」という漢字をデザインしたものなんですかね?(適当に言ってます。)
【誘導馬と着順掲示板、ターフビジョン】
ターフビジョンと着順掲示板は標準的なもの。あと、この日は寒いからか、誘導馬も馬服着用でした。
【パドック】
小倉競馬場のパドックは、中央の南国っぽい木が個人的にはアイコンになっているのですが、不思議なもので、寒いこの時期だと、見るとよりいっそう寒く感じるというか。あ、パドック自体はJRA標準というか。
というわけで、記事的にはスタンドの中に入る前なのですが、長くなりそうなので今回はこのあたりで。それで次回は、スタンドと競馬場グルメなどについて書ければなぁ、と思います。
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