趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
山梨県の富士吉田市周辺には、『吉田のうどん』と呼ばれるローカルな食べ物があり、是非一度いただいてみたいと思っていたところなんですが、先日、所用で甲府に行く途中に、ちょっと寄り道していただくことができました。
して、その1軒目は、中央自動車道河口湖ICに程近いこちら。お店の場所は富士吉田市ではなくお隣の富士河口湖町にあるのですが、スタンダードな吉田のうどんがいただけるとのことです。
お店には午後1時ちょっと前に到着したところ、待ち客はいないものの店内はほとんどのテーブルにお客さんが居る状態。店員さんに案内された席に座り、早速、肉うどんと肉つけうどんのそれぞれ(中)をお願いすると、混んでいるにもかかわらずさほど待たずに登場。こちらは、商品と引き替えで代金を渡すシステムなんですね。
肉うどん(中) 400円
薬味の『すりだね』
そんなわけでお目当ての吉田のうどんとご対面となったのですが、まずは、肉うどんから。そのつゆは、吉田のうどんでは多く見られるという味噌と醤油の合わせ味。個人的にはあまり馴染みのない味に感じますが、群馬県出身の相方に言わせると「普通にある」との事。また、だしは煮干しや干し椎茸を使う事が多いそうなのですが、旨味は感じるけど風味的にはあまり前に出てきておらず、どちらかというと味噌と醤油の風味の方が強く感じる素朴な味です。また具は、これまた吉田のうどんらしく、茹でキャベツが載り、肉うどんの肉は馬肉を甘辛く煮た物。そして、最大の特徴かもしれないうどんですが、これが何とも豪快。基本的には極太麺ですが、手切りらしく太さは不揃い。で、ツルツルっと啜るのはまず不可能なので、一口一口噛みしめながら食べ進むことになるのですが、ムチっと歯に纏わり付くような食感で、まさしく小麦の塊をいただいているような感覚。また、注文してから出て来る時間からして茹で置きだと思う(っていうか、これだけの太さのうどんを茹でるのって、一体どれくらいかかるのでしょうか?)のですが歯応えはかなりのもので、更に、不揃いな太さによる食感の違いも感じることができますね。それと途中から、これも吉田のうどんの特徴の一つである辛い薬味『すりだね』や、卓上に置かれた揚げ玉を投入してみると、特にすりだねは、唐辛子やゴマなどの風味がうどんと絶妙にマッチ。辛みが加わって味が締まると共に、つゆ自体の味がグンとグレードアップする気がします。
肉つけうどん(中) 400円
それから、肉つけうどんのほうですが、見た目からすると、肉うどんのつゆと麺が別々になり、さらにうどんが冷たくなった物のよう。まず、うどんを箸で掴んでつゆに入れようとすると、まさに激ロングといった感じの長さに驚きました。肉うどんだと自然と噛み切ってしまって気づかなかったのですが、これ、1本で口いっぱいになりますね。また、締められたうどんは歯応えが増しまくりで、うどん自体を堪能するのならこちらでしょうか。
というわけで、初めての吉田のうどんだったのですが、両方とも美味しくいただきました。それにしても、こういった、地元で愛されている物をいただくって、何ともいいものがありますね。ごちそうさまです。
平成22年7月訪問
以上、1軒目でかなり満足というか満腹だったのですが、せっかくなので、もう1軒、別のお店に行ってみようかと思います。
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