趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
これから暫くの間、8月の上旬に3泊4日で、中国・四国地方を旅というか乗り鉄した時のネタが続きます。
その第一弾は、旅の初日の夜、山口県宇部市でいただいた、近年ご当地ラーメンとして認知されつつある、『宇部ラーメン』について。
『くさうま宣隊宇部ラーメンジャー』というウェブサイトによると、山口県のラーメンは、県央にある防府市付近を境に東が醤油ラーメン、西が豚骨ラーメンと別れているそう。で、そのうち西の豚骨ラーメンは、福岡市あたりによくみられる比較的さらっとしたスープが多いらしいのですが、ここ宇部市で食べられているのは、福岡県久留米市のラーメンを源流とする、豚骨臭が強い独特のもの。というのも、現在も市内に店を構える「大阪屋」の初代店主が、1940年台後半に当地で屋台のラーメン店を始めた際、久留米で修行。その後、市内でその味が広まると共に、独自の進化を遂げつつ今に至るということで。
それで今回の旅で宇部市に一泊することに決めた際、その大阪屋さんにもお伺いしたかったのですが、今回は宿泊したホテルが宇部新川駅の目の前だったこともあり、そこからとても近かった、一久新川店へ。
ちなみにこの一久さんですが、宇部市とお隣の小野田市、そしてちょっと離れた下松市に合計8つのお店を持つローカルチェーン店というべき存在。もっとも、各店舗ごとにスープをとっているなど、チェーン店と言うより同じ看板で商売しているお店という感じのようですが、個人的にローカルチェーン店大好きなので、これはこれでも是非お伺いしたい存在というか。
そんな一久の新川店。旅の初日の行程が終わり、午後7時半過ぎに宇部新川駅へと着いたあと、駅前広場から道路を渡ってお店に入ると、カウンター席に先客が数組。店内はそのカウンター席が2箇所にある他、テーブル席もあり、私のあとに入ってきた男性グループが早速盛り上がっていました。
そんな中、私もまずは餃子で生ビールを一杯。っていうか、注文の際「生ビールとギョーザ、そしてラーメンに煮タマゴ」という感じでお願いしたら、あまり待たずに生ビールとギョーザが同時に登場しました。
で、まずはグラスまでキンキンに冷えた生ビールをひと口。「最高」以外言うことないですね。
次にギョーザをそのまま1ついただくと、皮は薄めで焼き目にパリっと感。餡はかなりジューシーで、豚肉とキャベツがメインのよう。ニンニクも強めに効いており、味付けも比較的しっかりというか、卓上にあるタレを付けずとも全然いけちゃいます。もっとも、タレはタレで完成されているというか、付けることによってまた違った味わいになり、個人的にはライスが欲しくなりました。
そうこうしているうちに。メインのラーメンが登場。暗めの色をしたスープが只者ではない雰囲気で、更にそこからムっと漂ってくる豚骨臭は、以前、久留米の「呼び戻し」と言われる手法でスープを取っている老舗店でも感じたのと似た匂い。食べ物という認知を外せば「臭い」となりますが、これがラーメンだとこれまでの経験によって「美味しそう」と感じるのが不思議ですね。
それでそのスープからいってみると、色と匂いに相応しい豚骨の旨味。もっとも、匂いほど暴れん坊ではなく、適度なコッテリ感と共に、しっかりとした豚骨出汁の確かな味わいを感じますが、豚骨をよく煮込んだ時に現れる粒子状のものがワイルド感をプラス。更に、それらと釣り合うよう、いい具合にタレが効かされています。それと、卓上には紅ショウガが備え付けられていたのですが、ちょっとチープ(褒め言葉)な感じのもので、これが殊の外合いますね。
また麺は、かなり細めのストレート。麺が柔らかいのも宇部ラーメンの特徴の一つらしいのですが、こちらのはスルスルっと入る口当たりと、適度な歯応えが良い感じ。もっとも、私自身、柔らかい麺は嫌いじゃない(むしろ好き)ため、硬麺好きの人がどう感じるかまではわかりませんが。
そして具は、ラフに盛られたペラっとしたチャーシューが雰囲気ドンピシャという感じ。味的にも懐かしいタイプで、このラーメンとの相性はバッチリですね。あと追加した味玉は、黄身が適度に半熟、そして味染みもバッチリ。
というわけで、初めての宇部ラーメンだったのですが、これまでの経験もあり、美味しくいただけて満足いたしました。山口県の宇部市自体、滅多に来る機会がない場所ですが、もしまた来た時は、宇部ラーメンの食べ歩きも良いですね。
ごちそうさまでした。
令和4年8月訪問
ここ暫く前から個人的に落ち着かなく、週末の朝にバイクで散歩する気持ちの余裕ももなかったのですが、それではイカンということで、この日はちょっと遅くなったもののバイクに跨り宇都宮方面へと。お目当ては、ちょっと前にTwitterで見掛けて以来気になっていた、こちらのお店の期間限定メニューを。
それがこの、冷やしラーメン。ホワイトボードを見ると、味付けは醤油味、塩味、白醤油味と3種類あり、更にはトッピング?で実山椒もあったのですが、今回は何となく白醤油味をトッピングなしでお願いすることに。
店主さんのキッチリした調理を眺めながら待つこと少々。涼しげな、実際キンっと冷やされた器で登場しました。
で、調理の際、ブレンターで攪拌していたスープからいってみたところ、冷たくてもこちらのお店のラーメンのキャラクターである、ミルキーにも感じられる鶏の風味が、もう。更に、スープに含まれた鶏のコラーゲンが冷えて固まったのを攪拌して液状にしたためか、暖かいものよりもコラーゲンっっ!!という口当たりというか、まろやかですねぇ。そこに、具の一つとして載るアオサが、とても良く合いますが、他にもネギ、ルッコラ?がにアクセントを加えて。
また麺は、こちらのお店標準の全粒粉を使った細麺でしょうか?冷たく締められたことによって、結構硬質な食感になっています。
具は、2種類のレアチャーシューが白眉。しっとりとした食感と、ジューシーな噛み応え、そして適度な味付けが、もう。それと、ジュンサイも面白く、個人的には酢の物や赤だしでしかいただいたことはありませんでしたが、そのツルキトっとした食感は、冷たいラーメン向きじゃないでしょうか。
あと、薬味としてワサビが少量添えられていましたが、その風味は合うけどかなり強いので、多いとせっかくのラーメンの味がどっかに行ってしまうところ、さすがはこちらのお店。適量というか、このくらいの量がちょいちょい摘まんで使うには丁度良かったです。
というわけで、今回も美味しくいただき、満足いたしました。ごちそうさまです。
令和4年7月訪問
下野市の新4号国道上り線側に、ニューラーメンショップが出来たと聞いたの7月の半ば頃。(令和4年7月16日オープン)
ラーメンショップではなく、ニューラーメンョップというところがミソで、現在、栃木県内にいくつかラーメンショップはあれど、私の知る限り(なので間違っていたら申し訳ない)ニューラーメンョップはなかったかと。
一般的にラーメンショップ、いわゆるラーショなんて呼ばれるお店にも、いくつか系統があり、詳しく書いたウェブサイトがちょっと探せば見つかるので詳細は省きますが、看板に「うまい ラーメンショップ うまい」と書いてあるのがオリジナルのらーめんショップの系統らしく、そこから派生したのが、『ニューラーメンョップ(NEWラーメンショップ)』、『新ラーメンショップ』、また個人的に何度かお伺いしている福島県の『椿ラーメンショップ(アサカ商事)』など色々。どこも基本的には、ネギラーメンをウリにした、豚骨醤油ラーメンを提供しています。また、系統というかお店ごとの差も大きく、このあたり、私もそうなのですがマニア心をくすぐられるため、ラーメンショップを食べ歩くファンも数多くいるんですよね。
で、そのニューラーメンョップが、(かつて開業して現在は閉店しているお店があったかは知りませんが)とうとう県内にお目見えとなり、開店以降、私のツイッターのタイムラインにもそのラーメンの写真が挙がるように。それに誘われ個人的にもぜひ一度おいただきたいと思っていたのですが、7月も終わりに近づいた土曜日、ついに決行のチャンス到来。急遽家人も参戦することになり、クルマで国道4号~新4号をひたすら南下して、一時間半ほど。かなりの走り甲斐を感じた頃、左側に赤い看板を掲げたお店が見えました。
ウインカーを出してとても広い駐車場に入ると、誘導の店員さんもいることから、新規開店直後の混雑がまだ続いている様子。実際、到着したのは開店時刻の午前10時をわずかに過ぎた頃だったにもかかわらず、既に複数台のクルマやバイクが停まっていて、入店の際も、券売機のところが混んでいるからと暫し待ってくださいという丁寧な指示がありました。
それでその時に気が付いたのが、入口付近に掲げられた巨大なPOPや、その店員さんが着ていた赤いTシャツの背中に書かれた「主水」という文字。お伺いしたことはありませんが、埼玉県久喜市にニューラーメンョップ主水というお店があるので、そのグループが出店されたんですかね。
券売機のところの人がはけたので、店員さんの案内で入店。店内は広く、カウンターも長く、店員さんの数も多くという感じ。
券売機は写真入りのわかりやすいタイプで、ラインナップはラーメン、ネギラーメン、チャーシューラーメン、ネギチャーシューメンとそれらのつけ麺のほか、サイドメニューはライス、半ライスとネギ丼など。オープンからまだ時間が経っていないせいか、ラーメンとつけ麺は醤油味のみの提供で、餃子も売り切れ表示になっています。
食券購入後、2名連れだとテーブル席も可とのことだったので、そちらに着席。食券を渡したあと、先客のオーダーでかなり待つかと思いきや、10分と経たずに登場しました。
それで私がいただいたのが、ド定番であるネギラーメンと、つい半ライス。
まずは見た目ですが、スープ表面に液体油に加え、背脂もたっぷり。ネギは結構な量が載っていて、チャーシューの角切りはネギと和えられず上に載っているという感じ。あと、海苔が乗っていないのがラーメンショップとの違いでしょうか。
で、最初はレンゲを使ってスープからいってみると、ガっと煮出された豚骨の風味と共に、油と脂のコッテリ感があり、醤油ダレというか塩気がバシっと効いていますが、それら全てが、何というか強いけど軽快感があるというか。コショウはもちろん、ラーメンショップの定番であるおろしニンニク、豆板醤との相性もバッチリです。
また麺は、どうしてもラーメンショップのものとの比較になってしまいますが、それより加水率は低めなんでしょうか?太さも若干太く感じ、加えて、小麦(粉)の風味が香るなど、わりと違いがあるんですね。あと麺の硬さは注文時にカスタマイズできますが、標準仕様でオーダーしたところ、歯応えは弾力というよりも若干硬質な密度感という感想。スープとの馴染みは早めでしょうか。
またネギは、ゴマ油が香るものの、ビンビンに主張するいうよりも、全体的に馴染んでいる感。夏場ということもあり、歯応えはややザキザキしていますが食べづらいことはなく、量もたっぷりめに感じました。
そしてチャーシューは、肉の噛み応えと柔らかさがあり、正直、ネギチャーシューメンにしとけばもっと堪能できたのにと。それとワカメはちゃんと戻されているのが好印象で、やっぱりラーメンショップ系のスープには合いますね。
さらに半ライスは、1枚乗ったタクアンが泣かせます。ラーメンを啜りつついただいても、ネギとチャーシューの一部を移植してかっこんでも良い感じでした。
こちらは、家人がいただいた品。注文時、油少なめにしていましたが、私のネギラーメンと比較すると、確かに表面の液体油と背脂が少なめになっていますね。
で、例によって味見させてもらったところ、タレで和えたネギが載っていない分、より豚骨の味と香りがストレートというか、ガツンと来る感じ。あとこちらも塩気は濃い目に感じました。
というわけで、どれも美味しくいただいたのですが、家人とも感想が一致したのが、ワイルド感や味の濃さなど、「働く男のチカラメシ」たる味わいだったということ。それをまた味わいにお伺いしようと思いますが、その時はぜひネギ丼もいってみたいし、つけ麺も気になるところだし、チャーシューラーメンやネギチャーシューメンも良いな、餃子はいつから販売開始だろうと、先の楽しみが一つ増えました
ごちそうさまです。
令和4年7月訪問
7月も終わり間際だというのに、開けたはずの梅雨が未だダラダラ続いているような天気が続く今日この頃。この日も、那須のお山は真っ黒な雲がべったりと覆っていました。
そんな中、冷やし中華を求めて、お山の様子を見ながら向かったのがこちらのお店。実は先月もそれ目当てでお伺いしたものの、期間限定メニューのお品書きに、冷やし中華は7月1日からとの文字を見て、捲土重来を期したというわけで。
お店には開店時刻の午前11時を少しだけ過ぎた頃に到着も、既に駐車場には車が多数。入店すると、タイミング的にギリギリだったようで、程なくして入店待ちも。いつ来ても感じの良い店員さんにカウンター席へと案内され、早速注文。といってもいただくものは決まっているので、すぐさま手を挙げて「冷やし中華」とだけ言えば良いものの、その際、つい130円増しの「大盛で」と……。
注文からそれほど待たずに登場した、お目当ての冷やし中華。最近の個人的冷やし中華の食べ方に従って、最初に麺とタレのみを少々。こちらのは、木製のスプーンが付いているのでやりやすいですね。
で、まずは麺。通常メニューでは太麺と細麺が選べるところ、この冷やし中華は細麺のみとなっていますが、茹でたあとしっかりと冷たく締められたそれは、ビヨンとした弾力感のあるコシというよりも、どちらかというと硬質な口当たりと歯応えが印象的。自家製麺されるこちらの麺は、細麺に限らず「グルテン」を感じるのですが、冷やすことによってそれがよりハードになるような気が。
次にタレですが、一見オーソドックスな酢醤油に甘みという構成かと思いきや、ちょっとひねたような風味も。これは使われているお酢のものですかね。味のバランスは、お酢同時に甘みも効いたタイプ。酸っぱ甘いだけではなく、まろやかな後味も感じられます。
それと具は、お品書きに「具材は仕入れにより変更になる場合があります」とありましたが、キュウリやトマトといった王道の夏野菜の他、本日はチャーシューが1枚に、煮玉子とメンマというところがラーメン専門店的。ちなみに、冷たい麺の上に載っていても、チャーシューはトロトロで、味玉の黄身もトロトロ。太いけど柔らかいメンマは、後味にゴマ油の風味が。あと、刻んだ紫タマネギというのが珍しく感じましたが、葷の風味とシャキっとした食感が実に良いアクセントになっていました。
また、辛子は添えられていませんが、卓上のラー油を使ったところ、そのゴマ油メインの香りがとてもマッチ。っていうか、こちらのタレは、ラー油を加えるようデザインされたんじゃないかと思える程でした。
というわけで美味しくいただいたのですが、中華料理店ではなく、自家製の麺をはじめとするアイテムがラーメン専門店の冷やし中華という感じを出していて、なんていうか、冷やし中華の奥深さの一端を垣間見た一皿だったといったら言い過ぎでしょうか。世の中には、ラーメンやつけ麺では無く、冷やし中華専門のマニアがいることは承知していますが、その気持ちが理解できたような気がしました。そうなると、自分の理想とする冷やし中華はどういうものか探求したくなってきますが、それよりも今はもっと、色々な冷やし中華を食べてみたいです。
ごちそうさまでした。
令和4年7月訪問
今年の夏は、とにかく冷やし中華、冷やし中華と続けて食べてきたものが、前回ようやく途切れたのですが、正直なところホッとしたというか、これで好きなものが好きに食べられるという思いも。
そんな時、頭に思い浮かんだのが、矢板市にある花火さんの、朝限定のあの品。というわけで7月も下旬となったとある日曜日の朝、お店へとクルマ(この日は訳あってバイクじゃなかったんです)を走らせました。
それでお目当ての朝限定のあの品こと、金色のとりそば。
早速スープからいただいてこると、これが、もう。澄んだスープからは、鶏の良いところだけ抽出したかのような風味と旨味が感じられ、そこに表面に浮くの油(鶏油?)がコクと自然な甘みを加え、それらをまとめるのが、濃すぎない味付けと、更に、青ネギ、白ネギ、紫タマネギといったネギ類の葷の風味。更に、スダチの味変は、香りと酸味のサッパリ感と共に、鶏のクセ(という程のものはありませんが)をいなしてくれるような。
また麺は、全粒粉的風味のある細麺ですが、シコっとした食感と強めの香りが、また良いんですよね。
それと豪華な具たちも、どれも仕事を感じさせるというか、どれもラーメンの具として強すぎない味付けを施された、しっとりとしていて味加減も良い鶏、レアの2種類のチャーシュー、ホロっとした食感のつくね、コリっとしたメンマも良い感じです。
そして今回の、ある意味メインとも言えるのが、このお茶漬け。これまでのお品書きでは、かけそばとセットのみだったものが単品で記載されていたのに気が付いて、店主さんの手か空いたタイミングを見計らい、追加でお願い。
で、残しておいたスープをかけていただけば、これが、また!!思わずビックリマークを2つ重ねてしまうほどの相性の良さ。またこれまではアラレが入っていましたが、今回のは白炒りゴマが入っていて、この香ばしいだけじゃない香りも味わいにプラスになっている気が。当然具としてこちらに入っている鶏肉も合いますし。海苔とワサビが味を引き締めていて。
ほんと、これはちょっと危険な組み合わせですね。
というわけで、今回も美味しくいただき、大満足だったと共に、この金色+お茶漬けは個人的定番となりそう。ですが今回、限定メニューで新たに気になった品も見つかりましたので、また近いうちにお伺いしていただきたいと思います。
ごちそうさまでした。
令和4年7月訪問
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