たひお備忘録

趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】

栃木県宇都宮市 麺工房 風の杜

 このところ、もんみや8月号の特集に載っていた冷し中華を食べ歩いている(花の季竹末竹風みうら)のですが、今回は、宇都宮市にある風の杜さん。実はこの日、宇都宮に用事があり、ついでに(これも冷し中華特集に載っていた)どる屋さんの冷たい鮎らーめんを堪能してから帰途についたのですが、家に着く間際になって、宇都宮での用足しで忘れた物を思い出し、急遽とんぼ返り(これで約2時間ほど無駄に…)。で、その用足しも終わり、せっかくまた宇都宮に来たことだし、また、丁度小腹が空いたものだから、中休みなしで営業し、しかも、もんみやに載っていたメニューが期間限定でも提供数は限定じゃないっぽいこちらにお伺いすることにしました。

 お店に到着したのは平日の午後3時30分というものすごく中途半端な時間ということもあり、店内は昼時の混みようが嘘のようなガラガラ具合だったのですが、店主さんに愛想良く迎えていただきカウンターへ。で、早速、件の冷伽哩麺ビシソワーズをお願いしました。

冷伽哩麺(ひやかりめん)ビシソワーズ 945円
冷伽哩麺(ひやかりめん)ビシソワーズ 945円
 その、冷伽哩麺ビシソワーズ。もんみやに掲載された写真は、麺の周りにビシソワーズがかかった状態でしたが、提供された物は別添えになっていました。特に説明もなかったので好きにいただくことにしますが、とりあえずは、舌がカレーのスパイスで麻痺しないうちにビシソワーズを味見したところ、乳脂肪分を強く感じる、とってもリッチなお味。これだけでゴクリと飲み干したい衝動に駆られました。(もっとも、ビシソワーズのような「スープ」は「飲む」ものではありませんが。)次に、カレーソースを味見したところ、冷たいながらもしっかりとスパイシーさを感じる本格的なカレーの味が。そしてそれが絡んだ麺をいただいてみたところ、キンと冷えたシコシコの麺に、スパイシーなカレーがマッチ。また、カレーに混ざる具は夏野菜が中心で、甘みを感じるまで火を通されたトロトロの食感が、これまた麺と良く絡みます。これも、このまま食べ進んでしまいたくなってしまいますね。そして、途中からは、ビシソワーズを麺の周りに回しかけいただくと、スパイシーなカレーを、まろやかなビシソワーズが包んで、これがまたいいですね。口の中にスパイシーさが蓄積してくるところを、うまく和らげてくれる感じがしました。

 というわけで、冷たいカレーにビシソワーズと、いただく前は正直言って、『麺』から遠い組み合わせだなぁと思ったのですが、実際にいただいてみると、これが、失礼ですが思いのほか美味しくて驚きました。ごちそうさまです。

平成21年8月訪問

栃木県宇都宮市 らあめん厨房 どる屋

 花の季竹末竹風みうらに続く、もんみや8月号の冷やし中華特集食べ歩きの第五弾は、宇都宮市にあるどる屋さん。提供数が昼の部夜の部とも各10杯というのに加え、提供する日数が限られているためかなりハードルが高いなぁと思っていたのですが、たまたま提供日に宇都宮で私用ができて休暇を取ることになったので、その用足しの後、ダッシュでお伺い。そして、混雑する市役所の駐車場を尻目に近くのコインパーキングにクルマを停め、お店の前に着いたのが11時45分頃で、既に、5~6人の行列ができていました。

 これなら大丈夫そうなのですが、個人的には、ちょっとひっかかるものが。実は、こちらの名物で、期日限定で提供される『鮎らーめん』というのがあるのですが、残念ながらそれは未食のまま、それのバリエーションかどうかはわかりませんが同じような素材を使った『冷たい鮎ラーメン』をいただくことについては若干の葛藤(基本を知らずに応用問題を解くような)があったのですが、まぁ、せっかくの機会ですので、ごちゃごちゃ考えずにいただくことにしました。

冷たい鮎らーめん 900円
冷たい鮎らーめん 900円
 で、その、冷たい鮎らーめん。見た目は、油の浮かない淡い色のラーメンといった感じで、また、ラーメンの入った丼と共に、鮎で作った魚醤の入った小皿が添えられ、店主さんからは「半分くらい召し上がったら入れてみてください」との説明がありました。まず、スープからいただくと、うっすらとした鮎の香りに、奥ゆかしい旨味が。こちらのメインである鯛だしのラーメンは、麺やスープを口に入れるたびに感じる華やかな鯛の香りが好きなのですが、こちらは対照的に、冷たいせいもあって積極的に香ってくると言うよりも、こちらから探るよう感じる、落ち着いた香りが特徴的です。また麺は、ゴワっとした食感のの細縮れ麺で、冷たい麺ならではのシコシコ感とかは感じないのですが、これが逆に、奥ゆかしい感じがするスープと合っているような。それと具の煮卵やメンマは相変わらず美味しく、白美人ネギも食感が柔らかく味的にもいいアクセントになっている気がするのですが、さらに、素晴らしいチャーシューが、落ち着いた感じのラーメンに『華』を加えてる気がしました。そして、半分ほどいただいたところで、別添えの魚醤を投入してみたところ、魚醤の香りとコクのある味が加わって、先程とは全く別のキャラクターに変化!!先程とは反対の、こちらから探らなくても、積極的に感じさせてくれる味になり、残りのラーメンとスープを一気に完食してしまいました。

 というわけで、冷たい鮎らーめんを堪能させていただいたのですが、それにしても、魚醤を入れる前と後の変化にはとても驚いたというか、こちらの店主さんには、感服仕りでございます。やっぱりここは、すごいですねぇ。ごちそうさまでした。

平成21年8月訪問

福岡県福岡市 一蘭 天神店

 これまでの記事にも書いたとおり、今回使用で博多まで来たのですが、そついでのラーメン食べ歩き3軒目は、これも有名なお店らしい一蘭の、天神にある支店に。実は、宿のある天神周辺のラーメン店を探している時、たまたま24時間営業で朝ラーのできるお店ということで発見したので、お伺いしてみることにしました。

 月曜の朝8時過ぎ、ビジネスマンでごった返す大きな明治通りという通りから細い通りに入り、さらに細くて朝なのに薄暗い路地に入ると、奥の方に、明かりの付いた券売機が目に入りました。そこでラーメンの食券を購入し入店したのですが、何て言うか、店内は独特の造りというか、店の奥に向かって幾つか細い区画があり、その一つに声のみで案内されると、さらに驚いたことに、そこにあるカウンターには一人一人のスペースが衝立で仕切られるられていました。後で知ったのですが、これが、特許まで取っているこちらのお店の特徴その1の、「世界初『味集中カウンター』(特許第4267981号)」とのこと。

 そこの、空いてる区画に、これまた声のみで案内されると食券提出となり、そこで初めて店員さんを拝見したのですが、また驚いたのは、カウンター上に置かれた用紙に、味の好み等を記入して欲しいとのこと。これが、こちらのお店の特徴その2である、「元祖『オーダーシステム』」。ちなみに、割り箸が入っている袋には追加注文が可能な物が書かれ、現金を添えて店員さんに見せれば、食券を買わずに(そして、声を立てずに)替え玉などの注文も可能となっています。

 味の好みは、とりあえずこんな感じでとりあえず、初めてなので用紙に書かれたお勧めに従い記入し、再びボタンで店員さんを呼び出すと、その用紙を回収し、ラーメンが作成開始された模様。目の前にかけられた暖簾を眺めているうちにラーメンが登場しましたが、ラーメンが配膳された後は、目の前の暖簾が更に下まで降ろされ、前と左右が囲われた空間になりました。

天然とんこつラーメン 690円
天然とんこつラーメン 690円
替玉 160円
替玉 160円
 で、そこでいただくことになるラーメンですが、見た目は、中央に秘伝のたれがちょこんと載せられている以外は、わりと普通の博多のラーメンといった感じなのですが、よく見ると、デフォルトというか、初めての方へのお勧めだと、油が結構浮いているのに気が付きました。まず、目の前の暖簾に書かれたとおり、中央の秘伝のたれを混ぜないでスープを一口いただくと、見た目どおり口当たりも結構コッテリめで、豚骨のクセはあまり感じませんが、オーダー用紙で「基本」の量をお願いしたニンニクの風味と相まって、わりとジャンクっぽい気取らない味に感じました。麺は、こちらでは一般的な低加水の細ストレート麺。麺の固さ「基本」だと、ほんとうに普通の口当たりですね。そして途中から秘伝のたれを混ぜると、唐辛子だけではない深みのある刺激が加わって、また違った味わいに。これなら、秘伝のたれの量は、「基本」でも良かったかもしれません。ちなみに、カウンター上には、博多のラーメン店では一般的(と勝手に思っている)ゴマや紅ショウガ、辛子高菜などの薬味類や、タレなどの調味料類は一切置いていませんので、途中から味を変える手段は、(ニンニクやオスカランの酸味というのを追加オーダーしない限り)この秘伝のたれを溶かすのみ、となります。そして、一杯目が食べ終わるちょっと前、店員さん呼び出しボタンを押し、箸袋の「替玉、固め」のところに丸を付け、現金と共に店員さんに。追加の替玉は箸袋で今回は箸袋で注文しましたが、本来、というか、券売機であらかじめ替玉(or半替玉)の食券を購入しておけば「替え玉プレート」というものと交換してくれ、それをボタンの上にかざすことにより声を出さずに替え玉の注文ができる「元祖『替玉システム』」(こちらのお店の特徴その3)というものがあるそうで。それで程なくして替玉が登場。前述のとおりカウンター上にタレはないのですが、麺の入った丼に適量が入っているようです。その替え玉を投入しいただけば、「固め」の麺は、当然のことながら歯応えが増し、より、博多のラーメンらしく。個人的には、こちらでは「固め」の方が好きかもしれません。

 というわけで、朝ラーと共に『味集中カウンター』や『オーダーシステム』といった面白い物を堪能させていただいてお店を後にしたのですが、静かな店内から通りに出たところ、とたんに襲いかかる喧噪と暑さ、そして歩道は、相変わらず職場に向かう人々でいっぱいでした。世間はこれから仕事だというのに、こっちは朝ラーを満喫だなんて、なんていうか、とってもいいもんですねぇ。ごちそうさまでした。

平成21年8月訪問

福岡県福岡市 博多 一風堂 大名本店

 一風堂と言えば、今や全国に支店を展開しているので、その気があればどこぞの支店でもいただけるのですが、是非一度お伺いしてみたかったのが大名本店。今年3回目の博多訪問にて、ようやく実現しました。

 お店の方は、天神の繁華街?のちょっと奥まったところにあって、この辺りは不案内なものだから少々迷って到着。店内に入れば、さすがに午後11時過ぎに訪問したとあって混雑こそしていませんが、店内は活気が感じられ、そんな中、きちっとした感じの店員さんに席に案内され席へ。そしてお冷や代わりのお茶が出されましたが、そのお茶が何とルイボスティーでした。

 そしてちょっと落ち着いたところで、お品書きを見て注文となりますが、本店限定メニューらしい本店かさね味と、ベーシックな白丸元味、そして、“手づくり”ひとくち餃子と 明太子ごはん、おまけに普段ラーメン屋さんではいただかない生ビールまでお願いしてしまいました。ちなみに、これらは同行者の分と合わせ二人前ですので。

本店かさね味 800円
本店かさね味 800円
 まずは、私がメインでいただいた、本店かさね味。鶏と豚骨、他にも様々な食材が使われていると思われるスープは、口当たりがとてもまろやか。癖が無く、それでいて適度に重く、満足感のあるスープですね。それに組み合わせる麺は、中くらいの太さのストレート麺。一般的な博多の豚骨ラーメンに使われる極細の低加水麺とは全くの別物ですが、これがまたスープと良く合っているかと。確か、固さは普通で頼んだのですが、ハリのある瑞々しい食感に感じました。そして、上に散らされた揚げネギの味と香りが、口に入るたびにチラっと感じられ、とてもよいアクセントになっていると思いました。

白丸元味 700円
白丸元味 700円
 つぎに、同行者がメインですが、私も結構な量をへずってしまった白丸元味。最初にいただいた時、割と豚独特の風味を感じたのには少し驚きました。ただ、豚の嫌な部分は当然感じられず、上手に独特の風味を生かして、豚骨ラーメンらしい味を作っているように感じました。また麺は、博多らしい極細麺。ゆで加減は普通で頼みましたが、噛み切る時ボソッと切れる感じではなく、プチッとした噛み応えが。それと、いただいていると、香油でしょうか?ちょっと香ばしい風味が微妙に漂う感じがします。なんていうか、ベーシックですがとても洗練された豚骨ラーメンという感じですね。

明太子ごはん 390円
明太子ごはん 390円
“手づくり”ひとくち餃子 550円
“手づくり”ひとくち餃子 550円
 そして、サイドメニューの明太子ごはんとひとくち餃子。明太子ごはんは、明太子自体に何か一手間加えてあるのか、お酒の様な風味を感じられました。また、結構マヨネーズが効いているのですが、具のレタスの食感と、先述の明太子の風味が絡み合って、ただの明太子ごはんではありませんね。餃子は、薄い皮がパリパリして、中の餡はジューシー。名前どおり一口サイズなので、パクッといただくとその両方の食感が一気に楽しめます。これはビールが進みますねぇ。そして、お皿の端に添えられた柚胡椒を付けるとまた違った味わいがして面白いです。

生ビール 550円
生ビール 550円
 あと、生ビールは別に感想とかいいですかね?ですがジョッキはピカピカで、そのお陰か結構美味しくいただけたんですが。

 というわけで、いろいろといただいたのですが、いただいたどれもが、きちんと作り込まれたというか、プロデュースされた美味しさに感じましたが、それは、店員さんの接客や、お冷や代わりのルイボスティー、それに、お店の造りにいたるまで同様に感じ、何ていうか、さすが有名なお店の本店は違うなぁ、と感心いたしました。ごちそうさまです。

平成21年8月訪問

福岡県福岡市 名島亭

 こちらのお店は、地元では昔からラーメン本に必ず登場するような有名店且つ行列が絶えない人気店らしく、また、昨年九州のテレビ局で放送されたラーメンのランキング番組で、見事1位に輝いたとか。個人的には、今年に入って、今回を含め3回ほど福岡に来ているのですが、1回目に来た直後に存在を知り、2回目は時間が無くて断念し、3回目にしてようやくの訪問となりました。それにしても、1回目に来た時は、こちらのお店の存在を知らずに、お店の最寄り駅がある鉄道に喜々として乗っていたんだから間抜けというかなんというか…。

 そのお店は、1回目に来た時に乗った西鉄貝塚線の名島駅を降り、地図を頼りに歩いて5分ちょっと。パッと見は、昔ながらのラーメン店という外観なんですが、さすがに人気のお店だけあって、お店に入ると、お伺いしたのが午後3時という中途半端な時間にもかかわらず、席が9割方埋まっていました。

 空いてる席に案内され、目の前の壁に貼ってあるお品書きを見ると、ラーメンの他に餃子やおでんもあり、ちょっと興味をそそられたのですが、とりあえずはラーメンを、麺の固さ普通でお願いしました。

ラーメン 480円
ラーメン 480円
替玉 100円
替玉 100円
 で、程なく登場したラーメン。見た目は、小さめの丼に具は青ネギとチャーシュー1枚という、いかにも博多の豚骨ラーメンという感じ。早速、汁からいただいてみたところ、エキス分というか豚骨の味が薄すぎず濃すぎず、個人的には丁度良い濃度。油は控えめというか豚骨独特の香りも若干感じるので、豚骨ラーメンをいただいている気にさせてくれますが、全体的はとてもスムースに体に入っていく感じというか、尖ったところがなく、これなら、いくらでもいけそうな気がしてしまいます。固さ普通で頼んだ麺は、茹で具合も程良く、スープとの絡みも良く。一般的な博多の麺よりは、若干太い気がしましたが、気のせいでしょうか?チャーシューは、このあたりで多いぴらっとした感じの物。変に凝っていないところが逆に良いですね。それで最初の一杯は、途中からゴマを投入したくらいでいただき、麺が食べ終わる直前に、替え玉を「カタ1つ」と注文。(隣のテーブルで子供がそう言っているのを聞いて真似しました。)すぐに茹で上がり丼へと投入してくれますが、固めだと、当然歯応えと共に、麺から感じる生っぽい『粉』の味がアップ。卓上のタレを若干追加して調整後、これも卓上にある紅ショウガやニンニク、カウンターにある取り放題の辛子高菜など、味の濃い薬味系を投入して味の変化を楽しみつつ一気に完食しました。

 それにしても、さすがに長年愛されているお店は違うというか、豚骨ラーメンにあまり馴染みのない自分がいただいても、毎日でもいけちゃうような安心感というか、ホッとするような感覚がありますね。(マニアとかラオタとか呼ばれる方々の中には、物足りないと感じる人もいるかと思いますが。)大変満足させていただき、ありがとうごさいました。そして、ごちそうさまです。

平成21年8月訪問

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栃木県のちょいと北の方に住んでいるアラフィフのオッサン。
ラーメン・そば・うどんなどの食べ歩き、乗り鉄、競馬の旅打ち、モータースポーツ観戦、PC自作など嗜んでいます。

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