趣味の活動記録。
【タイトル題字:細身のシャイボーイ様】
良いことがあった時や記念日など、ちょいとばかりスペシャルな時にお伺いしたいお店がいくつかあるのですが、そのうちの一つがこちらのモティさん。それでこの「モティ」は群馬県太田市に本店があって、実は個人的にそちらの方のが馴染みがあったというか、その後、太田の「モティ」と宇都宮の「モティ」が実は系列店だと知った時は大層驚いた記憶があります。
キングフィッシャー 600円(税抜)
ゴッドファーザー 600円(税抜)
ビールに付いていたパーパド
それで今回もそんな感じでお伺いしたのですが、それでまずはメインのカレーが来る前に喉を潤したビールと、更に途中でもう1本追加したものを。で、キングフィッシャーにしろゴッドファーザーにしろどちらもラガーなので、日本人の口にも馴染みやすい味わいだと思います。それとビールと一緒に出てきたのがパーパドで、豆菓子というか穀物っぽいベースにスパイスが適度に効き、そしてパリパリっとした食感が何とも良いですね。
こちらのお店には比較的リーズナブルなメニューもあるのですが、今回はスペシャルなのと、またお伺いするのが久しぶりであったため、お店の代表的な料理をセットにしたこちらの品を注文。まずメインのカリーは、ビーフコルマ、アーモンドチキン、カシミールチキン、リッチベジタブルの4種類。それにチキン、ジンガー(海老)、シークカバブといった3種類のタンドール料理に、ライスとナン、チャツネとピクルス、サラダとフルーツヨーグルト、そしてドリンクも付いているという。
こちらは、同行者が注文した品。大ぶりなタンドールチキンの他、選べる3種類のカリーはチャナマサラ(ひよこ豆とジャガイモ)、マトンマサラ、本日のビーフカリー(ビーフコルマでした)をチョイス。そこにライスとナン、チャツネとピクルス、そしてドリンクというセットです。
で、これらをシェアしつついただくのですが、こちらの(というか太田の)お店に初めてお伺いして以来感心するのが、どの料理もスパイシーなのに、どの料理も口に馴染むんですよね。ほんと、スパイスと油脂類、そして野菜や肉などが渾然一体となって織りなす自然な味わいは、時に刺激的なれど、身体にスッと染み入るというか。それにしても、最初の頃は「何だかわからないけどスパイシーで旨い」と感じていたものが、「あ、これはクミンが効いているな。こっちはコリアンダーかな。」などというように、多少なりとも個々のスパイスの風味が判ってくると、更に楽しめるように思えます。
というわけで、美味しくいただき満足したのですが、昔はここに更にカブリナンやセサミナンを追加して食べていたのが(じつはナン、好きなんです。)、これだけで(と言ってもかなりの品数なんですがね)お腹がパンパンになってしまい、時の流れを身体で感じてしまったというか。ごちそうさまでした。
平成31年3月訪問
佐賀競馬場でボロボロにやられて、這々の体で宿のある博多まで戻ってきたのですが、こんな時こそ良いモノ食べて気持ちを持ち上げようと、旅行前に調べておいた(って、競馬に負けることを想定していた訳ではないですがね。)こちらのお店まで。というのも今回の旅の計画中、水炊きの次はもつ鍋だとばかりにいただけるお店を探していたところ、おひとり様でも鍋を注文できる専門店が、博多駅の駅ビル、デイトスの内にあることが判ったので、できればお伺いしたいと思っていたんですよね。
午後8時をちょっとだけ過ぎた時刻に博多駅へと到着後、改札口を出てすぐさまデイトス博多へと。ですが、三連休最後の夜とあってか、店内は満席で、お店の前には親子連れやカップル、おひとり様とり混ぜて10人以上が入店待ちしていました。それでも、この日の残りの予定は、夕飯食べて酒飲んで寝るくらいだから多少時間かかっても問題ないのでその最後尾に着き、お品書きを見つつのんびり待つこと40分ほどで店内にご案内。満席の店内はとても活気があり、客層は地元の人たちというよりも、私のような旅行者や、用事で博多に来たついでに食べて帰ろうという人が多いように感じました。で、待つ間に注文は決めていたので、すぐさまそれらを。ちなみにこちらのお店には、もつ鍋と博多名物(酢モツ、明太子、おきゅうと)がセットになったお得な「おひとりさまもつ鍋セット」もあったのですが、へそ曲がりなので以下の品々を単品でお願いしました。
お通し 190円(税別)
黒霧島 420円(税別) + 炭酸水 50円(税別)
まずお酒ですが、今日は最初から焼酎で。黒霧島の炭酸割りは自宅でも愛飲しているので、わざわざこちら飲まなくてもと思わなくはないのですが、この時はそんな気分だったんですよね。またお通しは枝豆で、これは間違いない感じです。
黒霧島を飲みつついただくのは、当地名物の酢モツ。で、一般的な酢もつは豚モツが多いと思うのですが、こちらのお店のはなんと牛モツを使用。しかも、品名のとおり柔らかな食感で、最近歯の衰えが顕著になってきたオッサンでも安心していただけました。もちろん、ポン酢的味付けも実にいい塩梅で、更に、柚子胡椒を適宜付けつついただけば、これもまた。実は、個人的に酢モツは(当地に来た際、お店に行けなくてもコンビニで売っているのを買って食べるくらいには)好物だったので、たっぷり食べたくて「おひとりさまもつ鍋セット」ではなく単品を注文した正直な理由その1なのですが、それで正解でした。
酢もつに箸をつけてすぐ、メインのもつ鍋が登場。ちなみにこちらのお店のもつ鍋は、みそ味、しょうゆ味、水炊き風と3種類あったのですが、お店おすすめのみそ味をチョイス。それで早速、ツユを味見したところ、一瞬まろやかに感じるも、直後、濃厚でパンチの効いた味わいが!味噌は九州味噌と西京味噌など数種類をブレンドしているとのことですが、確かに、最初に自然なそれら味噌の甘味は感じるものの、追い打ちをかけるようにニンニクがガッツリと効き、更には、ベースのスープには具の牛モツからでしょうか?脂のコッテリ感もかなり出ていて、とってもストロング。ちなみに、表面に乗る唐辛子の辛味は、そのコッテリ感でマスクされ、個人的にチョイ辛程度に感じました。また、具の牛モツは脂トロっ身はプリっとしていて、脂の甘さを感じます。そんなパワフルなツユとモツに対して、絹ごしの豆腐や、キャベツ、ゴボウ、ニラといった野菜類は少々劣勢を強いられ、気が付くと、そのコッテリパワーで寄り切られている様相。(うち、絹ごし豆腐はかなり善戦したんですがねぇ。)ほんと、マジで濃いっす。
それは、〆の雑炊セットをスープに投入しても同様。先述の「おひとりさまもつ鍋セット」だと、〆は普通のご飯or麺となっており、個人的にはちゃんとした雑炊で〆たかったのがセットではなく単品を注文した正直な理由その2だったりするのですが、ご飯と溶き卵を投入し、仕上げに海苔とネギを散らしても、煮詰まって更にストロングになったスープはそれらを全く意に介さないというか、それら全てを受け止めてから、こちらに全て投げ返してくるように思えました。ほんと、マジで濃い雑炊っす。
というわけで、美味しくいただいていたにもかかわらず、気が付くとその色々な濃さにノックアウされていたというか。個人的にはあと十歳くらい若い胃腸が欲しかったのですが、でもこの濃ゆくてパンチのある味わい味わい、ハマる人はハマりそうですね。ごちそうさまでした。
平成31年2月訪問
BAOO荒尾からこの旅行で2泊することになる博多の宿に戻り、一休みした後で夕食をいただきに向かったのが、大名というところにあるこちらのお店。
博多は名物と呼ばれる鍋料理がいくつかあり、うちもつ鍋などは旅のおりにいただいたことがあったのですが、水炊きだけは未だ当地でいただいたことがなかったので、今回の旅で何とかと思っていたところでした。ですが、鍋料理とあって一人だと予約はおろか注文できるお店が限られるという現実が……。で、何とかならないものかとネットで調べていた時に見つけたのがこちらのお店。しかも、予約もネットでできるとあらば、ここしかないという感じでお伺いすることに。
それで福岡市営地下鉄の大名駅からGoogleマップを頼りに歩くことちょっとでお店の入っているビルに到着。このあたり、バリバリの繁華街ではないようですが、それでもお店が沢山あって、比較的若い人たちで賑わっているという感じがしますね。早速2階へと上り、元気の良い店員さんに迎えられてお店に入ると、カウンターに席が用意してありました。それにしても、店内も活気があるというか、お客さんでとても賑わっていますね。
で、席に着き早速注文なのですが、水炊きは必ず頼むとして、とりあえず生ビールを。こちらのお店はプレモルなんですね。また、それと一緒に出てきたお通し(税別500円?)は、枝豆、大根とひき肉の炊いたの、おひたしの3種。この、ちょっとづつというのが嬉しく、また味付けも程良いので、生ビールが進みます。
鶏皮ぽん酢 480円(税別)
博多小女郎吟醸磨き(ロック) 420円(税別)
なので早々に飲み干し、焼酎にチェンジ。折角なので博多のをと思い、一番安いので申し訳なかったのですが、博多小女郎という銘柄の麦焼酎を。で、これが香り華やか味わいスッキリで思いの外美味しかったというか。加えて、一緒にいただいた鶏皮ぽん酢が、これもまた。炙ったスモーキーな風味が香ばしく、皮自体の滋味と相まって、更にそこに、青ネギと玉ネギの爽快感が加わり、それらを旨いぽん酢がまとめます。あと、火の通し加減の所為か切り方の所為か、歯応えが良すぎないのも良かったですね。
そうこうしているうちに、メインの水炊きが登場。まず最初に、お猪口でスープが出てくるのが気分をたいへん盛り上げるのですが、早速それをいってみたところ、「鶏」の味が濃いっ!鶏の風味と旨味を抽出し尽くしたとでも言うべき味わいですね。そして次に、既に煮えている鶏肉とつくねをぽん酢でいってみたところ、これがもう!適度に歯応えのある肉は旨味が強く、軟骨を混ぜ混んだというつくねはコリコリの食感が楽く、更にそれらを、旨いぽん酢が更にグレードアップさせている気がします。次に鶏肉とつくねを、今度は店員さんに教えていただいた柚子胡椒+塩でいってみたところ、こちらの方が、肉の持つ味わいをより感じられる気がしました。(個人的には、大のぽん酢好きということもあり、ぽん酢でいただいた方が好みだったりして。)あとは、別盛りの野菜などの具を適宜投入しつついただくのですが、濃厚なスープを纏った具がまた旨く、特にお麩や油揚のスープが染みる系は、単体でいただくとちょっと危険な程でした。
そんな水炊きに合わせ、お酒を博多小女郎の炭酸割りにスイッチ。個人的に、乙類焼酎の炭酸割りはよく飲むのですが、これはベースの焼酎が軽快で華やかな印象なので、水炊きの濃厚な味わいとベストマッチ!コッテリ(水炊き)、スッキリ(焼酎)、コッテリ、スッキリという感じでお互いが次の一口をより美味しくして、ほんと、永久に食べ飲み続けられる気がします。
そんなわけで酒が進みすぎてしまった(1杯じゃすまなかったのよ……。)ので、具材の追加はせずに〆の玉子雑炊を注文。酔っ払って舌も記憶も少々怪しくなってきたところだったのですが、それでも感じるご飯に染みたスープ旨味とそれを包む玉子の優しさ。お茶も出して貰い、口の中をスッキリ、気持ちもホっとして食べ終えました。
というわけで、初めていただく当地での鶏の水炊きだったのですが、美味しかったのはもちろん、店員さん達の接客もお上手で、大変満足することができました。ごちそうさまです。
平成31年2月訪問
旅の最終日。前の記事であげた朝食をいただいた後、今回の旅最大の目的である台湾鉄路管理局(台鉄)定期旅客営業路線全線乗車を果たし、台北駅へと戻ってきたのが午前8時過ぎ。それでこれから帰国まで、今回これまであまりできなかった食べ歩きと、土産物の調達を行う事にしたのですが、まず手始めに台北駅から台北捷運(MRT)淡水信義線に乗り2つ先の中正紀念堂駅まで。名前のとおり中正紀念堂(蒋介石の顕彰施設)の最寄り駅なのですが、それは前回訪れたので、それよりも駅に近いこちらのお店へと。何でも、当地の代表的料理のひとつ魯肉飯(ルーロウファン)の有名店だそうで。
そのお店に着いたのは午前8時半頃だったのですが、店内はほとんど空席が無く、成る程、確かに人気のお店のよう。店頭で1人、ここで食べるアピールをすると店内に行くよう言われた(ような気がした)ので空いている席に座ったのですが、さすがは日本人観光客も多数訪れる有名店だけあって、日本語のメニューが各テーブルに置いてありました。で、それを見ながらオーダーシートに記入。忙しそうに動く店員さんを捕まえそれを渡すと、程なくして注文した品が登場しました。
で、早速いただくのですが、ご飯の上に掛かった豚肉とタレの混合物は、良く煮込まれているのか脂身はおろか肉までもトロっトロの食感。味付けは醤油ベースで甘じょっぱいのですが、そこに八角の香りが強すぎずに効き、何とも良い感じです。また、塩気は、やはり当地基準というか、肉単体で食べても全然しょっぱくない程度(このあたり、塩分過多気味な栃木県人の感想ですが。)なのですが、それでもご飯が進むんですよね。それと、一緒にいただいた魯鴨蛋(ルーヤーダン)も同様の味付けで、魯肉飯と良く合います。あと、添えられた瓜の浅漬け的ものが、口をサッパリされてくれました。
というわけで、美味しくいただいたのですが、小サイズ故一瞬で食べ終わってしまったという。本当は、魯肉飯は中か大、他にも副菜やスープもいただきたかったところ。今回は他に(っていうか他のお店で)も食べたいものがあったのでこんな注文になってしまったのは残念なのですが、また台湾を訪れる機会が出来たら、是非ともまた魯肉飯もいただきたいですね。ごちそうさまでした。
平成30年8月訪問
※ 1元=約3.76円
※ 漢字表記について、「麵」=「麺」など、日本の新字体に置き換え可能と思われるものについては基本的に置き換えるようにしていますが、「埕」「啤」など置き換えが不可能と思われる文字については、そのまま使用しています。(このあたり、生半可な知識で判断していますので、違っていたら申し訳ない。)
台湾一人旅も最終日である5日目を迎え、この日は、朝にちょっとだけ台鉄に乗る予定があったのですが、その前に、最終日にしてようやく当地らしい朝食をいただこうと、午前5時過ぎに宿を出発。台北駅至近の宿から駅に背を向けてちょっとだけ歩けば、目的のお店に到着しました。それで宿、そして台北駅にも近いこちらは、出発前にあらかじめ調べておいたお店で、本当は旅行のもっと早い段階でお伺いする予定だったのですが、色々あってこの日になってしまったという。
それでまず店頭で、(宿であらかじめノートに書いておいたものを見せて)注文と会計、品物の受取を済ませてから奥の席へ。土曜日の、開店直後の午前5時過ぎという時間帯のせいか混んでいるようなことはなく、後客とも何組かという感じでした。
それでまずは、前回台湾に来た時にいただいてから是非とももう一度いただきたかった鹹豆漿(シィェンドゥジィァン)を。お酢とタレ、油條(当地の揚げパン)やネギなどの具材が入った器に温かい豆漿(豆乳)を注いで作られるのですが、お酢の作用で豆乳がフルフルと緩く固まり、タレの塩味と相まってスープをいただいているよう。また味付けも単純な塩味だけで無く、旨味的なものも感じるのですが、その旨味がタレ由来かはちょっと自信がありません。
鹹豆漿と一緒にいただいたのは、当地の朝食の定番であるという蛋餅(ダンビン)。小麦粉で作った生地を焼き、それを薄焼き玉子と共に巻いたようなもので、こちらのお店には、ハム(火腿)やベーコン(培根)もあったのですが、あえてノーマルな原味(ユェンウェイ)にしてみました。で、まずはそのままいただくと、小麦粉っ!卵焼きっ!という素朴というかシンプルな味わいなのですが、卓上の甘辛いものや辛いタレを掛ける事によって、これがなかなか乙な味わいとなりました。
というわけで、どちらも美味しくいただきました。ちなみに、鹹豆漿はお店によって味が結構違うそうで、実は今回も何軒か試そうと思ってお店も調べておいたのですが、色々あってこちらのお店だけになってしまったのは、ほんと、痛恨事でした。なので次に台湾を訪れる時こそ、台北に限らず、他の街でも食べ歩きをしたいと思いました。ごちそうさまです。
平成30年8月訪問
※ 1元=約3.76円
※ 漢字表記について、「麵」=「麺」など、日本の新字体に置き換え可能と思われるものについては基本的に置き換えるようにしていますが、「埕」「啤」など置き換えが不可能と思われる文字については、そのまま使用しています。(このあたり、生半可な知識で判断していますので、違っていたら申し訳ない。)
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